2015年05月31日

5月まとめ(21〜31日)

5月21日(木) 朝8時起床→『レッド・ドーン』(原題『RED DAWN』、監督:ダン・ブラッドリー。ジョシュ・ペック、イザベル・ルーカス、クリス・ヘムズワース、ブレット・カレン、ウィル・ユン・リー、マイケル・ビーチ。2012、米FilmDistrict)。ジョン・ミリアス『若き勇者たち』のリメイクとの由。アメリカに落下傘舞台で北朝鮮が攻め入る等、現実味に無理があるところは話の設定上仕方がないとして、戦闘シーンの臨場感はなかなかのものだった。これ見て「敵が攻めてきたら勇敢に闘わねば」と思う若い人が増えないことを祈る→『忍者武芸帖 百地三太夫』(鈴木則文。真田広之、千葉真一、蜷川有紀、夏八木勲、佐藤允、志穂美悦子、丹波哲郎、春川ますみ、小池朝雄。1980、東映)。終盤の折又村の梟森でのゲリラ戦の描写は迫力があったし、アクションシーンは全体に見応えがあった。一方、アクションシーンの背景に流れるラテンフュージョンみたいな音楽は笑うしなかい(音楽 すずきまさかつ バスター(クラウン))。あと、最終盤で真田広之の乗った馬の脚に槍がからんで倒れる場面で、馬の足に縄をかけて倒している様子がそのまま映っていた。演出上仕方ないとはいえ、それが見えてしまうのは興ざめ→『誘う女』(原題『To Die For』、監督:ガス・ヴァン・サント。ニコール・キッドマン、マット・ディロン、イリーナ・ダグラス、ウェイン・ナイト、フォアキン・フェニックス、ケイシー・アフレック、アリソン・フォランド。1995、米Columbia Pictures)。ニコール・キッドマンはこういう役所のほうが合うなあ。その主人公が、もっといろいろな種類の人を巻き込む展開のほうが、この話が際立ったような気がする→『必殺仕業人』の最終回見ながら早い晩。食べ終わっていったん就寝→『西部戦線異状なし』(原作:エーリッヒ・マリア・レマルク『Im Westen nichts Neues』、原題『All Quiet on the Western Front』、監督:デルバート・マン。リチャード・トーマス、アーネスト・ボーグナイン、パトリシア・ニール、イアン・ホルム。1979、英ITC Entertainment)。このTV版も、戦争の悲惨さや滑稽さをよく伝えてくれる作品だと思った→大豆と昆布を水に浸けてから、夜3時頃就寝。
5月22日(金) 朝8時起床→昆布鯖節野菜くずで出汁を取り、鶏笹身とどんこも加えてから、大豆を炊く。さすがに一晩浸けておくと、30分も炊けばちょうどよい硬さ(少し硬め)になる→『けんか空手 極真拳』(原作:梶原一騎 、 影丸譲也『空手バカ一代』、監督:山口和彦。千葉真一、成田三樹夫、多岐川裕美、由利徹、千葉治郎、内田勝正、室田日出男、茅島成美、長谷川誉、今井健二、藤田東成、石橋雅史。1975、東映)。大山倍達という実在の人物を実名で取り上げていて、空手に関してはたとえば忍者の技のような物理法則を無視したような空想的な描写はなく、現実味のある迫力も満点なのに、徹底してお伽噺のような味わいで貫いているところがすごいなと思った。大山倍達という人物をまったく知らないで見たら、かなり興味が湧くであろうと思う→午睡→必殺シリーズは、今日から『必殺仕事人 激突!』→風呂→『僕たちのアナ・バナナ』(原題『Keeping The Faith』、監督:エドワード・ノートン。エドワード・ノートン、ベン・スティラー、ジェナ・エルフマン、ミロシュ・フォアマン、イーライ・ウォラック、アン・バンクロフト、ブライアン・ジョージ。2000、米Touchstone Pictures)。地に足が着いている感じの、なんとも可愛らしい映画。