2015年06月10日

6月まとめ(1〜10日)

6月1日(月) 朝7時起床→ここのところ、なんとなく気が塞ぐ→O形が病院帰りにコロッケ買ってきてくれたので、さっそく一杯。件の病は、ごく軽いものだが、再発したとの由。心配である→午睡→風呂→『ペントハウス』(ブレット・ラトナー。ベン・スティラー、アラン・アルダ、ジャド・ハーシュ、スティーヴン・ヘンダーソン、ティア・レオーニ、ケイシー・アフレック、マイケル・ペーニ、マシュー・ブロデリック、エディ・マーフィ、ガボレイ・シディべ。2011、米Universal Pictures)。ベン・スティラーがちょっと熱いが、全体的にはよい塩梅に軽いコメディ。物語の流れとチェスをからめたり、周到に張った伏線をきれいに回収していたり、かなり作り込んでいると思うが、そういう努力をほとんど感じさせないところがよかった→『真田風雲録』(加藤泰。中村錦之助、渡辺美佐子、大前均、常田富士男、ジェリー藤尾、春日俊二、米倉斉加年、ミッキー・カーチス、千秋実、佐藤慶、水木襄、本間千代子、花柳小菊、平幹二朗、田中邦衛。1963、東映)。予告篇や配役から予想されるよりも、ぱーっとした明るい青春群像に混じる重たさが印象に残る。大義名分のためではなく己のために戦い死んでゆくというのも、青春の在り方としては好ましいかもしれないが、覚めてみればその空しさを強く感じる。そう見るのが正解なのかは不明→『くノ一忍法』(原作:山田風太郎、監督:中島貞夫。北村英三、市川小金吾、野川由美子、芳村真理、中原早苗、三島ゆり子、金子勝美、葵三津子、大木実、待田京介、吉田義夫、山城新伍、小沢昭一、木暮実千代、品川隆二、露口茂、曽我廼家明蝶。1964、東映)。『真田風雲録』と同じ題材、ほぼ同じ登場人物ながら、こちらは覇権争いのバカバカしさを笑って見るしかないバカバカしい忍術争いを通じて描いている。まあ山田風太郎の原作を割と忠実になぞっているから、当り前か。芳村真理の魅力を再発見→『赤いハンカチ』(舛田利雄。石原裕次郎、二谷英明、森川信、浅丘ルリ子、金子信雄、桂小金治、川地民夫、笹森礼子。1964、日活)。謎をからめた物語、画面の意匠、登場人物の設計などなど、石原裕次郎映画としては一番好きな作品かも。あと二谷英明も見直した→朝4時頃就寝。明日は築地から日本橋浜町辺りをぶらぶらしようかと思ったが、こんな時間まで呑んでしまったので諦めて寝る。
6月2日(月) 朝10時起床→事故の慰謝料の件、ようやくこんなものかなという感じにまとまる。ほとんどは、文の細部が自分の気持ちにどれだけ沿っているかというところへの無駄なこだわりではあった→郵便出しがてら、代一元で一杯。餃子と焼きそばでビールをやっているところに、たまたま店のTVで話題に出たからだが、店のおばあちゃんが脳梗塞の話題をこちらに降ってきたので笑う→少し散歩→帰宅後午睡→風呂→先代圓楽時代の笑点見る(笑点デラックス)。圓楽の司会の気の入ってなさに改めてびっくり→『非牡丹博徒 花札勝負』(加藤泰。藤純子、嵐寛寿郎、南利明、清川虹子、高倉健、若山富三郎。1969、東映)。『非牡丹博徒 一宿一飯』はおおっと思ったが、こちらはそれほどではなかった(四日ほど経ったら記憶も薄れかけている)。主題歌の藤純子歌唱はちょっと笑った→夜0時過ぎ就寝
6月3日(水) 朝8時起床→午前中老父買物付き添い。先週転んで打った右手はたいそう腫れて困ったそうだが(姉を呼んだのでこちらには連絡しなかったとの由)、一週間で腫れも痛みも引いたそうだ。よかった→今日は駐車場がどこも満車のため、弁当を買ったが老父宅には寄らずに帰る→『大奥(秘)物語』(中島貞夫。藤純子、宮園純子、萩玲子、山田五十鈴、久保菜穂子、岸田今日子、小川知子、岩崎加根子、佐久間良子、村井国夫、坂本スミ子、渡辺美佐子、高橋昌也。1967、東映)→『日本暗殺秘録』(原作:鈴木正、監督:中島貞夫。