2020年11月20日

11月まとめ(11〜20日)

11月11日(水) 朝8時半起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→老父買い物付き添い。ひさしぶりに〈深水庵〉から〈サミット〉のコース。父は天ざるをぺろりと平らげていて、ひと安心(私は舞茸つけ汁せいろ)。長の蟄居の気が少しでも晴れるとよい→いったん帰宅してから〈GENT + HONEY〉へ散髪に。の予定だったが、時間間に合わず、金曜日に変更してもらった→夕方用事済んだのでしばし午睡→『形見』(監督:大林宣彦。石崎仁一、浅野瑛子、及川明彦、野呂真。1963年)。表現としては実験的でただちに理解されることを拒むような感触というか、深読みを誘いつつ正解にたどり着かせないような感触もあるが、それでいて夫・父を失った母子の悲しみは真っ直ぐに伝わってくる。亡き夫・父の手だけ出てくるのがなんともよいと思う→蒸し野菜ときんぴらごぼうと鯖塩焼き。キャベツと油揚のおつけにはたいへんひさしぶりに深水庵の揚げ玉。本日はビール一本のみ→夜0時過ぎ就寝。
11月12日(木) 朝7時半起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→風呂→昼過ぎ浅草橋まで出て、〈柳ばし小松屋〉で佃煮買い(牡蠣、生あみ、きゃら蕗、かつお小町)、両国橋渡って〈大関庵〉で蕎麦(きつね蕎麦とビール小瓶×1)。〈大関庵〉は小賢しい蕎麦好きには無縁と思うが、いい塩梅の下町の蕎麦屋だった→〈江戸東京博物館〉にて、旧友・米山 勇 の講演『文化財をゆったりマニアックに愛でる 〜上野編〜』を聴講。深い鑑賞法の妙味を示す講演内容はもとより、病に倒れる前に比べゆったりとした間の多い語り口で、それが東京文化会館など子供の頃から親しんでいた建物の、自分が知らなかった見方がすっすっと腑に落ちてくるような話術になっているのに感心した。まだ少し不自由さは残るものの、元気な姿を見られて安心。うれしかった→売店で豆皿など買い物してから、両国から深川をしばし散策。といっても回向院で鼠小僧の墓を見物し、勝海舟生誕の地を横目で見て、通りすがりに池波正太郎『鬼平犯科帳』に出てくる〈五鐵〉があった設定であろうとされる辺り(竪川の二之橋のたもと)をこれまた横目で眺めたくらいか。あと深川森下に着いてから、高橋の〈伊せ喜〉あとを訪れてみたが、もう新しいマンションが建っていて、かつての面影はまるでなかった→〈みの家〉を初訪問し、蹴飛ばしをやっつける。肉さしとあぶらさしで一杯、桜なべを一人前やっつけてから御酒(ぬる燗)をもらって、これならもう一人前行けると今度はヒレ肉)を所望。つでにに榎茸と焼とうふを追加。最後に残った割り下を卵で閉じてご飯。気持ちよく食事できたし、勝手もわかったので、また近々行きたい→森下から曙橋に出て、〈dress〉にてラム・ストレートを三杯。ちょいと早めに着いてしまい、迷惑をかけた→平和に電車で帰宅。帰宅後即就寝。夜10時頃。
11月13日(金) 朝10時起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→『ルパンの娘』、田中みな実はそろそろつまらなくなった、というか、素人女優でキワモノを長く続けるのは、やはり無理があろうというもの(小沢真珠と比較すると、キワモノとしての深さとか迫力とか、そんなようなものが違う。たとえ引き出しの数が同程度だとしても)。大きなお世話を承知で言えば、これからどういう向きに進むのかの正念場に差し掛かったのではないかと、この回を見て思った。ほんとに大きなお世話だな→風呂→日にちを変えてもらった散髪、一時間早く始められるというので、午後3時に〈GENT + HONEY〉へ。本日はひさしぶりにA利さん。お元気そうでなにより。〈東急フードショー〉にある〈小倉屋山本〉の葉唐辛子の佃煮がうまいと教えてもらう→青山通りを渋谷まで下って〈小倉屋山本〉の葉唐辛子を購入。ついでにB電子へのお土産も→田園都市線で宮前平。B電子にてWebサイト改善の打ち合わせ→その後駅前の〈庄屋〉に移動し、ひさびさにいろいろ喋る。三軒茶屋〈Stage PF〉がなかなか開かないので、貸し切りで演奏者のみ入店ならどうだ、と尋ねていただくことにする。〈庄や〉では日本酒の注ぎ方が異様だったのと(皿に升乗せそこのコップと三段構え)、中途半端に残った一升瓶を全部飲んでと置いていったのが可笑しかった→平和に電車で帰宅。用賀からは徒歩→帰宅後即就寝。夜11時頃か。
11月14日(土) 朝9時起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→昨日購入の葉唐辛子の佃煮がうまく、昨朝に引き続きご飯おかわりしてしまう。これはまずいな→風呂→千歳船橋からバスで渋谷(道玄坂上)。バス混んでていささか恐怖→バス停までの間の蕎麦屋がカレーの匂いをさせていたので、渋谷に着いてまず〈富士そば〉でカレーそば→一ヶ月ぶりのLove Hundles。本日はボーカル不在ということもあり、コルトレーン『Tunji』、マイルス『Star People』、ダニー・ハサウェイ『Everything is Everything』の三曲をみっちりと。もちろん難しかったが、徒に原曲に寄せようとするのをやめたら、我々なりになんとなく形になった。楽しかった→帰途は経堂までバス→なにかおやつを買って帰ろうとすずらん通り経由で帰宅したが、結局なにも買えなかった→晩がてら『笑点』『タモリ倶楽部』を消化して、O形に見せようと『動物の狩り方』(森英人。木下ほうか、能年玲奈、河口舞華、村田雄浩。2011、ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2010)。今年二回め。概ね六つくらいのテーマで構成された映画と思うが、今回はそれぞれの際立ち方がとても印象に残った。もちろんそれぞれの強弱があって、たとえば山の男がなぜ山暮らしを始めたかは勝手に想像するしかないのだが、それでもテーマと思われるもののひとつひとつについて観る者の想像力を動かすような力がこの映画にはあると思った。そういえば、主人公とその“親友”の間にかつていじめの問題があったと記憶していたが、今回観てみるとそんな描写はなかった。これなども、観る者の想像力を動かした好例かもしれない→夜11時頃就寝。
