2021年11月10日

11月まとめ(1〜10日)

11月1日(月) 朝8時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→スパゲティ・ミートソース(ニンニク、ピーマン、トマト追加)、ジャーク・チキン1ケ、ポーチドエッグ→平熱に戻ったので、予定通り老父と昼食および買い物付き添い。寿司(鮪赤身、真あじ、あかいか、活〆はまち、〆こはだ、煮あなご)、あさり汁(すし三崎丸)。およびサミット→『そして人生はつづく』(原題『ندگی و دیگر هیچ‎(Life, and Nothing More...)』、監督:アッバス・キアロスタミ。ファルハッド・ケラドマンド、プーヤ・パイヴァール、モハメッド・ホシン・ルヒ。1992、斯Kanun parvaresh fekri)。フィクションとノンフィクションの混ぜ具合がほんとうに不思議なのだが、あの混ぜ具合でちゃんと一本の物語として成り立っているのがまた不思議。前回観たときと同様、現実の震災の中で生きようとするイランの人々(老人ルヒ、若い母親、老女、地震の直後に結婚した若い二人、子供たち、サッカーの試合放映を見ようとアンテナを立てる青年など)がものすごく魅力的。身近な人の死を淡々と受けれいている様(あるいは他人にはそのように見せているのかもしれない)は、いろいろ考えさせられる→ジャーク・チキン、鴨燻製、煮込みきつねうどん(油揚、椎茸、舞茸、葱、生姜)、納豆、ビール中瓶×1、金宮水割り×1/2→本日はこれで終わりにして、いったん寝て起きたらまた考える。午後5時半就寝→結局8時過ぎに起床。O形サイト更新(絵日記)→風呂→『オリーブの林をぬけて』(原題『زیردرختانزیتون(Through The Olive Trees)』、監督:アッバス・キアロスタミ。モハマッド=アリ・ケシャヴァーズ、ザリフェ・シヴァ、タヘレ・ラダニアン、ファルハッド・ケラドマン、ホセイン・レザイ。1994、斯Abbas Kiarostami Productions)。『そして人生はつづく』の撮影風景を撮っている映画、とも言えるのだが、冒頭で監督(キアロスタミ)役の俳優であるモハマッド=アリ・ケシャヴァーズが自己紹介しながら自分の役を説明するので、三重にメタということになるのかな? したがって虚構を作っている現場のそのまた虚構なわけで、なんでそんな風にしたのかはわからないが、そこに『そして人生はつづく』で新婚夫婦を演じた?役者の舞台裏でのプロポーズ問題が進行していたりして、三重にも四重にも現実と虚構が入り混じる。そんなややこしい造りでありながら、だんだん若い二人の結婚問題に焦点が当たっていったその先のものすごい俯瞰のロングショットの感動と余韻をもたらす、という撮り方は、尋常ではない。なんだかよくわからない部分を味わいたくてまた観たくなる、稀有な映画ではないかと思った。今回『友だちのうちはどこ?』の次に『ホームワーク』をはさんで『そして人生はつづく』『オリーブの林をぬけて』と続けて観ることができてほんとうによかった→煮物、ビール中瓶×2→午前1時過ぎ就寝。
11月2日(火) 朝8時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→茄子のおつけ(揚げ玉)、卵かけご飯(錦松梅、ちりめんじゃこ)、海苔→晩のカレー製作。本日は一種類具沢山の鶏手羽元カレーにしてみた(じゃがいも、ニンジン、玉葱、隠し味的に春菊)。鶏手羽元に塩胡椒して寝かせ、スパイスはよく使うもの(クミンシード、クローブ、カルダモン、クミンパウダー、コリアンダー、パプリカ、ターメリック、ガラムマサラ)、仕上げに牛乳、バター、オイスターソース、ウスターソース、塩で味を整えたが、完成直後は味に深みがない感じだった。