7/27、横浜Thumbs Upにて。John Gros(B3 organ, key, vocals)、山岸潤史(g)、Marc Pero(b)、Jason Mingledorff(as, ts)、Jeffrey "Jellybean" Alexander(dr)。ゲストにPe'zのKadota "JAW" KousukeとOhyama "B.M.W" Wataru。そしてアンコール時のゲストに石田長生が登場。いやー、素朴でいなたくて脂っこいファンクは結構久し振りだった。普段から賢しらなことを言いがちな年配にはなったが、やはり素朴で脂っこいものは楽しくておいしいものである。
Thumbs Upという会場もドンピシャリ。横浜まで行くのかったるいなあと正直少し思っていたのだが、実にこのバンドに合っていた(東京には今やこういう感じのところはあまりないなあ)。観客も本当にこのバンドやニューオーリンズやファンクやソウルが好きなんだなあという感じで、なかなか得難いいい雰囲気であった。
で、さて、やはり久し振りに、最後全部忘れてしまうくらいはしゃいだのだけれども(いや基本的に、はしゃいだのは心の中でだが)、思い出すままにつらつら書くと、後半で山岸潤史のギターの弦が切れて取り替えている間を埋めようとしたのか、John Grosが「Junko Partner」を弾き始め、結局バンド全員のセッションになったのが嬉しい。
あとDr. Johnナンバーでは、「Right Place, Wrong Time」を演った。で、Bメロの「I been running trying to get hung up in my mind, アー / Got to give myself a little talking to this time」のところで、客が当たり前のように「アー」のコーラスに参加してたのも可笑しくてよい。
ゲストのPe'zのふたりは、後半に演った「Yakiniku」で登場。続いて"B.M.W"が作ったという「Auction」がなかなかよい曲。この曲の制作と今回のゲスト参加の経緯についてアナウンスがあったが、聞き逃した。
あ、ゲストといえば、ちょっと違うが、山岸潤史のWest Road Blues Bandでの盟友、昨年亡くなったという塩次伸二に捧げたのがオーティス・レディングとカーラ・トーマスのデュエットでもお馴染みの「Trump」。これは泣かせられた。
石田長生はアンコールで飛び入りし、いいブルースギターを弾く。そして最後が「John Brown」だったかな? MCでは「Johnny B」と言ってた。なにせこの辺興奮の極みで記憶があやふやだが、この本日最後の曲が15分くらいあって、そのうち5分以上はドラムソロ。John Grosがしきりに両手でTのサインを出していたのはタイムアップのサインかなと思ったが、Jellybeanはおかまいなしにドラムソロを続け、スティックを捨てて手で叩き、最後はマイクを使って口ドラムソロまで演っていた。これがまたなかなか。
Jellybeanもよかったし、まあみんなカッコよかったが(赤いハンチングを被った大阪のおばちゃんに見えるときがたまにある山岸潤史も、ひとたびギターを弾き始めると信じられないくらいにカッコよい)、個人的にはとりわけベースのMarc Peroが好きだなあ。ベースはもちろんめちゃくちゃファンキーだし、演奏中の表情がまた、なんか間抜けな感じなのにセクシーというところがよい。ちょっとハナ肇を思い出した(この感想は当てになりません)。
と、二部構成でアンコールまで入れてほぼ2時間半〜3時間弱、脂っこさに負けじと、山盛りのバッファローチキンをやっつけながら聴いていたので、メモは取らず、セットリストは今回記録しなかった。一番新しい(といっても2007年)「Mr. Patterson's Hat」中心に(演説中に急逝したというビッグチーフTootie Montanaに捧げた「Tootie Montana」は演っていたな)、3枚のオリジナルアルバムから、割とまんべんなく演ったと思うが、どっかで調べられたら、本文の修正と併せて記載したい。
ああそれにしても、ニューオーリンズのメイプル・リーフ・バーでの彼らのライブにはほぼ必ず姿を見せるという、粋なスーツとハットのご老人、ミスター・パターソンのお姿を、いつの日か拝みたいものだ(今日は、粋なハット姿ではあるものの、大胆に持ち込んだなにかのボトルをラッパ飲みして泥酔していたおじさんがいて面白かった)。
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セットリストは、公式ホームページに載る模様だ。
http://www.papagrowsfunk.com/tapers/SetLists2009.html
今日のはまだだが、そのうち補足できそう。
2009年07月27日
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