2012年11月06日

日本橋夜のひとり噺 第V期・第四夜

(初出:Facebook「落語総見」グループ https://www.facebook.com/groups/rakugo99/

お江戸日本橋亭にて。古今亭今輔の独演会。オフィスぼんが主催の落語会。今回の古今亭今輔独演会は第V期の四夜め、一期12夜のようだから、通算28夜めになるのかな? 私は初めての参加。

前座のさん坊は、さん喬の弟子との由。「真田小僧」のお父っつぁんと子供の演じ分けがまだ不明瞭な印象だったりはするものの、北海道別海町の出自をネタにしたマクラは面白く、朴訥な感じを活かした芸風が熟成されるとよいなと思った。

今輔は、寄席で何度か聴いたことがあるだけだったので、今回じっくり三席聴いて、独特のすっとぼけた味わいを存分に楽しんだ。新作落語を聴いていて、たまに作者の頭のよさそうなところが鼻につくことがあるが(主に聴いているこちらの精神状態に拠るとも思うが)、今輔の場合は頭のよさそうなところが全く感じられず(褒めてます)、無心に笑いを楽しめた。

とはいえ、くだらないという印象のギャグでもその畳み掛ける順番とか、話の流れの中で意外な笑いを滑り込ませる塩梅などは、相当考えているなとは思った。それでいて聴いている最中は全く嫌味を感じさせず、ただただ軽やかに笑わせてくれるところに、大変感心した次第。

質問コーナーは、主催の演芸研究家・瀧口雅仁とのお喋りで、来場者から寄せられた質問をネタに、落語に目覚めた頃の話や、両者ともにクイズマニアである話などを展開。これも爆笑。こうした「お楽しみ」も含めて、とてもよい会だった。

演目は以下のとおり。今輔の新作については、それぞれ簡単な筋を書いておきます。

柳家さん坊・・・・・真田小僧
古今亭今輔・・・・・札-1グランプリ
※お札の肖像に用いられる歴史的人物は、どうやって選ばれるのか…… という疑問から、財務省が歴史的人物オーディションを行うという噺へ展開。太宰治、坂本龍馬(のふりをした武田鉄矢)、織田信長がエントリーする。
古今亭今輔・・・・・飽食の城
※信長の西国進出で包囲された城が、羽柴秀吉の兵糧攻めに遭うものの、なんと城から武具までがいつの間にかお菓子で作られていて、兵糧攻めを乗り切る、その顛末。
古今亭今輔、瀧口雅仁
・・・・・・・・・・質問コーナー
(仲入り)
古今亭今輔・・・・・ハードボイルドのカリスマ
※作家・北方謙三をモデルにしたハードボイルド小説のカリスマ、北山謙三郎が、故郷佐賀で思い出を語る取材を行っているときに、幼馴染みが出てきて、北山の恥ずかしい過去を暴露しまくり、化けの皮を剥がしまくる、という一席。
posted by aokiosamublog at 23:00| 落語/演芸