寝かせればまた変わるか→金宮ギターの弦交換。ダダリオのXL(フラットワウンド、011)を張ってみた。いい感じだしチューニングもそれまでの弦(なんだったか忘れたが、エレキギター用の009だかの細い弦を張ったと思う)より安定した→『黄金獣』(原作:島田一男、監督:志村敏夫。堀雄二、小杉勇、相丘峯子、久我美子、月丘千秋、田崎潤、千秋実、清川玉枝、千明みゆき、高田稔、清川荘司、伊藤雄之助。1950、新東宝)。久我美子と月丘千秋の美しさ、ビルの外階段を使った逃走と追跡、酒場で卓上を歩く猫をいきなり外に放り投げ「酎をもう一杯!」と叫ぶ千秋実などなど、映画的な見所はいくつかあったし、同じ様な服を着た女が入れ替わったり、謎の女が主人公側の知己であったことの意外性など物語の面白さもあったのだが、なぜか最後まで心踊らず退屈を覚えた。全体的なテンポが(ごく一部の場面を除いて)もっさりしている感じがしたからかもしれない。田崎潤の手下の女たち(千明みゆきほか)が主人公たちを保護する振りをして拉致する流れなど、千明みゆきの存在感の鋭さが際立っていた所為か、却ってなんだかかったるかった→カレーパン、その他、ビール中瓶×1→あまり間を開けずに晩。ピーマンのライタ、トマトのクミンシード和え、鶏手羽元カレー(じゃがいも、ニンジン、玉葱、春菊、ホールトマト、クミンシード、クローブ、カルダモン、クミンパウダー、コリアンダー、パプリカ、ターメリック、ガラムマサラ、牛乳、バター、オイスターソース、ウスターソース)、ジャポニカバスマティ米ご飯、F式らっきょう、岩下の新生姜オイル漬け、ビール中瓶×1→風呂→『猟人日記』(原作:戸川昌子、監督:中平康。山本陽子、小園蓉子、仲谷昇、戸川昌子、二木草之助、稲野和子、高須賀夫至子、岸輝子、北村和夫、小泉郁之、丸山明宏、十朱幸代、辻野房子、中尾彬、日野道夫、北出桂子、山田吾一、三橋敏男。1964、日活)。ミステリーとしての完成度は高いし、それを映画に組み立て直した際のやり方も的を射ていたとは思う。演出も含めた絵造りも、黛敏郎の音楽と相まってひとつの世界としての完成を味わせてもらえるが、最重要人物を原作者その人が演じなくてもよかったのではないか(もっと適切な人選があったのでは)という点と、「ひとつの世界」の中では「骨のない赤ん坊」の描き方が異質だった点が、私には残念だった。「骨のない赤ん坊」は、仮に台詞の上だけで登場させると衝撃度は弱まるが、観る者の想像力に任せるような撮り方でもよかったように思う→金宮酎ハイ×2→午前2時頃就寝。
11月3日(水) 朝9時半起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→ピーマンのライタ、トマトのクミンシード和え、鶏手羽元カレー(じゃがいも、ニンジン、玉葱、春菊、ホールトマト、クミンシード、クローブ、カルダモン、クミンパウダー、コリアンダー、パプリカ、ターメリック、ガラムマサラ、牛乳、バター、オイスターソース、ウスターソース)、ジャポニカバスマティ米ご飯、岩下の新生姜オイル漬け、パパド→DUより連絡あり(ちょうど連絡しようと思っていた)。今年は散歩はなしとのことで残念。その代わりの取材仕事をいただいた。明日打ち合わせ、日曜日取材→午後、〈ちんとんしゃん〉にてゆかりん還暦お祝い。大いに飲む→駅前の〈四文屋〉に移動して二次会。ずっと楽しくげらげら笑っていたが、何を話したかの記憶はなし→タクシーで帰宅。
