2018年02月28日

2月まとめ(21〜28日)

2月21日(水) 午前11時起床、白湯→昨日の日記をまとめてから午後散歩。八兆にて春菊天そばで小腹満たしたのち、宇山稲荷通り過ぎて世田谷通りに出て、オークラランドの手前から北上して農大通りから経堂駅、オダキューOXで納豆買っていつもの道で帰宅。一時間半ほど→風呂→『お笑ひ週間 笑ふ宝船』(川島雄三。坊屋三郎、横尾泥海男、河村黎吉、坂本武、橘薫、東宝室内楽団、並木路子、佐野周二、水戸光子、三井秀男、山路義人、上山草人、三浦光子、原保美、高峰三枝子、朝霧鏡子、小月冴子、眸瑠璃子、大国阿子。1946、東宝)。『お笑ひ週間』というのは、松竹の恤兵映画シリーズだったようで、このほかに二本あるようだ(池田浩郎『恋はやさし』、田中忠夫『花婿騒動記』)。いずれも終戦翌年公開されている。『笑ふ宝船』は川島雄三いわく「ムーランのヴァラエティを映画にしたようなものでした。戦後「笑ふ宝船」の題で、国策調のところをカットして出たのがこの作品」。そのためか話やカットがつながらないところがあり、その所為か楽しい悪夢めいた印象がある。フェリーニやブニュエルを想起させるような感触もあり。それにしても、江戸時代から三百年後の昭和の宝船に乗りにいく、そのために一日百年進む、という発想はすごい→『泥棒番付』(原作:司馬遼太郎、監督:池広一夫。勝新太郎、内田朝雄、青山良彦、戸浦六宏、内藤武敏、遠藤辰雄、五味龍太郎、小林哲子、伊達三郎、藤岡琢也、。1966、大映)。勝新扮する佐渡八の人物造形がものすごい。新選組の屯所から奪われた金を取り返すところのアクションや構成も素晴しい。隠れた(隠れていないかもしれないが)名作かもしれない。と思いつつ、終盤の勝新の独白の説教臭さは司馬遼太郎らしさか→『靴職人と魔法のミシン』(原題『The Cobbler』、監督:トム・マッカーシー。ドニー・ケシュウォーズ、イーサン・フシドマン、アダム・サンドラー、リン・コーエン、キム・クロティエ、ダン・スティーヴィンス、スティーヴ・ブシェミ、メロニー・ディアス、クリフ・メソッド・マン・スミス、クレイグ・ウォーカー、ダスティン・ホフマン、マイルス・J・ハーヴィー、エレン・バーキン、フリッツ・ウィーヴァー、ファブリツィオ・ブリエンツァ。2014、米Image Entertainment)。話はごく単純な仕掛けで進んでいくのだが、ハラハラさせられる感じと間抜けでのんびりした感じのメリハリがなかなか。そして驚愕からいい話へと続く。よい映画だった→『彼は秘密の女ともだち』(原題『Une Nouvelle Amie』、原作:ルース・レンデル『The New Girl Friend』、監督:フランソワ・オゾン。イジルド・ル・ベスコ、アナイス・ドゥムースティエ、メイリン・デュボワ、アンナ・モネディエール、ロマン・デュリス、ラファエル・ペルソナ、オーロール・クレモン、ジャン=クロード・ボル=レダ、ブルーノ・ペラール、ブルーヌ・カルニコワ。2014、仏Mars Distribution)。フランス式変態映画と思ったが、原作はイギリス人だった。とはいえ見終えてみればフランス人好みの話のような気はした。ロマン・デュリスの女装が、所作はけっこう女っぽい(男姿のときも時折ある種のゲイの人のようだ)が、最初はあまりきれいでないというか男丸出しなのが、外出を機会に少しずつ女になって行くのが面白い。そしてゲイ・クラブでの場面(ブルーノ・ペラールの歌唱場面やアナイス・ドゥムースティエが目覚めていくところなど)が素晴しい。それにしてもアナイス・ドゥムースティエは美しいな→『摩天楼の男』(原作:城戸礼、監督:野村孝。山内明、深見泰三、二谷英明、雪丘恵介、吉行和子、丹波哲郎、白木マリ、木浦佑三、土方弘、山田禅二、石崎吉嗣、西村晃、清水まゆみ、高原駿雄、松本染升、草薙幸二郎、ユセフ・トルコ。1960、日活)。カメラマン役の清水まゆみが少年のふりをしてダムの現場に潜り込みが、これがどう見ても若くて可愛らしいお嬢さんなのにずっこけるが、よい味わい(それにしても可愛い)。ユゼフ・トルコと二谷英明の死闘も見物だが、しかしダム工事の現場が舞台でなぜ摩天楼なのだろうかと思ったが、摩天楼とはダムのことだったのか。やくざ映画の流れと思わせておきながら、最終的には労働集約的というか、労働を賛美するドラマになってたな→朝方5時半就寝。