11月15日(日) 朝10時半起床。本日はいきなり朝食→終日特に何もせず。いつもの演藝番組を消化したくらいか→晩は〈司〉で済まそうかと思い、その前に小一時間散歩したものの、店は開かず。Webで調べたら開店までまだ二時間あるようなのでいったん家に戻り、結局飲み始めて出かけず、映画観て本日完了→『祝辞』(監督:栗山富夫。林美智子、工藤夕貴、財津一郎、賀原夏子、石倉三郎、前田武彦、柄本明、鷲尾真知子、三谷昇、内藤武敏、山下規介、山口良一、飯干恵子、和由布子、植木等、神崎愛、鈴木ヒロミツ。1985、松竹)。財津一郎がしょぼくれた万年係長に見えない点(芝居ではなく役作り的に)を除けば、ほぼ百点満点の喜劇。話がいい塩梅にシンプルで、その中で太々しい若手社員の柄本明や最近独り者になったばかりという設定の植木等の芝居がさっと光るのがよい。万年係長の満を持したスピーチを、直前に演壇に立った前田武彦が同じ内容の祝辞でさらっていくという展開がセオリー通りとはいえ最高であった→夜11時頃就寝。
11月16日(月) 朝6時起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→録画整理。明日機器交換があるので、今日中に片付けなければならない→朝湯→『金色夜叉』(原作:尾崎紅葉、監督:野村芳亭。田中絹代、高尾満子、林長二郎、岩田祐吉、武田春郎、齋藤達雄、兵藤静枝、小林十九三、若水絹子。1932、松竹キネマ(蒲田撮影所))。原作の物語や主題を別に考えこの映画だけを見つめると、学生がバカみたいに浮かれていて、その浮かれた心の先に貫一がお宮を勢いで捨ててしまう、というバカみたいな展開になる、という風に思えてくる。お宮が、ダイヤモンドに目がくらみ貫一を裏切った、というよりは騙されて熱海に連れて行かれ、その事情を貫一がちっとも汲もうとせず独り相撲のようにお宮を足蹴にして去った、という展開の所為もあるか。観終えてあまり記憶に残らなかった→DU散歩仕事の詳細届くが、原稿書きにくい(書いても面白くしづらい)感じだったので、日程の件も含めていくつかご提案する→午睡→O形サイト更新(絵日記)→連子鯛の干物ともずく酢とサラダ(トマト白菜ニンジン)で晩。ご飯のお供はたらこにした→『愛撫(ラムール)』(原作:伏見晁、監督:五所平之助。小林十九三、谷麗光、新井淳、岡田嘉子、坂本武、加賀晃二、高山義郎、高松栄子、小倉繁、光川京子、河村黎吉、山口勇、青野清、大山健二、牛田宏、飯田蝶子、渡辺忠夫、押本英治、及川満子。1933、松竹キネマ(蒲田撮影所))。出てくる人がほぼいい人、いい顔の人ばかりで、冒頭はとてもほのぼのとした気分にさせられるが、自動車屋の悪意と主人公の医者の誤診と息子の堕落で、物語は一気に暗さを帯びる。その塩梅や落差が素晴らしく、終幕の父と息子の関係改善に大いに感動させられる。絵造りが映画的にとても精緻なのと、先述した登場人物の人のよさが溢れ出てるような顔つき、そして岡田嘉子の美しさなど、映画的な魅力にも溢れている。その点が再現できるなら、トーキーとしてリメイクしたものを観てみたいと思う→録画整理とTV周りの掃除。0時過ぎようやく完了→午前3時就寝。
11月17日(火) 朝8時半起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→昼前J:Com来訪。セットトップボックスを新しいのに付け替えてもらう。新しい機種は音声の外部出力(光、アナログ)がなく、TVにも光出力しかないので、結局TVとアンプの間にオーディオコンバーターを挟む必要があるとのこと。数千円とはいえ、また出費が嵩むし、取付も面倒だなあ→昼(即席長崎ラーメン)ののち午睡→風呂→夕方水道橋へ。我が家の登記名の書き換えについて、司法書士先生に御指南を受ける。その流れで〈世界の山ちゃん〉で会食(無料で相談に乗っていただいたのでお礼の意味で)。バカ話に巻き込んでしまい、却ってご迷惑だったか→先方の終電ギリギリまで話をしてしまってお開き。神楽坂まで足を伸ばしてたいへんひさしぶりに〈バー歯車〉を訪ねたが、夜0時までということを忘れていて残念。平和に電車で帰宅。
11月18日(水) 終日腹痛。早めに出て浅草で飲んだたり食べたり遊んでから〈なってるハウス〉と思ってたのだが、夕方まで横臥→風呂→5時頃田原町着。着いたら着いたで小腹空いた気がしたので、〈花家〉で焼きそば食べてから宿で休もうかと思ったがお休み。その辺でハンバーガーとビール買って宿へ→腹痛はぎりぎりまで治らず、が、だんだんよくはなってきたので、予定通り〈なってるハウス〉へ。Dead Man's Liquor(高岡大祐(tuba)、後藤篤(tb)、桜井芳樹(g)、瀬尾高志(b)、藤巻鉄郎(ds) )のライブを拝聴。

