8月11日(土) 朝10時起床→洗濯のついでに、セーターなど冬物を仕舞い、Tシャツの類を引っ張り出して洗濯→『旋風家族』(小石栄一。江原真二郎、小宮光江、清川虹子、志村喬、大村文武、高倉健、立花良文、柳谷寛、杉義一、岸井明、大東良、ペギー葉山、佐久間良子、中村雅子、今井俊二、中原ひとみ、神田隆。1959、東映)。江原真二郎たちがクラブのハワイアンバンドを乗っ取る場面が明るくてよい。ポテチンバンドマンの柳谷寛がなんともいい味わい。今井俊二が苦虫という渾名なのも可笑しければ、ジャズ喫茶のスターになった江原真二郎が学校の試験で出演できず客からブーイングが起きたとき、社長のペギー葉山が歌って場を収めるのも可笑しいし、バカバカしいくらいにいい人しか出てこない(ペギー葉山と神田隆がかろうじて悪人)。それでいて面白い、いい映画であった。江原真二郎の歌とバンドの演奏にもっと音楽的な魅力があれば完璧(今井俊二がなかなかの藝達者なのは驚いた)→夜0時就寝。
8月12日(日) 朝9時起床→ふと思いつき、M銀行に残っていた数百円をひさしぶりに競馬に突っ込んでみる。果たして(結果はダメだった)→メールアドレスを整理。aokiに関して出し忘れていた先への変更通知を終え消去、ついでにまったく使っていないinfo、inqを消去した。すっきり→『駿河遊侠伝 賭場荒し』(原作:子母沢寛、監督:森一生。千石泰三、香川良介、勝新太郎、大辻伺郎、守田学、丸井太郎、瑳峨三智子、水原浩一、伊達三郎、山本礼三郎、小林勝彦、細谷新吾、進藤英太郎、早川雄三、須賀不二男、毛利郁子、藤村志保、天知茂。1964、大映)。勝新の相棒役の大辻伺郎が実にいい味。『座頭市』が始まったばかりの頃だが、勝新の可愛らしい一面が強調されているように思った。瑳峨三智子の底の知れない迫力を持った美しさも見所。天地茂はまだ眉間の横皺はないが、なんてカッコいいんだろうか(時代劇的な走り去り方もカッコいい)→まかない当番。手羽元を使ったアンドーラチキンといつものダール、ゴーヤのアチャール、もやしとニンジンとオイルサーディンのスパイス炒め(フェヌグリークシードとクミンシード)、茗荷のF式漬け(クミンシードとクミン)など。おとつい注文した書見台が届いたので、ナイル本を参照するのに使ってみる。便利→風呂→『男はつらいよ 知床慕情』(原作・監督:山田洋次。笠智衆、佐藤蛾次郎、倍賞千恵子、三崎千恵子、前田吟、渥美清、下絛正巳、イッセー尾形、美保純、マキノ佐代子、吉岡秀隆、太宰久雄、三船敏郎、淡路恵子、すまけい、赤塚真人、冷泉公裕、油井昌由樹、竹下景子、笹野高史。1987、松竹)。今作では寸劇ではなく寅次郎の回想から開始(夏公開作だが江戸川沿いの桜並木の話で、花見の映像が流れる)。おいちゃんがいきなり入院中だったり、おばちゃんが泣くのはいつものことだが興奮の度合いがいつもと違ったり、これまでと少し味わいが異なる(渥美清のアドリブも今回は濃いような気がした)。淡路恵子と三船敏郎が押さえた芝居ながら名演。脇の面々ももちろん素晴しい。本作を観て今さらながら、柴又/とらやは寅にとっても母胎であり、他所の土地では自分の経験から大人として振る舞うことができても、それが保たなくなってくると母胎に帰ってわがまま邦題に振る舞う、という構図を感じた。もっともその見立てはもっとシリーズを繰り返し観て検証しなければならないが→『座頭市御用旅』(原作:子母沢寛、監督:森一生。勝新太郎、新條多久美、岡本健、酒井修、正司玲児、正司敏江、笑福亭仁鶴、森繁久彌、大谷直子、田辺一鶴、石橋蓮司、蟹江敬三、三國連太郎、明石勤、高橋悦史、しめぎしがこ。1972、東宝)。