さて、セットリストの01〜05までは、前回のバンド+キーボードのみ沖。
06で東京中低域/Sembelloほかの田中邦和が入って、07でドラム、ベース、ギターが抜けて、10までSembelloセッション。
07はSembelloのみでスカパラのカバー(Sembelloは「Kairos」で採り上げている)、09は阿川泰子版の「Skindo-le-le」。
11で田中邦和が抜けて、16で再び登場。
という流れで、前半は沖は割ときっちり譜面仕事をこなしているなあという感じもあったが、Sembello登場以降は、曲中の肝になるところで腕を振ったり飛び跳ねたり体全体でアクセントを表現したりと、結構バンドを引っ張っていたように思う。
スカパラのライブでは、メンバー皆動いているのでそう強く感じたことはないが、あのアクションも「沖祐市のプレイ」の重要な要素なのだなあと思った。もちろん、身体を動かせばよいということではなく、沖のあの動き(そして表情)だからこそ、音楽にいい影響を与えるのだろうと思う。
14辺りのピアノソロで沖節が堪能できたのもうれしい。
ドラムやベースのグルーヴも、この前観たときよりいい感じになっていたと思った。前回感じたような、演奏への不満はほぼなし。
なんて書くと、レギュラーのキーボードの人に申し訳ないけれど、そこはそれ、格の違いは仕方がないことだし、一ファンとして期待しているチームなので、今回のセッションからいい影響を受けてくれたらいいなあと思った。
なお、田中邦和がバンドに参加した06と16などは、テナーサックスのオブリガードがいい塩梅に歌唱と演奏の表情に深みと色彩と強弱を与えていて、もう少し多くの曲にも参加して欲しいと思ったものだ。今後もライブ時は、誰かリード楽器が加わるとよいと思う。
▼セットリスト
01 モンスターを飼い馴らせ*1
02 HOO-OON*1
03 COME ON A MY HOUSE*1
04 ロマンチック*2
05 MY SUNNY RAINY*1
06 Human Nature*4
07 Raise it All(Sembelloのみ)
08 Singin' in the Rain*4
09 Skindo-le-le
10 Tea for Two*3
11 ファンタジア*1
12 眠れる森のただの人*1
13 青空のかけら*1
14 Take Me Out To The Ballgame*5
15 サーファー・ガール*1
16 WALK ON*1
-アンコール
17 September*6
各収録アルバム
*1 TALKIN'
*2 Debut
*3 STANDARDS gift
*4 STANDARDS on the sofa
*5 WEEKEND SHUFFLE
*6 STANDARDS