ああ、今晩の演奏も踊り狂いたくなるリズムと即興が繰り広げられたが、お腹の調子がすこぶる悪くて、踊るのは残念ながら断念(踊ると漏れちゃう。しかし二階堂のお湯割り二杯飲んだらなんだか調子がよくなった)。来月は阿佐ヶ谷〈SOUL玉TOKYO〉だそうで、また聴きに出かけたいが、状況悪化が続く新コロ禍が一ヶ月後にはどう推移しているか。店内でかかっていた片山広明4SAXのCDが素晴らしかったので(特に『Before the Liquer Store Closes』の「酒屋が閉まる前にお酒を買いに行こう」というリフレイン)、帰りしなに購入→〈なってるハウス〉をお暇したのち「浅草ブラック」という名前に惹かれてラーメンを食べたが、スープと麺は悪くなかったものの、どっさり乗った刻み葱がまったく新鮮でなく、嫌な苦味もあって台無し。恐らく業務マニュアルに葱の状態確認までの記載がないのだろうな。ここは二度目はない→口直しに熱血女将のところで飲もうと思って歩いてたら、公会堂が青くなっていてびっくりした。塗り替えたのかと思ったが、オレンジ通りの照明が妙なことになっている所為だった。前からだったかな→熱血女将は、ここ数日の感染拡大について客と話していて、ふざけんなよ、と怒っていた。ここんちでは麦焼酎お湯割り三杯→午前0時過ぎ、宿に戻って就寝。
11月19日(木) 朝6時半起床。腹痛はなし→10時前まで部屋でごろごろしたりシャワー浴びたりしてからチェックアウト。ひとりなのにわざわざツインの部屋にしてくれて、キャンペーンとポイント併用で2,600円ぽっきり。なんだか悪いようだ→浅草神社お参りしてから〈ローヤル〉で朝(ベーコンとチーズのホットサンドイッチ)→小泉ポロンが出ているというので〈浅草演芸ホール〉。小泉ポロン、高座拝見は初めてだが、寄席だと靴履けないので、プラットフォームブーツでなかったのは残念(TVで見たとき、妙にひょろ長くなったプロポーションが藝風と合ってた気がしたのだ)、でも期待通りではあった。また見たい。

