7/3、東京経済大学 国分寺校舎6号館地下1階「スタジオ」にて。かの「和光大学期末試験スターリンライブ事件」で知られる粉川哲夫(現東京経済大学教授)が主催するワークショップで、今回は酒井俊(vo)+桜井芳樹(g, banjo)のライブ、さらには酒井俊の講義もあるということで、出掛けてみた。
#このワークショップの概要や過去のプログラムは、下記参照↓
http://anarchy.translocal.jp/shintai/
まあ、ワークショップといっても、まずライブがあって、各曲目の背景(酒井俊がなぜ現在の形態での演奏に至ったかも含む)を仔細に記した資料が配布され、それから学生の質疑応答、一般客のコメント、という内容であった(参加者がなにか、歌を歌うこととその身体表現の訓練のようなものを求められるわけではない)。
授業としては、どうなんだろうか。まあ、まずはこういうパフォーマンスを学生にぶつけてみて、そこからなにか得る者は得ろ、という感じなのかな? 粉川哲夫はその辺を明確にナビゲートするわけではなく、学生たちがどう感じたかを述べたコメントから彼らをどこかへ導くという感じではなく、あるいは自分の興味に従って酒井俊にインタビューする、という感じだった。
学生たちの質問に対し、酒井俊は直裁的には答えず、回答に至る道筋のごく初期段階からコメントを述べる。一見、遠回りのように思えるし、実際なかなか予想していたような回答に近づかないことで学生が戸惑っている様子も見て取れたが、しかしちゃんと聴いていると、その質問への回答も含む「酒井俊の歌」の方法が浮かび上がって来る。もちろん、もともとがなにか明快な答を持っているものではないのが音楽だから、人によって理解度は異なるのだろうが、今日聴いた音楽がどういう風に作られてきたもので、それが普段自分たちの聴いている音楽とどう違うのかが、漠然とでも伝わりはしたかな、と思った。というか、それを希望する。
あと、ライブの内容は基本的に普段通りだが、「身体表現ワークショップ」ということだからだろうか、普段より歌や楽音以外の身振り手振り、表情、非楽音の使い方による「歌の世界の表し方」が、親切でわかりやすく腐心されているような気はした(特に「ヨイトマケの唄」だったろうか)。
以下、この日のセットリスト。
01 初恋
02 You Are My Sunshine
03 かくれんぼの空
04 四丁目の犬(インプロ)〜ヨイトマケの唄
05 I Shall Be Released
06 Shenandoah(dance)
07 Yes! We Have No Bananas
(休憩)
08 Shenandoah(ballad)
09 19の春
10 四丁目の犬
11 黒の舟歌
12 Martha
13 Alabama Song
14 At Last, I'm Free
15 Hallelujah
16 満月の夕
2009年07月03日
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