2010年09月09日

イディオット・アンド・ウォーター・バレー

吉祥寺MANDA-LA2にて。

イーヨ・イディオット イーヨ(vo)、内橋和久(g)、中原信雄(b)、外山明(dr)
trio 水谷紹(g, vo, etc)、GRACE(dr, vo)かわいしのぶ(b, vo) ※バンド名は特になしとの由

ステージが店内中央の客席部分に設けられ、従来のステージ部分が、ドラマーを背後から眺めるような形のメイン客席という変則的な配置(客席は他に、お手洗い横のテーブル席と、入り口側のカウンター席)。で、演奏者はドラム、ベース、ギターが三角形の形でお互い向き合う格好で、ボーカル(イーヨ)はギターとベースの間で、お手洗い側客席に背を向けた立ち位置。

ちなみに筆者は、ドラムのすぐ右側(バスタム側)の、ギターとドラムに挟まれるような位置で見物。tricomi(水谷、かわいと、ドラムにWHACHO)のライブを聴いたことがないので比較はできないが、水谷の楽曲を中心に演るギタートリオ、という点では同様のコンセプトということになるのかな?

ロックンロールのフォーマットを割と利用しながら独自の世界に連れて行かれるような水谷の曲と詞が面白く、興味深く聴いた。個人的には特に「くそったれ少女時代」が印象的。

水谷がとつぜん話題を振ったり、かと思えば人が喋っているのに演奏を始めたりといった、メンバー同士の意思の疎通が取れているのか取れていないのかわからないようなところは、音楽同様この編成の(あるいはtricomiも?)ライブの面白さとして捉えるべきかなと、曲が進むに連れて考えた。

そう考えると、GRACEの名曲「年下の男」で水谷が思いっきりコードを間違え(マイナーの曲なのに、一番悲しそうなところで間抜けなメジャーコードをリズムを外して弾いた)歌ってたGRACE本人が豪快に吹き出してしまったり、「ノーモー」の演奏開始直後にバスタムの足が外れてしまったり(この曲はバスタムで基本のリズムパターンを刻むパートが何カ所かある)、といったトラブルも楽しい。

なんというか、ありそうでない(自分が体験したことの少ない)感じのライブだったな。面白かった。tricomiもちゃんと聴きにいってみよう。

#「恋するカレン」がちょっとジーザス&メリー・チェインを彷彿とさせる演奏(あそこまで喧しくないが)だったのも面白かった。

trio
01
02 恋するカレン
03 くそったれ少女時代
04 年下の男
05 殴られる人生
06
07 ノーモー
08

イーヨ・イディオットはこの編成(NAVY)の熟れ具合が凄まじかった。もちろんどんな共演者で聴いてもくらくらするのだが、イーヨの楽曲と歌が一本の背骨として機能している周りでギター、ベース、ドラムが自由に遊び、それに煽られて歌がまたいろいろに輝くというか。外山明のドラムも、筆者が聴いた中では最も渦巻いていたように思う。特に「カーム」の演奏で、それを強く感じた。

筆者の席だと歌がちょっと小さく聴こえたのが残念だったが、演奏に焚き付けられて、歌の表情がいつもと違って聴こえるのは十分感じることができた。決めごとがない(ように見える)のに、歌も含めてバンドとしての異様なまとまり具合に痺れる、という点では、4月の同編成のライブ以上だったように思う。

なおアンコールの「シシリイボウ」は、この日の出演者全員でセッション。なにも決めてないということで、賑やかでご愛嬌的なセッションと思ったが、これはこれで楽しかった。

イーヨ・イディオット
01 ラーク
02 ラッカ
03 アデル
04 Chapou
05 ルウ
06 カーム
07 ディオ
08 クラック
09 スピ
10 アウビイ
11 クロードラパン
(アンコール)
12 シシリイボウ
posted by aokiosamublog at 23:00| 音楽(ライブ)