6月11日(金) 朝8時起床。白湯、メイプルシロップ→朝は昨夜の残り(セロリの葉入り玉葱すり流し、フンギひと切れ)→ちょいとクルマで中華街へ。いつも通り野毛経由、しかし都橋渡って左折してからは新横浜通りに入らず本町通りまで進み右折して、大さん橋に向かってみた。案内標識に従って万国橋通りを左折、海岸通りへ右折、と進んでみたが、本町通りをまっすぐ行って大さん橋入口を左折でも変わらないと思った→大さん橋駐車場にクルマを入れ、まずは海員閣で昼(燒賣2ケ、扣肉飯(豚バラはん)、軟炒麵(やわらかいやきそば))。今日はすんなり入れたが、店のお姉さんが他の客に説明していたところによると、水曜と金曜は狙い目との由→それから元町までぶらぶら歩いて、天狗屋でマヌカハニー、フクゾーでベルト二本購入。中華街にとって返して萬来で中華麺と醤油スープ買い、再び海員閣訪ねて燒賣購入、業務用スーパーで細々買い物→帰途もスイスイで小一時間で千歳船橋着。〈秀〉の前でO形降ろしてひと足先に帰宅→シャワー→BARE PIZZA POCOの最後のひと切れ(フンギ)と盛香珍の紅配緑麻辣青豆で本日の口開け(ビール中瓶×1.5、ホッピー×2)。〆に萬来の細麺と醤油スープ(刻み葱、茹で卵)→『北北西に進路を取れ 』(原題『North by Northwest』、監督:アルフレッド・ヒッチコック。ケーリー・グラント、ドリーン・ラング、アダム・ウィリアムズ、ロバート・エレンシュタイン、ジェームズ・メイソン、マーティン・ランドー、ジェシー・ロイス・ランディス、エドワード・ビンズ、ジョセフィン・ハッチンソン、フィリップ・オバー、レオ・G・キャロル、エヴァ・マリー・セイント。1959、米MGM)・何度観ても、終幕の崖から引っ張り上げると寝台車のベッド→列車はトンネルへ、は卑猥で洒落てて見事。今回の発見?は、エヴァ・マリー・セイントが中原理恵に似ている(最近『男はつらいよ』で見た所為だが)のと、顔に関西女優の雰囲気もあるという点。その他ヒッチコック一流の緊張と笑いは、これまで通り楽しんだ→夜9時頃就寝→と思ったが眠気が去ったので、午前1時過ぎまで飲酒してから就寝。陰嚢から出血がありしばらく止まらず焦ったが、二年前の11月に同じようなことがあったのを思い出し放置。恐らくる陰嚢被角血管腫という、大したことのない症状
6月12日(土) 朝10時起床。軽い宿酔い→午後、老父のPCが調子悪いというのでいったん引き取りに。帰宅して電源を入れたら確かに砂時計が表示されっぱなしで、タスクバーでは左クリックが効かない。キーボードの電源スイッチから何度か電源を入れ直してもダメだったが、ログイン画面の右下の電源アイコンからシャットダウンし、再度電源を入れたら、ケロっと治った。キーボードの電源スイッチではスリープ状態になっていただけのようだ。しかし長押しするとちゃんと電源が切れるので、実際はよくわからないが、明日また再現性を確認してみよう。いずれにせよ、治ってよかった→風呂→晩に海員閣の燒賣を食べようと練り辛子をこさえていたら手が滑って小皿を割ってしまう。昨日から調子が狂っているようなので、本日は何もせずに飲んで終わりにする→『その夜の冒険』(監督:安田公義。見明凡太郎、池部良、伊達三郎、島田輝夫、岩田正、牧龍介、喜多川千鶴、香住佐代子、郷田三郎、奈良光枝、上田寛、村田宏壽、若杉須美子、永田靖、葛木香一、上田吉二郎、寺島貢、堀北幸夫、由利道男。1948、大映)。初見の際の「なにかハリウッド映画かヨーロッパ映画を下敷きにしているとは思うが、当時の日本にある材料(役者、美術、音楽などなど)で見事に料理しているのに感心した。謎解きとしては初歩的ながら本格ミステリーとしても楽しめるし、いいところでノックというスパイスもうまく効いている(制作時の題名は、このノックのくだりを念頭に置いた『七番目の接吻』だったらしい)。