2021年03月20日

3月まとめ(11〜20日)

3月11日(木) 朝8時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→朝はここのところ習慣になったおつけ(本日は宮崎玉葱と油揚)と粥。午前中はなにしたか忘れた→午後は映画二本。『夜叉ヶ池』(原作:泉鏡花、監督:篠田正浩。山崎努、金井大、南原宏治、矢崎滋、唐十郎、大前均、金田龍之介、坂東玉三郎、加藤剛、安部徹、山谷初男、常田富士男、井川比佐志、浜村純、三木のり平、石井めぐみ。1979、松竹)。この作品がパッケージソフト化も再映もされない理由として、大衆文化評論家指田文夫が「あの作品は坂東玉三郎が実質的なプロデューサーだったが、完成後、彼は「自分が男に見える」として不満で、そのためにDVD化を許さないのだという」と書いていた( http://sasurai.biz/0006859.html )。さもありなん、私も百合を演じている際の首の太さとかアップの際の顔立ちから、そして娘姿の無理な感じから、この映画での玉三郎は男に見えて仕方なく、なんでも映像化すればいいってもんじゃない、と思ったのだった。もっとも白雪姫に扮してからの妖艶さはものすごかったが、しかしその一方で絵造りも玉三郎、山崎努、加藤剛以外の役者の芝居/演出も、冨田勲のシンセサイザー音楽もなんだかちぐはぐな感じがして感動を覚えるに至らず、巷間言われているような名作と思うことは残念ながらできなかった→『ニューヨーク 最高の訳あり物件』(原題『Forget About Nick』、監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ。イングリッド・ボルゾ・ベルダル、フレドリック・ワーグナー、ルーシー・ポール、カッチャ・リーマン、ポーラ・ロミー、ハルク・ビルギナー、マシュー・サンダース、レニ・アダムス、ティンカ・フュルスト、ヴィコ・マーニョ。2017、独Warner Bros.)。同じ男を夫にした女同士のなかなか気持ちのよい物語だったが、全体になんとなく暗さが勝ってる感じがして、ハリウッド映画のこの手の作品のように手放しで温かな気持ちになることはできなかった。だからと言ってきらいになるような作品でもないのだけれども、終幕への展開はいささか取ってつけたような感じだったかな→ビール中瓶×2と御酒×3で酔っ払い早々に就寝。晩というか昼というかも、酒肴は菊水堂ポテトチップスと生卵、あとは朝と同じ。
3月12日(金) 朝9時起床。昨日は酒を過ごしたが、早めに終わらせるとやはり宿酔いはない→朝食は最近の倣いで、おつけと粥。おつけは新玉葱と油揚→風呂→午後中野に出て、以前から気になっていた立ち食い蕎麦屋の〈中野屋〉(夕方から立ち飲み屋)へ。しかし壁を見ると今月いっぱいで閉店とある。すぐ裏の団地跡地の再開発の煽りらしい。最後に来れたのはよかったが、残念→〈スタジオあくとれ〉にて、瀧下涼出演の芝居、テッピンvol.4『シバイハ戦ウ』(作・演出:吉田テツタ)をのプレビュー公演を見物。新型コロナウイルス感染拡大が止まらない中、小劇場芝居の公演が困難になり、小屋もほぼすべて潰えてしまったが、ひとつだけ残った小屋では巨大な力≠ノよる驚くような実験が行われていた…… というその展開があまりに非現実的に飛躍するのだが、観ている最中はそれを感じさせない勢いがあって、結局小劇場演劇は巨大な力≠ノ利用されるだけで終わる、しかしそれがまた芝居として観られているという二重構造、さらに小劇場演劇を描いた芝居というメタ構造という作りもいい具合に明晰でぐいぐいと理解させられていき、ぐいぐい引き込まれた。終幕の屋台崩しも、小劇場演劇ならではの覚悟の象徴という感じがして、感動を呼んだと思う。マイケル・ナイマンの音楽を持ってきたのがちょいと陳腐な印象になったが(よく知られた曲ということもあり)、広く話題になってもおかしくない作品と思った→感染防止対策のため役者に挨拶できないとのことで、終演後そそくさと高円寺に向かい、ひさしぶりに〈kyoya〉でリブアイロール・ステーキ→〈ちんとんしゃん〉に移動し、居合わせた方々とバカ話。みなさん即興の会話力が高くて楽しい。夜8時で閉店のところ、一時間ほどひそひそ話で飲み続けた→平和に電車で帰宅。即就寝。