11月4日(木) 宿酔いで終日横臥。昼過ぎけんちん汁を二杯飲んで徐々に復活→夕方、梅ヶ丘まで歩いて「財団」にて取材。30分歩いたらまた催し、取材の前にお手洗い借りる→打ち合わせは最初五里霧中の感あったが、取材日と取材してもしなくてもという日を決めたら、どんな感じで進めたらいいかは明確になってきた→帰途は小田急線で経堂→茄子ピーマン味噌炒め、けんちん汁、ご飯、たらこ、海苔→取材日と取材待機日と取材不可日をまとめてDUに送付→『マラソンマン』(原題『Marathon Man』、原作:ウィリアム・ゴールドマン、監督:ジョン・シュレシンジャー。ダスティン・ホフマン、ベン・ドーヴァ、ルー・ギルバート、トリート・ウィリアムズ、ティート・ゴヤ、ロイ・シャイダー、ジャック・マラン、フリッツ・ウィーヴァー、ジェイムズ・ウィン・ウー、ウィリアム・ディヴェイン、ニコル・デローリエ、マルト・ケラー、アルマ・ベルトラン、アンソニー・ペニア、ローレンス・オリヴィエ、マーク・ローレンス、リチャード・ブライト、ロッテ・パルフィ・アンドー。1976、米Paramount Pictures)。冒頭のジョギング・レースと、ナチス・ドイツ残党とユダヤ人のカーチェイスが呼応しているのはもちろんわかったが、ではそもそもなぜマラソン≠ェひとつの重要なモチーフになっているのか、当時のアメリカ国民の強い政治不信とそこに背を向けたい孤独な青年の営為の象徴、といったような説明も目にしたが、そう言われれば淡々としたマラソンがそれを象徴しているような気もするものの、それだけではなにか納得できない、というか、マラソン≠ノそこまでのメタファーの力がないような気はした。そこを除けば、CIAによるナチ残党の利用という二重三重の陰謀譚をうまく映像ドラマとして表現したと思う。冒頭のカーチェイスや、主人公(ダスティン・ホフマン)を変人と嘲笑するストリート・ギャングたちの思わぬ協力、主人公とエルザの恋模様等々、娯楽映画としての魅力も少なくないし、物語世界の破綻や矛盾などもなく完成度の高い映画だと思う→午前1時頃就寝。
11月5日(金) 朝9時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→しじみ汁、卵かけご飯(錦松梅、ちりめんじゃこ)、海苔、煮干し出汁殻オリーブ油漬け
→風呂→しじみ汁、鶏手羽元カレーライス、岩下新生姜オイル漬け、ビール中瓶×1→午後、〈神宮前皮膚科〉にて、頭皮のかぶれを診てもらう。こちらの話を聞いてもらってさささっと処方が決まる。前回、腰のかぶれを診ていただいたときは処方されたクスリですぐに治ったので、今回も期待→〈神宮前皮膚科〉への行き帰りは、往路は代々木八幡駅から代々木公園の脇を通り表参道ヒルズの横から。復路は表参道から代々木公園の中を通り、途中でビール休憩して参宮橋駅まで歩く→豪徳寺下車。先日ひどい宿酔いからの発熱で伺えなかった〈ガーデンオブジョイキッチン〉で晩。ジャガ芋とセロリのポタージュ、鴨のキャロットサラダ、ブロッコリーとイワシのオーブン焼き、ガーデンロールキャベツ、4種チーズのピザ(ゴーダ、クリーム、パルメザン、ゴルゴンゾーラ)、イヴェリア・ツィナンダリ(ジョージア白葡萄酒)。どれにも満足したが、とりわけジャガ芋とセロリのポタージュとガーデンロールキャベツは食べててうれしくなって記憶に残る味。ジョージアの白葡萄酒のイヴェリア・ツィナンダリも、水のようでいて飲んでしばらくすると微かな渋みの向こうから酸味がひょいと顔を出す、面白い味わいだった。マダムもお元気そうでなにより→歩いて帰宅。今日は比較的よく歩いた(13,000歩)→帰宅後即就寝→夜10時頃起きて、DUの見積もり制作など(提出は週明け)→『トンチンカン 怪盗火の玉小僧』(監督:斎藤寅次郎。堺駿二、ミス・ワカサ、島ひろし、浅茅しのぶ、田端義夫、伴淳三郎、志茂山剛、翼ひかる、清川虹子、藤乃高子、三井瀧太郎、西川ヒノデ、大江将夫、打田典子、杉山昌三九、尾上さくら、新吉?、益田キートン。1953、東宝)。斎藤寅次郎作にしては気が入っていない感じ。火の玉小僧は誰か、という謎の追い方は面白かったし、浅茅しのぶはなかなかの名演だし、脇を固める名優たちも(子役も含めて)達者で楽しいのだが、なんか間が抜けている印象を得た。