9月21日(月) 夜中何度か目を覚ましつつも、飲酒の誘惑には勝ち、朝7時半起床→一日、荻窪の金継ぎ教室。今日の作業は茶碗二ケの欠け埋めと中塗り。刻苧の調合もなかなかむつかしい。先生は北千住の教室を他の先生に譲るかもしれないとのことなので、荻窪に移る可能性も出て来た→午後の教室を早めにおいとまして、前回同様青梅街道をぶらぶら歩き、書源で本買ってから阿佐ヶ谷のミツヤ酒店の角打へ。ビンタン、赤星、御酒→丸ノ内線と小田急線で平和に帰宅→午睡→晩に『アイス・ジョーズ』(原題『Avalanche Sharks』、監督:スコット・ホイーラー。アレクサンダー・メンデラック、ケイト・ノタ、ベンジャミン・イースターデイ、ケイル・カントウェル。2013、加Titan Global Entertainment)。雪山のスキー場で鮫がスキー客を喰いまくるバカ映画。〆の日本人? がトーテムポールを立て直して災難が去るという落ちも含めて笑う→アングリー・ウェーブス解説の編集、著者のお気に召さなかったとのこと。多少過敏な気もしたが、まあほとんど会ったこともない人間にいきなり編集された原稿(それも先方は初稿のつもりで、まだまだ手を入れる気だったらしい)を見せられたらそれも仕方がないだろう。仕事の進め方の失敗。こちらにも(編集意図の説明を添付したとはいえ)落ち度はあろう→寝る前に今日買った高田渡『バーボン・ストリート・ブルース』を読む。今の状況と地続きなのに驚く。眠かったが朝5時までかけて読了し就寝。
9月22日(火) 昼過ぎ起床→O形サイト更新(トップページとギャラリー)→特に何もせず呑み始める→『浅草お茶の間寄席』『柳家喬太郎のようこそ芸賓館へ』と、あと衛星劇場でやってた立川志らくの『人情八百屋』。志らくは、うまいのかもしれないが、やはり私には面白くないし、こういう噺での江戸っ子感が希薄。『芸賓館』は昔昔亭桃太郎で、やはりこの人は全身落語家という感じで可笑しい。賢しらなところがある噺家はどうも苦手なのだな→続けて『銀蝶渡り鳥』(山口和彦。梶芽衣子、園佳也子、梅宮辰夫、渡瀬恒彦、田中春男、フラワー・メグ、青柳三枝子、小山明子、由利徹、南原宏治、石井富子、五木ひろし、丹羽又三郎。1972、東映)と『キャデラック・レコード』(原題『Cadillac Records』、監督:ダーネル・マーティン。エイドリアン・ブロディ、エマニュエル・シュリーキー、ジェフリー・ライト、コロンバス・ショート、イーモン・ウォーカー、モス・デフ、ビヨンセ・ノウルズ。2008、米TriStar Pictures)。『銀蝶』は梶芽衣子がカッコよいだけでなく少し可愛い。各キャラクターのバランスのよさのようなものを感じた。後者はビヨンセのすごさを再確認。音楽業界史実ものとしては、広がりが希薄だったかな。あの時代のブルースマンはあんなもんじゃないと思うが、そう言い切るには調べてみる必要はある→晩飯後いったん就寝。二時間ほど→夜中に起きて『疑惑の夜』(原作:飛鳥高、監督:小林恒夫。高倉健、三島雅夫、佐久間良子、山形勲、小川虎之助、河野秋武、小宮光江、沢彰謙、沢たまき、中村是好。1959、東映)。高倉健のひとり二役は意味あるのか? と最初は思ったが、見ていたらちゃんと意味があったし、さらにどんでん返しもあり、ミステリーとしてとても面白かった。『第三の男』などを意識したであろう絵造りは、この時代のこの手の映画では珍しいものではない気もするが、この映画ではとても効果的だったと感じた→朝方5時頃就寝。
