9月11日(土) 朝11時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→里芋と油揚のおつけ、卵かけご飯、海苔、錦松梅→『インスタント・ファミリー 本当の家族見つけました』(原題『Instant Family』、監督:ショーン・アンダース。マーク・ウォールバーグ、ローズ・バーン、アリン・レイチェル、トム・セグラ、チャーリー・マクダーモット、オクタヴィア・スペンサー、ティグ・ノタロ、ジョイ・ヤコブソン、ゲイリー・ウィークス、ケネス・イスラエル、アンドレア・アンダーズ、ハンプトン・フルカー、ランディ・ヘイヴンズ、イライザ・シュレジンジャー、イヴ・ハーロウ、ジャヴィエ・ロンセロス、ローズマリー・ドミンゲス、イザベラ・モナー、ジョン・マッコネル、モーリーン・ブレナン、グスタヴォ・キロース、ジュリアナ・ガミッツ、ジュリー・ハガティ、マイケル・オキーフ、ブリトニー・レンチュラー、ジョディ・トンプソン、マーゴ・マーティンデイル、エリカ・ビアマン、レイラ・フェルダー、カーソン・ホルムズ、ニコラス・ローガン、ジョセリン・レイス、アンドレン・ワード・ハモンド、ヴァレンテ・ロドリゲス、ジョーン・キューザック。2018、米Paramount Pictures)。登場人物ひとりひとりの人物造形がよい。主人公夫婦の言動が適度に無神経なところなど、よく練られていると思った。ハッピーエンドではあるが、希望と苦味、少し苦味が勝る話の組み立て方も、とても慎重に按配されたのではないかと思わせられる。日本未公開とのことだが、なぜこれを買い付けなかったのかが不思議なくらい、よくできた傑作と思う→『クラシック音楽館 大友良英presents 武満徹の“うた”』の再放送視聴。再放送されてよかった→茄子揚げ浸し、枝豆、うずらの卵の天ぷら行辺おつまみセット(お刺身2点盛り(平貝、ブダイ)、徳島産阿波尾鶏モモ肉焼き自家製豆板醤ソースで、イカ下足・里芋・セリの煮物、だし巻き玉子、イカ塩辛)、握り(小肌、イカ)、里芋と油揚のおつけ、ビール中瓶×1、御酒×5→早々に就寝。夜8時頃。
9月12日(日) 朝7時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→里芋と油揚のおつけ、卵かけご飯、海苔、錦松梅→食後仮眠→もりそば(揚げ玉、うずらの卵)→『源氏物語』(原作:紫式部(与謝野晶子現代訳)、脚本:新藤兼人、監修:谷崎潤一郎、校閲:池田亀鑑、監督:吉村公三郎。東山千栄子、相馬千恵子、小沢栄、英百合子、大河内傳次郎、本松一成、長谷川一夫、長谷川裕見子、木暮実千代、菅井一郎、水戸光子、加東大介、殿山泰司、乙羽信子、瀧花久子、進藤英太郎、上山草人、京マチ子、堀雄二、筧田浩一。1951、大映)。『源氏物語』の初映像化作品。桐壺、若紫、紅葉賀、花宴、葵、賢木、須磨の各帖に若菜から三宮の人物像を借りて、二時間ほどの物語にまとめたようだ。映画化ならではの鮮やかな場面(お手習い中の女たちが光をひとめ見ようとこぞって立ち上がってしまう場面、花宴に相当する朧(長谷川裕見子)が光を誘惑する場面、紫(乙羽信子)が光に見染められ驚いて襖の向こうに隠れる場面、等々)が印象的。かつ多くの場面がスタンダード画面の粋を極めたとも思えるような画面構成の見事さを湛えている点も忘れがたい(女性をきれいに撮ることにかなり腐心したのだろう、という点も)。光という人物の多面性も、長谷川一夫によってよく表現されていたと思うが、これは先人の意見も聞きたい。ただ物語の起伏という点では山谷が少ないようで、やや退屈したが、これも果たして。終幕の、紫の取りなしによって淡路と良成を許す場面を活かすためかなあとも思ったが、起伏の少ない物語の運び方の理由はよくわからなかった→シャワー→夕方根津に出て、ライブ見物の前に軽く食事と思ったが、千駄木まで歩いても目ぼしいところはやっておらず、冷やしうどん的なものを軽くなら間違いないだろうと、千駄木駅前の〈汐満〉なるうどん屋に入ってみる。