2008年03月29日

新宿末廣亭・三月下席昼の部

お目当てのうめ吉は、ライブDVDを観たときは寄席で観たことある気がしたが、実際に舞台を観てみると、やはり初めてと思った。どっちだ。で、「木更津甚句」、「三階節」をアンコに入れた都々逸(私の想いが/天まで届き/またも遣らずの/雨が降る)、「裏の背戸屋」「粋な鴉」を唄ったのち、「夜桜」でひと踊り。小円歌姐さんとはまた違った、はかなく消えてしまいそうだが芯はありそうで、絵的に決めるところはきちんと決める感じがなかなか。

バックバンド/バックダンサー入りのライブも観たいのだが、明日月曜日の新宿シアターアプルは、予定的にちょっと行けないなー。4/12太田区民プラザとか行ってみようかしら。

あとこの日印象に残ったのは、笑三の自作「異母兄弟」。重鎮なのに、カリプソ〜スカの名曲?「Shame And Scandal」の歌詞とよく似た実にくだらねえ噺を、ちょうどいい塩梅に軽く演る感じが、大変よかった。絵も達者(浅草演芸ホールのプログラムの表紙を20年近く描いている)で映画も撮るという大正生まれ。カッコよい。

重鎮と言えば、やはり大正生まれの米丸が、「アパートの隣家の亭主のパンツを間違えて取り込んでしまった。どうやって返そうか」という、やはりくだらない噺を軽く演っていて、これもよかった。これ、題名なんだっけか。

それと印象に残ったと言えば、二つ目の柳太が、変な目つきと変な存在感、舌が短くて何喋っているのかわからないのになんだか可笑しいという点、やはり印象に残った。またぜひ聴きたいかといわれれば、そんな気はしないのだが、たまに遭遇すると面白いかもしれない。

色物では、北見伸はさすが山上兄弟のお父さんだけあって見事。京太ゆめ子の夫婦漫才も、ゆめ子がずーっと喋っている裏で京太があのー、そのー、と絡もうとして絡めない、その間がすごい可笑しい。

各古典も皆、ほとんど外れがなく、遊雀「反対車」などの熱演と可楽の漫談などの力の抜けた芸の出て来る塩梅もよかったし、客席の雰囲気も落ち着いていて、結構集中できてお腹いっぱい、の席だった。

それだけに、トリの圓遊が「宮戸川」を最後までじっくり演ったのが、却ってちょっと辛かったなー。半七とお花が所帯を持ったあとの後半は、サゲのための展開で、噺自体が面白いというものではないしな。前半まででよかったかも。贅沢言ってすみません。

以下、この日の演目。

春風亭昇々・・・・・・子ほめ
春風亭柳太・・・・・・皿屋敷
国分健二・・・・・・・漫談
三遊亭遊之介・・・・・浮世床
桂小南治・・・・・・・四人癖
Wモアモア・・・・・・漫才(会津磐梯山)
滝川鯉昇・・・・・・・粗忽の釘
三遊亭金遊・・・・・・宗論
北見伸・ココア(魔女軍団ステファニー)
 ・・・・・・・・・・奇術
三遊亭遊雀・・・・・・反対車
三笑亭可楽・・・・・・漫談(時事ネタ、政治家ネタ)
桧山うめ吉・・・・・・俗曲
桂米丸・・・・・・・・題名不明
(仲入り)
春風亭昇之進・・・・・お血脈の前段まで
東京太ゆめ子・・・・・漫才
三遊亭圓雀・・・・・・狸賽
三笑亭笑三・・・・・・異母兄弟
林家今丸・・・・・・・紙切り
三遊亭圓遊・・・・・・宮戸川
posted by aokiosamublog at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語/演芸
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