2009年04月05日

ゲタチュウ

ゲタチュウ・メクリヤ。エチオピアのサックス吹きで、エチオピアの伝統音楽の旋律を採取したサックス演奏スタイルを50年代には確立していたという。そのスタイルでの演奏は、フランスで出ているethiopiquesというCDシリーズの一枚で72年の録音が聴けるが(日本ではオルターポップという発売元から「エチオピアン・サックスの帝王」というタイトルでリリースされている)、その「The Negus of Ethiopian Sax」を聴いて感銘を受けたオランダのミュージシャンたち(The Exというバンドのメンバー)が、2004年にエチオピアの首都アディスアベバに飛び、ほぼ引退状態だったゲタチュウをオランダに招聘。ゲタチュウは、生まれて初めてのエチオピア国外旅行だったそうだがこの招聘に応じ、The Instant Composers Poolというフリージャズ集団と、アムステルダムでのフェスティバルやベルギー・ブリュッセルでライブを行った。

その後、The Exとフランス数ヶ所(場所不明)でもライブを行い、ゲタチュウはThe Exとのレコーディングを希望する。

その録音が、オランダのTerp Recordsから出ている「Moa Anbessa」(全12曲中、トラック3、5、6、8、11がフランス・トゥルコアンTourcoingでのライブ・レコーディングで、残りがオランダ・ウォルメルフェーアWormerveerでのスタジオ録音)。全曲、ゲタチュウがエチオピアン・トラディショナルから採取した旋律をThe Exとともにアレンジしたもので、一部の曲には英語詞が付けられ、The Exのボーカリストによって歌われている。

なおThe Exは、ギター二人にドラムとボーカル、という編成だが、「Moa Anbessa」ではベースとオルガンのほか、トロンボーン、アルトサックス、クラリネットがゲスト参加。

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さっきクルマ運転しながら、「The Negus of Ethiopian Sax」と「Moa Anbessa」を聴いてて、エチオピアのサックス吹きだということは知ってたが録音データその他を全然知らなかったのでライナーちゃんと読んだりネットで調べたりして、その結果をつらつらとまとめたので、せっかくなので公開。いやちょっと中途半端だし、間違いがあるかもしれないけど。

日本人の琴線に触れるようでやはりどこか違う旋律や和声が楽しいのだが、しかしゲタチュウ、こうして推薦して、誰か聴いてくれるのだろうか? なんか書いててとつぜん懐疑的な気分に襲われたが、「Moa Anbessa」で組んだThe Exおよびゲストと一緒に来日してくれるといいなあと思うので、やはり少しでも名を広めておきましょう。ゲタチュウ、よろしく(「Ethiopian Hagere」は、先日の梅津和時のもよかったが、やはりその際のアレンジのオリジナルと思われる、この盤の編成での生演奏を聴いてみたい)。

あ、そういえば、ジム・ジャームッシュの「Broken Flowers」のサントラでも、エチオピアのMulatu Astatkeの曲がいくつか使われていて、そのときも興味を持ったのだから、エチオピア音楽事情ちゃんと調べておけばよかったな。
posted by aokiosamublog at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(レコード/CD/DVD)
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