新郎新婦ともに職業人で忙しい、という点も、敗戦から立ち直ろうという日本人に前向きな気持ちを与えたのではないかと思う。小品だが記憶に残すべき作品」という感想は変わらず。付け加えるならば→『ランダム・ハーツ』(原題『Random Hearts』、原作:ウォーレン・アドラー、監督:シドニー・ポラック。ハリソン・フォード、スザンナ・トンプソン、ピーター・コヨーテ、クリスティン・スコット・トーマス、リチャード・ジェンキンス、アリアナ・トーマス、チャールズ・S・ダットン、レイモンド・アンソニー・トーマス、デニス・ヘイスバート、ビル・コッブス、シドニー・ポラック、スーザン・フロイド、リネ・シグペン、ポール・ギルフォイル、ボニー・ハント、ケイト・マーラ、レイコ・アイレスワース、ディラン・ベイカー、マーク・ツァイスラー。1999、米Columbia Pictures)。一回めはなんだか話がとっ散らかった印象で、肝になる部分がぼやけたような映画と思ったが、二回めにはダッチ(ハリソン・フォード)とケイ(クリスティン・スコット・トーマス)の心の機微がよく飲み込めるようになり、大人の(そして配偶者を失った者同士の)恋愛劇として細かいところまで木の配られた佳作と思った。特にクリスティン・スコット・トーマスの細かな芝居には心打たれたが、しかしダッチが追う事件の重さが物語の中での役割を考えるといささか過剰と思える点は残念に思う。一回めの「とっ散らかった」という印象は、主にその辺のバランスによるものもあったのではなかろうか→菊水堂ポテトチップス、、海員閣燒賣、トマト、萬来の細麺と醤油スープ(おろしにんにく、刻み葱、生卵、海苔)、ビール中瓶×1、ホッピー×2、金宮酎ハイ×1→夜9時過ぎ就寝。
6月13日(日) 深夜起床。昨夜観た映画二本を復習→白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→ちりめんじゃこ入り粥(筑定たらこ佃煮、錦松梅)→隣人引越し。あまり交流はなかった(と思ったが、ご家族の誰かひとりが越していっただけのようだ)→老父PC、電源の設定で完全シャットダウンするようにして、さらにlenovo vantageなるアプリをインストールして液晶画面を開いた際に電源が入らないようにした。これでシャットダウンの度にメモリ内がリセットされ、件の問題は起こらなくなると思われるが、果たして→ジンギス鍋届く。直径20cmだとやはりちっちゃくて可愛らしい。まあふたりなら、こまめに焼けば大丈夫かな。さっそく洗って油塗って慣らす→旧カセットコンロの粗大ゴミ収集を申し込み。持ち込みのほうが時間がかかる(なんと九月)のを初めて知り驚いた。値段倍だが差額200円だし、収集を申し込み(7月8日収集)→晩の支度。本日はジンギスカンなので、昨晩から解凍しておいたマトン モモ肉のブロックを半分ジンギスカン用に、半分カレー用に切り、双方の野菜とカレー用のスパイス類を用意。あとはおつけを何にしようかと思ったがレンコンがあったのですり流しのおみおつけにしてみた。カレーはナイルレストランの本からマトンローガンジョシュを選んで作ってみたが、本来は「ローガン(ギー)を使って煮た料理」のことらしい(諸説あり)→風呂→晩の品書きはサラダ1(キャベツ、オクラ、セロリ、ニンジン、ピーマン)、サラダ2(トマト、大葉、パルメザンチーズ)、ジンギスカン(ラムモモ肉、みそジン)、油揚とれんこんすり流しのおつけ、マトンカレーライス(マトンローガンジョシュ)、ビール中瓶×2、金宮酎ハイ×2。サラダ2はサラダ1を作り終えたあとにトマトを使うのを忘れ、急遽製作。それにしても、同じ獣肉や野菜を焼くのに、平たい鉄板や網と真ん中が盛り上がっているジンギス鍋とでどう違うのか。