日本初DVD化だそうで。ビデオは持っているので年に2〜3回は観るのだが、また改めてじっくり鑑賞。今回のパッケージは、まあ割と豪華な感じを狙ったのだろうか、映画タイトルロゴ箔押しの白い紙箱パッケージで、32ページのディスクサイズのブックレットと撮影風景のフォト・カードが付属。
あと、ボーナスディスクが一枚付属しているのだが、この中に収められた予告編映像が、かのラストシーンを何倍も濃くしたような塩梅ですごくよい。この映画好きで未見なら必見と思う。この予告編だけで泣く。
で、ボーナスディスクには、この予告編を撮ったがためにボツになった幻のラストシーン(登場人物全員が白い服を着て列車に乗ってどこかに向かって行く)についてのすこぶる抽象的なドキュメンタリーも収録されているのだが、インタビューを受けている関係者のほとんどがそのラストシーンについて明確に覚えていないという、大変面白いドキュメンタリーであった。
そこで使われている撮影風景の記録写真が大層面白く、また年老いたクラウディア・カルディナーレが衝撃的にカッコよかったのと(アヌーク・エーメはなんか普通のおばちゃんだった)、あと、マニアックなところに話題を振るならば、このドキュメンタリーのBGMのドラムパターンがGiulietta Machineの「Mingo」に似ていたところなどもなかなか楽しかった。
それにしても、確か高校生のときに初めて観て興奮を覚えた映画だが、そのとき私はいったい何を理解したのだろうか。繰り返し観る度に謎だ。そして、主人公のグイド(マルチェロ)は43歳という設定だから、私もようやく同い歳になったわけだが、今となってはグイドよりもメザボッタに感情移入してしまうのも、なかなか可笑しいものではある。
字幕は新訳で、まあ悪くはなかったけど、やはり「鉄道ホテル」より「駅前ホテル」のほうが気分かなー。
2008年06月08日
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