2019年06月30日

6月まとめ(21〜30日)

6月21日(金) 朝8時起床、白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ、ゆず蜂蜜→朝食後ステッパー5分→高柳『Mass Hysterism In Another Situation』(1983年)。ここに至るとカルテットの頃の『Eclipse』などとはまた違う音楽であることがわかる(9ヶ月の病気療養をはさんで約10年の隔たりがあるし)。が、まだその違いを言葉にはできない→続いて『Live at Moers Festival』(1980年)。カルテット編成からツイン・ギターへの移行期ということになるのかな。編成は高柳昌行、飯島彰(以上g)、森剣治(as, fl, cl, bcl)、井野信義(cello)、山崎泰弘(per)(飯島彰の参加は1977年から始まっている)→『Live at Moers Festival』を途中でやめて中江クリニックへ→本日は若い医師だった。一応嚢胞腎について相談して見たところエコーを見てくれたが、心配はないとの由。今のところ生活習慣(飲酒と運動不足)が原因という見立てか。薬はまた一ヶ月分処方してもらった→少しぶらぶら歩いてからとてもひさしぶりにパスタ家+バールで昼。ここはうまいのでもう少し頻繁に訪ねたいな。店主がストレスで声が出なくなっていて、大変そうだった→経過報告などしてから午睡→『暁の急襲』(春原政久。水島道太郎、清川荘司、三原純、藤田泰子、高島稔、片山明彦、香川京子、藤村昌子、藤田進、田崎潤、伊達里子。1951、新東宝)。よい人情話と思うが、人物の位置付けや出入りの設計が甘い気がした(冒頭に出てくる刑事が重要かと思ったらすぐ消えてしまいしかし最後にまたちょいとだけ出てきたり、署長が途中から登場なのにやけに重々しかったり)。特別出演の二葉あき子はキャバレーの歌手だったのか?(印象が違い過ぎてよくわからなかった) 話の進み方もかったるい感じだし、片山明彦の化粧が濃いのも気になったが、それでも好感の持てる作品ではあった。人情味と役者の魅力と美術が飽きずに見させられたポイントかな→風呂掃除して風呂→『タバコ・ロード』(原題『Tabacco Road』、原作:アースキン・コールドウェル、監督;ジョン・フォード。スリム・サマーヴィル、チャーリー・グレイプウィン、マージョリー・ランボー、ウィリアム・トレイシー、エリザベス・パターソン、ワード・ボンド、ジーン・ティアニー、ゼフィ・ティルベリー、ダナ・アンドリュース、グラント・ミッチェル、スペンサー・チャーター、ラッセル・シンプソン。1941、米Twentieth Century Fox)。これはすごい。バカばっかり出て来て最後までバカなのに(達者な役者が多少は達者なところを見せつつバカに徹しているところがよい)、なにか宗教的なにおいもする。そして救われるようで救われない。それでいてずっと可笑しい。こういうのを見ると、ジョン・フォードという人の研究をしたくなる→夜11時過ぎ就寝。
6月22日(土) 朝4時起床。蚊の所為で眠れず。句会用の残り一句考えて、明るくなってから寝ることにする→朝5時二度寝→朝10時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ、ゆず蜂蜜→ステッパー5分→昼過ぎ高円寺へ。高円寺駅に着いたときにちょうど大雨だったが、パル商店街へ迂回することでなんとかやり過ごした→三月ぶりのちんとん句会。「短夜をさらに裂くよな羽音かな」「この道はどこに至るや梅雨の月」「夢終わりまず一杯の昼寝覚」の三句を提出し、「夢終わり〜」のみ一票いただく。今回は小林正巳さんの追悼句会の趣もあり。窪田般彌先生の弟子でいらしたということもあり、もっとお話したかったと心残り→これまたひさしぶりにkyoyaでステーキ。本日はハンバーグもあったので、O形と半分こ→平和に電車で帰宅→夜8時過ぎいったん就寝。
6月23日(日) 録画整理のため、日付変わる前にいったん起床→午前2時頃就寝→朝9時起床、白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ、ゆず蜂蜜→朝食後ステッパー6分→本日F式らっきょうの作業に参加する予定だったが、出がけにお腹の調子悪く、普通に出かける分には大丈夫だが食品関連の作業なので作業中に何度もお手洗いに立つのはよくないと思い、本日は失敬することにした→風呂→昼にビール一本→午睡→衣服の整理など→ステッパー6分→『特急にっぽん』(原作:獅子文六、監督:川島雄三。団令子、柳川慶子、フランキー堺、丘寵児、石田茂樹、白川由美、沢村貞子、滝田裕介、小沢栄太郎、安達国晴、田武謙三、中島そのみ、堺左千夫、谷村昌彦、平凡太郎。1961、東宝)。喧嘩などのドタバタ場面が好みではないものの、これは傑作と言わねばならないだろう。