2008年03月28日

浅草演芸ホール・三月下席夜の部

この日のお目当ては、もちろん小円歌姐さん。最近、小唄端唄俗曲の類いをちょっと集中して楽しみたいなあと思い始めているということもある(ということで、明日29日は昼間末廣亭にうめ吉を見物に行く予定)。で、小円歌は、「ちょっと散らせてまた咲かす」という花見の小唄(題名失念。なんだっけ)や、「老松」「一丁上がり」「さわぎ」と志ん朝、志ん生、小朝の出囃子をさらりと演ったのち、「奴さん」を踊る。痺れる。

あとは、圓丈の「ガマの油」は、まあ別格として(口上で、いちいち「今までの口上で述べていたことは、まったくないということが判明しました」と断るところとか、「これをひと塗りすると携帯電話のアンテナが、一本が二本、二本が三本・・・、千本まで立つ」というのが可笑しかった)、さん弥「長短」の間の取り方もよかったし(気長のほうの間がもっとあってもいい気もしたが)、圓太郎「強情灸」の江戸っ子振りも気持ちがよかったし、雲助「粗忽の釘」、一朝「花見酒」も、登場人物の粗忽振り、間抜け振りが際立っていてよかったな。一朝は、個人的には今まで一番面白かった気がする。

金曜日の夜の所為か、客席に落ち着きがなく、反応も変な感じで(川柳やペペ桜井がかなり困っていたなー)、呑みに行く間の時間つぶしだったのか演目中の出入りも多かったし、泣き叫ぶ子供がいたりと、各芸人もやりにくそうだなあと見ていたが、気が付くと妙な磁場ができていて、とりわけ仲入り後は結構爆笑の渦が多く起こっていた。

そうした磁場の所為か、紋之助の輪抜けの切れがいつもよりよかったような気もしたし、志ん駒だって、まるで台本を読んでいるかのように一字一句いつもとまったく同じ話なのだが(まあ、ちょっといつもと違うくすぐりも入るが)、いつもより勢いが感じられて、自然といつもより笑う。

#ロケット団の漫才で、携帯電話のネタを振った途端にとてもいい間で客席の携帯電話が鳴ったのもそんな空気ができていた所為か? 仕込みではなかったようだし。

そんな中、二ツ目昇進を果たした小きち改め喬の字は、「お手持ちのプログラムをご覧いただければおわかりになる通り」を繰り返すマクラは面白かったものの、噺は八五郎と兄貴の人物像がぼやけている感じで、惜しかった。

さてトリのさん喬は「ちりとてちん」だが、マクラで扇子をワイングラスに見立ててバカにしたようにテイスティングの仕草をしながら田崎真也の悪口をいいつつ、「ちりとてちん」に入るという意地悪振りがなかなかオツでした。

観ているほうも、最初なんか落ち着かなかったが、漫才などの色物も含め、観終わってみると当たりの日だったかもしらん。

以下、この日の演目。

やえ馬・・・・・・・・子ほめ
柳家さん弥・・・・・・長短
川柳川柳・・・・・・・高校野球のテーマ曲ネタ
ペペ桜井・・・・・・・ギター漫談
柳家喬の字・・・・・・手紙無筆
春風亭栄枝・・・・・・狂歌ばなし
大空遊平かほり・・・・漫才
橘家圓太郎・・・・・・強情灸
五街道雲助・・・・・・粗忽の釘
三遊亭圓丈・・・・・・ガマの油
(仲入り)
三増紋之助・・・・・・曲独楽
柳亭左龍・・・・・・・真田小僧
アサダ二世・・・・・・マジック
春風亭一朝・・・・・・花見酒
古今亭志ん駒・・・・・いつもの身の上話
ロケット団・・・・・・漫才
入船亭扇橋・・・・・・つる
三遊亭小円歌・・・・・三味線漫談
柳家さん喬・・・・・・ちりとてちん
posted by aokiosamublog at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語/演芸
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