2013年03月07日

現れ出でたるニゲルカ企画 第一弾!

於下北沢440

ニゲルカ:山本直樹(vo, フリップ)、葛岡みち(vo, acc, program)、maruse(vo, vn)
Giulietta Machine:江藤直子(vo, key)、藤井信雄(ds)、大津真(g)、西村雄介(b)、高遠彩子(vo)
フ・タウタフ:小川美潮(vo)、葛岡みち(vo)、渡部沙智子(vo)、吉森信(p)、大川俊司(b)、小林武文(ds)・ニゲルカ
ゲルニカのコピーバンドとの由。メンバーの葛岡みちが、ゲルニカのレコードから編曲を聴き取り、バックトラックを全部打ち込んだという(ずいぶん大変な仕事だと思う)。で、葛岡みちがアコーディオンを、maruseがヴァイオリンを弾き、歌は三人全員が回り持ちで(または一緒に)歌う。

まずは、ゲルニカというのはずいぶんいい楽曲を作っていたんだなあ、ということが再認識できたのが収穫。この三人も、衣装などの演出でゲルニカっぽい雰囲気を醸し出してはいるのだが、今の耳で聴くと、ファッションなど音楽以外の要素よりも先に、楽曲のよさのほうがすーっと入ってくる。

あと、maruseの歌を聴くのは始めてだったが、これがよかった。ある程度戸川純の歌唱を意識しているとは思うが、ゲルニカのにおいを残しつつも必要以上に“コピー”ではなく、ただ“いい音楽”“いい歌”を感じさせてくれた。これも、聴きに行って得た収穫のひとつだ。

山本直樹はむしろムードメーカーに徹し(今回のような打ち込みのオケを流す形でやるなら、飾りでもMS-20を置いとくとかしてもよかった気もする)、歌はmaruseメイン、で、葛岡みち中心に生演奏でゲルニカの楽曲を再現したらさぞ楽しかろう、などなど、妄想が広がった。いや生演奏でやると、却って山本直樹の歌とのギャップが面白いかもしれない、とか。

01 カフェ・ド・サヰコ
02 ブレヘメン
03 復興の唄
04 百華の宴
05 或る雨の午后
06 夢の端々
07 磁力ビギン
08 戒厳令

・Giulietta Machine

細かいところを除けば、基本的には普段と同じ演奏だが、その細かいところが実に効果的に、この日ならではの渦を作っていたと思う。主に藤井信雄のドラム(チューニング含む)がその理由なのかな。とにかく全体的に、ぐっと前に出る感じがあり、自然に身体が動いた。

高遠彩子は風疹治療の際の影響で、いつもの透き通った高音が出ない状態だったが、その分妙なる迫力や婀娜っぽさがいい感じだった。喉が元通りになっても、この感じを表現のひとつとして取り入れるとよいと思った(むろん、すでに持っているものかもしれないが)。

演奏時間は短く感じたが、あとで尋ねたら50分だったとの由。それだけ聴いていて楽しかったのだろう。

01 Samba Giulietta
02 Caprica
03 Davada
04 Jung
05 Arios
06 Polka Dot
07 カエルのサンバ
08 Nanan
09 Smith

・フ・タウタフ

ニゲルカでも登場した葛岡みちと小川美潮、および渡部沙智子の三人のコーラスを中心としたバンド。

最初の二曲くらいは、三人が次第にずれていくような塩梅のスキャット中心で、アフリカのどこかの音楽を想像したが、コーラスの方法は曲によって多彩。うまく言葉にできないが、これまた楽しかった。

曲目は控えなかったが、曲名覚えているのは『しんめのしずく』、あとウズマキマズウでやっていた『やっとだね』を最後(アンコールだったか?)でやっていたと思う。それと忍者をモチーフにした曲が面白かったな。
posted by aokiosamublog at 23:00| 音楽(ライブ)