2月22日(木) 午前11時半起床、白湯→散歩さぼり。風呂もさぼり→『ニコニコ大会 追ひつ追はれつ』(原作:サトウ・ハチロー、監督:川島雄三。坊屋三郎、山茶花究、森川信、幾野道子。1946、松竹)。日本で最初にキス・シーンを用いた映画、との由。今ではお馴染みとなったギャグのいくつかで構成された軽い喜劇映画だが、森川信と山茶花究がいい味わい→『高台家の人々』(原作:森本梢子、監督:土方政人。綾瀬はるか、堀内敬子、斎藤工、塚地武雅、柳ゆり菜、水原希子、間宮祥太朗、坂口健太郎、夏帆、大地真央、市村正親、シャーロット・ケイト・フォックス、大野拓朗。2016、東宝。)。まず、最初に話の肝になる秘密を明かしてしまってよいのかな、という疑問があったが、そこをうまく処理して後半にあっと言わせるのは、まあありがちと言えばありがちか。その辺は割とうまく処理していて、綾瀬はるかの可笑しさだけで退屈はしないし、それだけでも意外に面白く鑑賞できた。物語に入り込めるのは、テレパス三兄弟がそれぞれきれいな心の持ち主だからというのもあるな(映画では下手な役者にちゃんとそう見えるような演出をしていたのか)。ただし、これは原作の所為か映画化の所為かわからないが、特殊能力を持つこと/行使しされることの緊張感とそれを受け止める普通の人の普通の感覚との葛藤がもっと鮮明に描かれていたほうが、緊張と緩和が鮮やかになって、面白かったかな。特殊な能力を持たない大地真央が解決の手助けをするという展開もまあ面白かったけれど→賄い当番→飲酒しながらO形に『裸のチェロ』を見せているうちに眠くなってしまい就寝。
2月23日(金) 朝9時起床、白湯→確定申告書類作成完了。職員「えーと、個人番号は……」私「ああそうか、忘れてた、来年は書きますよ」職員「お願いしまーす」という会話を今年もするのが面倒なので、今年は郵送での提出にした→ちんとん句会用の三句を、簡単な説明(前書きとか添え書きと呼ばれているものとは違う、言い訳のようなもの)を添えて提出。しかし「切れ」というのはぜんぜん意識してないし、切れ字も使っていないな。まあ今のところはいいか。次は意識してみよう→確定申告書の投函がてら散歩。烏山緑道で城山通りに出て、とんかつ美よしが健在かどうか確かめてから(ちょいと道に迷った)農大の裏を抜けてオークラランドの手前を世田谷通りに。以前前を通って気になっていたアナログというハンバーガー屋で昼(ここはまあ当たり)。世田谷通りを上町まで歩いて先日取材で訪れた公衆便所を右折し、桜神宮の辺りから桜新町に出て、さらに南下して長谷川町子美術館を超えて玉川通りを渋谷方面へ。途中で深沢のほうへ折れて駒沢公園通りに出てバワリーキッチンのところから裏道を駒沢公園方面、結局駒沢通りに出てから駒沢公園に入り、真ん中辺りをだーっと抜けて駒沢大学駅、そこから途中で給水塔を眺めつつ桜新町まで戻り、陸上自衛隊駐屯地を横目で見つつ農大裏から千歳船橋。オオゼキで野菜中心に買い物、東宮で菓子(たしか薄紅梅と初音)買い帰宅。昼休憩除き三時間くらいの行程だった→風呂→晩飯にトマトとオイルサーディンのサラダとキャベツ・ピーマン・ニンジンのトーレン(もどき)を製作。あとはおとついからのダール→午前2時就寝。三時間も歩いた割には終日血圧高かった。昨日さぼって記憶なくなるまで呑んだ所為か?