胡麻汁うどん、舞茸天ぷら。可もなく不可もなくだったが、うどんにこちゃこちゃと薬味を乗せてくれなくても私はよかったな。特に沢庵の細切りは要らないし、刻み海苔もあれっぱかりの量ならないも同然。いっそうどんと胡麻汁だけで勝負してほしいと思った→数年ぶりに〈Bar Isshee〉を訪ね、坂田明+田畑満+イヌイジュンを見物。第一部はイヌイジュンのドラムが他の二人に着いていっていない、他の二人の音へ反応し切れていない、という印象。田畑満の楽器のコントロールが素晴らしく、坂田明の発する音と見事に反応し合ってた(と思えた)だけに、イヌイジュンが全体の音と自分の楽器(のコントロール)の間で苦しんでいるように見えてしまった。しかし休憩後の第二部は、第一部とは打って変わってイヌイジュン含めた演奏がガチッとひとつになったようで、知らずに体が動く。坂田明がハンドマイクで叫び始めてからのパンクの味わいは最高であった。MCでは長年坂田明ファンだったというイヌイジュンの「姿は違うが佐々木希とセックスしているような気分」という発言と、坂田明の「以前山下洋輔トリオのマネージャーが山下トリオとキングクリムゾンは同じ≠ニ言っていて、聴いてみたらサックスが入っているからまあ大きな目で見れば同じかなと」という発言が面白かった→田畑満のギターに感心したので、CDを一枚購入し、平和に電車で帰宅。〈Bar Isshee〉ではビール小瓶×1のみ→帰宅後即シャワー→ニンジンゴボウレンコン鶏笹身のピリ辛、うずらの卵麺汁酢漬け、犬飯(大根と油揚のおつけ)、ビール中瓶×1→午前2時過ぎ就寝。
9月13日(月) 朝8時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→犬飯(大根と油揚のおつけ、溶き卵)→昼過ぎ下高井戸へ。まず〈JazzKeirin〉で昼(きのこのつけ汁)。昨夜のうどんが期待外れだったが取り返した気分。それから〈三友〉で魚買って帰宅(秋刀魚、鰯、カジキマグロ切り身、しじみ、ちりめんじゃこ)→シャワーと風呂掃除→『銀座の女』(監督:吉村公三郎。雨宮節子、飯田蝶子、多々良純、近藤宏、藤間紫、乙羽信子、轟夕起子、若原初子、長谷部健、山田禅二、田中筆子、島田文子、紅沢葉子、阪井一郎、山田晴生、村田寿男、南寿美子、北原三枝、日高澄子、清水将夫、相馬幸子、宍戸錠、広岡三栄子、三津田健、金子信雄、浜村純、小笠原章二郎、明美京子、神田隆、澄川透、殿山泰司、安部徹、青木富夫、清水元、芳川千鶴。1955、日活)。明確な起承転結というより、藝者四人と見習いの少女(それにバーのマダムなど、様々な背景を持った女たち)それぞれの物語を丁寧に紡いだという感触。それぞれ哀しさに彩られてはいるし、明確に踏みつけにされたりもするが(特にろくでなしの学生上がりの作家の矢ノ口英作=長谷部健の人の心を踏みつけにする態度の冷たい芝居が見事)、その都度かーっと怒ったり焼け酒を煽ったりしてはまた一からやり直す女たちの強さ(しかし仕方なく身につけた強さ)に魅せられ、最後には泣かされるに至る。牛と交替に売られているさと子とか、殿山泰司のハゲ頭とエラリー・クイーンの書物とか、悲しみのどん底の中で牛乳が振る舞われるとか、ほんのちょっとした笑いがいい塩梅で散りばめられているのも、観るものの感情をうまく制御していると思った。そして女性たちの惨めな境遇を残酷なまでに描きながら、しかし女性たちをみな魅力的に撮っているのも印象に残る。中心人物たちの所作や言葉遣いの美しさも素晴らしい→うずらの卵(酢醤油漬け、ウスターソース漬け)、鰯ワタ焼き、キャベツとトマトとピーマンのサラダ(胡麻)、鰯刺身(紫蘇、おろし生姜)、秋刀魚塩焼き(大根おろし)、大根と油揚のおつけ、ご飯、錦松梅、ビール中瓶×1、御酒×5→夜10時過ぎ就寝。
