10月1日(木) 朝8時過ぎ起床。寒さと頭の痒さで目が覚めたので、風呂沸かして浴びる→今年増えた体重がいつの間にか元に戻っていたが、血圧も高めに戻っていた→午睡→仕事部屋に放置されていた何年か前のCD-Rに適当に焼いたら一部機器で音飛びがあったので、新しく買ったCD-Rに焼き直し。ついでにトラック名も微調整→『笑点特大号』と『柳家喬太郎のようこそ芸賓館』の録画を続けて見て、昨夜同じカウンターで呑んでいた両師匠のお姿を拝見→昨日USBプリントしたジャケットは酔っ払って誤ってB4に出してしまい自動的に拡大されていたので、夕方セブンイレブンに行ってA4に出し直し。しかしこれだと今度は縮小されてしまう。等倍で出すことはできないのか? 知らないだけか→『女番長 感化院脱走』(中島貞夫。杉本美樹、叶優子、伊佐山ひろ子、須藤リカ、大森不二香、金子信雄、室田日出男、今井健二、川谷拓三、菅井きん、渡瀬恒彦。1973、東映)。やはり池令子と町場のシーンが出てこないとなあとは思ったが、渡瀬恒彦はさすがの芝居→晩は栗ごはんと秋刀魚。秋だ→夜10時過ぎ就寝。
10月2日(金) 朝8時過ぎ起床→10時前にダーと駅前で待ち合わせ、ダーCD完成板を渡す。O形の分も含めてギャラをきちんと用意してくれていて、さらにお土産までもらってびっくり。義理堅いな→今日は時間通りに北千住。茶碗とヒビの入ったコップの仕上げ→朝日軒休みだったのでインド・ネパール料理で昼。特別ななにかは感じなかったが、まあまあかな。不満はない→ちょっと午睡させてもらってから仕上げの金撒き。生乾きなのか、割れ目に仕上げの漆が沈んだのか、今ひとつうまく乗らなかった。この辺も研究課題だな→少し早めに失敬して御茶ノ水経由高円寺へ→駅前でO形と待ち合わせ、まずはちんとんしゃんで一杯。O形がついにちんとんしゃんに提灯を入れることになった。またO形がちんとんしゃんのお嬢ちゃんに絵を描いてあげるなど、ちょっと一杯呑むつもりがなかなか楽しい酒席となった。神楽南蛮という唐辛子の和え物もうまかった→ノラやのHACOに移動し、F式宅でお会いした講談の宝井一凛の独演会を拝聴。演目は『お袖新之助 悪事露見の事』『朝顔日記 熊沢蕃山郭のご意見(蕃山の諫言)』に二席。パンパンと勢いのいい講釈というよりは、どこか愛らしさが印象にったかな。言い淀む箇所が少し多い印象だったが、それを除けばとても心地よい高座だった→HACOで一杯呑んでから向かいの沢というお好み焼き屋に入ってみると、なんだか居心地のよい店だった。ここも贔屓にしたい→平和に電車で帰宅。夜0時前就寝。
10月3日(土) 朝6時起床→『あまちゃん』再放送の最終回を見ながら朝食ののち午前中いっぱい睡眠→昼12時起床→O形サイト更新→シャワー→夕方南新宿へ。ソルタナが二年前に店閉めてたと知り憮然→ひつじやを覗いてみるが、予約で一杯でふられる。仕方がないので以前から名前が気になっていた馬鹿牛へ。牛バカな人の店かと思ったらもつ焼き屋で、あぶらと脂のたっぷり乗ったかしらが特にうまかった。煮込みに使うしろを串焼きにしたしろとろもうまい。なかなかよい店だと思う→ライブは最初のアフリカン・ポップスバンドが優等生的につまらなく、アフリカの大地に額ずいて謝れと思ってくしゃみがとまらなくなったが、ゲストで西岡竚虎がトランペットを吹いたらどこかがぐっっと締まり、最後の曲では楽しく踊った。ものすごい久し振りに西岡竚虎入りのジュリエッタ・マシーン(その当時は別コンセプトのバンドUBiK (Nao2)だったが)は、ライブバンドとしての風格に磨きがかかったという印象。あのまま日比谷野音くらいの会場で演っても楽しそうだし、ぜひ聴きたいと思った。西岡竚虎のトランペットは、表面的にはものすごく特異な奏法とか音列などがあるわけではないが、なにか心揺さぶるものがあるなあ。またぜひ参加してほしい→終演後ももう一杯呑みつつメンバーと適度に話をしてから、平和に電車で帰宅。