答えろと言われれば答えるのは簡単だが、その答えを超えた楽しさがジンギス鍋にはあるように思った。酒はビール中瓶×2と金宮酎ハイ×2→『フランティック』(原題『Frantic』、監督:ロマン・ポランスキー。ハリソン・フォード、ベティ・バックリー、ジェラール・クライン、ジャック・シロン、パトリス・メレネク、ドミニク・ピノン、リシャール・デュー、イヴ・レニエ、ロバート・グランド、ブルース・レスター・ジョンソン、トーマス・M・ポラード、ボル・ボイヤー、エマニュエル・セニエ、デヴィッド・ハドルストン、パトリック・フラールシェン、マルセル・ブリュワル、ヨルゴ・ボヤジス、デイヴィッド・ジャリル、ジャン・クロード・フーバール、ラウフ・ベン・エイモア。1988、米Warner Bros. Pictures)。話の発端は早朝にパリのホテルに着いたら、シャワーを浴びている間に妻が行方不明になった、というだけのことだが、幸せそうなふたりを映していながら画面の細かいところにこれ見よがしにではなく不安を忍び込ませるところはさすがと思った。謎がなかなか明らかにならない速度感もよい。10年後の『ランダム・ハーツ』と比べると、ハリソン・フォードは本作のほうが役の人≠ノ見えつつ、アクションも動けるわけではない一般人の危うさを醸し出していた。クラブの場面でちらっとだけ出てから後半ぐんと存在感を増すエマニュエル・セニエの演ずる人物像が、行動全体は一貫性に欠けるのにひとつひとつの行動は真っ直ぐなところは面白かったし、また人間としてものすごい魅力を放っていたのが印象に残った→夜10時就寝。
6月14日(月) 深夜起床。『フランティック』を復習。ついでにみそジンでビール中瓶×1、昨夜のおつけとカレーライスで朝→朝7時過ぎ就寝→朝9時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→老父にノートPC配達→帰宅してビールと紅配緑麻辣青豆、あと萬来のラーメン(生卵、刻み葱)→『千姫御殿』(監督:三隅研次。鶴見丈二、浦辺粂子、中村玉緒、山田五十鈴、山本富士子、島田竜三、滝沢修、瀧花久子、大和七海路、小林勝彦、橘公子、志摩靖彦、志村喬、本郷功次郎、舟木洋一。1960、大映)。千姫の、表面的にはわがままに見えて実は定めに翻弄されている女の哀しみを湛えているといった風情を山本富士子はしっかり表現しているし、そういう意味では見応えのある作品ではあるが、話の運びが理で消化できるように感じ、大きな感動は得られなかったしものすごい印象に残るという場面もなく、正直終盤は展開が読めて退屈してしまった。名優を揃えてそつなく作ってしまった、という趣か。面白くみたが一度でいいか、という感じ→午睡→夕方四谷三丁目に出て、〈CON TON TON VIVO〉にてマダムギター長見順と石渡明廣のデュオを見物。Facebookへの店の投稿にある、おふたりの「インタープレイが密」という表現は言い得て妙で、蛇足を付け加えるなら密な上にとても深いところで相互作用が働いていたと思われ、その結果と思われるごく稀に訪れるふっとした間まで心地よかった。石渡明廣の音色とフレージングの自由自在ぶりに驚愕→終演後、ひさしぶりにマダムと話せてよかった。石渡さんも愉快な人だった。〈CON TON TON VIVO〉では、いつものタコス、フェイジョアーダ、前回発見≠オたピクルスに、ナチョスチップス→平和に電車で帰宅。帰宅後即就寝。
