2013年03月08日

アントニオ・カルロス・ジョビン

於角川シネマ有楽町

様々な音楽家によるジョビン楽曲の演奏を収めた映像だけで構成されたドキュメンタリー。言葉による説明は、曲名と演奏者名以外一切行われない。原題は『A Musica Segundo Tom Jobim』(The Music According to Antonio Carlos Jobim)

監督:ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス、ドラ・ジョビン
製作総指揮:マリシア・ぺレイラ・ドス・サントス

「大人の音楽映画祭 レジェンドたちの競宴」という企画で上映されたものを見物。構成になにか方針めいたものが見られず、漫然と、しかも各演奏もフルコーラスではなく適当にカットしたものを並べただけ、という第一印象で、見始めにはどうなることかと心配もしたけれど、却ってそんな大雑把なところも含めて、まるで天国のような映画であった。ただただ気持ちよかった。

集められた映像は、玉石混交の趣きもあり、またまったく知らなかったり演奏風景を見たことがなかった音楽家も多かったが、その中でエリス・レジーナとジョビンのあの『三月の水』の映像が全編浮かび上がってきたときには感動で目が潤んだ。

終盤、家族バンドであるBanda Novaの映像が何曲分か流れたが、それを眺めていて、86年の来日時の演奏の様子をなんとなく思い出したりもした。

ジョビンが残した(意図せず残したものも含めて)あらゆる奇跡をぎゅっと凝縮した作品。DVDなどが入手できればぜひ手許に置いておきたい。今回の上映に際し、プログラムの類いは用意されていないようだが、エンドロールの文字情報(曲目と演奏者、演奏年など)をそのまま印刷しただけのものでも、あれば欲しかったと思う。

今のところ最も詳しいデータは、音楽評論家・中原仁のブログかな。

2012年01月25日11:51 映画「A Musica segundo Tom Jobim」
2013年01月25日17:37 映画「アントニオ・カルロス・ジョビン(A Musica Segundo Tom Jobim)」日本公開
posted by aokiosamublog at 23:00| 映画