9月14日(火) 朝8時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→『銀座の女』復習。昨日分として書いた感想は主に本日二回めの観賞で得たもの→10/21の件の連絡業務→ちりめんじゃことキャベツのペペロンチーノ→風呂→『東海道は兇状旅』(原作:秘田余四郎、監督:久松静児。アンナ美鈴、羅門光三郎、藤田進、齋藤柴香、植村謙二郎、岸旗江、相馬千惠子、見明凡太朗。1950、大映)。冒頭のアンナ美鈴が踊る『炭坑節』がキワモノ的に面白いが、物語としては特別に琴線に触れるような要素はなく、ヤクザものとしても小ぶりな印象。藤田進のアクション(柔道)の素晴らしさと、岸旗江の情け深さが裏返ってぶっきらぼうになったり裏切ったりという芝居には泣かせられた→菊水堂ポテトチップス、キャベツとピーマンとトマトのサラダ、カジキマグロニンニクバターソテー(付け合わせにレンコンとニンジン)、大根と油揚のおつけ、栗ご飯、ビール中瓶×1、ホッピー×1/2→夜10時就寝。
9月15日(水) 朝8時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→生卵、栗ご飯→老父と昼食および買い物付き添い。〈湧水〉にて湧水天もり、サミット→午後1時帰宅し午睡→お腹の調子がなんとなくではあるが悪く、本日飲むと悪化するのは目に見えているので、本日のちんとん大掃除は失敬することにした(O形のみ訪問)→風呂→『黒い家』(原作:貴志祐介、監督:森田芳光。内野聖陽、石橋蓮司、佐藤恒治、伊藤克信、小林薫、大竹しのぶ、西村雅彦、町田康、菅原大吉、友里千賀子、山岸里紗、小川恵光、小林トシ江、田中美里、桂憲一、鷲尾真知子、西美子。1999、松竹)。ずっと以前(多分公開の二三年後)にビデオで観たときには(黒沢清作品と並ぶくらいに)特別に怖い映画だった印象なのだが、今回観てみたら大竹しのぶのみ突出していて、ホラー映画としては全体的には軽さが勝ち過ぎていたように思った(主に内野聖陽と西村雅彦への芝居のつけ方に拠るものではないか)。菰田幸子(大竹しのぶ)の趣味として原作にないボウリングを採用したのは、話の途中ではなんとなくわかった気がしたが、最終的には小道具の粋を出なかったし、それ以上に終幕に主人公をボウリングに誘う、という展開はない、もしくはなにか説明が必要に思った→菊水堂ポテトチップス、鶏笹身ニンジン粥(ちりめんじゃこ、新生姜)、青海苔、錦松梅、ビール中瓶×1→食後仮眠→『地獄でなぜ悪い』(監督:園子温。原菜乃華、中山龍也、小川光樹、青木美香、中田晴大、板尾創路、裴ジョンミョン、岩井志麻子、神楽坂恵、國村隼、堤真一、友近、渡辺哲、諏訪太朗、北村昭博、山本亨、伊藤凌、江波杏子、ミッキー・カーチス、つぐみ、坂口拓、長谷川博己、春木美香、石井勇気、二階堂ふみ、山中アラタ、土平ドンペイ、本城丸裕、市オオミヤ、仁村俊祐、菊池英之、清水智史、星野源、石丸謙二郎、永岡佑、尾上寛之、深水元基、成海璃子、ぼくもとさきこ、でんでん。2012、キングレコード=ティ・ジョイ)。映画撮影の現場をモチーフにした映画、という点では、『カメラを止めるな』よりも遥かに面白かった。俗な言葉を使えばエッジが効いている≠ニでも言うのか、ひとつひとつのハイライト的なカットががっと突き抜けていて、それが笑いにつながっているのがとてもよい。後半の、映画撮影が始まってからが、ヤクザがいるという前提としてはやや失速気味なのがやや残念ではあった。また星野源がコカインを吸引したのち、画面がその幻覚になる前に「コカインが効いてきた」という台詞を言うのは蛇足と思う。それと虚実が入り混じったまま終わらせず(映画の中の)現実はこうだった、と明確に示してくれたほうがより、とは思うが、それでも観終えたあとはなにも残らずスカッと爽快であった→午前3時過ぎ就寝。