白川由美が中島そのみに負ける一瞬の場面なども最高だし、終幕の台詞なしの展開も最高→『女は二度生まれる』(原作:富田常雄、監督:川島雄三。若尾文子、山村聡、藤巻潤、八潮悠子、菅原通済、フランキー堺、倉田マユミ、山茶花究、穂高のり子、山内敬子、山中和子、上田吉二郎、潮万太郎、高見国一、江波杏子、酒井三郎、村田扶実子、山岡久乃、高野通子、仁木多鶴子。1961、大映)。若尾文子が魅力的なのは言うまでもないが、ヘビー・ペッティングの解説をする江波杏子が喰ってしまう場面もある。それはそれとして、山村聡からフランキー堺から山茶花究から潮万太郎から少年工の高見国一まで名優揃いで名演出、とりとめのない話だし派手な感じはないが名作であると思う(山村聡の人物の多層的な表現は見事というしかない)。若尾文子と山岡久乃のキャットファイトも印象に残る→夜11時頃就寝。
6月24日(月) 朝9時起床、白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ、ゆず蜂蜜→昼過ぎO形とともに老父宅訪問。PCのメンテナンスと椅子用クションの制作打ち合わせ。主目的はレンタルサーバーのOSアップデートに伴うメールクライアントの設定修正だが、これは見たところ修正の必要がなかった。あとPCからの不要な告知の非表示設定など。小一時間ほどでおいとま→杏林病院の松本楼で昼を食べて帰宅→四月五月分の日記を整理→午睡。けっこう寝てしまった→シャワー→『いだてん』、金栗四三編最終。感動的な話だった。ここらで頭から見直したいな→『花影』(原作:大岡昇平、監督:川島雄三。池内淳子、山岡久乃、高城淳一、池部良、佐野周二、筑波久子、高島忠夫、有島一郎、小林美也子、塩沢とき、三橋達也、淡島千景。1961、東宝)。ナレーションがいささか説明臭い気がしたのと、登場人物の深浅や出入りの塩梅に多少の違和感を感じた意外は(いずれも個人的な好みの領域)、映画のお手本のような作品と思う。『縞の背広の親分衆』はいろいろ考えるところがあったが、1961年はなにか飛躍があった年だったのかな?→午前1時頃就寝。
6月25日(火) 朝8時起床、54。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ、ゆず蜂蜜→昼前横浜に向けて出立→経堂から明治神宮前、明治神宮前から鈍行で中華街。松本清張の贋作美術ミステリー短編集をじっくり読む→ローズホテルに荷物預け南粤美食で昼。念願の香港海老雲呑麺。これはよい→元町を小一時間ぶらぶら。本日の会場の場所確認し、天狗屋でマヌカハニー買い、色紙を探すが伊東屋には置いてなく、中華街に戻ってダイソーで購入→午後三時チェックイン。シャワー、ビール、午睡→元町のビストロ、EL ELLEにて手塚賞受賞祝いの会食(有間さんに星2︎夫妻、Tしま夫妻)。なかなか気の利いたうまい店だった。二次会のLa Bohemと共にいい塩梅のバカ話に花が咲き、いいお祝いの会だったな→夜11時過ぎにお開き。宿に戻って就寝。
6月26日(水) 朝8時起床、シャワー→宿に荷物預かってもらい、同發で土産買ってから、海員閣に並ぶ。三十分ほど前に並んで最初の一回りめだった(前から五、六番目)→宿で荷物受け取り歯を磨いて帰る→午後二時頃帰宅。荷解きしてシャワー→一杯やってそうめんすすって午睡。けっこうたくさん寝た→夜10時くらいから『かりら』校正第一弾。0時過ぎ一旦完了。休憩して明朝見直すことにする→一杯やりながら『雁の寺』(原作:水上勉、監督:川島雄三。中村鴈治郎、若尾文子、三島雅夫、金剛麗子、高見国一、萬代峰子、木村功、山茶花究、西村晃、菅井きん、高見王国、伊達三郎、小沢昭一。1962、大映)。初見。圧倒されたが、初見ではやや難解な部分もあった。居並ぶ名優の中での高見国一の際立ち方はものすごい。終幕は原作にあったのだろうが、映画として観ると蛇足ではないかと思えた→午前3時過ぎ就寝。
6月27日(木) 朝9時半起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ、ゆず蜂蜜→『かりら』校正第一弾了→文末の「?」の扱いについて「半角アケにしたい」との連絡があったので該当箇所を見直して送付→午睡→シャワー→DUから原稿依頼あったのでざっと調査してから謹んでお請け→夕方新宿に出て、まず東急ハンズで老父より依頼のクッションの材料を物色→新宿三丁目に出たらSecond Lineの看板の灯が点いていたので早速もずくり込んで一杯。無事を報告→すぐ隣のNokishitaでスパゲティの夕食。ここんちはまあまあうまいが、油が多い気がする→新宿PIT INNにてパンチの効いたオウケストラをひさびさに見物。ああ楽しい。入退院で忘れていたなにかをまたひとつ思い出した気がして涙が出た。曲目は『Which would you like beef or chiken?』