10月4日(日) 朝9時起床→油揚が余りそうだったので、きつねスパゲティを制作→二度寝→昼過ぎ起床→シャワー→午後深川森下へ→開座公演『私娼』を見物。岡庭秀之、黒田百合、伊藤啓太。舞踏は相変わらず“理解した!”とはなり難いが、見ていて心が様々にざわつく場面は、たくさんあった。冒頭の『黄昏のビギン』の場面と、あと黒田百合が手持ち照明と灰皿で顔を照らしてこの世のものではないような表情(架空の動物に見えることもあった)を作っていく場面が、私はとりわけ深く印象に残ったかな(もちろんそれだけではない)。あと、終幕の岡庭の鬼面のような表情から目が離せなくなって、隣の黒田の表情を見逃したのが心残り→終演後打ち上げに誘っていただいたので参加。伊藤啓太と音楽の話をしたり、写真家の大洞博靖とストリップの話をしたり、岡庭と渋谷のB.Y.Gの話をしたり、お客で来ていたジビエ屋店長とジビエや酒場の話をしたりなど、有意義で楽しい打ち上げだった。二軒目で座のスタッフの女性を巡る乱闘騒ぎがあったが、まあご愛嬌。私も事情をまったく知らないのに“ひとりに対して大勢が糾弾している”ような状況に我慢がならず、つい口を挟んでしまい、反省→打ち上げ終了後、なにを思ったが浜町まで歩くが、当然壽屋などやっておらず。そのままあてどもなく歩いていたら佃、月島に差し掛かったので、勝鬨橋渡って築地市場へ。時間が早過ぎてどこも開いてなかったので、そのままふらふら場外城内を歩いたり座って休んだりしたのち、深大寺そばまるよで朝飯。さらに日比谷までぶらぶら歩き、ようやく電車で帰宅。帰宅後倒れるように就寝。
10月5日(月) 宿酔いで終日横臥。夜10時頃、ようやく食欲が戻った。ダーのCDジャケットは、無事納品された模様。朝方4時頃就寝。
10月6日(火) 朝9時半起床→ひさびさに麺つゆ仕込み、昼に蕎麦→シャワー→夕方、新宿に出て草枕でカレー食べたのち、PIT INNにて“新宿 PIT INN 50th Anniversary 酒井 俊 2DAYS”の二日めを見物。映画の主題歌・挿入歌を、ひとつのステージが一本の映画であるかのように切れ目なく歌う、という主旨だそうで、一部は英語の歌、二部は日本語の歌(最後に『My Way』で締めたが)。一曲ごとに切れ目がなく、聴き手の集中力が切れない(あるいは切れ目を好きに設定できる)という点は面白かった。歌と演奏そのものは、これまでの酒井俊の方法と極端に大きく変わるところはなかったようにも思われたが、楽曲構成や(恐らく酒井俊からの)演出に応える演奏陣の手腕もあってか、もみくちゃにされる感じは今までになかった感覚に感じられた。そして日本語で歌う『ブラジル』から始まった第二部の、押し付けがましさがない故に却って響いてくる『ヨイトマケの唄』から活き活きと炸裂する『とんかつの唄』、そしてしみじみと優しい『胸の振り子』への流れに、生きるということの滋味を深く味わわされた。私にとってはこの流れがこの日の白眉だったな→俊さんにご挨拶して、今日はSECOND LINEにも寄らず早々に帰宅。新宿のような繁華街は早い時間のほうがタチの悪い酔っ払いが多いことに気付く。帰りの電車の中でも、恐らく元々ダメな感じの青年がタチ悪く酔っ払ってもっとダメになっているのを見物した→帰宅後、“おくら”のテストサイトを制作し、画面遷移図の制作。続きは明日かなとも思ったが、結局完成させてからビール一本呑み、朝方5時過ぎ就寝。
10月7日(水) 朝9時前起床→老父の買物付き添いといつもの回転寿司。ノートPCからの印刷問題は解決した模様。この件で少しボケが来たかなと心配したが、会って話せば回転寿司の店員が皿を数え間違えたことなどちゃんと気付いていたり、買物もてきぱきとこなしていて安心する。PCに関することは、やはり“身に付かない”ということか。それは覚えたのがもう老境に差し掛かってからだから、仕方あるまい→昼過ぎ帰宅し、ビール二本呑んで午睡→夕方赤坂に出て、Nuts夫妻と待ち合わせて赤坂RED/THEATERにて劇団S.W.A.T!『10月なのにS.W.A.T!大忠臣蔵』見物。大石内蔵助が討ち入りを決意する(させられる)ところの流れと、終盤の殺陣が素晴らしかった。さすがに殺陣は、ジャパンアクションエンタープライズ(JAE)のスタジオで金田治社長直々に教えを乞い(と聞いた記憶があるが、誤りかもしれない)一週間稽古しただけのものはあったと思う。殺陣がしっかりしているので、殺陣にまぶした笑いも活きていて、けっこうな時間を殺陣に割いていたと思うが、長いとはまったく思わなかった。あの尺と出来映えがあってこそ、最後の内蔵助切腹の場面に深い感動が生じるのだと思う。そこは理屈ではなくて、観る側の感情の話として→ダーのCDも無事発売されており、結構売れているようでうれしい。クリアファイルとセットで二千円、という売り方もうまいな→“おくら”の打ち合わせも兼ねての会食、またダーが途中から参加ということで、打ち合わせしやすそうかもと劇場正面の中国茶房8という店に入ってみるが、応対、料理、照明などどれをとってもダメな感じで、ちょっと外した。打ち合わせと、ダー含めての会食は、楽しく進んだのでよかった→平和に電車で帰宅。料理が料理だったので口はちょっと物足りなかったが、腹具合を冷静に判断してどこにも寄らずに帰宅。帰宅後即就寝。
