12月11日(金) 午前8時起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→11時過ぎに出立し、義父一周忌の墓参。いつもとは道を変えて、環八から井の頭通りもしくは青梅街道と思ったところ、環八が混んでた上に判断ミスが続き、結局西荻窪の南口から北口に抜けて東女の前、四軒寺と経由してようやく青梅街道に出た。そこからはまっすぐ→墓参を済ませ角上魚類で買い物(珍しいのはメギス。あとはあさり、しらす干し、もずく、あおさのり、それから昼用の寿司=鯵6ケ、マグロ赤身3ケ、ウニ軍艦巻き4ケ)→O形母上にご挨拶して、私は万が一感染元になってはいけないとお暇、ひと足先に帰宅。帰りはいつもと同じような道程→帰宅するとちょうどお向かいのK木さんと鉢合わせ。うっかりつかまってしまいしばらく立ち話。庭の千両を今年もいただけるということになった→しじみのおつけ用の出汁(昆布)取りながら寿司食らってビール。昼の時代劇は本日より『風の中のあいつ』。これも面白そうだから続けるか→あさりの砂出し、メギスの冷凍なども完了し、風呂掃除と風呂→メギス(ニギス)はひとまず一尾だけ塩焼きにした(あとは冷凍)。調理するのも食べるのも初めてなので塩加減が足りなかったが、その分本来の淡白な味わいを味わえたかもしれない。頼りなさ気な魚だが、ほかにお菜を用意すれば一尾でも十分だった。他はミディトマトとピーマンと大葉のサラダ、茹でニンジン、寄せ豆腐、たらこの佃煮、あさりの佃煮、葉唐辛子の佃煮、しじみのおつけ、ご飯、納豆、金宮酎ハイ×2、御酒×1→TBS『ぴったんこカン・カン』、佐々木希が秋田里帰り。なんだかいいコクが出てきよいな→『山田風太郎 からくり事件帖−警視庁草紙より−』、今日は「天女の用心棒」。ダンカンの千葉武雄、藤谷美紀の福井おかねがよい。小林桂樹の御隠居は今回が最後→就寝時間不明。
12月12日(土) 昼起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→朝食後、だらだらと飲み始め、そのまま晩に突入。菊水堂ポテトチップスでビール(中瓶二本)に始まり、O形母上の煮物(ちくわ、こんにゃく、大根)、トマトと春菊のサラダ、炙り椎茸、おから煮付け、レンコン唐揚げ、メギス唐揚げで金宮お湯割(梅干し)×4。いい気持ちになって夜8時頃就寝→飲酒中は新旧『野良犬』を観た→『野良犬』(原作:黒澤明/菊島隆三、監督:森崎東。志垣太郎、上原守次、安座間政吉、山城春芳、内田喜郎、粕谷正治、渡哲也、中丸忠雄、山本麟一、森次晃嗣、芦田伸介、殿山泰司、緑魔子、堀内正美、松坂慶子、赤木春恵、財津一郎、千石規子、田中邦衛、佐藤蛾次郎、中島真智子、浦辺粂子。1973、松竹)。今となってはではあるが、オリジナルの黒澤版よりも現在に近い分、心に響いた。差別の問題(ここでは沖縄人に対する“ナイチャー”の差別)を描いた点や若い刑事(渡哲也)の切迫感は、もちろん自分が実際に知っているわけではないが、映画の中では現実感を持って迫ってくる。芦田伸介の息子と最後に出てくるおばあが重要なようでいてそうでもなかったようなのが気になるが、全体的にはずっしりと心に残る名作と思った。夫(芦田伸介)が死んだあとの妻(赤木春恵)の芝居には泣かされた→『野良犬』(原作・監督:黒澤明。清水元、三船敏郎、河村黎吉、岸輝子、千石規子、志村喬、山本礼三郎、淡路恵子、東野英治郎、三好栄子、木村功。1949、東宝)。三船敏郎が焼け跡から復興しつつある町中をほっつき歩く場面など、今観ると意外に冗長。それと黒澤作品だからという色眼鏡を通してではなく冷静に観ると、制作時の社会風俗を写し取って映画として表現しようという点にかなり偏って力瘤を作っているような印象を受ける。話も若い刑事(三船敏郎)の純情で一本気なところに専ら焦点を当てているようで、森崎東版と比べると単調に感じた。もちろん制作した時代の違いもあるわけだが、黒澤だから名作、と決めつけず、リメイク版と見比べるといろいろな発見があるなあと思った次第→0時過ぎいったん起きたが、午前4時頃また就寝。