『Twitter』『百姓の娘』『それでもクジラを追い続ける』、あとピアノマダムとクラリネット(小森慶子)のデュオで第一部。第二部は雨をモチーフにした壮大なメドレー(といっても『ハッスル』などが挟まるのが可笑しいし、The Band風?の『パープル・レイン』も最高)や『地域マンボ』『店のマスター』(これは第一部だったかな?)『加藤さんのテーマ』『舟歌』など。もう一言、よかったなあ→終演後少し待って、マダムやかわいしのぶ、江藤直子、GRACEの各氏に無事のご挨拶。O津さんもいらしてたので同じくご挨拶しておいとま→雨が降り始めたがまあまあ平和に電車で帰宅。帰途の新宿三丁目でビフテキのあづまの一階がたこ焼き屋に変わってるのに気付き憮然→シャワー→『笑点特大号』など見て一杯やってから就寝。午前3時頃。
6月28日(金) 朝10時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ、ゆず蜂蜜→『かりら』校正。これで一回めは全部かな→DU仕事の参考図書を追加で予約。これで五冊になった→Apple Musicにて、ジミー・クリフの1961〜62年のスカ・シングル集を発見(The Ska SIngles 1961 - 1962)。CDは割と最近(2015年)に出たものだがすでに廃盤のようだ。残念→続いて高柳昌行 & 阿部薫『解体的交感』を聴きながら『汎音楽論集』を読み進める→昼休憩で一杯やりながら『青べか物語』→午睡→シャワー→晩のお供に『ムトゥ 踊るマハラジャ』観てたが、あと一時間というところで飽きた。最初に観たときはものすごく面白かったのだが、あれももう四半世紀前だしな→午前2時頃就寝。
6月29日(土) 朝9時半起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ、ゆず蜂蜜→ちんとんしゃんにて聞いたと、H瀬さんより見舞いのメールいただく。Nた家にも伝わったようなので無事の連絡→松本清張『美術ミステリ集』読了。各編とも充分に面白く読んだが、結末への展開をもう少し書き込んでもよいのかなと思った。あのすとんと結末に落ちるあっさりした感じもよいので、これはまあヴァリエーションとして考えてみたい、といった感じか→『ムトゥ 踊るマハラジャ』復習。(原題『MUTHU』、監督:ケー・エス・ラヴィクマール。センディル、ポンナーンバラム、ジャヤバーラティ、ラジニカーント、サラット・バーブ、ラーダー・ラヴィ、スバーシュリー、ミーナ、タイガー・プラバカール、ラグヴァラン。1995、印Kavithalayaa Productions)。封切り時(ビデオソフトリリース時だったか)に観たときには大笑いして喜んだものだが、四半世紀ぶりに観てみると途中途中で飽きが来る。こちらの年齢や内面の変化もあるのだろうなとは思う。ミュージカル場面に挟み込まれる動物のショットなどは相変わらず可笑しい→午睡→晩の支度→シャワー→図書館より本の手配完了の連絡あり(一冊除く)→負け代データ整理→『箱根山』(原作:獅子文六、監督:川島雄三。藤田進、小沢栄太郎、中村伸郎、上田吉二郎、東野英治郎、有島一郎、加山雄三、星由里子、三宅邦子、藤原釜足、佐野周二、藤木悠、森繁久彌、東山千栄子、西村晃、北あけみ、二瓶正典。1962、東宝)。物語が面白いのは獅子文六の力だとして、しかし川島雄三の整理の力かもしれない。スクリューボール要素もあったがそれは匂いぐらいだったが、加山雄三の出演作としては最高傑作かもしれないな。川島雄三作品の中であまり語られることのない作品だと思っていたが、それは私の不勉強だったのだろう。それにしても名優がものすごく活き活きしている。そこも含めて傑作と言ってよいだろう→午前4時就寝。
6月30日(日) 朝10時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ、ゆず蜂蜜→朝食後午睡→『恋や恋なすな恋』(内田吐夢。小沢栄太郎、宇佐美淳也、瑳峨三智子、大川橋蔵、玉喜うた子、日高澄子、天野新二、山本麟一、月形龍之介、加藤嘉、松浦築枝、毛利菊枝、薄田研二。1962、東映)。前段が終わってからの、榊の着物をまとった大川橋蔵の艶かしさと狂気、榊から葛の葉と役を変えた瑳峨三智子の女ならではの色めいた苦しみ、鈴木清順『オペレッタ狸御殿』の先を行っていたかのような気の狂った絵造りと展開など、この味わいを保ったまま子供向けのアニメーション作品としてリメイクしてもらいたい気もした。これまた忘れられた名作ではなかろうか→午睡→O形サイト更新→風呂→『笑点』。春風亭昇太が結婚発表。めでたい→『いだてん』。阿部サダヲは達者だなあ。今日からの後半も楽しみだ→午前1時就寝。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記