世田谷美術館にて。
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html会場に入ってすぐ、なんとなくクッキーの缶の蓋を想起してしまうフリーダ・カーロの「メダリオンをつけた自画像」(1948)が特別ゲストのような感じで鎮座ましましていて、で、そのちょっと奥にいきなり現れるホセ・クレメンテ・オロスコ「十字架を自らの手で壊すキリス」(1943)が、何といってもすごかった。題名のとおりの絵で、モチーフとしてはすこぶるシンプルなのだが、それを上回る(上回り過ぎる)衝撃があった。深い洞察があるとも思うし、パンクのような衝動も感じる。
NHKのサイトにコピーがあったのでリンクしておくけど、できたら実物を観ていただきたい。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2009/0802/images/photo03.jpg
ああもうこうなったら、オロスコ、リベラ、シケイロスの壁画を観に行きたくなってしまうが、死ぬまでに叶うかどうか。
メイン展示もその他見所多数だったが(余力があったらのちほど補遺)、併設の「利根山光人とマヤ・アステカの拓本」も、なんだかわけわからなくてクラクラした。こちらはメイン展示観たらそのまま見物できるので、慌てて帰らずにゆったり観るのをオススメ。両方合わせて、かなりゆっくり観ても2〜3時間くらいかな。
全体に暑苦しいので暑気払いにはならないかもしれないけど(涼しげな絵もまあありますけれど)、この夏を元気に乗り切るパワーは得られるのではなかろうか。8月末まで。
2009年07月31日
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