3月13日(土) 朝8時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→粥とおつけ(キャベツと油揚)製作→荷造りして11時少し前に野毛へ出立→世田谷通りから駒沢通りまでの用賀中町通りと、第三京浜を保土ヶ谷で降りて三ツ沢公園を過ぎてからの新横浜通りが混んでいたので、スイスイとは行かず一時間半ほどで〈マンダリンホテル〉到着→早めにチェックインできたので、〈第一亭〉で昼。チートのしょうが炒め、餃子、ヤキソバ、ビール中瓶×2。満足→店を出たらけっこう雨降り。どこにも寄らずに宿に戻り午睡→夜は半年ぶりに〈Sam’s Bar〉。Yokohama Golden Weeksのライブ見物。生ビールを6杯ほど飲みいい気分になる。客は私ひとりだったが、いいライブの夜だった→ライブ後おいとまし、〈旧バラ荘〉に寄ってみたが残念ながら8時で閉店。宿に戻って就寝。
3月14日(日) 朝9時起床。珈琲→〈センターグリル〉で、ナポリタンとグラスピールにて遅い朝→〈第一亭〉で土産購入(パタンセット、やきそば、チートのしょうが炒め、ホルモン炒め)→宿でお手洗い借りてから出立→帰途は用賀中通りがちょいと混んだくらいであとはスイスイ。一時間ほどで帰宅→早速〈第一亭〉のチートのしょうが炒めとホルモン炒めで一杯(ビール中瓶×2)。それとトマトとセロリのサラダに、全粒粉のお焼き(チーズ乗せ)→『その女、ジルバ』『俺の家の話』など録画消化。楽しみにしていたNHK BSプレミアム『生中継 闇と炎の秘儀 お水取り 〜奈良・東大寺修二会〜』は、ゲストのひとりの「仏像・アート好きアイドル」が「二月堂のほうまで上るのは初めて」と発言していて、ということは仏像好きと言いながら三月堂(法華堂)を見学したことがないのかな、NHKの制作スタッフが気を利かせて中継開始前に三月堂や東大寺ミュージアムくらい案内してあげればよかったのに、とか、夢枕獏が独自の見解を述べても放置されていたが、せっかく森本公誠東大寺長老もゲスト出演しているのだから司会のアナウンサーが長老にどう思うか確認すべきではなかったか、などといった細かい不満はいくつか感じたが、こういう番組を作ること自体は素晴らしい試みだったと思う。修二会は何度か見学させてもらったし関連書籍やドキュメンタリー映像や声明のCDにも触れていたが、この番組を見て勉強になったところも多々あったし、見学させてもらった際の興奮が蘇る映像でもあった。上記のようなことも含めた反省点は、実際に制作した人たちがいろいろと感じているだろうから、それを活かしてまた制作に挑んでほしいなと思った。しかしこれまで通り見学者を入れるようになったら難しいか→〈第一亭〉土産のヤキソバをつまんで飲んで、おつけと粥で〆。午前1時就寝。
3月15日(月) 朝8時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→朝食のおつけ製作(キャベツと宮崎玉葱)。あとは粥と玉木屋グリーンカレーふりかけと錦松梅→午前中歯医者にて歯の掃除→駅前でO形と待ち合わせ、〈秀〉で野菜買ってから〈そば一仁〉で昼。酒肴に取った天ぷらはそんなでもないが、鴨せいろはなかなか。薬味に粉山椒とわさびがついてきたが、どちらも香りが高くしかし徒に辛かったりツンときたりしない。特に山椒は鴨出汁のつゆにぴったりだった。天ぷらのできと、あとジャズなどかけているところが微妙だが、近所の蕎麦屋としてはありがたい存在と思う→O形サイト更新(絵日記)→『乾いた花』(原作:石原慎太郎、監督:篠田正浩。池部良、加賀まりこ、原知佐子、東野英治郎、宮口精二、杉浦直樹、三上真一郎、平田未喜三、藤木孝、竹脇無我、山茶花究。1964、松竹)。観終えてから深読みした解説などを読むとああなるほどと思うが、観ている最中は形だけヌーヴェル・ヴァーグなどと思ってしまい、少しもピンと来なかった。印象に残ったのは加賀まりこの不思議な美しさだけか。とはいえ、深読みしたくもならなかったのは、自分の問題ではある→あとは何したか忘れたが、大したことはしていまい。晩は第一亭のパタン麺セットをこしらえてみたが、これはなかなか。次は店で頼んでみよう。あとはニンジンと宮崎玉葱と生揚げの煮物で、ビール中瓶×1と御酒×1と金宮酎ハイ×3。夜10時就寝。