6月15日(火) 終日宿酔いで横臥。朝は油揚とれんこんすり流しのおつけ、マトンカレーライス(マトンローガンジョシュ)、昼はカップヌードルカレー→Van Dyke Parksの新譜(メキシコのシンガー・ソングライターVeronica Valerioとの共演。12インチシングル)『Only In America』がApple Musicで聴けたので、午後中堪能。ついでに聴いていなかった『Songs Cycled』やGaby Morenoとの共作『!Spangled!』も。いずれもTower Recordに注文したが、入手困難なものもあるようだ→B電子の次なる仕事(高柳ディスコグラフィ内JINYA DISC作品へのキャッチコピー制作)に着手。まずはリスト作りから。CD-R(特典ディスク)入れて全37作品のうち、資料や現物ありが26作品。これは明日のうちに書き終えるだろう→シャワー→晩はマトンモモ肉ともやしの炒め、レンコンとニンジン炒め、キャベツと油揚のおつけ、とうもろこしご飯、納豆、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×1。とうもろこしご飯は、先日自分で作ったものより数段うまかった→『市民ケーン』(原題『Citizen Kane』、監督:オーソン・ウェルズ。オーソン・ウェルズ、ジョージ・クールリス、ルース・ウォリック、ドロシー・カミンゴア、フィリップ・ヴァン・ツァント、ウィリアム・アランド、バディ・スワン、アグネス・ムーアヘッド、ハリー・シャノン、エヴェレット・スローン、ジョゼフ・コットン、アースキン・サンフォード、アースキン・サンフォード、レイ・コリンズ。1941、米RKO Radio Pictures)。各種の手法が映画史的に発明なのか二次利用なのかは知らないが、冒頭で物語のすべての材料をだーっと出しておいてから細部をちくちくと探り始めるやり方とか、いろいろなカメラアングルにパンフォーカスなどの撮影手法は、たとえ先例があるのだとしても、やはりものすごく効果的に使っているという点は確かだろうと思う。学生時代に一度観たきりだったのでほとんど覚えていなかったが、実在のモデルのある話を、モデルにとって一番恥ずかしい部分である「バラのつぼみ」という言葉の真の意味を伏せるという気遣いを見せながらも、やはり本人にとっては嫌だろうなと思わせるように撮る、その人を喰ったやり口は、無関係な第三者にとってはすこぶる面白いと思った→夜11時頃就寝→と思ったが、結局原稿書いてしまった。明日もう少し文字数調整してから提出しよう→夜0時就寝。
6月16日(水) 朝6時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→キャッチコピー原稿、第一稿完了→『市民ケーン』復習しながら仕事終わりの一杯。紅配緑麻辣青豆、キャベツと油揚のおつけ、とうもろこしご飯、ビール中瓶×1→昼までひと眠り→冷やし納豆月見そば(大葉、刻み海苔)→O形サイト更新(絵日記)→風呂→サラダ(キャベツ、ニンジン、トマト、大葉)、じゃがいもバターソテー(クミンシード)、遠山ジンギスハイグレード(マトン背肉)(ニンジン、玉葱)、キャベツと油揚のおつけ、とうもろこしご飯、ビール中瓶×1.5、金宮酎ハイ×1→『未来世紀ブラジル』(原題『Brazil』、監督:テリー・ギリアム。ブライアン・ミラー、シーラ・リード、プルーデンス・オリバー、サイモン・ナッシュ、キム・グライスト、イアン・ホルム、ジョナサン・プライス、マイケル・ペイリン、キャサリン・ヘルモンド、バーバラ・ヒックス、キャスリン・ポグソン、ロバート・デ・ニーロ、ボブ・ホスキンス、デリック・オコナー、ダイアナ・マーティン、ジャック・パーヴィス、エリザベス・スペンダー、ピーター・ヴォーン、ゴーデン・ケイ、イアン・リチャードソン、チャールズ・マッケオン。1985、米Universal Pictures/英20th Century Fox)。何度観ても同じように面白く感じるが、新たな発見はもうないかな。それでも物足りなさを感じないのは、美術の感覚がとても好みだからだろうか。夢の中の敵である巨大な侍は、もう少し出自のわからないものだったほうが、多少の普遍性やこの映画の命の永続性をもたらしたのではないかとは思った→納豆オムレツ、ホッピー×4→午前2時就寝。