9月23日(水) 朝8時半起床→シャワー→老父と昼食および買物付き添い。昼はいつもの回転寿司。買物もいつもの生協。帰りに遠回りして、新しくできたというスーパーマーケットの場所と駐車場の有無を確認→昼過ぎ帰宅→ビール呑みながら『抜き射ち風来坊』(原作:中野顕彰、監督:小杉勇。宍戸錠、金子信雄、中台祥浩、松原智恵子、菅井一郎、深江章喜、藤岡重慶、平田大三郎、藤村有弘、奈良岡朋子。1962、日活)。深江章喜が妙にかっこよかった。全体的にはいささか退屈したが、最後に唐突に歌う宍戸錠の歌でけっこうひっくり返った→続けて『刺青 堕ちた女郎蜘蛛』(原作:谷崎潤一郎、監督:瀬々敬久。川島令美、和田聰宏、松重豊、嶋田久作、光石研、伊藤克信。2007、アートポート)。女郎蜘蛛を背負ってから少し目つきが変わった川島令美がちょっとエロいくらいで、全体的にかったるく、見るところなし。主役の和田聰宏はちょいと色悪っぽい見た目ではあるが、芝居に迫力が足らず、松重豊、嶋田久作、光石研の好演がもったいない。というか、谷崎の墓に額ずいて謝れ。とまで思ったが、後半の売春しながら孤児院への寄付の強要を繰り返すくだりは妙な可笑しみがあって面白かったかな。録画は消去→『刺青〜』見ながらダー音楽の編集作業を若干→夜から本格的に(まあ休み休み)音楽の作業→休憩がてら、『笑点特大号』見ながら晩。歌丸復活→朝5時くらいまでベース、ウクレレ、ギターの録音と録音音源の編集。くたびれた→朝方就寝。
9月24日(木) 昼頃起床→いつものような朝食(前の晩の残りのおつけとご飯に生たまごや海苔やたらこ)もちょいと飽きたなと、先日の会津若松旅行の余韻というわけでもないが近所に昔からある喜多方ラーメン屋に出かけてみたが、麺を喜多方から仕入れているだけで、あとは普通の町の中華屋であった。そして生ビールがちょっと酸っぱく、ラーメンは味が濃くて量が多い。店主は中国の人でとても熱心に商売している風ではあったが、二回目はちょいと厳しいかな→その近くの魚屋で買物し帰宅→お腹が一杯になり過ぎて午睡→夕方から少しダーの音楽制作作業。『トム・ヤン・クン・じゃんけん』思いつきでチャイナシンバルを使ってみたら(タイではなく勘違い中華風になったが)なかなかうまく行き、だいたいの完成まで一息に進む。明日の録音用に伴奏をバウンスしてiBook側の準備も進める→そのまま飲酒に突入、衛星劇場無料放送の古今亭菊之丞『棒鱈』、笑福亭枝鶴『宗論』など見る。呑んでバカ噺をしながらでも菊之丞の芸にはときどきはっとさせられたり惹き付けられたり、さすがだなあと思う→iBookの準備完了し、使わないファイルをバックアップしつつ就寝。
9月25日(金) 朝7時半起床→今日の荷造りして最後にiBookの電源ケール外そうとしたら、プラグ部分が崩壊。慌てふためいたが、O形のMacのプラグを借りてなんとかなる→クルマで下北沢。赤堤通りが渋滞で、少し焦るが、ちょうど時間通りに到着。しかし小一時間かかった→りょうさんの歌と台詞の録音は、歌の間というか拍の取り方に少し手間取ったようだが、思ったよりはうまく進んだ。鞄に入れっ放しだったBICのボールペンが崩壊して手が真っ黒になったのを除けば、特に苦労もなく作業完了→a亭で昼食がてら制作打ち合わせ。歩合でギャラくれるという話なのでうれしい→いろいろ崩壊しがちなので、帰りは余計慎重に運転。何事もなく無事帰宅→いつもはぐずぐずするのが常だし、今日もまずは午睡したかったが、弱い心に鞭打って荷解きと持ち出した機材の設置を速やかに行う→川島なお美逝去の報道を見て笑う。言うまでもなくその死を笑うのではなく、笑ったのはあくまで報道の仕方。完全に玩具にしているなあ。