浪花節とソフトロックを組み合わせたようなタイトルバックの音楽がまずよい(音楽は村井邦彦)。三國連太郎の複雑な性格を持った悪役と、高橋悦史の単純明朗だが底知れない人物像が印象的(ほかにも石橋蓮司や蟹江敬三の小物感のある悪役とか、しめぎしがこのささくれた美しさとか、酒井修の人のよさ故の揺れ動きなども)。子供の勘違い(自分の心を落ち着かせるための無意識の妄想と言ったほうがよいか)が市を縛るという点を除くとシリーズ中での本作の際立った特徴はないようにも思えるが、そうは言っても時代劇の傑作ではある。終盤の獅子舞冠っての殺陣や油撒かれてぬるぬる滑る床の上での(そして炎の中での)殺陣は圧巻→0時頃就寝。
8月13日(月) 朝5時起床→昨夜の映画二本を復習して朝食取ってからから午前9時就寝→昼頃起床。目覚めたら腹が減っていたのに驚く→先週の取材の聞き取り書き出しを少し→TV版『旗本退屈男』最終回→明日の来客に備えて掃除など→『エノケンの鞍馬天狗』(原作:大佛次郎、監督:近藤勝彦。如月寛多、北村武夫、榎本健一、柳田貞一、霧立のぼる、鳥羽陽之助、悦ちゃん、ギャング坊や、永井柳太郎、沢井三郎、花島喜代子。1939、東宝)。ピストルが暴発して鞍馬天狗と新選組がびっくりしてぴょんぴょん跳ねるところが可笑しい。続いて逃げた熊天狗がお地蔵さんのふりして逃げるというのもバカバカしくてよい。首を縄で結わかれたエノケンが暴れると監禁されている小屋が崩れるのも笑った。鞍馬天狗が角兵衛獅子とともに新選組と闘って勝つというのも可笑しいが、場面によっては空に思いっきり電線が張ってある風景とか、ほんとに可笑しい→風呂→『朱雀門』(原作:川口松太郎『皇女和の宮』、監督:森一生。若尾文子、山本富士子、万代峰子、三宅邦子、香川良介、東野英治郎、市川雷蔵、柳永二郎、三島雅夫、小沢栄、夏目俊二、舟木洋一、細川俊夫。1957、大映)。30分過ぎまで話を追うだけで退屈したが、山本富士子の情熱的な芝居にとつぜんグッときた。それ以外はあまり印象に残らなかったかな。若尾文子、山本富士子、市川雷蔵である必要性が、ひとまずわからなかった→『ブロウアップ ヒデキ』(田中康義。西城秀樹。1975、松竹)。編集が適当過ぎる。編集しようにも撮影素材が足りなかったのかな、と思ったほど。コーラス隊のクルクルがカッコいいということを知ったのくらいが収穫かな→夜10時頃就寝。
8月14日(火) 朝5時起床→先週の取材の聞き取り書き出しを引き続き。ひさしぶりに行う作業だが、ペースはつかんだ→朝食と掃除→取材聞き取り書き出し続き→昼前、ヨウケル舎にケーキなど買いに行き、ついでに八兆で昼→昼過ぎ、ちんとん母娘来訪。O形のマンガ教室。私は自室で取材の聞き取り書き出しの続き。途中午睡をはさみ、夕方までに完了→ちんとん親子とO形と202。堪能。おいしかった。O形のおばけの所為でちいちゃんがちょいとブルーになったが、美味しいピザでご機嫌直してくれた→続いてさばのゆに移動し一杯。ちんとんともつながりがあるので、S田さんいらしてよかった→母娘を駅までお送りしてからオダキューOXで買い物して帰宅→シャワー→夜10時過ぎ就寝。
8月15日(水) 朝9時起床→老父付き添い。昼は深大寺に行ったが、お盆で人出があって深水庵に行列。そこで斜め向かいの陣屋に入ってみたが、ここは蕎麦がぶつぶつ切れていて水切りも悪く、ちょっとお粗末であった。創業60年になるそうだが、残念→サミット、クリエイトと回って送り届けて帰宅→午睡→夕方4時より経堂地区会館にてサルサダンスレッスン。出かけ際にアダンさんいらしたので、お店の開いている時間を伺う(明日の母の命日に仏壇に飾る花を買うため)。レッスンはまず小物パーカッションでのリズム・トレーニングにて、マラカスの練習の必要性を痛感。あと胸の動き(胸の左右を意識した全身の動きか)の重要性を学び、エンチューフラを中心にした一連の動きを訓練→いったん帰宅しシャワー→サルサダンスクラスの交流会。経堂はしぐち亭にて。ポルトガル料理屋と思い込んでいたが、いわゆる洋食屋であった。また来よう。いろいろ話して楽しかったが、だいぶ酔っ払ったので、最終的にはN子さんの犬の話しか覚えていなかった→夜11時頃就寝。
