2020年04月10日

4月まとめ(1〜10日)

4月1日(水) 午前11時起床→朝食後、夕方まで高柳昌行と阿部薫三昧。『解体的交感』『集団投射』『漸次投射』そして『Live at Jazz Bed』。ついでに阿部薫・山崎弘の『Jazz Bed』もYoutubeで見つけて試聴(『Live at Jazz Bed』の翌年録音)→風呂をはさみだーっと原稿書いて送付。宣伝文なので筆を敢えて滑らせた箇所もあるが、それもそのまま、筆を滑らせましたよと註記して送った→晩は志村けん追悼番組を見たが、いろいろ不満あり。研ナオコは立派だったし、加藤茶もやってくれた→夜11時頃就寝。
4月2日(木) 朝7時半起床。白湯、マヌカハニー、そば・百花、メイプルシロップ→高柳昌行&阿部薫『集団投射』のYoutubeで拾った音源を編集して(盤では二曲なのが1ファイルになっていたので)ミュージック(旧iTunes)に読み込み→昨日提出した原稿は直しがほぼなさそうだったので、O形が買ってきてくれたスリ・マンガラムの弁当を肴に一杯→『猛烈社員 スリゴマ忍法』(監督:市村泰一。牧伸二、立川談志、牟田悌三、由利徹、藤村有弘、曽我廼家明蝶、北あけみ、生田悦子、武智豊子、ヒデとロザンナ、春川ますみ、財津一郎、晴乃チックタック、大野しげひさ。1969、松竹)。立川談志が、すでに落語界のスターだったはずなのに、芝居がへたくそでしかもあまり面白くないのが意外。その分牧伸二のこの役での純情な個性が際立っていたが、それを目論んだものなのだろうか。話の面白さのほかは、生田悦子の屈託のないマルチお妾っぷりが印象に残ったくらいか→午睡→ギター練習→風呂掃除と風呂→阿部薫・山崎弘『Jazz Bed』がヤフオク!に1,500円で出ていたので入札→『モダン・タイムス』(原題『Modern Times』、監督:チャールズ・チャップリン。アラン・ガルシア、チャールズ・チャップリン、タイニー・サンドフォード、ポーレット・ゴダード、チェスター・コンクリン、ヘンリー・バーグマン。1936、米United Artists)。不朽の名作であることに異論はないが、自分にとってはもう繰り返し観たいなと思う作品ではないことを確認した。ポーレット・ゴダードの素晴しさとか、各々の場面でのチャップリンの至芸は観ていて楽しいが、全体に話の要素が多過ぎてちぐはぐな感じがするのと、チャップリンがポーレット・ゴダード以外の他を活かすつもりが見えない(常に自分が主役という主張というか、笑われる存在のようでいて立派な人間に見られたい感じ)が鼻につくのがその理由→夜1時頃就寝。
4月3日(金) 朝7時半起床。白湯、マヌカハニー、そば・百花、メイプルシロップ→朝粥製作→『Live at Jazz Bed』の紹介文原稿直して送付→ギター練習→酢昆布製作→風呂→賄い当番→『ダーティハリー』(原題『Dirty Harry』、監督:ドン・シーゲル。アンディ・ロビンソン、クリント・イーストウッド、ジョン・ヴァーノン、ジョン・ラーチ、ハリー・ガーディノ、レニ・サントーニ、ルース・コバート。1971、米Warner Bros.)。台詞から絵造りから芝居からラロ・シフリンの音楽まで、名作としか言いようがない。アンディ・ロビンソンの怪演は改めて見事→『抱かれた花嫁』(監督:番匠義彰。有馬稲子、望月優子、永井達郎、落合義雄、吉野憲司、桂小金治、大木実、高橋貞二、片山明彦、須賀不二夫、桜むつ子、朝丘雪路、水上令子、高千穂ひづる、小坂一也とワゴンマスターズ、日守新一、高屋朗。1957、松竹)。まずSKDの豪華なレビューに目を惹かれ、そして下町娘に扮した有馬稲子の可愛さ炸裂、という感じで観進めると、意外にも望月優子と日守新一の老いらくの恋の焼け木杭に火が着いていく感じがなんとも言えずよくて、それに家族問題や寿司屋を営む苦労(筋の悪い客のあしらいや近隣の火事など)なども絡んでくる。それぞれの要素の塩梅がよくて、一見軽く見えてなかなか深い映画を観た心持ちになる。老いらくの恋の部分で言えば、高屋朗がマスターに扮するレストランの場面はなかなか泣かせる。思いがけずいい映画だった→『タモリ倶楽部』見て就寝。午前2時頃。
