2015年02月28日

2月まとめ(21〜28日)

2月21日(土) 昼頃起床。昨日は割合に呑んだが、途中寝た所為か宿酔いはなし→風呂→夕方トラウマリス。田中邦和とレオナのデュオ見物へ→梅暦で一杯、と思ったらやってなかったので、仕方なくsoul sistersへ。浅い時間だと特に面白いこともないし、また安くもないが、まあとりあえず落ち着いて呑めはする→今日の田中邦和+レオナは、一曲め以外はパーカーやモンクなどの楽曲が演奏された。これがまたよい。大いに楽しんだ。気分よく呑み過ぎて具体的な記憶(曲名とか終演後の会話とか)はないが、いい夜だったなー→平和に電車で帰宅。帰宅後即席ラーメンを作ってもらい喰らって就寝。
2月22日(日) 宿酔いで午後2時頃まで横臥→起きてからも録画整理くらいしかしなかった。晩は割ときちんと食べたしビールも呑んだ→PEO GALLERYというクレイアニメーションを発見(イマジカBSでやってるのがたまたま録画されていた)。イタリアで制作されているようだが、作者は日本人だそうだ→寝酒やりながら『第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』(日高繁明。梅宮辰夫、三田佳子。1960、第二東映)見る。尺や役者や特撮の作りや配給が第二東映というところから、まあプログラム・ピクチャーかなと思ってみたが、今となってはいろいろ指摘したい箇所もあるものの(恐怖の対象は原爆による大規模な世界大戦ではなく、テロリズムなわけだし)、意外にしっかり作られた反戦映画と思った。終わり間近の「この凄惨な戦争では、どちらが勝ち、どちらが負けたのでしょう。勝敗はなくて、人類の敗北だけが残りました」というアナウンスがとても重たい→朝方4時就寝。
2月23日(月) 朝10時半起床→『ボディガード牙 必殺三角飛び』(鷹森立一。千葉真一、渡瀬恒彦、水原麻記、室田日出男、戸浦六宏、郷英治、志穂美悦子、大山倍達。1973、東映)と『直撃地獄拳 大逆転』(石井輝男。千葉真一、郷英治、佐藤允、中島ゆたか、志穂美悦子、丹波哲郎、池部良。1974、東映)見る。どちらもタイトルバックや話の導入部はしびれるくらいカッコいいのだが、中盤からダレた。あと後者はくだらない下ネタギャグが多いのに、終盤の千葉真一のものすごい体技の描写がさらりとし過ぎてて勿体ないなという印象。まあ面白かったが→確定申告書類制作。収入が低いと書類作成はすこぶる楽だ→O形の申告にも着手→目処がついたので飲酒しながら『ポゼッション』(オーレ・ボールネダル。ジェフリー・ディーン・モーガン、キーラ・セジウィック、ナターシャ・カリス。2012、米Lionsgate)見る。ユダヤ教のことをまったく知らない所為もあると思うが、ホラー映画としては恐怖が薄い印象。もっといやあな感じがないと、恐怖娯楽としては物足りない。題名もズラウスキーのかの怪作と同じにしないほうがよかったと思う→午睡→『デート』見ながら晩→晩のあと『浮気の季節』(原作:松浦健郎、監督:阿部豊。益田喜頓、吉行和子、中原早苗、沢村みつ子、白木マリ、岡田眞澄、小沢昭一、赤木圭一郎、小川虎之助、藤村有弘、奈良岡朋子。1959、日活)見る。ほのぼのとした家庭喜劇ながら、現代的(といっても1959年作だが)な社会の嫌な居心地の悪い味わいもあり。その中で右往左往する益田喜頓の芝居が素晴らしい。三女役の沢村みつ子の当時のモダンなジャズ歌唱が映画の味わいにとても効果を出しているし、熱海の旅館の女中で出てた若水ヤエ子も、ちょい役ながらよいアクセントになっていた。奈良岡朋子の奥ゆかしさも、却って深みを与えていたように思う。これは傑作→寝る前に金宮梅割呑みながら『白昼の無頼漢』(深作欣二。丹波哲郎、曽根晴美、久保菜穂子、アイザック・サクソン、中原ひとみ。1961、ニュー東映)。物語の運びには穴というか不足が見られるし、主役の丹波哲郎が登場時の印象と異なりなんでそこまで間抜けなんだという役設定だったが(他の登場人物も意味なく役の性格がふらついていたと思う)、中原ひとみの黒人とのハーフの演じ振りとか、久保菜穂子の死に様などはよかった→朝方5時就寝。