9月16日(木) 朝9時半起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→鶏笹身ニンジン粥(ちりめんじゃこ、新生姜)、青海苔、溶き卵→O形サイト更新(絵日記)→『ヒミズ』(原作:古谷実、監督:園子温。二階堂ふみ、渡辺哲、染谷将太、渡辺真起子、吹越満、神楽坂恵、諏訪太朗、川屋せっちん、光石研、モト冬樹、窪塚洋介、村上淳、でんでん、黒沢あすか、宮台真司、手塚とおる、堀部圭亮、木野花、鈴木杏。2011、ギャガ)。2011年に、東日本大震災の被災地である宮城県石巻市周辺をロケ地として、震災後の土地の設定で撮った映画であるが、今の視点で眺めるとそういう条件に対しバランスのよい撮り方をしたのだなあと思う。しかし撮影・公開当時の感覚では、受け入れられないことも多かっただろうとも思う。絶望と暴力と救いのなさをモチーフとしながらも、根底にスラップスティックの感覚を持って撮っている部分があってそう感じさせられるのかなと思ったが、果たして。実際のところはわからない。わからないが、救いがないはずなのに、全体を通じて救いのにおいをずっと感じさせられる→盛香珍蒜香青豆、煮干し出汁殻ワサビ醤油、ちぎりキャベツ(ウスターソース・胡麻油、酢)、しじみのおつけ、鶏笹身ニンジン粥(ちりめんじゃこ、新生姜)、納豆、刻み海苔、ビール中瓶×1、ホッピー×1/2→風呂→仮眠→『地獄でなぜ悪い』再び。二回めは、一回めにも感じた冗長さが少し鼻についた。もっと刈り込んでもよいのかもしれない→チーズ入りフライドポテト、秋刀魚骨煎餅、即席ラーメン(刻み海苔、刻み葱)、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×2。二日めにして少し食べ過ぎになった→午前2時過ぎ就寝。
9月17日(金) 朝9時半起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→しじみのおつけ、鶏笹身ニンジン粥(ちりめんじゃこ、新生姜)、錦松梅、溶き卵、酢昆布→ピアノ練習。昨日はなんだか調子悪かったが、本日はその分取り返した感じ。『All Of Me』は左手(頭にルートのみ)も右手(主旋律)もようやく身体に入り、割と早いテンポでも行けるようになってきた。次は左手でリズムを作れるようにしたい→『ラブ&ピース』(監督:園子温。名越涼子、水道橋博士、宮台真司、津田大介、茂木健一郎、田原総一朗、長谷川博己、真野恵里菜、深水元基、小倉一郎、馬庭良介、麻生久美子、マキタスポーツ、波岡一喜、奥野瑛太、西田敏行、長谷川大、谷本幸優、IZUMI、松田美由紀、渋川清彦、菅原大吉、手塚とおる、神楽坂恵、声の出演:星野源、中川翔子、犬山イヌコ、大谷育江。2015、アスミック・エース)。とてもわかりやすいバカ映画。たいへん楽しく観た。主人公(長谷川博己)がどんどん変わっていくのに対し、ヒロイン的な立場である麻生久美子がまったく変わらないところも面白かった(少し替わろうという場面はあるが)。ティム・バートン風でもあるが、美しさを追求しなかった?ところがよい。とはいえ、西田敏行扮するサンタクロースの存在の意味は、ちょっとよくわからなかったかな。まあいろいろわからないところはあったが、別にいいか、という感じ。終盤は不思議に涙が出た→盛香珍蒜香青豆、ベーコンエピひと切れ、しじみのおつけ(揚げ玉)、鶏笹身ニンジン粥(ちりめんじゃこ、新生姜)、青海苔、ビール中瓶×1、金宮ロック×1→午睡→風呂→『アニメーション作家 岡本忠成の世界』(監督:原奈保子。岡本さと子、岡田秀則、山村浩二、濱田尚孝、田村実、篠崎義浩。2021、WOWOWプラス)。岡本忠成紹介の10分程度のドキュメンタリーと諸作品の紹介。アニメーションという表現方法は実に多くの可能性を秘めている、ということを改めて実感させられる。そしてその可能性を日本のいわゆるアニメ業界≠ヘなぜことごとく潰していくのか、という点に思いが及ぶ。もちろん多くの可能性を追求している作家たちが大勢いることは知っているが、岡本忠成のような実績がある人の実績を回顧するだけでなく、今現在もがいている人たちの作品にもスポットライトを当てて欲しいものと思う。なおここでの紹介作品は卒業制作の『かがみ』(1960)のほか、『おじいちゃんが海賊だった頃』(1968)と『南無一病息災』(1973)の三本が一部分のみ。以下は全体が放映された:『花ともぐら』(1970)、『チコタン ぼくのおよめさん』(1971)、『モチモチの木』(1972)、『サクラより愛をのせて』(1976)、『虹に向かって』(1977)、『おこんじょうるり』(1982)、『注文の多い料理店』(1991)→冬瓜の皮とニンジンとニラの炒めもの、うずらの卵の天ぷら、冬瓜と鶏笹身のあんかけ、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×1→『ラブ&ピース』二回め→午前4時就寝。