4月4日(土) 朝7時起床。白湯、マヌカハニー、そば・百花、メイプルシロップ→『涙の流し唄 命預けます』(監督:市村泰一。生田悦子、目黒祐樹、佐藤蛾次郎、應蘭芳、伴淳三郎、藤圭子、藤村有弘、佐藤友美、坂上二郎、田中小実昌。1970、松竹)。映画としてはそんなにじっくり作られたいい出来のものとは思わなかったが、1970年当時の新宿の風俗が見られるとか、藤圭子が意外にじっくりと芝居をしているとか、生田悦子の魅力とかは見どころか。あと鏑木創の音楽が頑張り過ぎてて映画の世界から浮いているのは印象的と言えば印象的→午前11時出立。今回は第三京浜を終点で降りて、あとは三ツ沢公園をぐるっと回って新横浜通りに入り、平沼一丁目を右折して横浜駅根岸道路というコースで野毛着(マンダリンホテルの正面に出る)。家から用賀までの間で少し混んだし、保土ヶ谷で高速料金支払ってからお手洗いに寄ったが、それでもちょうど一時間くらいで着いた。道の混み具合にもよるが、やはり今まで首都高(往復で2,500円近く)に乗っていたのは無駄だったと判明→宿の駐車場係は前回と同じお姉さんで、停車場所を親切に案内してくれた(追加料金は取られたが)。宿に荷物預け、昼に出かける→昼は伊勢佐木町の龍鳳にて。新筍とエビ団子のうま煮でビール。なるほどよい筍で満足。量がたっぷりあるので、他に入らなかったのが残念→伊勢佐木町から野毛のほうをぶらぶら。神奈川県も外周自粛要請が出ているはずなのに、意外な人出に驚く。人の多いところを避け、特にどこにも寄らず、野毛坂のほうを回って宿に戻る→二時間ほど午睡→シャワー→夕方、旧バラ荘に寄ってみたがまたやってなかったので、ダウンビートにしけこむ。ビール中瓶二本にミックスナッツ→Sam’s Barへ向かう途中に旧バラ荘寄ったら開いていたので、ご挨拶がてら一杯(ラフロイグをショットで)。落ち着くよい店だった→Sam’s Barに移動し、本日の主催者の酒井さんと、店のおふたりにご挨拶。今日はセッションになったとのことで、途中から仕舞いまでドラムに座り続けることになった。ほとんどみなさんプロで、それなりに緊張したし、演ったことのない曲ばかりだったが、寄った勢いでなんとか乗り切る。Sam’s Barではコロナ四本とボルシチ→午前0時過ぎに宿に戻り、即就寝。
4月5日(日) 朝8時起床。宿酔いというほどではないが、ダルいし疲れは残っていた。お腹の調子も悪いので、昼過ぎまで惰眠を貪る→風呂→風呂で考えた末、本日は野毛で晩だけ食べることにした。あとは読書(パトリシア・ハイスミス『太陽がいっぱい』をようやく読了)。中華街は明日の帰りに寄り道することにしたら、なんだか心に余裕ができた→夕方、開店早々のミツワグリルで晩。コーンスープ、目玉焼き、ナポリタン、ビール中瓶×1。思ったより横浜ハイカラ的でない、地に足の着いた感じの日本の洋食でよかった(多分、昔のハイカラほぼそのままなのではなかろうか)。コーンスープは深い味わい、目玉焼きは卵三つがほどよい半熟、ナポリタンは甘ったるいケチャップの味ではなく、おそらくウスターソースを効かせているのではと思ったが果たして(目玉焼きとナポリタンには、キャベツの千切りもてんこ盛り)。またいずれ、センターグリルとキムラも試してみたい→食後腹ごなしに野毛山に登って降りてみた。30分ほどの散策だが、道が入り組んでて高低差がかなりあり面白い。しかし今の体力では辛さが先に立ってしまった。道を確認せずに山を降りたら、思いがけず遠くまで(宿のだいぶ東側)まで行ってしまった所為もあるか→5時半にはお腹パンパンだったが、8時半にはもう小腹が空いてきた。東京庵という手もあるが、夜中でもやってるので、しばし我慢してみることにする(日ノ出町駅前の富士そばも24時間営業だ)→後藤明生(コレクション2)を読み続けているうちに、『結びつかぬもの』の途中で眠くなったので、蕎麦はやめにしていったん寝ることにする。午前0時半就寝。
