2012年12月20日

新宿末廣亭12月中席昼

(Facebook「落語総見」グループと同内容 https://www.facebook.com/groups/rakugo99/

新宿末廣亭12月中席昼先日拵えた、家内の絵の複製を世界堂に額装に出し、出来上がるまでの時間潰しに末廣亭の昼席へ。

こういう、昼間の用事と用事の間に空いた数時間を有効にでも無駄にでもなくのんびり消費したいとき、用事の近場に寄席があると有り難い。昔のような名画座があれば映画でもいいが、途中入退場がしにくく(できなく)なって久しいし、新宿ならPIT INNの昼という手もあるが、これも好みの演奏者が数人出てるセッションでないと入りにくい。

その点寄席なら、お目当てがひとりふたりくらい出てればあとはぼおっと座って聴いている、といったような姿勢も許されるし、適当な時間に入って適当な時間に出るのも習いだ。

で、そういう場所は寄席以外だとストリップ小屋くらいかななどとその有り難さを噛み締めつつ、謹んで時間潰しに利用させてもらった次第。

という次第なので、慎みつつもそんなに真剣に聴いてはいなかったのだが(すみません)、入るなり最近贔屓の古今亭今輔なのが嬉しかったし、お目当てのうめ吉を挟んだ遊吉「芋俵」の調子のよさと金太郎「替り目」の車屋、亭主、女房それぞれの鮮やかさには、ちょっとハッとさせられた。

うめ吉は、この日は声が出てなくてちょっと聴こえづらかったかな。しかしあの姿形の縮尺感や、ゆっくりとたおやかだが可笑しみを湛えた語り口などには、やはりくらくらした。「京の四季(秋冬)」の踊りなどもぐっと来たなあ。

あと、「天狗裁き」などあまり聴いたことがなかったので、トリでかかって嬉しかった。

落語そのものとは関係はないが、途中から入ってきて下手側の座敷に座ったのがやたらと高座に向かって声をかけたり感想をすぐにいちいち口にする男で、些か鬱陶しいなと思っていたのだが、あの顔(と例の派手な着物)の古今亭壽輔が高座に上がるや「だんな喋り過ぎ」「リピートしなくていいよ」「もう一回なんか言ったらレッドカード」と立て続けに注意されてたのが面白かったな。こういうのも、ホール落語ではあまり見かけない風景だなあと思う。

その男ほどではないが、客席全体に、出の際の拍手が遅かったりまばらだったり、高座への集中力を欠いた印象もあったが、まあそういうのも寄席だとよく遭遇するし、だからなんだというわけではない。

そんな具合で寄席という場所自体を楽しんだ半日でしたが、以下、この日の演目。

古今亭今輔・・・・・極同窓会
桂米多朗・・・・・・粗忽の釘
青年団・・・・・・・コント(教師と生徒、歴史ネタ)
桂歌若・・・・・・・看板のピン
三遊亭遊吉・・・・・芋俵
檜山うめ吉・・・・・俗曲(三階節、品川甚句、深川くずし、小唄・しげく逢うのは、踊り・京の四季(秋冬))
山遊亭金太郎・・・・替り目(元帳まで)
三遊亭圓遊・・・・・二番煎じ
新山真理・・・・・・漫談(楽屋介護ネタ)
桂米丸・・・・・・・漫談(志ん生の思い出ほか)
(仲入り)
春風亭愛橋・・・・・動物園
Wモアモア・・・・・漫才
三遊亭遊之介・・・・雛鍔
古今亭壽輔・・・・・焼肉戦争
やなぎ南玉・・・・・曲ごま
柳亭楽輔・・・・・・天狗裁き
posted by aokiosamublog at 23:00| 落語/演芸