黒川紀章が設計して、「世界遺産に指定される可能性が高い」と主張している(笑)マンション(アスベスト汚染問題で、週刊新潮と訴訟沙汰になっている)って、どこにあるのかな? と一瞬思ったが、例の世界初の実用メタボリズム建築である銀座(8丁目16-10)の「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」だった。日本建築士会連合会、日本建築家協会、ドコモモジャパン、日本建築学会が「東京の景観を語る際に欠かすことの出来ない『大切な建築』」というような理由で保存を要望しているそうだが、果たして妥当だろうか。
個人的には、実物でなくても、コンセプトと模型が遺されればいい物件であるような気がする。
参考URL↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E9%8A%80%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%AB
http://www.mediawars.ne.jp/~m921320/a_map/map_of_tokyo_03.htm
http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/artscape/artwords/k_t/metabolism.html
黒川紀章は「カプセルを取り外して休日は軽井沢に行くのもいいじゃないか」と自著に書いたり、老朽化に関しては「カプセル交換による改修」を訴えているらしいが、そういうところも含めて、全体的になんか妙な可笑し味がある物件であるところが、「コンセプトと模型が遺されればいい物件」と思った所以である。どうでしょう?
まあ面白い建築物だし微妙なところではあるが、遺すにせよ建て替えるにせよかなりの手間や負担が発生するわけだし、その手間と負担は可能ならば他の都市問題などに割り振ったほうがよいと思う次第。大きなお世話でした。
2007年04月12日
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