2006年05月15日

嫌われ松子の一生(小説)

山田宗樹著(幻冬舎文庫)。文庫だと上下二巻。あとで気付いたが、単行本買うより高い。200円程度だから別にいいけど(今まで意識してなかったが、京極夏彦の分冊文庫版とか、そういう例は珍しくないか)。

中島哲也による映画版(5/27公開)に友人が出る(赤木マネージャー役)というので読んでみたが、少なくとも映画の予告編とはだいぶ印象が違った。

不幸な女の一生がなぜ不幸だったのか、の描き方が、不幸な一生には不幸な一生なりの根拠がある、とでもいいた気でとても残酷と思った。読後の後味は悪い。

しかし上下二巻を半日程度で読ませてしまうような、読みやすく物語に引き込む要素をちりばめた文章の中に、人の一生の救いのなさを残酷なまでに描く筆力は大したものと思った。

同世代の作家のものなどあまり読む気がしないという偏見から、正直あまり期待していなかったのだが、映画観る前に読んどいてよかった。多分映画は、また別物になっているだろうし。
posted by aokiosamublog at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍/読書
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