2月24日(火) 昼頃起床→シャワー浴びてから、赤堤から松原を抜けてぶらぶらと北沢税務署まで。自分の分の確定申告は完了。途中松原の光竜がやってたらそこで昼、と思ったが、やってなかった→確定申告後は、例年通り羽根木公園で梅見。今年は確定申告をぐずぐずしていたおかげで梅も咲いてたし、この時期なら酒を商う売店が開いているのもわかった。焼き鳥三本で一杯→山を下りて梅が丘駅周辺をぶらぶらし、杓子稲荷、世田谷八幡と参拝→久々にDOELLにより、アンチョビピザで一杯→81ベーカリーに寄ったが休み、遠州屋でビール等注文(サッポロ赤星も取れると知った)。遠州屋前でサラームさんにばったり遇う。昨夜メールのやり取りをしてただけにびっくり→ミートコンパニオンでトンカツ揚げてもらい帰宅→休憩除いて二時間半、10km/一万歩超歩いたが、久々だったのでさすがに疲れて帰宅後午睡→夜7時過ぎ起床→O形の書類もひと通り完了(O形確認後提出)→昨夜に引き続き『浮気の季節』見ながら晩→録画整理や3月の録画計画立てたりしながら『極悪坊主 念仏人斬り旅』(原田隆司。若山富三郎、大木実、菅原文太。1969、東映)見る。これはシリーズ最初から見てみないとわからんな。若山冨三郎は異様にカッコいい。弟より痺れるかも→朝方5時就寝。
2月25日(水) 朝9時半起床→お茶だけ飲んで老父宅へ→食料買い出しののちPC屋でWiFiルーター購入→老父宅で昼食後、無線LANの設置設定。二台ともWindowsだが(Vistaと8)、特に問題なく。ステルス設定忘れたが、パスワード保護はデフォルトで設定されているので、まあいいか→午後2時過ぎ帰宅→だらだら飲み始めつつ、『魔像』(原作:林不忘。監督:深田金之助。大友柳太朗、高千穂ひづる、花柳小菊、荒木忍、千原しのぶ、市川小太夫。1956、東映)見る。大友柳太朗の二役、特に茨右近の芝居がものすごくカッコよくて笑う。1952年松竹版(喬之助/右近=阪東妻三郎)や1960年東映版(喬之助/右近=若山冨三郎)も見てみたい→続いて『ウエスト・サイド物語』(ロバート・ワイズ 、 ジェローム・ロビンス。ナタリー・ウッド、リチャード・ベイマー、ジョージ・チャキリス。1961、米United Artists)見ながら爆笑しているうちに、寝穢く寝てしまった→寝床に移動して熟睡→起床して『◯◯妻』見る。最初のほうで感じた面白さがなくなってしまったなあ→『笑点特大号』経て(林家木久扇はなんであんなに面白いのだろう)、『大阪ど根性物語 どえらい奴』(原作:長谷川幸延『冠婚葬祭』。監督:鈴木則文。藤田まこと、曽我廼家明蝶、藤純子、長門裕之、浪花千栄子、大村崑。1965、東映)見る。葬儀屋同士の商戦がモチーフなど、どんな企画意図で作られたかはまったく知らないが(谷啓、犬塚弘、青島幸男がちょい役ながら印象深い役所で出てくるのが、また企画意図の理解を混乱させる)、終盤の籠花が博益社仕切の葬儀に殴り込んだあとの始末が不明という不満を除けば、戦後すぐの日本人の記憶に残っていた大正時代の日本人の精神性がどうだったかなども含め、実に見所の多い映画だと思う→朝方5時頃就寝。