若い人たちが目の前の小さなことで真剣に悩んでいる姿がとても美しい→『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(原題『The Royal Tenenbaums』、監督:ウェス・アンダーソン。ジーン・ハックマン、アンジェリカ・ヒューストン、ベン・スティラー、グウィネス・パルトロウ、ビル・マーレイ、ダニー・グローヴァー、オーウェン・ウィルソン、クマール・パラーナ。2001、米Buena Vista Pictures)。かつて輝いていたのに今では母親を除く全員がくすぶっている家族を、その中で最もダメな父親がその逞しさだけで救うというところが面白かった。細かいところの笑いの入れ方などもよくできている。今日の夜の二本は、知らなかったのが恥ずかしいくらいの映画だった→BR-Dに二本をダビングしてから、どちらもTouchstone Picturesが配給または制作していて、どちらもベン・スティラーが主役のひとりだったのに気付き驚く。まったくそんなことに気付かず、なんとなく似た感触だからまとめたのだったが→夜3時頃就寝。
5月23日(土) 朝8時起床→映画→昼に自分で蕎麦をこさえて食べ終わったら、鯵の刺身が出てきたので、一杯→午睡→風呂→『時代劇スペシャル 仕掛人・藤枝梅安 梅安蟻地獄』(原作;池波正太郎、監督;児玉進。小林桂樹、田村高廣、柴俊夫、神崎愛、中村又五郎、賀原夏子、織本順吉、今井健二、小栗一也、森山周一郎。1982、東宝/フジテレビ系列)。こちらの先入見だが小林桂樹の裏の顔が感じられず、ちょっと集中力を欠いて見た。その割には絵造りや話の展開には惹き込まれたかな→続いて『好色一代男』(原作;井原西鶴、監督;増村保造。市川雷蔵、若尾文子、中村玉緒、水谷良重、船越英二。1961、大映)見始めたところで眠くなり就寝。夜10時頃。
5月24日(日) 朝9時半起床→『好色一代男』(原作:井原西鶴、監督:増村保造。市川雷蔵、二代目中村鴈治郎、島田竜三、二代目水谷八重子、菅井一郎、浦路洋子、四代目淺尾奥山、船越英二、近藤美恵子、中村玉緒、若尾文子。1961、大映)。市川雷蔵がとにかくはまっている。楽しいの一言に尽きる→呑んで午睡→夜は魚ケン。真鯛の刺身と浅蜊のオリーブオイル漬けがなにより→買物して帰宅。帰宅後即就寝→夜中に起き出してすこしテレビ見つつ、小腹が空いたのでカップヌードルカレー→朝方就寝。
5月25日(月) 朝9時起床→昼前に下北沢。志村商店で買物ののち、老父とO形とで食事。湘南倶楽部という店(鎌倉が本店)は、異様に婦人率が高かったが、お手頃でなかなかうまかった→再び志村商店で買物してから、私のみ散歩。北澤八幡、杓子神社、豪徳寺と参拝して最後に世田谷八幡。世田谷八幡から経堂に向かう途中で、割に大きな地震が発生し驚く→結局家までは約1時間半、9246歩/7.119m/348.9kcalだった→帰宅後老父に電話して無事を確認してからシャワー→午睡→『そうかもしれない』(原作:耕治人、監督:保坂延彦。雪村いづみ、桂春團治、阿藤快、下絛アトム、烏丸せつこ。2005、シナジー)。優しく接してきたつもりでも永年の間に知らず知らずに相手を抑圧していて、その抑圧が認知症というきっかけで爆発する様を、淡々とかつ残酷に描いている点に泣く。そして認知症を演じる雪村いづみの、ときどきふと心がなくなってしまうような表情に戦慄を覚えた。しみじみよい映画だと思った→呑み過ぎて就寝。時間失念。