8月16日(木) 朝10時起床→ギター弾きながら仮歌歌う練習したがやればやるほどダメになる感じで、今日いきなりは無理だった。要精進→クルマでスタジオ。早めに着いたと思い隣でカレー食べてたらところ、今日は30分早い集合だと思い出し焦る→本日もメトロノーム鳴らしながら。まあ今までと比べると成長したと言えるか。私はメトロノームと周囲のずれをうまく自分で吸収できなくて、却ってリズムを狂わせてしまったりして反省→B電子と魚たまで一杯やって帰宅。往路もスムーズ→バンドの事務連絡してからシャワー→一杯やりながら『悪名十八番』(原作:今東光、監督:森一生。田宮二郎、勝新太郎、金田龍之介、弁護士上野、八泉鮎子、松枝錦治、水原浩一、西村晃、伊達三郎、安田道代、工員、守田学、塩崎純男、藤田まこと、森光子、鳳啓助、京唄子、南都雄二、杉山昌三九、尾上栄五郎、。1968、大映)。冒頭の省略に省略を重ねた話の運び方と安田道代の可愛らしさがまず印象的だが、その後の守田学の酷薄なのに間の抜けた人物像がもの凄い。その後藤田まこと、森光子、京唄子、鳳啓助と藝達者が続けて出てきて、話がぐっと締まってくる(森光子の不気味さを孕んだ可愛らしさったらない)。ストリングスを効果的に使った音楽もよい(鏑木創)。なんだかこれまでのシリーズ作の中で一番完成度が高いように思えたが果たして。その辺はまた最初から観て判断せねばなるまい→続いて『昔話ホルモン物語』観始めたがうとうとしてしまい、午前4時過ぎ就寝。
8月17日(金) 昼頃起床→『昔話ホルモン物語』(内村禄哉。島岡希夫、伊東障、初音麗子、秋津肇、小泉徹、渡辺篤、如月寛多、石田守衛、キドシン-木戸新太郎-、八千草薫、小堀明男、竹屋みゆき、岸田一夫、矢代世文、小松春夫、不二乃道風、大江将夫、坊屋太郎、林田十郎、芦ノ家雁玉、笑福亭松之助。1952、宝塚)。タイトルバックのラテン風音楽(河村篤二)とイラスト(不明。美術は安井一郎)がまず素晴しい。そしてミュージカル仕立て。冒頭や要所に差し挟まれる瓦版屋の歌の場面など面白いし、若い二人の恋も歌で描かれる。短尺作ながら、渡辺篤の身体を張った講釈とか(若返っていくのがまた可笑しい)、漫才コンビが宿屋の番頭に扮してのおしゃべり藝とか、娯楽映画の楽しさ可笑しさはかなり濃く詰め込まれている。初音麗子扮する穴田姫とその家来たちの人物像もかなり可笑しい→午睡→『旅はそよ風』(稲垣浩。多々良純、大谷友右衛門、上田吉二郎、堤康久、杉狂児、竹屋みゆき、八千草薫、東郷晴子、谷晃、今泉廉、香川良介、浅茅しのぶ、片桐常雄、三井滝太郎。1953、東宝)。八千草薫のわがままお嬢さんぶりが爆発してて可愛い。パズルのような人間関係が川島雄三作品を少し思い起こさせるが、『昔話ホルモン物語』同様すかっとしたいい喜劇だった。八千草薫、浅茅しのぶ、東郷晴子の三者の対比も心に残る→『大江戸の鬼』(萩原遼。黒川弥太郎、鬼頭善一郎、原文雄、大河内傳次郎、沢村昌之助、清川荘司、宮川五十鈴、伊藤雄之助、鳥羽陽之助、田中春男、長谷川一夫、小島洋々、汐見洋、高勢実乗、高峰秀子、上山草人。1947、新東宝)。ある程度地位や藝風を確立してから知った役者の若い頃の芝居を観るのはいろんな楽しさがあるが、本作では高峰秀子の初々しさに驚く。