若山富三郎、那須伸太朗、唐十郎、堀正夫、吉田輝雄、矢奈木邦二郎、千葉敏郎、菅原文太、志摩靖彦、高橋長英、千葉真一、高橋昌也、小池朝雄、桜町弘子、藤純子、片岡千恵蔵、村井国夫、田宮二郎、野村鬼笑、高倉健、鶴田浩二、里見浩太朗、待田京介、神田隆、小林重四郎、芥川比呂志。1969、東映)→『バニシング IN TURBO』(原題:Grand Theft Auto、監督:ロン・ハワード。ロン・ハワード、ナンシー・モーガン、エリザベス・ロジャーズ、バリー・ケイヒル、ポール・リンク、マリオン・ロス、ドン・スティール。1977、米New World Pictures)→夜0時過ぎ就寝。
6月4日(木) 朝8時起床→軽い宿酔いが徐々に重く。築地に買い出しついでに散歩に出るつもりだったが、あっさりあきらめる→午前中横臥→午後から深夜にかけて→『男の顔は履歴書』(加藤泰。安藤昇、中原早苗、中谷一郎、内田良平、菅原文太、真理明美、田中春男、嵐寛寿郎、伊丹一三。1966、松竹)→『血文字屋敷』(原作:林不忘『魔像』、監督:工藤栄一。大友柳太朗、丘さとみ、平幹二朗、大川橋蔵、桜町弘子、三島雅夫、多々良純、久保菜穂子、阿部九洲男。1962、東映)→『沓掛時次郎 遊侠一匹』(原作:長谷川伸、監督:加藤泰。中村錦之助、渥美清、高松錦之助、池弓恵子、池内淳子、中村信次郎、堀正夫、東千代之介、岡崎二朗、阿部九洲男、清川虹子。1966、東映)→『ドラゴン危機一髪』(原題:唐山大兄、英題:The Big Boss、監督:ロー・ウェイ。ブルース・リー、ジェームズ・ティエン、マリア・イー、ハン・インチェ、マリラン、トニー・リュウ、チェン・チャオ。1971、香港ゴールデン・ハーベスト)→『女囚さそり 第41雑居房』(原作:篠原とおる、監督:伊藤俊也。梶芽衣子、渡辺文雄、室田日出男、小松方正、戸浦六宏、白石加代子、伊佐山ひろ子、荒砂ゆき、八並映子、賀川雪絵、石井くに子、田中筆子。1972、東映)→朝方4時頃就寝。
6月5日(金) 朝8時半過ぎ起床→午前中北千住へ。金継ぎ研究会→複雑に割れたご飯茶碗の中塗りと、急須のつるを引っ掛ける部分の修復。後者は破片の接着に失敗したので、失われた部分を全体を刻苧を手で練って形を作りながら本体にくっつけてみたが、果たしてどうなることやら→作業終了後、モガ嬢も加わり酒宴。ビール、缶酎ハイ、御酒、白葡萄酒とチャンポン。枝豆と海老のおむすび、のり巻き、蕪糠漬け、ハム、炒め枝豆などをご馳走になる→宴がはねると雨。かなり濡れつつ北千住駅へ向かう。鳥渡氏は仕事に向かうというので、O形とモガ嬢を天七のお誘いし〆の一杯。この一杯でほぼ撃沈→平和に電車で帰ろうと目論むも、代々木上原で耐え切れずタクシーで帰宅→帰宅後即就寝。
6月6日(土) 終日宿酔いで横臥→午後からぼちぼち映画鑑賞→『明治侠客伝 三代目襲名』(加藤泰。鶴田浩二、嵐寛寿郎、山本麟一、津川雅彦、大木実、安部徹、藤純子、山城新伍、丹波哲郎、御影京子、藤山寛美。1965、東映)。極道ながらぎりぎりまで暴力を押さえて圧縮した挙げ句の終盤の、鶴田浩二の殺陣の爆発具合にしびれる→『転校生』(原作:山中恒、監督:大林宣彦。尾美としのり、小林聡美、佐藤允、樹木希林、宍戸錠、入江若葉、志穂美悦子、中川勝彦、井上浩一、岩本宗規、大山大介、斎藤孝弘、柿崎澄子、山中康仁、林優枝。1982、ATG−松竹)。冒頭で泣く。そして尾美としのり/小林聡美共に17歳の演技力に舌を巻いた→『傷だらけの人生 古い奴でござんす』(小沢茂弘。鶴田浩二、若山富三郎、天津敏、遠藤辰雄、渡辺文雄、天知茂、待田京介、長門裕之、岡八郎、浜木綿子、大木実、北村英三。1971、東映)。この頃の渡辺文雄は権力者側の嫌な人間を演るととことん嫌な感じを出せる役者なのだな、と再発見(『女囚さそり』などでも同様)。任侠映画としてはどの辺が突出しているのかはよくわからなかったが、実の兄と今の親分(およびその先の権力者)との間で揺れ動く若山冨三郎の存在が、むしろ見物か。