2015年01月06日

浅草演芸ホール正月初席

浅草演芸ホール正月初席後半(二部仲入り後から四部まで)二部仲入り中に入場。それ以降のこの日の演目。

昭和こいる・あした順子
 ・・・・・・・・・漫才
金原亭世之介・・・・名人ものまね
三遊亭歌之介・・・・漫談
柳家小満ん・・・・・替わり目
大空遊平・かほり・・漫才
三遊亭圓歌・・・・・中澤家の人々
林家木久蔵・・・・・漫談
アサダ二世・・・・・マジック
春風亭小朝・・・・・荒茶

(三部)
三遊亭小歌・・・・・漫談
三遊亭多歌介・・・・漫談
三遊亭金也・・・・・漫談
林家二楽・・・・・・紙切り
三遊亭歌武蔵・・・・漫談
林家正蔵・・・・・・小噺
(仲入り)
柳家小せん・・・・・犬の目
ペペ桜井・・・・・・ギター漫談
古今亭文菊・・・・・漫談
林家三平・・・・・・漫談
柳家小里ん・・・・・手紙無筆
花島世津子・・・・・マジック
鈴々舎馬風・・・・・漫談
(仲入り)
三遊亭歌る多・・・・松づくし(美るく、日るね)
古今亭菊丸・・・・・親子酒
ホンキートンク・・・漫才
春風亭一之輔・・・・味噌豆
五街道雲助・・・・・子ほめ
橘家半蔵・・・・・・小噺
三遊亭小円歌・・・・三味線漫談、踊り・芸者さん
柳亭市馬・・・・・・行司のものまね、相撲甚句

(四部)
柳家小きん・・・・・漫談
金原亭駒三・・・・・漫談
すず風にゃん子・金魚
 ・・・・・・・・・漫才
入船亭扇辰・・・・・お血脈
(仲入り)
太神楽社中・・・・・寿獅子
柳家花緑・・・・・・漫談
林家たい平・・・・・漫談
江戸家猫八・小猫・・ものまね
三遊亭金馬・・・・・紙入れ
三遊亭小金馬・・・・小言念仏
柳家喜多八・・・・・漫談
(仲入り)
春風亭百栄・・・・・漫談
林家正楽・・・・・・紙切り
柳家三三・・・・・・漫談
柳家さん吉・・・・・漫談
笑組・・・・・・・・南京玉すだれ
柳家一琴・・・・・・漫談
柳家小さん・・・・・漫談
隅田川馬石・・・・・鰻屋
三増紋之助・・・・・曲ごま
桂文生・・・・・・・漫談
鈴々舎馬桜・・・・・踊り・芸者の一日(梅にも春より)
大瀬ゆめじ・・・・・漫談
林家種平・・・・・・お忘れ物承り所
柳家権太楼・・・・・町内の若い衆
桃月庵白酒・・・・・ざる屋
ダーク広和・・・・・マジック
柳家喬志郎・・・・・ルビー婚
柳家はん治・・・・・漫談
柳家小菊・・・・・・粋曲
柳家さん喬・・・・・抜け雀

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やっぱり寄席の初席はいいな。お馴染みのネタの刈りに刈り込んだのを聞かせてもらえるのもいいし、歌、踊り、ものまね、南京玉簾などの伝統芸、着物自慢、その他よくわからないネタなど、こんなときしかやらないだろう寄席芸に遭遇できるのもよい。

この日印象的だったのは以下の通り。

・世之介は名人ものまね。林家彦六と立川談志の、高座に登場し座布団に座って挨拶するまで。
・アサダ二世は、お年玉だと言ってトランプを次々に客席(二階席も含む)に投げていた。そのよく飛ぶこと。
・歌る多の、美るく、日るねを従えた松づくしは、少し危なっかしい感じもあったものの、お正月らしくとても艶やかだった。
・一之輔の『味噌豆』、ここ数年で聴いた『味噌豆』の中では一番。初歩的なネタなのにとても妙なる味わいがあった。
・小円歌は、太鼓に前座の林家けい木を従えて、久し振りに「つんつるてんの着物で〜」を聴けた(ネタおろしと言って演った2012年東洋館の初席以来)。依然題名不肖につき、落語協会に問い合わせ中。あと踊りは『芸者さん』
・市馬は相撲の行司のものまねと初物尽くしの相撲甚句。さすがにいい喉。
・扇辰『お血脈』、現代的なくすぐりも入れつつ、お正月らしい清澄な趣きで心地よかった。
・猫八・小猫親子は鶴の夫婦、亀(の交尾中の声)、羊の親子、鷹、うぐいす、盛りのついた猫、手長猿という献立。目出たいやら可笑しいやら。小猫が高座に上がるようになってから、江戸家はほんとうに面白いと思う。
・金馬『紙入れ』は、全体に賑やかな初席の中で、さすがの貫禄といった落ち着きのある芸を味わえた。
・喜多八の漫談は酒の呑み方(コップになみなみと注がれた酒をまずどうやって呑み、受け皿にこぼれた酒をどうやってコップに戻すか、など)をぼやきながら説明するだけで妙に可笑しい。
・さん吉は高座に飾ってある清酒金婚の紹介と(演芸ホールのロビーで買えるらしい)、着物自慢。着物はどなたの作かはメモし忘れたが、俵屋宗達の風神雷神を白黒反転させて染め抜いたもの。高座でわざわざ脱いで広げて見せてくれた。
・笑組は恒例の南京玉簾。元へと返すところでなかなか閉じないのが相変わらず可笑しい。
・馬桜は「上がったらもう降りる時間だから、ちょっと踊るだけで」と、『梅にも春』を伴奏に芸者の一日を描写した踊りをひと舞い。
・権太楼はマクラもそこそこに『町内の若い衆』をきっちりと。
・喬志郎も上がるやいきなりネタに入り『ルビー婚』。これはちょっとこの時間の深さにはきついなあ、というぎこちなさだったかな。
・トリのさん喬『抜け雀』も、ほんの少し駆け足感はあったものの、お正月らしい清々しい高座だった。すーっと気持ちよく演芸ホールをあとにできた。

ちなみに入りは、三部の終わりまでは一階が八割りくらい埋まっていたが、さすがに世の中が動き始めた6日とあって四部は一階が30〜40人ほど。それも時間が深くなるにつれ、次第に少なくなっていた(最後は30人くらいだった)。二階も開いていたのでもう少し人数はあったと思うが、私など時間が自由になる身分は、なるべく初席の後半も聴きに行かねばなと思った。
posted by aokiosamublog at 23:00| 落語/演芸