2月24日(土) 朝10時起床、甘みで朝食→11時過ぎに出発し、歩いてまずは羽根木公園で観梅。売店混んでたのでそのまま下北沢へ→たいへん久しぶりに下北沢に復活した富士そばで軽い昼。店内は設計ミスか。入り口正面の四席のカウンターは、ちょいと欲張り過ぎた感じ。あれがあるため、食券を出す客、品物を受け取る客、水を汲む客、食べ終わった食器を下げる客、奥のカウンターから出る客がすべて一箇所で衝突してしまう。たまたま混雑する時間に入った所為もあるが、ちょっと利用しにくいな→サルサダンス教室を紹介してくださったT田さんと南口改札前で落ち合い、教室となる区の施設へ。先生のマチャコさんのレッスンは、サルサという音楽のリズムの取り方に始まり、基本的な身体の動きをわかりやすく身体に覚えさえていくようなやり方。手と足の動きがひっくり返って同じ手足が動いてしまうこともしばしばだが、自分がどこを間違っているのかがわかるような教え方だった。とてもよかったな。先輩のみなさんもよい方ばかりで、しばらく続けようと思う→レッスン後は、以前イタリアン・トマトだった場所にある店(結局イタリアン・トマトの経営のようだが)で一杯やりながら親睦を深める→その後我々だけ新雪園で一杯やりながら、早お夕飯→お腹いっぱいになったので〆の炒飯は半分持ち帰りにしてもらい、途中Tシャツなど買い物しながら、帰りも経堂まで歩く。帰途は淡島通りから国士舘の裏を抜けて本町通りに入り、世田谷線の線路を越えたところで世田谷八幡の裏に回って農大通り、そこからはいつもの道で帰宅。本日は歩行二時間(約10km)、それにレッスンが一時間半だから、都合三時間半の運動となった→風呂→お腹いっぱいかと思っていたが、風呂入ったらなんだか小腹が空いたので、いろいろつまみながらビール二本。でも食べ過ぎたかな→ついでに『本能寺ホテル』(鈴木雅之。綾瀬はるか、平山浩行、堤真一、風間杜夫、濱田岳、高嶋政宏、田口浩正、近藤正臣、平岩紙。2017、東宝)。映画としてはクソ映画だし後世に残すべき作品ではまったくないと思う。脚本といい(実際どうかは知らないが)CG丸出しのように見えてしまう絵造りといい、酷過ぎるなあというのが第一印象。TVでよく見る顔をちょい役で出すというあからさまなTV視聴者狙いの作り方も映画の観客を舐めているなあとしか思えないのだが、しかし面白いと言えば面白い。綾瀬はるかが面白いだけかなとも思ったし、それならわかりやすいのだが、それ以外にも印象に残る点はいくつかあった。こういう映画は困るなあ→午前1時頃就寝。
2月25日(日) 午前11時頃起床→終日特になにもせず。早々に呑み始め『ヘッドライト』(原題『Des Gens Sans Importance』、原作:セルジュ・グルッサール、監督:アンリ・ヴェルヌイユ。ジャン・ギャバン、ピエール・モンディ、ポール・フランケール、フランソワーズ・アルヌール、イヴェット・エティエヴァン、ダニー・カレル、リラ・ケドゥロヴァ、。1956、仏)。仲が悪いという設定の家族が「トラック運転手ダンスパーティ」にはみんなで一緒に行くところとか(いつもは不機嫌な奥さんが浮かれているし)、映画スターを志しているジャン・ギャバンの娘の写真がカマンベール・チーズのパッケージに掲載されているところなどが好きだな。一見大味に作られているように見えて(勝手にそう見てただけだが)、そんなところに人間の機微が細かく描かれているなというのが、今日見た発見だった→『笑点』見終えたくらいで就寝。夜7時前。
2月26日(月) 朝8時起床、白湯→午前中連絡業務→午後散歩。前から行こうと思っていた等々力渓谷へ。往路は徒歩。用賀中町通りをまっすぐ歩いて、用賀を過ぎ玉川通りを越えてしばらくしてから谷沢川沿いに歩き、等々力操車場停留所の先で大井町線の線路を越えて渓谷着。ここまでだいたい一時間ちょっとで、あと一時間は公園内をぶらぶら(都合二時間)。小体な公園ではあるが、水と高低差と陰影の気持ちのよい公園だった→帰途は等々力停留所から祖師ヶ谷大蔵行きのバスで千歳船橋まで。途中小学生が大量に乗り込んできて驚く(恐らく学芸大学付属小の子供たちだろう)→オオゼキと東宮とおおはし豆腐で買い物して帰宅。東宮では「ひな祭り」と「菜の花」と、あと評判だというわらび餅を購入→千歳船橋で八兆に振られたので、帰宅後まずはカップヌードルで小腹満たす→風呂→賄い当番。キャベツとニンジンを茹でた羽根キャベと、トマトとオイルサーディンのサラダ(バジル和え)、玉葱と油揚のおつけ、粥を製作。豆腐コロッケを買ってきたのと、おとついの鯨ベーコンがまだ残っていたので、ビールを一本だけ→午前0時就寝。