9月18日(土) 朝9時半起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→しじみのおつけ(揚げ玉)、鶏笹身ニンジン粥(ちりめんじゃこ、新生姜)、錦松梅、溶き卵→昼中江クリニック受信。特に何もなく。次回は採血検査だそうだから、なるべく一ヶ月酒を控えよう→〈オオゼキ〉で買い物してから帰宅。やっと煎り酒を買うことができた→『四月の魚』(原作:ジェームス三木『危険なパーティ』、監督:大林宣彦。四禮正明、赤座美代子、中村勘五郎、高橋幸宏、入江若葉、小林のり一、明日香尚、峰岸徹、今日かの子、泉谷しげる、三宅裕司、丹波哲郎。1986、ジョイパックフィルム)。11月にようやくDVD化して発売、というので楽しみにしていたら、ひと足早く日本映画専門チャンネルで放映された。これは売り上げに響くのではないかと思いながら観て、録画もしてしまった。新たな発見といえば、赤座美代子が高橋幸宏の素人芝居に合わせた芝居をしているのかな(特に前半)と思ったことだが、しかし今日かの子は新人なのに堂々たる芝居で、今日かの子の登場後は高橋幸宏の芝居が気にならなくなるから、実際のところはどうなのかわからない。それにしても(どーんと派手だったり見どころがわかりやすいような自称問題作ばかりでなく)こういう小品の映画がもっと作られるとよいなあと思う→枝豆、寄せ豆腐(新生姜、葱、かつぶし、胡麻、胡麻油、煎り酒)、行辺おつまみセット(お刺身2点盛り(マグロ赤身、真鯛)、佐島産真ダコと蒸し茄子の酢みそがけ、里芋と鶏そぼろの煮っころがし、だし巻き玉子、新生姜の佃煮)、握り(ほうぼう、鯵)、セロリの葉と油揚のおつけ、ビール中瓶×1、御酒×4。O形が〈行辺〉から持ち帰った品をクーラーバッグから取り出す際に、取り出し方を間違えて中でひっくり返してしまい憮然。しかし食すにはまあ問題なかった→食後午睡→『嫁ぐ日』(監督:吉村公三郎。津島恵子、日高澄子、田浦正巳、英百合子、増田順二、斎藤達雄、山鳩くるみ、原保美、若山セツ子、佐野周二、和田文夫、細川俊夫、堂本ゆり、嵯峨善兵、宮口精二、北沢彪、御橋公、東山千栄子。1956、松竹)。クライマックスがないわけではないが、大きな山があるのではなく、小さい山がいくつかある、という感じか(老作家の境遇はいたたまれないが、そのいたたまれない感じを温かい目でではあるが容赦なく描くことで、最後にすっと救い、というか自ら前に歩き出すという展開に至らせる撮り方は見事だった)。それぞれが小さいながら観る者の心を動かし、それが次第に大きな感動を呼んでいく、と思ったが果たして。そしてそれは吉村公三郎という作家の特徴かとも思ったが、これもまだ研究が必要。それにしてもスタンダード画面の粋を極めた、とは『源氏物語』(1951)でも思ったが、この映画ではさらに極めたような印象を得た。小津安二郎の画面構成も常に美しいが、それと似ていながらひと味違う美しさを感じた→風呂→『陽のあたる場所』(原題『A Place in the Sun』、原作:セオドア・ドライサー『An American Tragedy』、監督:ジョージ・スティーヴンス。モンゴメリー・クリフト、ハーバート・ヘイス、エリザベス・テイラー、シェリー・ウィンタース、キーフ・ブラッセル、シェパード・ストラドウィック、フリーダ・イネスコート、ダグラス・スペンサー、レイモンド・バー、ウォルター・サンド。1951、米Paramount Pictures)。主人公ジョージ(モンゴメリー・クリフト)の母親が宗教の伝道に身を捧げた人であり、ジョージ本人も最後にある種改心を見せるので、単にダメな青年の破滅を描いた映画でないとは思うのだが、パッとしない工場勤務の若い女性を演じたシェリー・ウィンタースの人物造形がよくでき過ぎていて、そのいたたまれなさだけが印象に残ってしまった。それと比べるとエリザベス・テイラーは確かに美しいが、凡百の美人、という印象しか残らなかった。そんな見方しかできなかったので、本作の深いところへの理解には至らず→朝方6時就寝。
