2009年06月12日

酒井俊(vo)、 船戸博史(b)、 外山明(ds)

6/12、入谷なってるハウスにて。01 My Wild Irish Rose
02 Home on the Range
03 Yes, We Have No Bananas!
04
05 かくれんぼの空
06 黒の舟歌
07 Takes Two to Tango
08 黄金の花
(休憩)
09 Those Were the Days
10 四丁目の犬
11 ヨイトマケの歌
12 Just Like a Woman
13 My Coloring Book
14 Alabama Song
15 Hallelujah
16 Good Night
enc
17 満月の夜

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ベースとドラムで歌、という、まあ大雑把にいえば地味な編成で、ドラムもいわゆる3点セット(しかもシンバルは一枚のみ)でベースはウッドベース一本。楽器も歌もなにかエフェクトを使うわけでもない。

が、曲ごとに、実に多彩で、しかもこちらの想像力だったりなにかの感覚を刺激する演奏、歌だったのに驚いた(もちろんそういう風に予想していたけど)。ベースと歌のデュオ、というのも、すごい珍しいというわけではないが(特にジャズでは)、馴染みのあるアプローチもあり、まったく未体験の世界もあり。

ベースとのデュオで歌われた01、02、09(あと08の前半)のなんだか心地よく安心できる感じとか、03や07の楽しげな遊戯感とか、出だしが軽快な感じだったのが却って(本来重々しく歌われることの多い)この歌の深みを増したと思った11とか、見所聴き所は多数あったが、個人的には、06の緊張感溢れるアンサンブルや、酒井俊では初めて聴くビートルズの16(ホワイトアルバムの二枚目最後の曲)の静寂さに溢れた感じが、この組み合わせで最も印象に残った。

そうしたいろいろな味わいを感じさせてくれた中で、全体としてはなんだか今まで聴いてきたステージに比べて柔らかく優しい感触を得たのは、この編成ならではだったか(何故だか常ににこやかな船戸博史のベースの持つ味わいが、実は大きく影響していたような気もする)。刺激的だったり興奮させられたという気分より、安らいだ気分を多く抱え、帰途に着いた。

外山明のドラムは、自由奔放に聴こえて実はかなり様式的なのではと、最近(外山明初心者としては)思っていたのだが、この日は今までに聴いたことがないアプローチや自由な感じもいくつかあり、まだまだ奥の深いところをちょっと覗けたようなのが、初心者ファンとしては嬉しいので附記しておく。10の途中で火のはぜるような音(左手てカウベルを叩く際に使う指輪だけをカチャカチャ言わせていた)、11の「今じゃ機械の世の中で〜」という歌詞に呼応するかのごとく規則的な機械音のようにスネアを叩くといった描写的なアプローチは、外山明の演奏としては初めて耳にしたかもしれない。あと、ミュートしていないベースドラムの響きを意識的に利用して曲ごとに微妙かつ絶妙なドラマチックさを演出していたように聴こえたところも面白かった(ただしこれは単に、少人数編成だからベースドラムの響きが印象に残った、ということかもしれない)。
posted by aokiosamublog at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(ライブ)
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