10月8日(木) 朝方一度目が覚めたが、そのまま昼まで寝続け→午後シャワー→『社長洋行記』(杉江敏男。森繁久彌、久慈あさみ、中真千子、江原達怡、加東大介、三木のり平、小林桂樹、英百合子、藤山陽子、新珠三千代、草笛光子、フランキー堺、尤敏、洪洋、東野英治郎。1962、東宝)を眺めながら本日の口開け→続いて『悲しみよこんにちは』(原題『Bonjour Tristesse』、原作:フランソワーズ・サガン、監督:オットー・プレミンジャー。ジーン・セバーグ、デイヴィッド・ニーヴン、デボラ・カー、ミレーヌ・ドモンジョ、ジェフリー・ホーン、ジュリエット・グレコ。1957、米Columbia Pictures)。こんなにつまらなかったかな。酔っ払ってた所為か。しかしなんだかだらだらとした話の印象だった→さらに『ファイアbyルブタン』(原題『Feu: Crazy Horse Paris』、監督:ブルノ・ユラン。クリスティアン・ルブタン。2012、仏Co^te/ Diffusion)。なんだかこれは笑ったな。ルブタンの靴はあんなに美しいのに、その美しさが活かされてないように思った。しかしもう酔っ払ってたので、何故そう思ったかは不明→O形途中で寝てしまったので、ひとり分だけ〆に蕎麦作って終了。0時過ぎに寝床に入ったが、寝たのはもう少しあと。
10月9日(金) 朝10時頃起床→『女番長 タイマン勝負』(関本郁夫。池玲子、安部徹、渡瀬恒彦、藤山律子、衣麻遼子、須藤リカ、一の瀬レナ、成瀬正孝。1974、東映)で一日が開始。全体的にはぐっと来るところがほとんどなくて、ちょっと退屈して見てたが、終盤の殴り込みの、ダンプで突っ込んでくる辺りの唐突さ以降は爆笑した。『感化院脱走』よりは面白かったかな→昨日午後頭洗ったのになぜかフケがすごいので、散髪に出かける前にシャワー→午後、昼にBrown HorseでGHEEカレー食べてから(最近、昼の営業を二時半までとしたとの由。夜に明け渡す時限が四時になったため、翌日の仕込みをする時間を確保するのが目的とのこと)、そうかと思いオプシティアン・ロイドに寄ってみたら、目を付けていたボストンクラブの跳ね上げ式を扱っていた。試着させてもらい、休み明けにまた来訪とした→そこからさらに小一時間散歩してから、GENT+HONEYで散髪。実に四ヶ月ぶりだった。今日も御酒をいただき、明治記念館の裏から鮫ケ橋が始まっているという話などを聞く→散髪後、外苑の競技場跡地をはさんで新宿の風景を遠くに眺めてみてから(競技場の工事が始まるまでの眺望である)、明治記念館の先の南元町から教えてもらった通り旧鮫ケ橋へ。なるほどなにか独特の雰囲気。先日歩いた四谷側とこことがどうつながるのか、今度ちゃんと歩いてみたい→鮫ケ橋から信濃町に出る千日坂が意外な急坂なのに驚く。坂の途中にあるお寺と首都高がぶっちがっているのもなかなかの見物であった→結局、原宿に着いてから二時間半くらいは歩いたかな→平和に電車で帰宅→風呂→『それでも恋するバルセロナ』(原題『VICKY CRISTINA BARCELONA』、監督:ウディ・アレン。スカーレット・ヨハンソン、レベッカ・ホール、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、クリス・メッシーナ、クリストファー・エヴァン・ウェルチ。吹き替え:坂本真綾、小松由佳、山路和弘、田中敦子、荻野晴朗、中村正。2008、西Mediapro/米Metro-Goldwyn-Mayer)見ながら晩。これは文句なく面白かった。恋に翻弄する側もされる側も魔性のようでいてどこか可愛らしくて可笑しいし、描写も軽くて深い。吹き替えでも録っておいてよかった→0時頃就寝。
10月10日(土) 深夜一度目覚め、もう一度就寝→朝9時頃起床→昼過ぎに出て、遠州屋で手土産の葡萄酒買い、登戸〜立川経由でF式氏宅訪問。ジビエの会とのことで、うずらとうさぎの塩焼き、馬のさがり、雉のスープなどをいただく。もちろん悔いのない飲酒と「ちんこがひとり歩きする」件などについてのバカ話を楽しみ、講談師ご子息に遊んでもらい、そして『太陽を盗んだ男』をレーザーディスクで!鑑賞。なんとも天国みたような一日だった。最後まで残っていたバンドマンご夫妻と電車でご一緒し、こちらは吉祥寺で降りてタクシーで帰宅。
2015年10月10日
10月まとめ(1〜10日)
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記