12月13日(日) 朝9時半起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→『演芸図鑑』『浅草お茶の間寄席』と、いつもの日曜日。後者は昔昔亭A太郎の真打披露だったが、ネタは浅草で聴いた『表と裏』。まあ二度めでも面白くはあった。桂小すみの三味線のみ保存→昼は納豆そばにあおさのり。それにビール中瓶×1→『スタング 人喰い巨大蜂の襲来』(原題『Stung』監督:ベニ・ディエズ。ジェシカ・クック、マット・オリアリー、セシリア・ピラド、ダニエル・リッゾ、クリフトン・コリンズJr、イブ・スラトナー、ランス・ヘンリクセン。2015、米IFC Films)。クロアナバチが巨大化するという映画だが、「(直翅目キリギリス科の昆虫に)毒針で麻酔をかけ捕獲し、巣に引き込み、これに産卵するという珍しい生態を持つ。孵化後は獲物が幼虫の食料となる」というハチだけに、人間に寄生して巨大化するわけだが、大きさがちょうど嫌な感じなのはよい(最後に牛に寄生してもっと巨大化するのだが)。しかしいいところ(いやあなところ)はそれくらいかな。それなりに怖いのだが、この手の映画なら欲しいおおーブルブルでもゲラゲラという感じはあまりなかった。あと助かったと思って実は、がしつこい。残念。往路で自動車事故を起こし気を失っている間に見た夢だった、という夢落ちのほうがまだ面白かったかもしれない→風呂→『笑点』見終えてから、以前から気になっていた〈中華司〉で晩。昼は一度訪れたが軽く食べただけだったので、晩に思いっきり行ってみたく、本日はニラ炒め(もやし入り)、餃子、春巻き、えびしお土鍋ご飯。どれも勢いがあり、味付けもちょうどよく個性的でしかし塩っぱくなく、絶妙な感じ。よい店が近くにあったんだなあと思う。もう少なくとも十年以上はやってるはずなのに、女将が接客業にまったく慣れていない感じも面白い→帰宅してお食後にシュトーレン食べながら再び『笑点』→夜11時過ぎ就寝。
12月14日(月) 朝8時起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→本日は節制の予定(なので朝も卵粥のみ)→昼過ぎまで高柳ディスコグラフィまとめ。40枚めまで完了。ほぼ半分→午後、〈八兆〉でそば啜ったのち(春菊天)、千歳船橋駅前の〈塚本整形外科〉を初訪問。10月にペダルとカウベルを落とした右足親指の内出血が引かず腫れてきたので診てもらったら、骨折していたとの由。骨はもう自然にくっついていて、腫れているように見えるのは新しい爪が生え始めて古い爪を追いやっている最中とのこと。いずれ古い爪が剥がれて骨が完全にくっつけば完治ということで、特に心配はなし。年内に一度、年明けに二度ほど通院すればよさそうだ→風呂→飲酒開始し『セントラル・インテリジェンス』(原題『Central Intelligence』、監督:ローソン・マーシャル・サーバー。シオーネ・ケレピ、ディラン・ボヤック、ケヴィン・ハート、フィル・リーヴス、ダニエル・ニコレット、ライアン・ハンセン、ロバート・ウー、ドウェイン・ジョンソン、ネイト・リッチマン、スレイン、ミーガン・パーク、エイミー・ライアン、ティム・グリフィン、ティモシー・ジョン・スミス、マイケル・パトリック・ケーン、アーロン・ポール、ジェイソン・ベイトマン、クマイル・ナンジアニ、メリッサ・マッカーシー。2016、米Warner Bros.)。話の展開の意外さとその組み立て方にしても、役者のキャラクター作りがくどくなくてちょうどよくも際立ったものがある点にしても、高校のヒーローが二十年経ってただの人になっているというあるある的なネタにしても、いじめの問題を深いところまで考えつつそれをさらっと伝えるうまさにしても、実によくできたコメディと思った。「ボブ」の怪しさを、たとえば高校のときに借りたままのスタジャンなどでじわじわ強調していくのもうまい。まったく知らなかったが、全米大ヒットだったとか→酒肴は野菜中心(茹でニンジン、茄子炒め、春菊とトマトのサラダ)。あとは海苔チーズ。晩も粥で済ます。酒はビール中瓶×2、金宮酎ハイ×2、金宮お湯割×2→夜11時就寝。
