残念ながらパーカッションのアンガ・ディアスがとつぜんの不参加。オマール・ソーサのピアノトリオ+ピー・ウィー・エリスという格好になった。で、トリオ登場時の呪術音楽めいたパーカッション・セッション(パーカッションのひとつはワインクーラー!)に始まり、ムビラを使ったフリーっぽいセッション、そしてベースのチルド・トマスがムビラからベースに持ち替えたとたん溢れ出るグルーブ、ピー・ウィー登場、そこから先は、酌めども尽きぬ酒泉のようなセッションであった。養老の滝のようだといってもよい。もう、一曲の中でジャズからラテンからファンクから、果てはエレクトロニクス、ディスコ、ジャングル(? ソウル・ジャズくらいかな)、どんどん湧き出てくる。なんて自由なんだろうか。しかももちろん曲芸的にではなく、それが全部音楽としてツボにはまっているのであった。
ピー・ウィーも、JBホーンズなどでは吹かないようなプレイの幅を見せていた。ぶつぶつしたラップも心地よい。大枠ではかっちりした構成があるだろう中で、ピー・ウィーと他のメンバーがふざけ合うようなところなども楽しいショーだった。ゲスト:ピー・ウィーではなく、ひとつのバンドである。とにかくよかったー。
2005年09月23日
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