2月26日(木) 昼過ぎ起床。ミートコンパニオンのうまい豚肉とはり重のビーフシチュー、81ベーカリーのフランスパンで贅沢な朝→B電子原稿→夜はお誘いにほいほい乗って、さばのゆで九州久留米の酒と鍋。嬉野温泉湯豆腐、水炊き、田川ホルモン鍋の三種類とうまい御酒をいただく。大変満足→帰宅後くだらない駄洒落を言いながら即就寝→深夜2時頃起床→『問題のあるレストラン』と『上海から来た女』(原題:The Lady from Shanghai。監督:オーソン・ウェルズ。オーソン・ウェルズ、リタ・ヘイワース、エヴェレット・スローン、グレン・アンダース。1947、Columbia Pictures)見る。『上海〜』は、とにかく最後のクレイジー・ハウスの場面が秀逸。あと水族館でのキスシーンから次のシーンへの切り替わりとか。逆に言えば、その他は展開がやや唐突に思えたり退屈したりしたかな→朝方6時頃就寝。
2月27日(金) 昼頃起床→ぶらぶら歩いて、松原の光竜を初訪問し朝というか昼というか、それからO形の分の申告書を提出しに北沢税務署→羽根木公園経由で下北沢まで歩く→井の頭線で渋谷。ドレスで土産購入。八福がいたので、ビール呑みながらちょっと遊ぶが、あまり相手してくれなかった。いきなりだから、固まったようだ。でもちょっと遊んでくれた→バスで帰宅。赤堤の停留所で降りて家までふらふら歩く。これで本日は一万歩達成→帰宅後午睡しようと思ったが機会を逃し飲酒に突入→食後就寝→夜中起床→I下の出た番組とタモリ倶楽部と浦沢直樹の『漫勉』という番組を見てから4時頃入床。寝られるだけ寝ておこう。
2月28日(土) ぎりぎりに起きて東中野へ。午前11時からタップダンスの稽古。先日トラウマリスでご一緒したD通氏もご参加。今回はかなり集中し、ステップを一応記憶した。曲は多分『Tea for Two』を想定していたと思うが、最後まで先生の鼻歌だけだった→昼は久々にITO。ビーフストロガノフを堪能→かなり疲れていたが、新宿から座って休憩したら少し持ち直したので、梅が丘で途中下車し羽根木公園で梅見(O形が見たことなかったので)。ぐるっとひと回りだけして帰る→経堂下車ののち、オダキューOXで食料買い込み、あと上の本屋で『深夜食堂』の第二巻買って帰宅→すぐに午睡かなと思ったが、ゆっくり湯に浸かっているうちに疲れもほぐれたので、そろそろと呑みながらまずは『親鸞』(原作:吉川英治。監督:田坂具隆。萬屋錦之介、中村嘉葎雄、平幹二朗、大河内傳次郎。1960、東映)見る。いわゆるオースルターキャストだが、なんだか集中できない映画で、若い親鸞が言い訳ばかり言ってる印象。そこが割と面白くはあったが→TV番組少し見たのち(『漫才大行進ゲロゲーロ』『笑う洋楽展』など)、金宮のお湯割をお代わりしながら『濹東綺譚』(原作:永井荷風『断腸亭日乗』『濹東綺譚』。監督:新藤兼人。津川雅彦、宮崎美子、墨田ユキ、杉村春子、乙羽信子。1992、ATG・東宝)。ふたつの原作を混ぜ合わせて荷風の虚実を描いたものと思うが、最晩年も描くのであれば悪所に興味を持った時代も併せて描かないのは片手落ちかなとも思ったが、まあそれほど気になったわけではない。ただ『濹東綺譚』と名乗るなら、話を小説の範囲内に収めてなお説得力を持っていたほうが洒落てるかな、とだけ思った次第。しかし墨田ユキは素晴らしかった。墨田ユキを見るために、何度も見たい作品と思う→続いて『寝ずの番』(原作:中島らも。監督:マキノ雅彦。中井貴一、木村佳乃、富司純子、長門裕之、岸部一徳、笹野高史、堺正章、高岡早紀、蛭子能収。2006、角川ヘラルド映画)。途中で寝てしまったので翌日途中から見直す。これについての感想は、以前書いた http://www.aokiosamu.jp/blog/2006/04/post_60.html とだいたい同じ。見ていて心をつかまれてぐらぐら揺すぶられるという点では、日本映画史の中でも出色の出来映えだと思っている。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記