そこに注目して、また見てみたい→『シャークトパス』(原題『SHARKTOPUS』、監督:デクラン・オブライエン。ケレム・バーシン、サラ・マラクル・レーン、エリック・ロバーツ、ゴンザレス・エスパーザ、リブ・バウン、エクトル・ヒメネス、ブレイク・リンゼー、ピーター・ネルソン。2010、米Syfy)。そもそも鮫と大蛸を掛け合わせる意図が不明。それを頭の隅に置いたまま見てたらとても可笑しくなった→『ぬるぬる燗燗』(原案:ひさうちみちお、監督:西山洋一。藤田敏八、葉月螢、三浦勇矢、渡辺護、城野みさ、水橋研二、皆川衆、松川信、松本コンチータ。1996、新東宝)。最初にTVドラマとして製作されたときは、大和屋竺が夢殿役だったそうで、それもあってか主題歌に『殺しのブルース』(『殺しの烙印』主題歌)を下敷きにした『酔っ払いのブルース』(作詞・作曲:大和屋竺、島田元/歌:大和屋竺)が使われていて、これがなかなかよい。藤田敏八×大和屋竺(映画版では渡辺護)という点を覗けば、原案のひさうちみちおの漫画で読みたかった物語かなとも思った→朝方就寝。
6月7日(日) 朝9時起床→録画整理してから午睡→夕方から映画鑑賞→『旗本退屈男』(原作:佐々木味津三、監督:松田定次。市川右太衛門、中村錦之助、片岡千恵蔵、大川橋蔵、南郷京之助、花柳小菊、植木千恵、山形勲、原健策、大川恵子、横山エンタツ、杉狂児、桜町弘子、徳大寺伸、千原しのぶ、長谷川裕見子、薄田研二。1958、東映)。市川右太衛門映画出演300本記念作品とのことで、出演者が豪華だが、豪華過ぎて途中で集中力が途切れてしまった。最後に旗本退屈男一行と敵役であった伊達忠宗(片岡千恵蔵)一行が、笑顔で手を振って別れていたのだけが記憶に残っている。もう一度ちゃんと見なければ→『トラック野郎 男一匹桃次郎』(鈴木則文。菅原文太、愛川欽也、桂歌丸、三遊亭小円遊、左とん平、湯原昌幸、野村昭子、夏目雅子、浜木綿子、春川ますみ、叶優子、若山富三郎、加藤嘉、堺正章、ばってん荒川、長門勇、清水健太郎。1977、東映)。毎度お馴染みの感じだが、それが妙味であることは間違いないと思う。この作品だから特に、という感想はないが、歌丸ー小円遊の言い争いが見られたのはよかった→『逆襲獄門砦』(内田吐夢。片岡千恵蔵、植木基晴、高堂国典、月形龍之介、清川荘司、高千穂ひづる、伊藤久哉、加藤嘉。1956、東映)。幕末の混乱と末期徳川幕府末端の暴政に、ウィリアム・テルの伝承を掛け合わせた怪作。片岡千恵蔵が主演ながら放棄する農民(片岡千恵蔵は漁師)のひとりとして描かれている点も、他の東映時代劇と違って面白かった。その辺に内田吐夢の政治的イデオロギーの臭みを感じて批判する意見も見たが、私はそれほどには感じなかった。代官屋敷を占拠したのち引き倒す場面など圧巻。政治描写の好み云々を別にすれば、隠れた名作と思う→『狂った野獣』(中島貞夫。渡瀬恒彦、星野じゅん、川谷拓三、片桐竜次、白川浩二郎、志賀勝、室田日出男、木谷邦臣。1976、東映)。終盤の、遊園地の車寄せ?の閉じられた土地を延々とぐるぐる走り回るカーチェイス/カーバトルシーンは長過ぎたが(それまでさんざん充実したバスとパトカー/白バイのカーチェイスが繰り広げられていたので)、失敗した銀行強盗と成功した宝石泥棒が同じバスに乗り合わせるという設定、逃走に乗っ取られた乗り合いバスの密室劇という単純な構造をよく活かしている点には感心した。ヒロインの星野じゅんのキャラクターとか、バスの中で演奏される志賀勝らのチンドン、川谷拓三が歌う『南国土佐をあとにして』、室田日出男のバスの屋根への着地失敗など、細部の面白さや笑いも見物であった(一瞬だが三上寛もフォーク歌手役で出演。笑福亭鶴瓶のDJはそれほど面白さを際立たせたものではなかったかな)。一場面、フィルムを裏返しのまま編集したのか左右反転した絵があるそうだが、気付かなかった→朝方5時就寝。