5月26日(火) 宿酔いで半日ほど横臥→午後は録画整理など→風呂→『マーダー・ライド・ショー』(原題『House of 1000 Corpses』、監督:ロブ・ゾンビ。シド・ヘイグ、クリス・ハードウィック、エリン・ダニエルズ、ジェニファー・ジョスティン、レイン・ウィルソン、ビル・モーズリイ、シェリ・ムーン、カレン・ブラック、ハリソン・ヤング、トム・トウルズ、ウォルトン・ゴギンズ。2003、米Lions Gate Films)。頭が痛くなるようなバカホラーだったが、単純に絵として可笑しい場面も多数。面白かった。まったく救いのない終わり方だったが、続編でどうなるかが楽しみ→『ワイルド・パーティー』(原題『Beyond the Valley of the Dolls』、監督;ラス・メイヤー。ドリー・リード、シンシア・マイアーズ、マーシア・マクブルーム、デビッド・ガリアン、フィリス・デイビス、ダンカン・マクラウド、ジョン・ラザー、マイケル・ブロジェット、エディ・ウィリアムズ、エリカ・ギャビン、ハリソン・ペイジ、ジェームズ・イングルハート、チャールズ・ネイピア。1970、米20th Century Fox)。これまたやりたい放題でまとまりを欠いたような印象も残るバカ映画だし、終盤の唐突な殺戮とさらに取って付けたような訓話には笑うが、大味な美男美女がたくさん出てくるのは楽しいし、音楽が(演奏の芝居も含めて)またよい。クセになりそうな映画だった→『ワイルド・パーティー』を半分見たところで眠くなって就寝。朝方4時頃。
5月27日(水) 朝9時起床→『ワイルド・パーティー』の続き見る→午後浅草に出て、まずは並木薮で一杯。午後三時という中途半端な時間なのに満席で驚いたが、半分近くが中国か韓国からと思しき観光客だった。団体もいたので一瞬あららうるさいかしら、と思ったが、おとなしく育ちのよい感じの人がほとんどだったな→浅草神社お参りしたのち京やで急須と鉢を買い、それから合羽橋へ。Aちん新婚夫妻へのお祝いの飯台を購入。あとヘンケルの出店など覗く→最初は買物後早い晩にして早々に帰るつもりだったが、演芸ホールの前を通ったら川柳、天どん、彦いち、トリが白鳥という顔ぶれだったので、ふらりと入る。これまた団体が来る様子であららと思ったが、岐阜からの修学旅行の中学生たちで、落語好きの先生に仕込まれていたのか、「待ってました」の声をかけたりペペ桜井や天どんのネタについていったり(お客を見て親しみやすいものにしていた所為もあるが)、なかなか筋がよいなと思った。トリの白鳥も予定していたネタを変更して『トキそば』をかけたとの由。これまた受けていたが、多分初めて生の落語を聴くという体験で、座布団をそばに見立ててこねる芸を見たというのは、幸いか不幸せか→初・浅草のドンキホーテ(BR-Dを購入)→晩は餃子の王さまにしようかあづまにしようかと思ったがどちらも終わっていたので、以前ふらりと入ったお好み焼き屋を探し、探し当ててそのよっちゃんで晩。特にうまいというわけではないが、なんか落ち着く→平和に電車で帰宅。
5月28日(木) 朝8時半起床→朝食後二度寝→午後、千歳船橋に出て八兆でそば手繰ったあと(そば食べたくなったのは昨夜の『トキそば』の所為だと思われる)、宮前平に出て、まずは駅近くの湯けむりの庄でひと風呂浴びる。よくあるスーパー銭湯+温泉の施設だが、露天風呂にいろいろ工夫があってよかった→風呂から上がって一杯やって一眠りしてから、山を降りるような格好でクラウドナインというサウンドスタジオへ。B電子ロックバンドの練習。『I saw her standing there』『Dock of the bay』『Have you seen the rain?』を演る→駅前のホルモン焼き屋で飲酒。ここも目を付けていたが、ああなるほどという感じだった。まあスタジオもここも、若い店員の感じがとてもよいという記憶が残った→平和に電車で帰宅。帰宅後即就寝。多分0時ころ。
