とか、株を守って兎を待つ、とか、舟に刻みて剣を求む、とか諺にいうけれど、どぜうに関しては、深川・高橋に行けばいつでも美味いのが喰える。昨日は大阪・岸和田からやってきた西桐画伯が、どぜうが喰いたい、関西にはどぜうはないんや、というので、高橋・伊せ喜にご招待した。画伯の(和歌山・新宮の)後輩だという現代美術家氏と、私の友人も加わり、丸×3+抜き×2+なまず×1。あと鯉こく、ほか。喰った。ビールは皆で都合2ダースくらい呑んだ気がする。
久し振りのどぜうも美味かったが、なまず(多分冬にしかない?)もなかなか。なまず、卵が美味かったなー。
で、葱を割下で煮るとうまい、という話になって、どぜうをさらった鉄鍋に余った割下を敷いて、薬味として卓上に用意された山盛りの葱を次々、器が空になるまで煮て、それを肴にまた呑む。画伯も現代美術家氏も、それぞれの世界では結構すごいような人ではないかとは思うのだが、刻み葱だけ割下で煮て喜んだりしているし、なんというか、バカである。
画伯など、私が紹介した東京の宿の中で、よせばいいのに一番安い上野の(和室しかない、部屋にバストイレなしの)ホテルに泊まり、で、着いた時間に大風呂沸いてないといわれて、わざわざ浅草の蛇骨湯まで風呂入りに行ったと楽しそうにしている。
いやーバカ万歳、なんだか先日の祭りの日々の再来のような空気で楽しい一夜であった。冒頭に掲げた諺も、実はバカを諌めるのではなく、バカ礼賛のような気さえしてくるほどである。
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それから続いて二軒めの山利喜で、赤ワイン二本空いたが、お腹くちくなって煮込みの玉子残してしまったのが心残りではあった。ほんとは平政の煮たのが食べたかったのだが、売り切れで残念。
2008年02月21日
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