6月17日(木) 朝9時半起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→キャベツと油揚のおつけ、卵かけご飯、錦松梅、海苔→終日特に何もせず→『嫌い嫌い嫌い』(原作:源氏鶏太、監督:枝川弘。藤村有弘、小川虎之助、岸正子、菅井一郎、左卜全、丸山修、十朱久雄、大山健二、多々良純、早川雄三、三田村元、叶順子、石井竜一、三角八郎、伊丹十三、田宮二郎、金田一敦子、橘喜久子、宮川和子、三木裕子、村田知栄子、左幸子、菅原謙二、松尾和子。1960、大映)。前回(一度めに)観たときの「女の人がみんな似た感じなのだけ、演出的になんとかしてほしかった」という感想は変わらないが、「適度な軽さもありながら物語の面白い複雑さもある」という感想も変わらない。よくできた映画だと思う→菊水堂ポテトチップス、紅配緑麻辣青豆、キャベツとトマトと鮭缶のサラダ、じゃがいもと油揚のおつけ、玄米粥、納豆、錦松梅、ビール中瓶×1、ホッピー×1、金宮ロック×1→午睡→シャワー。最近?流行っているらしい、湯シャンを試してみる。果たして→『結婚三銃士』。(原作:中野実、監督:野村浩将。上原謙、清川虹子、杉寛、若原春江、高杉早苗、笠置シヅ子、森赫子、江見渉。1949、新東宝)。二年前の感想と同じ。「小品ながらというか小品だけに、各人物の描き方が鮮やか。上原謙の情けなさ、女三人(高杉早苗、笠置シヅ子、森赫子)の三つどもえの恋の鞘当ての可愛らしさ、上原謙の元々の恋人の若原春江のあっけらかんとしたドライさが印象に残る。清川虹子の達者さについては言うまでもない」→朝方5時頃就寝。
6月18日(金) 朝9時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→じゃがいもと油揚のおつけ、玄米卵粥、錦松梅→昼は〈JazzKeirin〉にてかしわ天ぶっかけ(冷)(JazzKeirin)→〈三友〉で鯵、鯖、しじみ、ちりめんじゃこ、小海老を購入→鯵と鯖を三枚におろし、鯵は一尾分を本日晩の刺身、もう一尾は冷凍。鯖は半身を〆鯖に、半身はそのまま冷凍→『弥次喜多漫才道中 化け姫騒動の巻』(監督:佐伯幸三。夢路いとし、喜味こいし、南部雄二、ミヤコ蝶々、秋田Aスケ、秋田Bスケ、松本徳二、ミス・ワカサ、梅香ふみ子、妻紀正次郎、島ひろし。1955、東宝)。恐らく早撮りの小品だが(『腰抜け一家の巻』と二部構成だった模様)、ミヤコ蝶々の色仕掛けに侍が騙される可笑しさとか、ふんどしをつたって姫(ミス・ワカサ)が逃げるギャグの冴えとか、見所は多々あった。終幕の、橋の下から橋の両側のたもとを仰ぎ見るカメラもなんだか斬新に感じた。ミス・ワカサという人はこの映画でしか観たことがないが、ちょっと崩れた美形のなんとも言えない魅力を感じた→『海辺の映画館―キネマの玉手箱』(監督:大林宣彦。内田周作、小林稔侍、高橋幸宏、吉田玲、白石加代子、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、成海璃子、山崎紘菜、常盤貴子、大場康正、尾美としのり、武田鉄矢、柄本時生、片岡鶴太郎、村田雄浩、稲垣吾郎、蛭子能収、大林宣彦、ミッキー・カーチス、浅野忠信、伊藤歩、品川徹、入江若葉、手塚眞、犬童一心、根岸季衣、中江有里、笹野高史、本郷壮二郎、川上麻衣子、満島真之介、大森嘉之、渡辺えり、窪塚俊介、長塚圭史、犬塚弘。2020、アスミック・エース)。今年二回め。飲食、お喋りしながら観ても、観る者を引きずり込む力はまったく衰えない。最初のほうだけ観てもらおうと軽く流すつもりで再生したが、結局最後まで観てしまった→サラダ(キャベツ、ニンジン、トマト、ちりめんじゃこ)、鯵刺身(大葉、おろし生姜)、紅配緑麻辣青豆、明太子粕漬け、ジャガイモと油揚のおつけ、粥、納豆、ビール中瓶×1、ホッピー×α。『海辺の映画館―キネマの玉手箱』を最後まで観たので、ちょいと酒を過ごした→夜0時頃就寝。