とはいえ、全体には話の山と谷の塩梅や間がうまくつかめず、入り込めなかったのだが、最後の大河内傳次郎、宮川五十鈴、長谷川一夫、高峰秀子そろい踏みの釣りの場面は、なんだかわけもわからず幸せな気分になる絵であった→『槍一筋日本晴れ』(青柳信雄。小泉博、小杉義男、加東大介、森川信、由利徹、八波むと志、南利明、葛城日佐子、柳家金語楼、清川虹子、八千草薫、谷村昌彦、久野四郎、平凡太郎、藤間紫、上田吉二郎、田武謙三、熊谷二良、沢村いき雄、坂東簑助。1959、東宝)。加東大介の俵星玄蕃がカッコよ過ぎ。八千草薫は相変わらず可愛いし、柳家金語楼と清川虹子の夫婦喧嘩が可笑しい。森川信も朗らかさと暗さを塩梅よく表現している。藤間紫の啖呵も最高。そうした藝の数々が全部人情を含んでいる上のでのこの話の運び。感動するやら嬉しいやらで涙が出た→晩は以上の映画観ながら、菊水堂ポテトチップスだのオイルサーディンだの手抜きで一杯。サラダのみ普通に作った→0時過ぎ就寝。
8月18日(土) 朝7時起床→DU原稿の書き出しだけ、勢い付けに大雑把に書く→『ダブル・クラッチ』(原作:五木寛之、監督:山根成之。郷ひろみ、森下愛子、松坂慶子、石橋連司、地井武男、蜷川幸雄、。1978、松竹)。郷ひろみの年齢(この映画が撮られたときの実年齢)が中途半端なのが却ってよい気がする。松坂慶子のオードブル事件の絵が面白く、ディスコでの会話が字幕というのがなんだか可笑しい。全編郷ひろみがかっこわるく地井武男がかっこいい話の運びながら、地井武男が唐突にずるい男になって終わるわけだが、最後のカーチェイスはカーチェイスのためだけのカーチェイスで、現実的に考えれば自分のクルマで追わず警察に相談すればいいのにと思った(地井武男もここで逃げ切ったところで罪は問われるのだろうし)→『再会』(斎藤耕一。江波杏子、野口五郎、坂田金太郎、寺田農、横山リエ、丘淑美、角ゆり子、池部良、松下実加、富山真沙子、佐藤英夫。1975、松竹)。冒頭、30分近く野口五郎と江波杏子のふたり芝居で展開らしい展開がないのだが(背景説明は多少される)、ふたりの背後にほの見える世界が違い過ぎて、ふたつの映画を特殊な技術で重ね合わせているかのような印象。大筋も挿話も大した話はなく、何が言いたいのかよくわからない、できそこないの(リチャード・クワインが『パリで一緒に』でおちょくったような)ヌーベル・ヴァーグの趣きだった。一応最後まで流してはみたが、途中から頭になにも入ってこなかった→『続・図々しい奴』(原作:柴田錬三郎、監督:瀬川昌治。杉浦直樹、佐久間良子、谷啓、南廣、潮健児、浪花千栄子、上原ゆかり、関山耕司、根岸明美、長門裕之、多々良純、岡部正純、中原早苗、大泉滉、広村芳子。1964、東映)。ときおりギャグみたいなものが差し挟まれるものの、いずれも笑わせられるには至らず。前作もそうだったような気もするが、戦前戦後の出世物語としても喜劇映画としても、どうにも中途半端な印象→午睡→晩の支度→シャワー→アレサ・フランクリン追悼ということで『ブルース・ブラザース』(ジョン・ランディス。ジョン・ベルーシ、フランク・オズ、ダン・エイクロイド、キャスリーン・フリーマン、キャブ・キャロウェイ、ジェームス・ブラウン、チャカ・カーン、キャリー・フィッシャー、ジョン・キャンディ、マーフィ・ダン、スティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダン、アラン・ルービン、ヘンリー・ギブソン、ジョン・リー・フッカー、アレサ・フランクリン、マット“ギター”マーフィ、ルー・マリーニ、レイ・チャールズ、ジェフ・モリス、スティーブ・ローレンス、ツイッギー、スティーヴン・スピルバーグ、ジョー・ウォルシュ。