4月6日(月) 朝7時起床→珈琲とシャワー、それから荷造り。早起きしすぎたので読書も(後藤明生『結びつかぬもの』読了し、中村和恵『地上の飯』から二篇)→10時半チェックアウトし、長者橋左折、桜川橋南右折で中華街方面へ。不老町左折、相生町一丁目右折、横浜公園左折すぐ右折で、予定通り開港道の業務スーパー向かいの駐車場に停める。料金は四時間千円になっていた。昼過ぎには帰るつもりだから、ちょうどよかった→ぶらぶら歩いて南粤美食と楽園が営業してるのを確認し(のり蔵は休みだった)、ニューグランドで珈琲→南粤美食で鶏と干し肉購入→楽園で鶏焼きそばとビール。巻揚げ持ち帰り→ローズホテルでお手洗い借りがてら(歯も磨いた)重慶飯店売店で番餅を購入→ここまで買った土産をいったんクルマに置いてから、元町のMUFG ATMまで歩いて預金を引き出し(O形に返却分)、萬来亭で細麺買って帰ろうと思ったら麺売り切れ。仕方がないのでこれで帰ることにする。12:55出立→脳内リハーサルどおり、日本大通り入口左折、長者町一丁目右折で横浜駅根岸道路に入り、日ノ出町からマンダリンホテルの前を通って往路と同じ道筋を辿り、三ツ沢公園前は左折せず直進して第三京浜。どうも今回は小用が近く、中華街を出る前にも用を足したのに第三京浜に入る頃にはまた催したが、都筑PAまで我慢して事なきを得る→第三京浜降りてからはスイスイのスイで、いつも通り駒沢通りから用賀経由で無事帰宅。14:00着で、帰途も約一時間。これなら第三京浜前後の首都高はやはり不要だな。でも人出が少ない今だからか。あと数回は早めに出て様子を見たほうがよいだろう→荷解きして、土産に買ってきた巻揚げと丸鶏塩蒸し焼きでビール中瓶×2。朝ドラ、『笑点』、『演芸図鑑』を消化→出かける前に注文した阿部薫・山崎弘『Jazz Bed』と華村灰太郎カルテット『Live!』が届いていたので、早速聴く。華村灰太郎カルテット『Live!』は、歌(叫びも)と演奏が泣きたくなるほど素晴らしいのはもちろん録音も素晴らしく、ライブの臨場感ももう嬉しくて笑っちゃうくらいに十二分に味わえた。しばらく音楽を聴きに出かけられない心の空隙も、この一枚でかなり埋められるな→今回のお出かけのことをFacebookに投稿→晩ののち就寝。夜11時頃。明日日本国として緊急事態宣言をするそうで、総理大臣や都知事が騒いでいるのをTVで見たが、ナニヲイマサラ、というのが正直なところ。本日までと言っていること(施策)はさして変わらず、国民の感情に訴えているだけという印象であった。
4月7日(火) 朝9時起床。白湯、マヌカハニー、そば・百花、メイプルシロップ→朝食後、華村灰太郎カルテット『Live!』を、本日はヘッドフォンにて鑑賞。つづくよい録音と仕上げだと思う→ギター練習→写経。一回だけカンニングしたが、意外に覚えていた→首相官邸サイトのご意見コーナーに苦言(四日ぶり)。今回は「コロナ対策の「現金給付」について」。検討にも手続きにも無駄が多すぎる上に効果が小さ過ぎる。わざとやってれば悪意だし、わざとでなければ問題の本質を理解できない無能である→一杯やりながら『愛を弾く女』(原題『Uncoeurenhiver』、監督:クロード・ソーテ。ダニエル・オートゥイユ、アンドレ・デュソリエ、エリザベス・ブールジン、エマニュエル・ベアール、ブリジット・カティヨン、モーリス・ガレル、ミリアム・ボワイエ、スタニスラス・カッレ・ドゥ・マルベルグ。1992、仏AFMD)。恋愛を含む人どうしの微妙な関係性の描き方の繊細さにも感心したし、映画の中での音楽の採り上げ方にも感心した。特にステファン(ダニエル・オートゥイユ)がヴァイオリンを少し調整したあと、そのヴァイオリンを弾いたカミーユ(エマニュエル・ベアール)と共演者たちの「お、いい音になったんじゃないか?」という表情の変化など、よくそれを表現しようと考えその通りに実現させたと思った。ダニエル・オートゥイユの感情を表現できない(それを自分には感情がないということにして諦めようとしている)と、感情を直裁に表現することに長けているエマニュエル・ベアールの芝居の対比も見事で印象的→午睡→安倍晋三の緊急事態宣言をTVで放映していたが、内容についてはすでに昨日報じられていたし、あの下手くそな口調の演説は聞きたくないので割愛→風呂→『アメリカン・グラフィティ』(原題『American Graffiti』、監督:ジョージ・ルーカス。