それを許すような芸能活動をしてきた川島なお美は、実は見事だったのではないかと思う→電源プラグだけ売ってるの見つけたので注文し送金→午睡→午睡から覚めたら電源プラグはもう発送されていた。早い。しかしこうした便利さにあまり慣れないようにしたい→風呂→晩のお供に『カトマンズの男』(原作:ジュール・ヴェルヌ『中国での中国人の苦難』、原題『Les Tribulations D'un Chinois en Chine』、監督:フィリップ・ド・ブロカ。ジャン・ポール・ベルモンド、ウルスラ・アンドレス、ヴァレリー・インキジノフ、ジョー・セイド。1965、仏Les Films Ariane)の吹き替え板を途中から。ジャン・ポール・ベルモンドが本来の魅力を発揮しまくっていたが、同じ年に『気狂いピエロ』も撮っていたのかと思うと感慨深い→朝までダーCDの編集。まだ楽曲各々には手を入れないとならないが、とりあえず全トラックを収録順に並べてみた。収録時間は短いけど(12分くらい)、音量レベルのバランスや全体的な統一感などを考えると、ざっくりとした作業の割には悪くはないような気がする。続きはひと眠りしてからまた考えたい→朝方6時半就寝。
9月26日(土) 朝10時半起床→寝る前にやり残した歌もののリバーブ追加、MCとジングルの結合などの作業→なんとなく完成が見えてきたので、全体を一本のファイルにしてチェック用にりょうさんに送付。あとはナレーションと歌の音量バランスを突き詰めるのと、歌もののアレンジの詰めかな→前から気になっていた『上島ジェーン』(マッコイ斉藤。上島竜兵、有吉弘行。2009、ポニーキャニオン)を半分だけ見る。くだらな過ぎて却って高度な映画なのではとも思ってしまうほどくだらなかった。続編もあるらしい。Kinenoteではジャンルが「ドキュメンタリー」になっているが、それはおかしいな→夕方久々にムリウイへ。田中邦和バリトンサックスソロ。今日は新しくバス・フルートも導入されていた(先週初めて購入したとのこと)。バス・フルートのソロ演奏は、まだ慣れていない楽器だからか、田中邦和の中にある様々な音楽がバリトンサックスなど手慣れた楽器よりもより生な感じで溢れ出てきていたように感じ、たいそう面白かった。キーを全部押さえて出す打楽器的な音を効果的に用いていたファンクなどもよかったな。〆はバリトン・サックスで『枯葉』、それからケーナを吹いたあと、バス・フルートで『男はつらいよ』。これまたよかった→終演後田中邦和とそのファンであるという若い消防署員と一献。これもまたまた楽しい会話→気分がよいので歩いて帰る→カップ麺啜って夜11時頃就寝。
9月27日(日) 明け方一度起き、音源修正作業→朝食後ひと眠り→昼過ぎに起きて、朝の分のチェック戻りの反映作業。あとジャケット周りの情報まとめなど→CDジャケットの印刷所を探したら、結構安いところを発見(オンデマンドだが)。東京以外はやはり安いな(見つけたのは愛知と鹿児島)。見積もり依頼など→ジャケット裏面のデザイン怪死→晩は『クリスティーナの好きなコト』(原題『The Sweetest Thing』、監督:ロジャー・カンブル。キャメロン・ディアス、クリスティナ・アップルゲイト、セルマ・ブレア、トーマス・ジェイン、ジェーソン・ベイトマン。2002、米Columbia Pictures)。適齢期女性が繰り広げる肛門期ネタラブコメ映画(そうか?)。面白かった。