6月8日(月) 朝10時起床→昼飯がてら経堂へ買物。まずは萬来でハラミ定食。本日のスペシャルのため、千円でハラミ300g、しかもたいへんうまかった。満足→かばた、魚真、ピーコック、文房具屋、アダン、ミートコンパニオン、梅田青果、一力と買物。家を出たところでお隣さんに会い、移動中の一力のおじさん、太田尻家のマスターと、いろんなご近所さんに遭遇→帰宅後亀屋のあんみつで一服→『妖怪大戦争』()。好きな妖怪映画だし、自分がエキストラとして関わったことで愛着のある映画ではあるが、今となっては自分の好みとして受け入れられない箇所も目に入りやすくなったことに気付いた。あと俳優/俳優以外の有名人を取り揃えているが芝居が安易だったりする点も、辛く評価したくなる。とはいえ終盤の小豆洗いが引き起こす展開は、やはりとても面白いと改めて思った→晩のそうめんの薬味だけ仕度してから風呂→
6月9日(火) 早朝目が覚めるが二度寝→昼前起床→夕方までは特になにするわけでもなく→夕方賄い当番を買って出る→『トラック野郎 一番星北へ帰る』(鈴木則文。菅原文太、愛川欽也、三崎奈美、せんだみつお、大谷直子、児島美ゆき、田中邦衛、春川ますみ、成田三樹夫、嵐寛寿郎、新沼謙治、黒沢年男。1978、東映)。桃次郎と静代(大谷直子)の息子・誠が次第に心を通わせて行く辺りの描写に泣かされた→『血まみれギャングママ』(原題『BLOODY MAMA』、監督:ロジャー・コーマン。シェリー・ウィンタース、パット・ヒングル、ドン・ストラウド、ロバート・デ・ニーロ、クリント・キンブロウ、ダイアン・ヴァーシ。1970、米American International Pictures)。衝撃度は期待通りだが、意外にすっきり理知的にまとめられた映画という趣きも感じた→割と早く就寝。
6月10日(水) 朝8時起床→老父宅訪問。買物付き添いと昼食→帰宅後ビール呑みながら、まずは『けんか空手 極真無頼拳』(原作:梶原一騎/影丸譲也『空手バカ一代』、監督:山口和彦。千葉真一、石橋雅史、室田日出男、湯原昌幸、荒木茂、中島ゆたか、多岐川裕美、八名信夫、由利徹、藤巻潤、近藤宏、春田和秀。1975、東映)。熊がまるでぬいぐるみなのに笑う→『トラック野郎 熱風5000キロ』(鈴木則文。菅原文太、愛川欽也、志賀勝、前川清、小野みゆき、南利明、山田吾一、松本ちえこ、春川ますみ、せんだみつお、工藤堅太郎、大熊なぎさ、地井武男、金田龍之介、笑福亭鶴光、たこ八郎、二宮さよ子。1979、東映)。地井武男の役どころが哀しい。あと小野みゆきのエロさを再発見→『燃えよドラゴン』(原題『龍争虎闘(Enter The Dragon)』、監督:ロバート・クローズ。ブルース・リー、ジェフリー・ウィークス、シー・キエン、アンジェラ・マオ・イン、ジム・ケリー、ジョン・サクソン、ベティ・チュン、アーナ・カプリ。1973、米Warner Bros./香港Golden Harvest)。最初はハリウッド映画らしい完成度を感じたが、そこに徐々に香港っぽい可笑し味が染み込んでくるという感じに思った。その味わいがなんともいえない→『シャンハイ・ヌーン』(原題『Shanghai Noon』、監督:トム・ダイ。ジャッキー・チェン、ルーシー・リュー、ジェーソン・コネリー、オーウェン・ウィルソン、ロジャー・ユーアン、ザンダー・バークレー、ブランドン・メリル、ケイト・ルイベン、ウォルトン・ゴギンズ。2000、米Buena Vista Pictures)。『燃えよドラゴン』を見た直後なので、よく出来てる優等な映画だな、という印象が強かった。安心して面白がらせてもらったという感じかな。物語へのネイティブ・アメリカン一族の絡み方はなかなか面白かった→朝方就寝。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記