2009年03月18日

2009春 梅津和時・プチ大仕事@新宿PIT INN第六夜

梅津和時(Sax,Cl)、鬼怒無月(G)、早川岳晴(B)、清水一登(P,Key)、Grace(Ds)、NARGO(Tp)、北原雅彦(Tb)、GAMO(Ts)、谷中 敦(Bs)。ただしGAMOが体調不良で第一部最終曲からの登場となったため、こまっちゃクレズマなどに参加している多田葉子がステージ通してTsをサポート。大雑把にいえばKIKI Band+スカパラ・ホーンズという感じで、曲もKIKI Bandと梅津和時の作が中心。ただしもちろん、Grace、清水一登の参加が左記の単純な式では収まらない要素になっている。

で、一曲目は、梅津和時がヤヒロトモヒロとともに今年2月に共演したハイチのピアニスト、エディ・プロフィットの曲で、これがカリプソっぽい曲調ながら、PAの所為かはたまた駆け込んだ私の耳の所為か、なんとなく歯切れが悪く聴こえた。このライブも、当日までリハーサルなしだったそうだから、そんな事情も影響していたのかもしれない。

が、続く02(KIKI Bandの曲)がなんともそそるヘビー・ロック?で、Asソロのあと鬼怒無月がソロを取ったのだが、このときのギタートリオ編成のカッコよさったらなかった。ギターソロのあとのホーンの切れも、ぐっとよくなったように聴こえた。この曲のあと、梅津和時がMCで「この曲はGraceの曲になっちゃったなー」と言っていたが、確かにギター、ベース、ドラムが等分に光っていた演奏ながら、ドラムがぐいぐい引っ張ってこそ、という印象も強かったか。

KIKI Bandのメンバー中心だからだろうけど、ロック、プログレ、というのがこの日のキーワードのひとつか。私の偏った耳には、フランク・ザッパのにおいも少し感じられて(特に05のユニゾン使いと、09のピアノソロ部分)、ちょっとにんまりもした。

あとは、04のわざとネジを緩めた感じのファンク/レゲエ、07のエチオピア風?ブギウギの感じなどが印象に残っているが、それ以上に06、09のホーン・アンサンブルの美しさといったらなかった。特に09は、(03同様)このライブのために書き下ろした曲だそうだが、この一夜のためだけ?に書いて、しかもとてもあっさりと終わらせてしまった(多分この夜最短の演奏)のはもったいないと思う。まあ、いずれ何かの機会に再演されるのだろうが、それに出会う機会が私にも訪れんことを、切に願う。

個々の演奏者のことを書き始めるときりがないが、ひとつだけ、鬼怒無月が他の演奏者のソロのときにほんのちょっとした感じで間の手を入れるのだが、それがもう「ここではこうでしかない」的にいちいちはまっていたのには驚くほかなかった。

このメンバーでももちろん、多少形を変えてもいいので、この方向のセッションをまた聴きたい(できれば、間が空いても定期的に)。ホーンはたとえば別のジャズの人たちなどが入っても形にはなると思うが、スカパラ・ホーンズだとやはり華があるから(華ばかりでなく、05のGAMO、06の谷中の渋いソロなども素晴らしかった)、できればこのメンバーでの再演があるといいと思う。

以下、この日のセットリスト(括弧内は作者)。

01 曲名失念(Eddy Prophette)
02 玄武(早川岳晴)
03 負け負け(梅津和時)
04 いかれた地図(早川岳晴)
05 HOT AX(鬼怒無月)
(休憩)
06 平和に生きる権利(Victor Jara)
07 Ethiopia Hagere(Getatchew Mekurya)
08 Tランニング(早川岳晴)
09 ミランダの尾根(梅津和時)
enc
10 ウェスタンピカロ(梅津和時)
posted by aokiosamublog at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(ライブ)
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