2009年05月30日

La Foret Sound Museum 2009

5/30、北千住で友人のイラストレーターの個展「なかだえり水彩画「蔵展10」」(http://www.nakadaeri.com/)を見物してから(神保町のタンゴ喫茶ミロンガの店構えを描いた小品を一枚購入予約)、原宿に出てラフォーレミュージアムにて、メリッサ・ラヴォー、カヒミ・カリイ with 大友良英/ジム・オルーク/山本精一、モリアーティを見物。

http://www.lapnet.jp/eventinfo/special/lm/lsm/メリッサ・ラヴォーは、カナダ出身ながら両親がハイチ人、そのハイチ人としての音楽的バックグランドの上に、いろいろなシンガーソングライターやブルースなどの影響を受けた歌を作り、ギターを弾いて歌う(今日はベースとのデュオ)。単調なハイチ風?グルーヴを感じさせるギターのリフが心地よすぎて眠気を誘う側面もあるが、ハスキーで可愛らしい声はなかなか魅力的。デビュー・アルバム「Camphor & Copper」の曲中心に、ベースとのデュオで全11曲。会場がもう少し暖まってたら、アンコールもあったかもしれない。

カヒミ・カリイ with 大友良英/ジム・オルーク/山本精一は、見てのとおりギター3人+歌という形だが、曲によっては大友良英またはジム・オルークがベースを弾く(ジム・オルークは、そのほかいろいろなんだかよくわからないガジェットを鳴らしていた)。いずれにせよ、緻密で静謐ながらちょっと刺激も感じるが総体としてはゆらゆらと漂っているような、心地よい音響を3人が作成し、その上でカヒミ・カリィが囁くという演奏。音楽的なこととは関係ないが、カヒミ・カリィは白無地のTシャツに細身のジーンズ、黒い大きなストールというシンプルな衣装なのに、見事になんだかフランスっぽいはさすが。「プラスチック・バッグ」「カメリア」など全8曲。

モリアーティはフランス拠点のバンドで、紹介文によれば「アメリカン・ルーツ&カントリー、戦前のブルース&ジャズ、アイリッシュ・トラッド、クルト・ワイル的キャバレー音楽を、歌とアコースティック楽器で演奏する。(中略)そんな音楽に彼らの愛する「不思議の国アリス」「オスカー・ワイルド」「フラワー・ムーヴメント」「デヴィッド・リンチ」の世界も加わっているから、モリアーティは唯一無二の奇妙な魔力に満ちているのだ」とのことだが、この紹介文から想像できるようなヨーロッパ風、20〜30年代風の暗さはなく、というのは、そういうのを目指している風なのはわかるが演っているご本人たちが善良で明るくてふざけてくすくす笑うことが大好きなような若者だからだが、紹介文に惑わされなければ、そうした善良な様子も含めて面白かった。

楽器はもうちょっと、練習したほうがよいと思ったけれど(特にドラム)、古いヴォーカルマイクをわざと使ったり(02「Motel」)、ドブロギターを弓で弾く(04曲名不明など)ようなちょっとした工夫が音楽的/音響的効果を上げていたり、曲によってはドラム除く全員がステージ中央の一本のマイクで歌ってみたり(05トム・ウエイツの「Chocolate Jesus」など)、箒とちりとりを使ったパフォーマンス/演奏を試みたり(02「Motel」)、06「Jimmy」という曲では熊の剥製?を抱きながら歌ったり、がんばってたどたどしい日本語をMCで多用して笑いを取ったりなど(たとえば左記「Jimmy」を「ハデハデソング」と紹介したり)、小ネタを含むステージングも含め、アンコール入れて全12曲(やはりデビュー・アルバムの「Gee Whiz But This Is A Lonesome Town」中心)、大変楽しいステージだった。「秘密の場所でランデ・ヴー」など、ライブ会場の外での「謎解き」イベントなども行ったようだ。

と、見物し終えてみるとこの三組がなんで組み合わさったのかはよくわからないが(フランス/フランス語圏つながり、というのはまああるか)、それぞれ興味深く、楽しい催しであった。
posted by aokiosamublog at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(ライブ)
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