2014年11月07日

神田連雀亭ワンコイン寄席、2014年11月6日(木)

神田連雀亭ワンコイン寄席、2014年11月6日(木)連雀亭訪問二回め。この日は35席が設えられていて、客の入りは23人(うち女性が4人)。

開口一番の三遊亭日るねが、舞台裏から「お先に勉強させていただきます!」と元気よくあいさつする声が聴こえてすぐ、楽屋から舞台袖に出て来たところでいきなり足を滑らせて仰のけに転倒。見事な尻餅をついていた。

それがあまりに可笑しくて、その後の落語やいつも女流を聴いたときに思う不満など、どうでもよくなってしまった。この日は全体にその可笑しさに場が呑まれていたような印象が残った気もする。ただし『狸の恩返し』の狸ぶりは、男の噺家にはなかなか出せない味わいを楽しく味わえたと思う。

それにしても、舞台上に設えられた高座に上がる際に蹴つまづくならともかく、段差も何もないところで足を滑らせてひっくり返る噺家は、初めて見たかもしれない。貴重な?体験だった。

続く柳亭明楽、出囃子がいったん終わったのにまた頭が鳴った、と思ったら楽屋から日るねの「ごめんなさい!」の声が(CDの操作を間違えたのか)。『桃太郎』の噺の最中のいい間違い(これがお爺さんとお婆さんの名字設定を取り違えたりとか、結構多い)も含めて、これまた本人の人柄が可笑しいのでつい笑ってしまうという類いの人だったが、『桃太郎』のところどころの何かネジのようなものが抜けた感じのくすぐりは面白かった。金坊が中2という設定も可笑しいし、やりこめられる父親のうろたえぶりも可笑しい。

トリの古今亭始は、楽屋からの日るねの「たっぷり!」に「うるさいよ!」と応えるところからマクラに入り、『粗忽の使者』を30分近くじっくりみっちり、そしてしっかり演っていたが(この演目はつい先頃逝去した二代目桂小金治に捧げたのか?)、途中から少し間延びしてた気がする。留っこが三太夫を訪ねるところくらいからかな。噺に奥行きがなくなって行き、熱量が高いまま進むのでどの辺を物語の山にしようとしているのかを聴いていてつかめなくなり、サゲまでの流れはわかってるのでただそれをじっと待った、という感じに聴いた。

自分の好みで言えば、明楽のようなフラのある人に一番期待する。始はご本人自体が硬過ぎという印象だったので、そこにどうこの人なりの落語的滋味が滲み出てくるようになるのかに期待。日るねは私にとっては落語とは別のなにか可笑しく楽しいもの、と、今日のところは思った。

以下本日の演目。

三遊亭日るね・・・・狸の恩返し
(落協、三遊亭歌る多門下、2008年3月入門、2013年6月二ツ目)
柳亭明楽・・・・・・桃太郎
(芸協、柳亭楽輔門下、2009年8月入門、2013年8月二ツ目)
古今亭始・・・・・・粗忽の使者
(落協、古今亭志ん輔門下、2009年7月入門、2014年6月二ツ目)

今日は連れがいたので、連雀亭がはねたあと、ふたりでがんばってかんだやぶに並ぶ。20分ほど並んで入店。祝復活だが、まあでも落ち着いて過ごせるようになるのはまだ少し先か。ゆっくりしてると行列が気になるし、客席の配置もあるし、こちらも慣れるのに時間がかかりそうだ。あと天抜きはしばらくやらないとの由。
posted by aokiosamublog at 01:44| 落語/演芸