9月28日(月) 明け方一度起き、裏面デザイン完成→休憩に『青春ア・ゴーゴー』(森永健次郎。浜田光夫、山内賢、和田浩治、木下雅弘、杉山元、太田雅子、菅井一郎、波多野憲、ジュディ・オング、西尾美枝子、晴乃チックタック、ザ・スパイダース。1966、日活)見てから、続いて午前中やはりと思い打楽器関係を録音。小さい音で叩くのでなかなかいいように録音されないな。ブラシが見つからないので小さいほうきを使ったのはなかなかよかった→午睡→O形にイラスト依頼したのが上がったので、ジャケット表面を作成。αチャンネルを作るのにうっかりPNGにしてそのままレイアウトしたので、あとでMac OS 9.2を立ち上げてPhotoshopで透明部分を選択・削除しながらαチャンネル付きTIFを作るという二度手間になった→夜は『デート』の特番。相変わらず出来がよくて面白いな。芦名星のエロイ顔も久々に堪能→金宮の水割りに、梅シロップのようにラムを垂らすことを思い付く。二杯でけっこう効いた→0時前就寝。
9月29日(火) 明け方一度起き、ジャケット表面編集のやり直しと表裏仕上げ。OK出る→『若い人』(原作:石坂洋次郎、監督:西河克己。石原裕次郎、浅丘ルリ子、吉永小百合、三浦充子、大坂志郎、殿山泰司、武智豊子、小沢昭一、葵真木子、村瀬幸子、北村和夫。1962、日活)見てから、音源も最終版をまとめ→B電子ジャバラ校正→10時頃二度寝→昼過ぎ起床→夕方、新宿でBD-R買ってから中井・権八へ。サイト開設の打ち合わせ→有意義な打ち合わせだったが、ほとんどなにも覚えてないなー。ひとまず平和に電車で帰宅。
9月30日(水) 朝8時半起床→老父買物付き添い。今日は新しくできたOKストアへ。品揃えも豊富で、開店したばかりだからか値付も安い。値札には定価と割引率と売値が明記されていたり、痒いところに手が届く陳列だったりなど、パン屋がないことを除けば(パン売り場はある)、買い物客のことを考え抜いたスーパーマーケットなのだなあという印象。ただゆるいところがないので、なんか気を抜いて買物できないような厳しい空気は感じた。スーパーマーケットの店作りというのもじっくり観察してみると面白い→パンだけ買えなかったので近くのサミットに寄り、それから砂場で蕎麦。町の蕎麦屋としてはまあよい店と思うが、老父た頼んだ種物(五目蕎麦)は汁がうまくなかったそうだ。とろろせいろはまあまあだった→つつがなく帰宅→音源の追い込み。特に『ハッピィ・ハロウィン・ソング』のベースドラム。リズムの揺らぎが欲しくてベースドラムは生楽器の演奏にしたが、へたくそなのでちょっと揺らぎが過ぎる気がする。聴き過ぎてわからなくなってきたが、細かいところもえいやと切ったりずらしたりして、なかなかよい感じにはなった→夕方CDジャケットの印刷発注→ひさびさにさばの湯。誘われたので行ってみたら、木ノ屋の缶詰を肴に呑むという主旨だった。缶詰は味が濃いので酒肴としてもそうたくさんは食べられないというのはすでに経験済みで、確かに昨夜も味は濃かったが、でもぺろりと平らげた。木ノ屋製品ではないようだが、鯖チップスなどもうまかったな。カウンターにはS亭R師匠がいらしてベロベロ。電話で呼び出されていらした兄弟子のS亭S師匠は、一杯だけ呑んで素面のままR師匠を連れて帰って行った→セブンイレブンに寄りマスターディスク用のジャケット出力、あとO形原稿をテストサイト用にスキャン→帰宅して音源の最終修正作業行うも、酔っ払ってわけがわからなくなり焦る。落ち着いたらなんとかなり、CDも焼いて一応完成→朝方4時頃就寝。
2015年09月30日
9月まとめ(21〜30日)
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記