ボンボンブラザースは言うまでもないが、いつもカッコよい。

コント青年団の左右どちらも嗤う時事ネタの料理の仕方も見事だったが、京太・ゆめ子のあの年代での時事ネタへの果敢な取り組み方も味わい深い。

本日はどちらかというと落語以外の色物目当てだったので、古今亭今輔からトリの三遊亭遊吉を待たずに京太・ゆめ子までで失敬(結果的にだが、一杯やってからでも電車が混む前に帰ることができてよかった)。

瀧川はち水鯉・・・・・新聞記事
笑福亭茶光・・・・・・堪忍袋
小泉ポロン・・・・・・マジック
三遊亭藍馬・・・・・・寿限無
笑福亭里光・・・・・・始末の極意
コント青年団・・・・・コント
日向ひまわり・・・・・野狐三次〜木っ端売り
桂幸丸・・・・・・・・漫談(ウイルス)
(仲入り)
一矢・・・・・・・・・相撲漫談
桂歌春・・・・・・・・鈴ヶ森
三遊亭茶楽・・・・・・紙入れ
ボンボンブラザ−ス
 ・・・・・・・・・・曲芸
笑福亭鶴光・・・・・・奥山の首
(仲入り)
三遊亭遊馬・・・・・・幇間腹
東京太・ゆめ子・・・・漫才

落語と講談では、前座のはち水鯉(はちみり)は藝がくどくて無駄が多いと思った。今は個性は個性としてそのままに基礎技術を磨いているという感じなのかな。藍馬は『寿限無』で噛むのはまずいと思った(寿限無寿限無〜ではなく地の噺のところだったが)。ひまわりはなんともよい顔で、声は自分の好みでだけ言えば微妙だが、よい気持ちにさせてくれる高座ではあった。幸丸のウィルスネタの漫談は寄席ならではの味わいかな。茶楽の『紙入れ』はなんとも渋くてそよそよしていてよかった。鶴光『奥山の首』はたいへん珍しい噺が聴けた→〈尾張屋〉で遅い昼(鴨せいろと御酒×1)。昨夜の仇を取った気分→〈梅園〉で土産の豆かん買って平和に電車で帰宅。老父から電話があったので、上野広小路で降りて電話しながら湯島まで歩き(土曜日の会食は取りやめとなった)、小田急線直通→帰宅後風呂→豆腐と大根と鶏モモ肉の鍋で御酒×3→夜11時過ぎ就寝。
11月20日(金) 朝8時半起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→B電子に請求書送付。まだ片付いてないものも本日〆で出してよいとの由。助かるなあ→新しいセットトップボックスの「新しい機種は音声の外部出力(光、アナログ)がないとのことで、TVにも光出力しかないので、結局TVとアンプの間にオーディオコンバーターを挟む必要がある」問題、TVのイヤフォン出力端子(ステレオミニ)からオーディオアンプに接続することで解決とした。アンプのほうにはiPod接続用のステレオミニ−LRピンのケーブルがすでに挿さっていたのであっさり解決。これで少し様子を見よう→昼がてら、『下町の太陽』(監督:山田洋次。倍賞千恵子、早川保、東野英治郎、武智豊子、野々浩介、左卜全、鈴木寿雄、藤原釜足、柳沢譲二、待田京介、加藤嘉、山本幸栄、玉川伊佐男、水科慶子、山崎左度子、勝呂誉、石川進、田中晋二、葵京子、穂積隆信、名古屋章、青山ミチ、菅井きん。1963、松竹)。一言で言ってこれ、といは言えない映画と思うが、しかし山田洋次としては最高傑作ではないかとも思う。吹き溜まりに暮らすような人たちを東野英治郎にものすごく象徴させていながら、その周りになんとなく漂っている人たちをときどきクローズアップすることで吹き溜りに暮らすことの哀しさをぐっと強調するような撮り方は、残酷ではあるが、残酷さを躊躇しないが故にこの映画の力になっていると思った。これまで何度か観ているが、これからも何度か観たいと思わせられる傑作と思う→午睡→虫プロ版『クレオパトラ』(原案:手塚治虫、監督:手塚治虫/山本暎一。(声の出演)吉村実子、柳家つばめ、塚本信夫、加藤芳郎、ハナ肇、今井和子、初井言栄、中山千夏、なべおさみ、阿部進、野沢那智。1970、日本ヘラルド映画)。小学生のときに観たと思っていたが、『千夜一夜』のほうだった。それはともかく、素晴らしかった。当時の人気漫画や往年の名画(映画ではなく絵画)のパロディとしての用い方や、各場面の一枚絵としての色遣いの妙味なども含めて、今やもう誰かが作ることの期待叶わずの類の映画と思った。キャラクターデザインに小島功を起用しているところも素晴らしい→夜11時過ぎ就寝。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記