9月19日(日) 朝9時半起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→セロリの葉と油揚のおつけ、卵かけご飯(海苔、錦松梅)→〈スリマンガラム〉がスパイスショップ〈スリマンジャル〉をドム経堂に出店したというので、偵察がてらまず〈スリマンガラム〉にて昼(2カレーセット:マトン、ベジコルマ)。それから〈スリマンジャル〉訪問。スパイス類は先日補充したばかりだったので、バスマティ米(1kg)とパパドふた袋を購入。値付けは標準的なようだ。店の人は少し頼りなくもあるが親切。いい店ができた→風呂→『ホット・サマー・ナイツ』(原題『Hot Summer Nights』、監督:イライジャ・バイナム。ティモシー・シャラメ、ジェナイン・セラルズ、アレックス・ロー、マイカ・モンロー、トーマス・ジェーン、エモリー・コーエン、マイア・ミッチェル、ウィリアム・フィクナー。2018、米A24)。少年がひと夏を過ごすことになった田舎町で、ふとしたことから悪に手を染める、そこに現実にその町を襲ったハリケーンがからむ、といった次第だが、どこに力点があるのか、どこをどう面白がればよいのか、よくわからない映画だった。映画で描かれた時代(90年代初頭。しかし音楽はもっと古いものが起用されていた)に何らかの思い入れみたいなものがない者はお呼びでないということかと思ったが、果たして。まあ正直観てもなにも残らなかった→盛香珍蒜香青豆、〈スリマンジャル〉でもらった謎スナック、枝豆、キャベツとトマトとピーマンのサラダ、鰯刺身(おろし生姜)、鰯の皮焼き、セロリの葉と油揚のおつけ、鰯ちりめんじゃこ丼、ビールロング缶×1、ホッピー×4→夜10時過ぎいったん就寝。
9月20日(月) 朝5時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→ニラと油揚のおつけ、卵かけご飯(ちりめんじゃこ、青海苔)、錦松梅、海苔→洗濯→早起きし過ぎたので洗濯物干したあと仮眠→昼、下高井戸までひとり歩いて、まずは〈三友〉が営む〈蓮〉で昼食(スーパー海鮮ちらし+生うに)。お得な感じだが、ものすごく感動するという感じではなかったか。JazzKeirinと他の店を交互に訪ねるとした場合の、「他の店」の選択肢のひとつではある→〈三友〉で秋刀魚、あさり、しじみ、ちりめんじゃこ買って帰宅。そろそろ歩きやすい気候になってきたので、週二三回下高井戸通ってもよさそうだ→風呂→晩の支度→『妖怪大戦争』(監督:黒田義之。神田隆、川崎あかね、青山良彦、木村玄、井上ヒロミ、内田朝雄、若井はんじ・けんじ、大川修、語り手:戸浦六宏。1968、大映)。物語も映像も今となっては子供騙しだが、子供を楽しませることに真剣な様子は十分伝わってくる。そういう点でとてもいい映画だと思う。子供騙しとはいえ、終幕の、日本全国から集まってきた妖怪どもが帰っていく映像は見事→盛香珍蒜香青豆、〈スリマンジャル〉でもらった謎スナック、サラダ(キャベツ千切り、赤ピーマン、緑ピーマン、オリーブ油、白ワインビネガー、おろしパルミジャーノチーズ)、じゃがいもとニンジンの煮っ転がし(ちりめんじゃこ)、鴨燻製、秋刀魚塩焼き、ニラと油揚のおつけ、ご飯、納豆、ビール中瓶×1、ホッピー×4→夜10時過ぎ就寝。
2021年09月20日
9月まとめ(11〜20日)
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記