2008年04月03日

四月大歌舞伎

-昼の部
本朝廿四孝 十種香
熊野(ゆや)
刺青奇偶(いれずみちょうはん)

-夜の部
将軍江戸を去る
歌舞伎十八番の内 勧進帳
浮かれ心中

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2008/04/post_24.html今月一番いいのは「刺青奇偶」か。玉三郎のお仲のまあ可愛いことったら。そして、お仲が病床で、あたしが死んだらもう博打はやめてねという意見として半太郎(勘三郎)の右腕にサイコロの図柄を彫る場面に漂う、悲しい色気ったらない。死んでいく恋女房のために命を張った勝負に出た半太郎に相対する、仁左衛門の政五郎親分がまたカッコよい。

で、泣かせそうでなかなか素直に泣かせない筋立ての妙味と、それをきちんと味わわせる芝居。開幕二日目にしてすっかり完成されてたような気もするし(破綻や間の悪さがないという点で)、これはオススメ。できれば玉三郎の表情がよく見えるいい席で。

ちなみに、4月がこれで5月の新橋演舞場が「一本刀土俵入」ということで、原作(脚本)読みたくて私はうっかり長谷川伸全集を買ってしまいました。

「将軍江戸を去る」は、徳川慶喜が江戸を去るその瞬間の一歩だけに焦点を当てた芝居と思ったが、どうでしょう。山岡鉄太郎との尊皇勤皇議論とか全部、幕が下りる直前の場面で客の感情を揺さぶるために機能しているように思った。徳川慶喜は、私の先祖がまんざら知らない仲でもないらしいので(慶喜が大阪から江戸に開陽丸という戦艦で脱出?する際、艦長の榎本武揚が不在だったので、副長であるその先祖が指揮を執ったそうな)、なんだかそんな興味でも眺めてみた。

「浮かれ心中」は井上ひさしの原作「手鎖心中」に“ちゅう乗り”を加えたもので、確かに笑いどころが一杯あって面白い芝居なのだが(あと、七之助演じる、金にこすい花魁がなかなか)、間の悪さとか粗さが目立ったなあ。これは(芝居が完成されるであろう)千穐楽近くにもう一度かな。
posted by aokiosamublog at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎/演劇
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