2009年07月31日

メキシコ20世紀絵画展

世田谷美術館にて。

http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html会場に入ってすぐ、なんとなくクッキーの缶の蓋を想起してしまうフリーダ・カーロの「メダリオンをつけた自画像」(1948)が特別ゲストのような感じで鎮座ましましていて、で、そのちょっと奥にいきなり現れるホセ・クレメンテ・オロスコ「十字架を自らの手で壊すキリス」(1943)が、何といってもすごかった。題名のとおりの絵で、モチーフとしてはすこぶるシンプルなのだが、それを上回る(上回り過ぎる)衝撃があった。深い洞察があるとも思うし、パンクのような衝動も感じる。

NHKのサイトにコピーがあったのでリンクしておくけど、できたら実物を観ていただきたい。

http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2009/0802/images/photo03.jpg

ああもうこうなったら、オロスコ、リベラ、シケイロスの壁画を観に行きたくなってしまうが、死ぬまでに叶うかどうか。

メイン展示もその他見所多数だったが(余力があったらのちほど補遺)、併設の「利根山光人とマヤ・アステカの拓本」も、なんだかわけわからなくてクラクラした。こちらはメイン展示観たらそのまま見物できるので、慌てて帰らずにゆったり観るのをオススメ。両方合わせて、かなりゆっくり観ても2〜3時間くらいかな。

全体に暑苦しいので暑気払いにはならないかもしれないけど(涼しげな絵もまあありますけれど)、この夏を元気に乗り切るパワーは得られるのではなかろうか。8月末まで。
posted by aokiosamublog at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187464584

この記事へのトラックバック