2008年04月05日

桂吉弥のお仕事です。2008 vol.2

浅草見番(浅草三業会館)にて。

NHKの朝ドラ「ちりとてちん」で一躍全国区のスターダムにのし上がった(?)、桂吉弥(吉朝と米朝の弟子)の会。兄弟子だという桂都とんぼが助っ人で、共に二席づつ。以下、この日の演目。

桂吉弥・・・・・・・・短命
桂都んぼ・・・・・・・餅屋問答
(仲入り)
桂都んぼ・・・・・・・秘伝書
桂吉弥・・・・・・・・愛宕山

ふたりともはじめて観たが、都んぼのほうは、お猿っぽい自分のキャラクターから醸し出されるガチャガチャした味わいをうまく活かしたエネルギッシュな感じの芸ながら、登場人物の演じ分けなどもしっかりしていて(特に餅屋問答のいんちき坊主と旅の雲水など)、なかなか楽しめた。

吉弥は、とてもきれいな芸だなあと思った。余計な入れ事やくすぐりも一切なく、噺の世界をきっちりと構築して行く。その分、「短命」のような阿呆なキャラクターそれ自体が笑いどころの噺だと、爆発的な笑いは生まない。一方「愛宕山」のような、山行き、京都対大阪、かわらけ投げ、小判投げ、傘を背負っての谷底への降下、谷底からの帰還など、いろんな要素が組み合わされた話だと、それぞれの要素の中の笑いを際立たせるような組み立て方がうまく成功していて、次第に笑いの渦が重なって行く。40前とまだ若いのに、大したものだと思う。東京の落語家だと、誰が一番近いだろう。ちょっと思い浮かばなかった。

多分、呑んでも酒だか水だかわからないがいつの間にか気持ちよく酔わせられるような芸を目指しているのかな。一旦限りなく水に近づいてから、少しずつ桂吉弥なりの旨味が染み出してくるとよいと思った。そういう意味では、歳取ってから名人になってるタイプの芸人か。「ちりとてちん」で売れてしまったので、それの悪影響がなければよいな、とは思う。

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ちなみにこの日は―

まず飯田屋で丸(笹がき追加)と蒲焼きで昼酒。それから蛇骨湯に浸かって酔いを抜き、一応まあ観音様にお参りしてから、同行の方々と合流し落語。

で、見番の真裏にある釜飯の「むつみや」の二階座敷で、同行の方々と宴会。神棚があって日本人形が飾ってある旧い日本間で、なんだか親戚の法事のような雰囲気の中、初対面の人も多いので皆で自己紹介等しつつ、煮物、刺し盛りなどで呑んで、〆に走りの筍の釜飯。なんでもないものが普通に美味くて落ち着けるよい店であった。また行きたい。

その後、放し飼い?だがお利口なドーベルマン(註:これは酔っ払いの見間違いで、実際は茶色のレトリバー)と散歩していた地元の人(たまたま話しかけたか話しかけられた人)に連れられ、「注配道場御来屋」でもう一杯。眠くなってしまいここはあまり堪能できなかったが、店のおばちゃんが大変気持ちよく、ひとりでふらっと入れそうな感じもあるので、ここも浅草呑みのレパートリーに加えさせてもらおうと思う。

仕事関係?の友人知人が中心だがお互い初対面の人も多く、実にいろいろな人たちが集まった会だったが、メインの落語の前後も大変楽しい一日でした。感謝。
posted by aokiosamublog at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語/演芸
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