3月16日(火) 深夜目覚め、そのまま眠らず朝6時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→朝食の粥製作→本日も特に何もせず→夕方中江クリニック。特になし。大橋とうふ店でおからコロッケ買って帰宅→『バンド・ワゴン』(原題『The Band Wagon』、監督:ヴィンセント・ミネリ。フレッド・アステア、オスカー・レヴァント、ナネット・ファブレイ、ジャック・ブキャナン、ロバート・ギスト、ジェームズ・ミッチェル、シド・チャリシー。1953、米MGM)。フレッド・アステアとシド・チャリシーの踊りが見事で、それだけで価値のある上にミュージカルシーンも長くてうっとりさせてくれる映画だが、意地の悪い見方をすれば、恋模様も含めた物語が起伏に乏しく、恋敵?もおざなりに消されてしまう、アステアとチャリシーの魅力だけに寄り掛かった映画、とも言える。ヴィンセント・ミネリ流ってことなのかな?→晩はおからコロッケ、宮崎玉葱とトマトとピーマンのサラダ、豚バラ肉とセロリの葉の炒め(パセリ)、ニンジンと宮崎玉葱と生揚げの煮物、ぶなしめじと油揚のおつけ、粥、納豆、錦松梅、ビール中瓶×2、金宮お湯割×2→夜7時前に眠くなりいったん就寝。その後起床してから午前1時再度就寝。
3月17日(水) 朝8時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→往路でガソリン入れてから、老父と昼食および買い物付き添い(深水庵、サミット、クリエイト)。医者に「タンパク質が足りない」と言われたというので、サミットでサラダチキン(茹で鶏胸肉)を勧めてみる(購入)→帰宅すると、東久留米の大家のおばあちゃんからO形にお返事届いてて、読めば今年百歳におなりになったとの由。文面からはお元気な様子でうれしい→飲みながら『軽蔑』(原作:中上健次、監督:廣木隆一。鈴木杏、高良健吾、村上淳、根岸季衣、小林薫、田口トモロヲ、日向寺雅人、蕨野友也、小林ユウキチ、緑魔子、大森南朋、忍成修吾。2011、角川映画)。主人公が閉塞的な故郷の環境に馴染めず都会や賑やかな町に出るが、そこでもうまく行かず(鈴木杏のぱっとしないポールダンスや高良健吾と村上淳の何を言っているのかわからないモゴモゴした喋り方がそれを象徴しているのかもしれない)、故郷も迎え入れてくれる場所ではなく、という話の骨格は『火まつり』と同じといったら大雑把に過ぎるか。しかし観ていてじわじわと『火まつり』を思い出した。本作は舞台や設定を現代に移しつつ、左記のような普遍的な主題を描いたと思われるが、であれば、ロケ地を新宮など和歌山に求めずに普遍的な田舎≠ノしてもよかったのではないかと思った→夕方三時間ほど午睡。いったん起きて深夜3時就寝。
3月18日(木) 朝7時半起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→朝は昨夜の残り→『クイズ!脳ベルSHOW』の松鶴家千とせ出演回の再放送を見る(昨日は見逃してしまった)。上京の際のエピソードからネタに入るところはおお、と感動した。あと同じ回に出演の山咲千里の変な感じが可笑しい→風呂。『被差別部落一千年史』読了。一度読んだだけでは記憶や理解が及ばないが、仏教が差別を拡大・深化させたことと明治維新の際の解放がおざなりだったこと、この二点は今後理解を深めるために記憶しておきたい→『扉を開く女』(監督:木村恵吾。水谷八重子、月丘夢路、毛利菊枝、石倉英治、小柴幹治、高野義兵衛、常盤操子、高木峯子、小川隆、葛木香一、小柴幹治、小池柳星、羅門光三郎、大川原左雁次、月形龍之介。1946、大映)。まったく知らなかったし、ネットで探す限りではどんな評判なのかもわからないが、理由なく虐げられていたもの(ここでは女性)の解放を描いた、結構な名作ではないかと思う。権力者(ここでは男性。主に主人公の先生役の羅門光三郎)の自覚なき横暴さの描き方もよい。月丘夢路のたおやかで快活な様子が印象的なのと、水谷八重子と月形龍之介の対峙の場面の重さと鋭さが記憶に残る→夕方早い時間に、ひさしぶりに〈スタンド八九〉。ちょいと一杯のつもりがいつもの面々(S嬢、パンクの先輩)が現れ、結局ビール二本ののち金宮お湯割五杯。たいそう酔っ払った→記憶がほぼないまま帰宅。即就寝。