1980、米Universal Pictures)→および『ブルース・ブラザース2000』(ジョン・ランディス。ダン・エイクロイド、フランク・オズ、シャーン・ジョンソン、B.B.キング、キャスリーン・フリーマン、J・エヴァン・ボニファント、ジョー・モートン、ジョン・グッドマン、ウィリー・ホール、ジュニア・ウェルズ、ニア・ピープルズ、ミハエル・ボンダー、マット・マーフィ、ルー・マリーニ、アレサ・フランクリン、ドナルド・ダック・ダン、スティーヴ・クロッパー、アラン・ルービン、マーフィ・ダン、トム・マローン、ウィルソン・ピケット、エディ・フロイド、ジョニー・ラング、スティーブ・ローレンス、ダレル・ハモンド、ジェフ・モリス、サム・ムーア、ジェームス・ブラウン、、エリカ・バドゥ、ポール・シェイファー、エリック・クラプトン、ボー・ディドリー、アイザック・ヘイズ、ジャック・ディジョネット、スティーヴ・ウィンウッド、ジェフ・バクスター、ゲイリー・U.S.ボンズ、クラレンス・クレモンズ、ジョン・ファディス、ドクター・ジョン、トミー・マクドネル、チャーリー・マッセルホワイト、ビリー・プレストン、ルー・ロールス、ジョシュア・レッドマン、ココ・テイラー、トラヴィス・トリット、ジミー・ヴォーン、グローヴァー・ワシントン・ジュニア、ウィリー・ウィークス。1998、米Universal Pictures)を続けて。どちらも何度観ても(ほぼ覚えているのに)面白いのがすごい→結構酔っ払って0時過ぎ就寝。
8月19日(日) 昼頃起床→昨夜『ブルース・ブラザース2000』の途中から酔っ払ってうとうとしてしまったので、後半を再見→晩の支度(牛すじのカレーと、牛すじの茹で汁を活用した野菜の煮物)→『笑点』見ながら一杯→午睡→晩は飲まないことにして、さっと済まして仕事にかかる→だーっと書いたら倍以上になって削るのに難儀したが、朝には図表や別枠も含めてなんとかまとまった→『新座頭市物語 折れた杖』(原作:子母沢寛、監督:勝新太郎。勝新太郎、伏見直江、春川ますみ、太地喜和子、中村賀津雄、吉沢京子、藤岡重慶、小池朝雄、高城丈二、青山良彦、大滝秀治。1972、東宝)。タイトルが出るまで無音とか、冒頭の老婆が橋から落ちていく場面とか、女郎屋の布団部屋で市が耳を塞ぐと映画の音響も小さくなるとか、市の復活に驚く小池朝雄の撮り方とか、斬新と思える演出は監督勝新のアイデアか。太地喜和子と勝新の濡れ場からの雨の中の大立ち回りが一番印象に残ったかな。あとは小池朝雄の迫力(怪演という意味では物足りなさもあるが、最後に爆発)。漁村の貧困ぶり弾圧されぶりも心に残ったが、心持ちの悪さだけが残った。大滝秀治の登場は一瞬だけで台詞もない→朝9時半就寝。
8月20日(月) 昼頃起床→『新座頭市 折れた杖』復習→DUより原稿修正依頼あり。内容納得。明朝提出とさせてもらう→シャワー→晩の軽く一杯→『鉄砲安の生涯』(原作:小橋博、監督:木村恵吾。潮万太郎、浦路洋子、上田吉二郎、勝新太郎、丹羽又三郎、N・ニコライ、菅井一郎、三島雅夫、近藤美恵子、舟木洋一、浦辺粂子、高宮克巳。1962、大映)。向畑治三郎と北賀市市太郎を微妙な塩梅でひとりの北ケ市安五郎という人物に重ね合わせた作品ではあるが、今も変わらぬ日本人がどうしようもなく持つ汚さを残酷に描いた映画と思った→また深夜に作業することにして、夜8時頃仮眠開始。
2018年08月20日
8月まとめ(11〜20日)
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記