6月19日(土) 朝9時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ。軽い宿酔い→小海老とキャベツのスパゲティ→終日特に何もせず。昼は卵とじそば→開高健『開口閉口』読了。面白い話や章句はあったが、まだこの作家にハマるまでには至らないな→晩は〈行辺〉のおつまみセット。しじみのおつけとサラダ(キャベツ、ピーマン、トマト、おろし玉葱と胡麻、バルサミコ酢、オリーブ油)だけ制作。締めは〈結〉のおむすび。ビール中瓶×2、御酒×3→『ミツバチのささやき』(原題『El Espiritu de la Colmena』、原案・監督:ビクトル・エリセ。フェルナンド・フェルナン・ゴメス、テレサ・ジンペラ、アナ・トレント、イサベル・テリェリア、ラリー・ソルデビジャ、ケティ・デ・ラ・カマラ、ジュアン・マルガロ、エスタニス・ゴンサレス、ミゲル・ピカソ。1973、西Bocaccio Distribución S.A.)。改めて観ると、日本初公開の1985年当時、この暗喩に暗喩を重ねたようなスペイン内戦中〜内戦後の象徴化表現に、シネ・ヴィヴァンの仕掛けに乗って足を運んだ日本人は(というか私は)何を見たのだろうと反省の念に駆られる。同時に、アナ・トレントに現実と虚構の区別がつかない少女(アナ)を演じさせる工夫と、その残酷さにも思いを馳せた。「残酷さ」という点に於いては、たとえばほんとうに驚く様子を撮るために俳優に演出を知らせないとか、もっとひどい監督の所業と同根であるのではないかなども、頭をよぎった(もちろんこの映画ではかなり細かく気を配っているのだとは思うが)→夜11時頃就寝。
6月20日(日) 朝9時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ。軽い宿酔い→ベルのジンギスカンのタレが切れそうなので、経堂の〈オオゼキ〉まで買いに。ついでにフンドーダイの煎り酒とリーペリンのウスターソースも購入→シャワー。その前にプランク等始めてみたが、続くかな。とりあえず本日はプランク60秒、膝つき腕立て伏せ十回→晩は今月三回めの家庭内ジンギスカン。ちぎりキャベツ(リーペリン・ウスターソース)、ジンギスカン(ラム、もやし、長葱、ニンジン)、しじみ汁、ご飯(ジンギスのタレ卵とじ)、ビール中瓶×1.5→『平安群盗傳 袴だれ保輔』(原作:吉川英治、監督:滝澤英輔。池部良、坂内永三郎、清川荘司、柳谷寛、小杉義男、山根寿子、小沢栄、河合健兒、東山千栄子、新珠三千代、伊豆肇、若山セツ子、鳳弓子。1951、東宝)。池部良の存在感と色気はものすごいが、平安時代にこんな人間がいたか、とも思う(その辺、今の時代物を見て得る感想と似ているかもしれない)。さらわれた公家の娘(実は袴だれの子)の千鶴(若山セツ子)がだんだん活き活きしてくるところや流石の小沢栄の貫禄、出番は少しだが牛飼いの娘の鳳弓子の思い切りのよい鮮やかさなどは印象に残ったが、吉川英治の原作はおろか『今昔物語集』も『宇治拾遺物語』も『続古事談』もほとんど読んでいないので、話の核心はよくわからなかった。勉強不足→金宮酎ハイ×2→明日の朝食の支度をして、午前2時就寝。
2021年06月20日
6月まとめ(11〜20日)
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記