3月19日(金) 朝7時半起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→朝は昨夜の残り→午前中は『クイズ!脳ベルSHOW』見たりのみ→昼は先日安売りしていた韓国の即席ラーメンのうち、ジンラーメン(スパイシー)を試してみる。かなり容赦ない辛さだったが引きは早かった。味はなかなか。黒胡麻と生卵と揚げニンニクだけ追加してみたが、この組み合わせもよかった→風呂→『あらくれ』(監督:長谷部安春。小林旭、平塚仁郎、鴨田喜由、弘松三郎、藤竜也、和泉雅子、藤江リカ、町田祥子、谷村昌彦、玉川伊佐男、葉山良二、河上喜史郎、佐々木孝丸、吉岡ゆり、清川虹子、戸上城太郎、宍戸錠。1969、日活)。ひさしく観ていなかったので、小林旭のスター性を改めて味わったが、あとは宍戸錠が端役をさらっと演っているのが却って印象に残ったくらいで、まあ渡り鳥シリーズのヴァリエーションのひとつかな、という感想。和泉雅子はまだ綺麗な時代だが、それほど活かされていなかったように思う→晩はO形が買ってきてくれたインド料理(タンドリーチキン、サモサ、カリフラワーのスパイス焼き)でビール中瓶×1、あとは朝のおつけと粥→『俺の家の話』『クイズ!脳ベルSHOW』『タモリ倶楽部』など見てから就寝。午前1時頃。
3月20日(土) 朝7時半起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→粥製作時(本日は粉末鶏ガラ出汁使用の貝柱粥)、録画編集作業にかまけてしばらく鍋を放っておいたら、盛大に吹きこぼれてしまって憮然→『地球40度線 赤道を駈ける男』(監督:斎藤武市。小林旭、丹波哲郎、若林映子、郷えい治、平塚仁郎、弘松三郎、金子信雄、葉山良二、シリア・ポール、近藤宏、内田朝雄、内田良平。1968、日活)。小林旭もまだ全盛期の切れ味を保っていて、丹波哲郎、郷えい治、金子信雄、葉山良二、近藤宏、内田良平と役者が揃っていて、若林映子がこの世ならぬような美しさの彩りも添えつつシリア・ポールと共に人の情に訴えかける見事な芝居を展開するなど映画の豊潤な味わいを味わせつつ、一応ブラジルロケを敢行しているが日活お得意のインチキ多国籍感も漂う(内田朝雄がブラジルのマフィアのボスとか)という、この上ない魅力を堪能した。題名が外した感じなので名作感はないが、私にとっては名作。録画しておいてよかった→『あかね雲』(原作:水上勉、監督:篠田正浩。山崎努、織田順吉、佐藤慶、岩下志麻、小川真由美、河原崎長一郎、赤木蘭子、信欣三、日高澄子、宝生あやこ、花柳喜章、野々村潔。1967、松竹)。篠田正浩の諸作品には(登場人物たちの)情より(映画製作作法の)理が勝っているような物足りなさを感じるのだが、本作に限っては岩下志麻、小川真由美、山崎努それぞれの情の表現の仕方に心打たれた。小川真由美扮する姉貴分自身の経験からの真摯な助言に耳を傾けつつ、自分のために動いてくれた人(山崎努)のことを最後まで信じようとする岩下志麻扮する主人公の心の美しさ(弱さや頭の悪さも含む)に涙した→風呂→『落穂拾い』(原題『Les Glaneurs et la glaneuse』、監督:アニエス・ヴァルダ。2000、仏Ciné-tamaris)。拾う≠ニいうキーワードから貧困や食料廃棄や創作など世の中のいろいろな側面を考察していくという視点が面白いと思った。それぞれを解決に導くわけではないので、だからなに? と思われる映画でもあるかもしれないが、それはそれでよいと思うし、それはそれでよいと思わせられるような作り方をしていると思う→大人の土ドラ、本日より『リカ〜リバース〜』。こちらは正統派東海テレビ昼ドラって感じがよい→午前1時就寝。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記