12月15日(火) 朝8時起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→終日高柳ディスコグラフィ整理。午後目処が立つ→冷凍してあったアサリを解凍したところ、室温に長く置き過ぎて、半分くらいダメにしてしまった。アサリの酒蒸しはうまくできたが(舞茸、どんこ、青唐辛子、ニンニク、生姜入り)、非常に悔しい。晩はあとは、トマトとハム、もずく酢、じゃがいもとチーズのソテー、炙り茄子と油揚のおつけ、粥、佃煮。酒はビール中瓶×2、御酒×1→『ロケーション』(原作:津田一郎、監督:森崎東。西田敏行、愛川欽也、根岸明美、大楠道代、柄本明、加藤武、竹中直人、アパッチけん、大木正司、神童累、草見潤平、ふとがね金太、麻生隆子、美保純、乙羽信子、イヴ、佐藤B作、和由布子、初井言栄、殿山泰司、角野卓造、矢崎滋。1984、松竹)。行き当たりばったりで映画を撮っていくという話をなんとも面白く撮るものだなと感心。役者が全般的にいい塩梅に腕を見せるが突出した魅力を放つ場面がほとんどない中で、大楠道代の鈍いような輝きに圧倒された。これは何度も繰り返し観たい作品→晩のあともディスコグラフィ整理作業。一応形になったので、B電子に送付→風呂→午前2時過ぎ就寝。
12月16日(水) 朝8時半起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→老父と昼食(深水庵)および買い物付き添い(サミット)→ガソリン入れて帰宅→今日の数字が気になり午後はなにもせず。そしたら800人超。この増え方だと人が集まる場所に出る気になれず、土曜日のスタジオ、日曜日のサイタミーゴス、再来週の餅つき会を失敬することにし、諸方に連絡。いろいろ申し訳ないが、まあ仕方あるまい。今後はおそらく年末年始で数が減って、しかしそれは年末年始の検査数減少の結果で、でもみなそれで安心して初詣などで気を緩め、1月後半にかけてまた感染拡大と読んだが果たして→なんとなくやさぐれた気分で菊水堂ポテトチップスとビールと『キラーソファ』(原題『Killer Sofa』、監督:バーニー・ラオ。ハーレー・ネヴィル、リック・サハー、ジェイン・ポール、キムレ・ヴィヴィエス、ピイミオ・メイ、ジェド・ブロフィー、ステイシー・キング、ナタリー・モリス、ジム・バルタクセ、ジョーダン・リヴァース、アンジェリカ・トーマス、グラント・ケリアマ、アドリアンヌ・コーラー、ジャイムズ・ケイン、ショーン・フレミング。2019、新)。全体的には笑いの要素のないB級ホラーと思うが、ソファの造形や動き、というかソファが動くこと自体が可笑し過ぎる。しかし全体の味わいからは、笑わせようとしているようでもないのがまた可笑しい。私にとってはそれだけの映画だったが、愛すべき映画ではあった→目玉焼きで御酒やって、即席の熊本ラーメンで〆→風呂サボって夜10時頃就寝。
12月17日(木) 朝8時半起床。白湯、マヌカハニー、くり、メイプルシロップ→なんとなくやさぐれた気分が残り、終日ゲームとTV鑑賞のみ。ディスコグラフィはようやく細かい部分の方針も決まる。提出は週明けにしてもらう→朝は粥、昼は花巻そば、風呂ののち夜はメギス唐揚げと白菜炒めとじゃがいもと油揚のおつけとご飯と納豆。ビールと御酒も飲んだが、それほど酔わず→午前2時頃就寝。