5月29日(金) 午前中宿酔いにて横臥→午後からなんとなく起き出し、夜はO形がでかけるので自分用の酒肴を作りつつ、明るいうちからぼちぼち呑みはじめる。まずは『必殺仕事人 激突!』の未見を消化→『伊賀野カバ丸』(原作:亜月裕、監督:鈴木則文。黒崎輝、高木淳也、武田久美子、森永奈緒美、志穂美悦子、野際陽子、朝丘雪路、真田広之、千葉真一。1983、東映)。案の定安易でバカバカしい映画だが、予想してなかった面白さはあった。主人公の黒崎輝が元々バカ面なのも作品に合っていてよかったな→『マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト』(原題『The Devil's Rejects』、監督:ロブ・ゾンビ。シド・ヘイグ、ビル・モーズリイ、シェリ・ムーン・ゾンビ、マシュー・マッグローリー、レスリー・イースターブルック、ウィリアム・フォーサイス、ケン・フォリー。2005、米Lions Gate Films)。一作めと比べると、だいぶ落ち着いた犯罪映画になっていて、1と2を合わせて考えると『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の前半と後半が入れ替わったような感じを受けた。録画ディスクの整理をしながら見ていたが、それでも肝のところで注目させられてしまう緊張感の演出はなかなかのものだった→『ゆがんだ月』(原作:菊村到、監督:松尾昭典。長門裕之、南田洋子、芦川いづみ、大坂志郎、神山繁、三島雅夫、赤木圭一郎。1959、日活)。神山繁と大坂志郎がとにかく印象に残る。小林旭、石原裕次郎、宍戸錠などの日活アクションの出がらしのような印象もあったが、ひりひりとした焦燥感の描き方などはハッとさせられるところがいくつかあった→ゴミ出して朝方6時頃就寝。
5月30日(土) 朝10時過ぎ起床→終日録画ディスク整理。午後の真ん中くらいに、今日現在の映画の録画ディスクは整理完了。ファイルは追加したのがまたほぼ埋まったので、今後さらに追加購入せねばならんなあ→『おしどり駕篭』(原作:観世光太、監督:マキノ雅弘。中村錦之助、中村賀津雄、美空ひばり、中原ひとみ、桜町弘子、伏見扇太郎、杉狂児、山口勇、月形龍之介。1958、東映)。タイトルバックとちょっとした状況説明ののち、「粋で鯔背な左官屋さんは/天気次第の陽気者/頼みますぞえお天道様よ/降ればお釈迦で濡れ仏」という歌で始まる時代劇オペレッタ。呑気でよい→見終わる頃に酔っ払って寝てしまい、0時過ぎに覚醒→も少し録画整理しつつ、『必殺仕切人』の続き見てから、朝方就寝。
5月31日(日) 朝10時過ぎ起床→映画の録画ディスクはひと通り整理がついたので、連続ドラマに着手→一段落したところで、飲酒開始しながら『陽気な殿様』(原作:五味康祐、監督:森一生。市川雷蔵、小林勝彦、佐々十郎、菅井一郎、天知茂、荒木忍、真城千都世、高田美和、藤原礼子、千葉敏郎、宇津井健、坪内ミキ子。1962、大映)。これはあまり陽気ではなかった。似たような筋ということで言えば、昨日見た『おしどり駕篭』のほうが陽気だし呑気だな→『悪女かまきり』(梶間俊一。五月みどり、長門勇、豊田真子、岡田英次、石黒ケイ、速水亮。1983、東映)。五月みどりはこのときすでに熟女であった。44歳か。私はきらいではないが、世間が悩殺されたのかどうかは疑問に思った。映画としては失笑もの→『突撃』(スタンリー・キューブリック。カーク・ダグラス、ジョージ・マクレディ、アドルフ・マンジュウ、ラルフ・ミーカー、ジョー・ターケル、ティモシー・ケイリー。1957、米United Artists)。戦争は敵にだけではなく味方に殺されることもあるということを、出世した上官のもう骨肉になってしまったような保身ぶりを冷酷に描きつつ、ほら当り前でしょ、と見せつけられるような映画と思った。カーク・ダグラスがよい仕事をしているが、製作にも名を連ねている(脚本の改悪を防ぎもしたとの由)→合間に飲酒、風呂、食事。あまり呑まずに、夜1時過ぎ就寝。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記