奈良最後の夜、昨晩西桐画伯に連れてってもらった「スタンド千ぐさ」にもう一度行く。ご亭主も女将さんも気持ちがよく、そして何喰っても美味い。糸こんにゃくを醤油で煮たなんていうなんでもないものまで美味い(今日はカンパチのお造りが美味かった)。酒の銘柄があれこれないのもいい。ほとんど地元の人しか来ないみたいだが、強くオススメ。
近鉄奈良駅から東向商店街に入ってすぐの右手の路地。駅から徒歩5分以内。
店を出る際、ご主人よりお水取りのことが簡潔に的を射て書かれている「月刊大和路ならら」(2007年2月号)をいただく。遠慮せずにありがたく頂戴したが、あとで考えて「東京の人間は遠慮というものを知らんなあ。ガサツやなあ」と思われてないか、なんだか非常に気になった。
それはさておき、その隣にある漫画専門の古本屋がまた、微妙によい品揃えだ。しかも安い。石川賢の「スカルキラー邪鬼王」の初版と「魔界転生」の単行本(こちらは上巻4版、下巻3版)を、1250円で購入。
前回去年の11月に奈良を訪れたときは、奈良漬けの辰巳屋にクソ不味い鰻屋を教えられたことでちょっと奈良嫌いになりかけていたのだが、今回の5日間の滞在で好きになった。三条通で「シャボン玉」がよく流れるのには閉口したが(生まれてすぐに、こわれて消えた、って悲し過ぎるよなあ)。
しかし今回の近畿北陸の旅でどこが一番印象深かったですか? と新聞記者に訪ねられたなら、迷わず「ナアラ」と答えるであろう。この場合の新聞記者はグレゴリー・ペックではなく、「バンキシャ」の菊川怜か「タブロイド」の常盤貴子かともさかりえか、あるいは「ヒズ・ガール・フライデー」のロザリンド・ラッセル でお願いしたい。
あ、居酒屋師匠の友人に勧めてもらった「蔵」は、今日は定休日だった。残念。奈良初日は小浜で金使い果たしたあとだったので場所だけ確認し、それからは三日間毎夜二月堂だったので、結局行けなかった。これまた次の機会だな。
2007年03月15日
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