チャールズ・マーティン・スミス、ロン・ハワード、リチャード・ドレイファス、シンディ・ウィリアムズ、ポール・ル・マット、ジャナ・ベラン、スザンヌ・ソマーズ、マッケンジー・フィリップス、テリー・マクゴバーン、ハリソン・フォード、キャンディ・クラーク、ボー・ホプキンス、マニュエル・パディラ・Jr、ボー・ジェントリー、スコット・ビーチ、アル・ナルバンディアン、ウルフマン・ジャック。1973、米Universal Pictures)。ひさしぶりに観て改めて思ったのは、主人公たちをどこにでもいるような田舎の少年たちに仕立て上げたことや、アメリカの田舎町の田舎臭さをきちんと描いていること。田舎ならではの時代遅れ感(60年代が舞台なのに微妙に50年代の風俗が残っている点など)の演出とか、その辺が見えてくるとまた違う味わいを得ることができると思った→夜0時頃就寝。
4月8日(水) 朝4時起床。『アメリカン・グラフィティ』復習(役者の登場順と感想メモ)→朝6時就寝→朝10時起床。白湯、マヌカハニー、そば・百花、メイプルシロップ→朝は抜いて、昼に下高井戸まで歩いてJazzKeirin。Twitterを見ると、いろいろ考え抜いて営業を継続している様子なので、その応援も兼ねて。店主元気でなにより。緑の煮込みをまだやっていたのがうれしい。今季は食べ納めかな→八百屋、魚屋などで買い物し、帰りも徒歩。七千歩弱だが、運動不足を感じる→ギター練習。本日はギター持っただけ、くらいのもの→写経→風呂→NHK BSプレミアムでやっていた、ハン・ファン・メーレヘンのドキュメンタリー番組を見る(録画)。一時間番組なのでメーレヘンの伝記としては駆け足だったが、版画家(美大教授)と画商の話は基本的な考え方をきちんと伝えてくれてよかった。これは保存。それにしても栗山千明はつまらない女優になってしまったな。そして録画見ながら湯上りの一杯やってたら、軽い昼くらいの分量を食べてしまった→午睡→晩は鰯塩焼きと煮物だけで軽くしたつもりが、意外にお腹いっぱいになった→桂雀々『地獄八景亡者戯二〇一八』の録画見ながら一杯やってから就寝。午前4時頃。桂雀々『地獄八景亡者戯二〇一八』は、現代風のネタの挟み込み方がうまかったなあと思った。保存。
4月9日(木) 午前11時起床。白湯、マヌカハニー、そば・百花、メイプルシロップ→ギター練習。本日は割とじっくり→頼まれた録画番組のダビング作業。BSの長尺番組なのでDVD-Rに収めるには工夫が必要だったが、目鼻はついた→賄い当番。四種のダールにぶなしめじのアチャール、じゃがいもとニンジンのクミンバター炒め。あと赤ピーマンのライタでも製作の予定→『笑点特大号』見ながら晩にして、結局風呂さぼり、夜10時頃就寝。
4月10日(金) 午前7時起床。白湯、マヌカハニー、そば・百花、メイプルシロップ→ギター練習。割と午前中たっぷりと→高柳・阿部『JAZZBED』と、次に紹介文を書く予定の『Station 70』届いたので、まずは『JAZZBED』から聴く。同時にバルク品が出土したというので注文した『アーカイブI』も届いたが、これは週末にまとめてじっくりとだな→都の緊急事態措置に関する小池百合子の発表を聞く。都知事選の公約をひとつも果たしていなかったり、新コロに関してもオリンピックの延期が決まるまでなにも動かなかったり、そういう不誠実さがあからさまな割には話術が巧みで人たらしと思われる点などから、小池百合子を信用したり高く評価したりするものではないが、安倍晋三より政治家としてよっぽど能力は高いな。困ったものだ→夕方中江クリニック。特記事項なし→薬局でクスリ受け取り、O形と待ち合わせて代一元、と思ったらシャッター閉まってて、エンドロールもコロナ休業だしどうしようと思って少し歩いたがめぼしい店がなく、諦めて焼き鳥だのコロッケだの買って帰って家で飲もうと思ってまた代一元の辺りに戻ってきたら、なんと店が開いている。休憩だったようだ。ということで餃子ともやしそばで一杯→18時くらいに帰宅し、三時間ほど午睡→風呂→『タモリ倶楽部』見ながら一杯→大林宣彦逝去。『四月の魚』をしばらく観てなかったとVHSを引っ張り出したが、ビデオデッキがいかれていて再生できず。残念→午前3時頃就寝。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記