2月27日(火) 朝8時起床、白湯→10時過ぎに宇奈根を目指して出発。まずは宇山稲荷のほうへ南下してサミットの裏から砧公園に入り、西端から大蔵運動公園を突っ切って国分寺崖線(林苑と親水園)を下り仙川を渡る。さらに南下し東名高速をくぐって永安寺を横目に野川まで進み、野川渡ってあとは一路蕎麦屋の山中まで。前回宇奈根を訪ねたときより少し遠回りで、一時間半弱くらいか→山中は、なんだか忙しそうで落ち着かないかなと思ったが、あれこれ注文してからあとはそんなでもなく、気持ちよく過ごせた。天ぷら(旬のたらのめ、たけのこ、かき、ふきのとう)もよいし酒(菊正樽)もよい。すぐにつまめるものと頼んだらっきょうもよかった。蕎麦はけっこう理想の蕎麦に近かったな。店の若夫婦も気持ちのよい人たちだし、また来よう→帰りは山中から多摩堤通りに出て、天神森橋を渡って鎌田へ入り、仙川を上って崖線の手前から大蔵運動公園、砧公園の売店でビール休憩し、往路と同じく桜ヶ丘を通って千歳船橋。八百屋や(東宮が休みだったので)ヨウケル社、おおはし豆腐などで買い物し帰宅。往復で、食事と休憩抜かして三時間超(三時間半)は歩いたと思う→久々のヨウケル社のケーキでおやつ→負け代スキャン→続いてちんとん原稿書こうかなと思ったところで一時保留の連絡→風呂→晩の支度→おおはし豆腐の豆腐コロッケ(昨日も買った)と切り干し大根、生野菜塩昆布和えと軽めの食事だったが(ご飯はどんこと油揚の炊き込み)、意外にお腹いっぱいになった→夜11時頃就寝。
2月28日(水) 朝8時起床、白湯→『ヒズ・ガール・フライデー』(原題『His Girl Friday』、原作:ベン・ヘクト、チャールズ・マッカーシー『フロント・ページ』、監督:ハワード・ホークス。ロザリンド・ラッセル、ラルフ・ベラミー、ケーリー・グラント、アブナー・バイバーマン、フランク・オース、ロスコー・カーンス、ジョン・クオレン、ヘレン・マック、ジーン・ロックハート、エドウィン・マックスウェル、クラレンス・コルブ、ビリー・ギルバート、アルマ・クルーガー、アーネスト・トルエックス。1940、米Columbia Pictures)。何度見ても、なにかやりながら適当に見ても、面白さに変わりはないのがすごい→老父訪問。深水庵、サミット、クリーニング屋、郵便局、PCメンテナンス。同じ階にご夫婦の入居者があるそうだ。そして食事問題(昼食)は、暖かくなってきたのでセブンイレブンまで買いに出かける、という解決策も選択肢のひとつに入った→帰宅して休憩。今日は東宮のあんこなし葛餅をいただいたが、これがまたよい→画伯より二月堂お水取りの椿の造花を模写した手ぬぐい届く。感謝→夕方散歩がてら、まず世田谷通りに出て上町のスパイスマジック。自分で作ったり、カルパシやシバカリー・ワラなどに馴染んでしまうと、もはや「本格的」という有り難みは感じなくなってしまうが、それとは関係なくおいしいし気持ちよく呑み食いできる店ではある。三軒茶屋までの歩行の途中で寄る店としては、三軒茶屋周辺の店とならんで一大候補だな→駒留通りを歩いて環七を渡り、世田谷警察の裏から仲見世へ。食事時間除いて一時間くらい→二週間ぶりのstage P.F.。今日はA木さん来なかったので、スタンダード中心のセッション。あとオールーディーズの先輩がいらしたので『ロシアから愛を込めて』など。ブラシの使い方や、ロッズでの4ビートなど、まだまだではあるがなにかつかんだような気がした。今日も楽しかった。演奏以外では、Uりゃさんにもらった手巻き莨(フランドリアブラックという銘柄)がうまかった→帰りは雨が強かったのでタクシー→帰宅後風呂入ってすぐ就寝。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記