2008年07月10日

The 30th Anniversary of NYLON100%

代官山UNITにて。NYLON100%については割愛。▼7月9日
一番手は上野耕路 & His Orchestra。これは捏造と贋作の発展形ということになるのかな? 上野耕路と久保田慎吾(共に8 1/2のメンバー)がいるという以外、NYLON100%と関係はないのだが、今日観た中では最も「今後も聴きたい」と感じた。

ホーンセクション(バリトンサックス、テナーサックス、アルトサックス、クラリネット、フルート、トランペット+金管×2)とマリンバ、パーカッション、ドラム、ベースに女性ボーカル、そして上野耕路と久保田慎吾という15人編成の大所帯だが、緻密なアレンジで綴られる多様な音楽性という点と、フランス近現代〜シャンソン〜フレンチポップスやエキゾチック風、初期バカラック風など(作者の意図と合っているかはわからないが)音楽的モチーフの組み合わせが個人的にツボ。

もう少し感情を揺さぶる要素があってもよいと思ったが(ちょっと理知的な部分が勝ち過ぎか)、その点を久保田慎吾の存在が補っているのだろうとは思う。だが、この音楽の方向であれば、キャラクターが立っている歌い手より技術的に歌の上手い歌い手の方が必要かなとは思った。

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続いてポータブル・ロック。野宮真貴がいるから、というのは大きいが、当時の楽曲が今聴いても普通に楽しめるという点でも、このバンドも今後定期的に聴きたいと思わせられた(今後も続けるのかは不明)。野宮真貴のデビュー作「ピンクの心」所収の「うさぎと私」で鈴木慶一が登場しデュエット、というサプライズあり。あとは「グリーンブックス」や「シネミックラブ」など。

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次はKERA。この人には何故だか昔からまったく興味がなく、今日も特に感想なし。個人的な趣味の問題なので、仕方がない。すみません。

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そして中西俊夫 ex.プラスチックス。なんかずっと、立花ハジメの呪いが、と言い続けていたなー。「Top Secret Man」「Copy」「Delicious」「Robot」とプラスチックスの曲を演ったのは懐かしいが、冒頭の「Quiet Village」のような、ウォーターメロン方面の仕事が最もこの人に適していると思ったが、どうだろう(中西俊夫のバードコールは結構いけると思うのだが)。なお佐藤チカ役は、野宮真貴が補っていた(というか、中西俊夫と野宮真貴のふたりでPlastic Sexってのをやってたな。補足)。これはこれで、大層カッコよい。あと全編入っていたフルートも妙にマッチしていた。

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で、トリは8 1/2なのだが、その前になんとリザードのモモヨが登場。びっくり。「New Kids in the City」を弾き語ってから8 1/2を紹介する。

8 1/2は、今聴くとストレートなロックンロールと思うし、今の私に必要な音楽ではないが、そうはいっても独特のカッコよさのあるバンドではある。楽しかった。今日はベースが沖山優司でした。

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▼7月10日
本日の一番手はサエキけんぞうで、Boogie the マッハモータースという若いバンドをバックにハルメンズの曲中心のライブ。サエキけんぞうは単純に見てて面白いのだが、この見てて面白い/そうでもない、という違いはなんだろうか、とよく考える。サエキけんぞうの場合も、別になにか笑わせようというようなことをしているわけでもないのだが、見ると目が離せなくなる。

Boogie the マッハモータースは、80年代ニューウェーブを今の時代に昇華させた?ようなバンドだったが、切れがよかったりサービス精神もあったりで、なかなかいいな。ドラムの人の、スティックで眼鏡を飛ばすパフォーマンスが可笑しい。

http://btmm.jp/

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続いてスペースポンチ。これはNYLON100%時代はコンスタンス・タワーズという名前で活動し、90年代に入ってからテクノ色を強くしてこの名前になったとのこと。いずれにせよ、初めて聴くバンドで、まあ基本歌なし(ボコーダーはちょっと入る)テクノなので、ぼーっと聴いてて気持ちがいい、という感じだった。

ゲストにかとうけんそう。このとき演った歌ものが結構よかったのだが、一晩経ったら記憶がないな。また聴いてみたい。

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そしてヒカシュー。巻上公一は歌はもちろん、語り(曲の途中でいきなり講談調でNYLON100%物語みたいなのを語り出すのが可笑しい)、マウスハープ、テルミン、ホーミー、トランペット、妙な動きと表情などなど。面白い。やることは変わって来ているが、芯は変わってないんだなあというところが嬉しい。海琳正道(三田超人と改名したらしい)が見られたのも嬉しかった。

こういうイベントらしく、「20世紀の終わりに」「パイク」「入念」「プヨプヨ」など懐かしい曲も演っていた。

ところでヒカシューは、着うたフルの配信を始めたとの由(笑)。

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さらに東京ブラボー 。ゲストに近田春夫は聞いていたが、いとうせいこうも登場。曲は「ダイヤルMを回せ」などサイケ/GS時代の感じで、これは単純に懐かしい(この頃の曲は、なぜかギターでコピーしたりしたので)。

なおこの日は、高木完、ブラボー小松、坂本ミツワはもちろん、ベースに岡野ハジメ、ドラムに泉水敏郎の黄金メンバー。

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トリは戸川純。最初にかとうけんそうが登場し、戸川純の手紙を朗読。なんでも病気療養のため、太ってしまったので、登場する前に周知しておきたかったらしい。

確かにまあふっくらしてはいたが、あの歌の妙なる迫力は相変わらずで、「ラジオのように」でステージは始まり、「玉姫様」や「電車でGO」、「バーバラ・セクサロイド」、「諦念プシガンガ」など有名曲のほか、日本的な旋律の最近の?曲中心(この辺聴いていないので私が知らないだけだが、日本的な感じがいい塩梅なので、ちゃんと音源を聴いてみたいと思った)。

あ、野坂昭如のカバー「バージンブルース」も本日演っていた。これは名演。

体調の都合で、椅子に座っての声も抑え気味の歌唱だったが(福岡ユタカがバックボーカルで参加し、いいサポートをしていた)、アンコールで「蛹化の女」を演ったのち、再度アンコールで「パンク蛹化の女」を、ステージを走り回りながら全力で歌う。ちょっとじんときたが、身体は大丈夫だろうか。

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あとは、えー、大貫憲章がちょっと登場してなにか喋ったかな。よく覚えていない。

昨日は8 1/2のパフォーマンスに触れて「今聴くとストレートなロックンロールと思うし、今の私に必要な音楽ではないが」と書いてしまったが、二日続けてこういう音楽の実演に触れると、音がでかくて勢いがある音楽も、まだ自分に無縁になってしまったわけではないのだな、という気にはなってきた。若干反省。

あと身近に思ってたのに聞き逃している音楽もたくさんある、という点も、反省しておきたい。
posted by aokiosamublog at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(ライブ)
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