12月18日(金) 朝9時起床。白湯、マヌカハニー→高柳ディスコグラフィの整理。品番の確認などは半分まで完了。しかし現行品を調べているうちに手持ちがないもので「在庫希少」となっているのをつい注文してしまい、これでは仕事にならないなと休憩→昼から飲みながら『世田谷区,39丁目』(監督:山下征志。下田翔大、須賀貴匡、馬渕英俚可、浜辺美波、 伊嵜充則、谷藤太、佐伯日菜子。2014、ndjc2013事務局(VIPO))。尺の制限の所為もあるのだろうが、作中世界の謎の解明が早かったりパラレルワールドという設定が陳腐などの印象が少しあったが、それを除けば少年少女が少しだけ大人になる物語としてしっかりとした印象が残った。いくつかある“もうひとつの世界”がそれぞれ、元いた世界より暴力的という描き方についていい悪いの判断がすぐにはできないが、新鮮ではあった。本作を観る限りでは非凡な監督と思えたので、その後の作品を観る機会が訪れるのは楽しみ→午睡→起きたらスピルバーグ『1941』をやっていたので途中から観ながらまた飲み始める→その後だらだらとTV見ながら夜更かし。深夜になっても眠くならなかったので、まだまだ飲みながら『転校生 さよならあなた』(原作:山中恒『おれがあいつで あいつがおれで』、監督:大林宣彦。森田直幸、清水美砂、厚木拓郎、石田ひかり、蓮佛美沙子、関戸優希、高木古都、金岡翼、原舞歌、入江若葉、犬塚弘、古手川祐子、田口トモロヲ、小林桂樹、内藤忠司、斉藤健一(ヒロシ)、長門裕之、窪塚俊介、寺島咲、宍戸錠、山田辰夫、高橋かおり、勝野雅奈恵。2007、角川映画)。物語の設定が大きく変わった(特に結末)所為もあるだろうが、それ以上に不安定なカメラアングルと映像の美しさ、芝居と編集のテンポのよさ、役者それぞれの思いの深さ、歌などなど、過去の名作をさらに深化させた趣あり。途中から画面に釘付けになった。素晴らしい→『尾道』(監督:大林宣彦。大林恭子。1963年)一度観ただけではどこを捕まえていいのかわからず、大した感想は生まれなかった。これは何度も観て自分なりに消化しないとならないな→『ヨコハマBJブルース』(原案:松田優作、監督:工藤栄一。松田優作、宇崎竜童、クリエイション、安岡力也、財津一郎、田中浩二、蟹江敬三、馬渕晴子、内田裕也、山西道広、辺見マリ、鹿沼えり、吉川遊士、殿山泰司。1981、東映)。松田優作をカッコよく撮ることが目的なら大成功の映画ということになると思う(歌も含めて)。ただ松田優作という個人の個性が強過ぎるのか、それとも本人が一番やりたい芝居がこういう傾向なのか、松田優作は実は芝居の引き出しがそれほど多くないのではないか、と思ってしまうという点も少し感じた。昔の横浜風景が見られるという点の貴重さはまああると思う→朝7時就寝。
12月19日(土) 昼頃起床→ちんとん句会(リモート)選句→今回の句会は「出世なぞ知らぬが寒の鰤の味」「おでん酒秀才たちのなれの果て」「つつがなしとでもしておくか晦日蕎麦」の三句を提出。「つつがなし〜」が特選ひとつ含み6点。これは自分でも気に入っているので嬉しいが、「とでもしておくか」の「と」が弱起なのは誰にも伝わらなかったようだ(これを弱起で読むといいリズムになるのだが)→句会終わって即席ラーメン(サッポロ一番塩ラーメンにバターと缶詰のとうもろこし)→風呂→『転校生 さよならあなた』を再見しながら晩(セロリとトマトとしらす干しのサラダ、ピーマンソテー、寄席豆腐、鶏もも肉ソテー、オニオンスライスと鮭缶、ポタージュ、トースト半分、ビール中瓶×1、御酒)→夜0時頃就寝。
12月20日(日) 朝9時過ぎ起床→高柳ディスコグラフィ作業。昼過ぎ完了→演芸番組消化しながら昼(ベーコンとピーマンのスパゲティ)→そのまま晩の支度に突入。思いつくままに、白菜浅漬け、こんにゃくピリ辛、ニンジンとぶなしめじと油揚の煮物を拵え、納豆を捏ね(海苔に巻いて炙ることにした)、だし巻き卵を焼き、〆は蕎麦にしようと思ってアサリと葱を麺汁で煮る。気づいたらほぼすべて醤油味だった→風呂→『笑点』を見たあとに『M-1グランプリ』を見たが、面白かったのはふた組だけ(おいでやすこが、あともうひと組は失念)。そして審査員が鬱陶しく、番組としてはつまらないと思う→高柳ディスコグラフィをもう一度見つめ直して修正およびPDF出力し、申し送り事項をまとめて、B電子に送付→夜0時過ぎ就寝。
2020年12月20日
12月まとめ(11〜20日)
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記