2006年05月14日

ブロークン・フラワーズ

ジム・ジャームッシュ監督作品。長編としては「ゴースト・ドッグ」以来になるのか。とすると、21世紀になって初の長編ということになる。 金は儲けたがなにか生活の芯になるものを失った中年男(ビル・マーレイ)が、ふとしたきっかけで昔の女を訪ね歩くという話だが、女のほうにとってみれば、一度切れた男など過去の亡霊のようなものでしかないわけだから、当然話が弾む訳もない。

その話の弾まなさからにじみ出る可笑しさ、悲しさが、とても味わい深かった(主に演出とビル・マーレイの卓越した芝居による)。終わり方も真にすっきりしない終わり方だが、話がふわふわと進んでいたようで、最後にずしりとしたものが残る。傑作。年取ったせいかな。

余計なお世話だが、カップルで観るよりひとりで観ることをお勧めしたい。特に中年男ならなおさら。

劇中繰り返されるエチオピアのジャズ(クレジットなどから推測すると、多分ムラトゥ・アスタトゥケという人の「Yegelle Tezeta」)が、旋律の糸がこんぐらがった「A Song for My Father」みたいで面白かった。映画ではなぜかエチオピアがひとつの重要な?モチーフになっている。
posted by aokiosamublog at 01:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187464309

この記事へのトラックバック