冗長な場面が多い所為か→『明日を賭ける男』(原作:井上友一郎、監督:西河克己。中原早苗、岡田眞澄、浅丘ルリ子、横山運平、峰三平、殿山泰司、十朱久雄、高橋とよ、大坂志郎、西村晃、菅井きん、小沢昭一、川地民夫、近藤宏、高品格。1958、日活)。父(大坂志郎)と息子(と思われる川地民夫)の再会、息子のボクシングデビュー、大坂志郎と十朱久雄の兄弟間の土地相続問題、川地民夫の不良の過去とそれを知るチンピラたち、大当たりの宝くじの争奪、父(十朱久雄)と息子(岡田眞澄)の恋の鞘当(中原早苗)、火事ですべてを失う中原早苗、父を亡くしてひとりぼっちになった浅丘ルリ子と川地民夫の恋の行方。順不同でざっと挙げるとこれだけの要素から成り立っている映画だが、それぞれの強弱や重要度がよくわからず、観ていて戸惑った。これまた名優達の藝は堪能できるのではあるが、せっかくの殿山泰司など役どころはわかっても役目がよくわからない。高橋とよや菅井きんが、馴染み深いタイプではないキャラクターを演じていたり、中原早苗の溌剌ぶりがなかなかだったり、いろいろ色が着く前の浅丘ルリ子を堪能できたりなど、魅力はあるのだが、なんでこんなにごちゃごちゃした話にしてしまったのだろうか→金宮お湯割×5→朝7時就寝。
11月6日(土) 午前11時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→しじみ汁、卵かけご飯(錦松梅、ちりめんじゃこ)、たらこご飯、海苔→明日の取材の準備をしようと思ったが、そんなに深くは進めず、明日のカリキュラムを眺めただけで、水戸旅行などの計画検討に移行する→午後頭皮などの処方箋をクスリに変えに出かけ、ついでに〈あずまや〉で適当な晩にする。たこ焼き(しょうゆ)、豚玉、焼き枝豆、納豆キムチやきそば、ビールジョッキ×3→帰宅後午睡→風呂。昨日〈神宮前皮膚科〉でもらったシャンプーとリンスを試してみる→『狼の挽歌』(原題『Citta Violenta』、監督:セルジオ・ソリーマ。チャールズ・ブロンソン、ジル・アイアランド、レイ・サンダーズ、ウンベルト・オルシーニ、ミシェル・コンスタンタン、ベンジャミン・レヴ、テリー・サバラス。1970、伊Universal Film)。冒頭の十分弱、まったく台詞がないまま洗練されているとは言い難いようなカーチェイスにもつれ込む流れがとてもよい。今見ても斬新だったのではなかろうかと驚くが、公開当時の評価はどうだったのだろうか。説明なしに知己同士が出会ってそのまま話が進んでいくやり方は実にハードボイルド的で、その辺りの言葉の少ない感じも、結末に向かってよい効果を生んでいたと思う。世評は知らないが、私にとっては傑作→菊水堂ポテトチップス、ジャイアントコーン、鴨燻製、即席ラーメン(葱)、ビール中瓶×2→午前3時頃就寝。
11月7日(日) 午前6時半起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→ベーコンエピ、ソーセージチーズパン、カフェオレ→朝9時少し前に出立。世田谷代田まで歩こうと思ったが、小田急線沿いに歩こうと思ったところ豪徳寺に出るのにちょっと道を誤ってしまい(ユリの木通りにまっすぐ出ずに赤堤通りに出てしまった)、諦めて豪徳寺から小田急線。しかし赤堤通りに出てしまったところで通り沿いにずっと行けば、歩いても間に合ったかもしれない→農大代田キャンパスにて某講座を取材。都合5時間の間、司会×1、講師×4、受講者×20弱の発言のキモになりそうな部分を延々ノートに取る。録音してあとで聞き返すのもリーズナブルでなくこの方法しかないのだが、やたらに疲れた。しかし未知の分野のことがかなり身体に入り、面白かった→世田谷代田駅周辺に食堂がほとんどなく(鰻屋は開いていたが時間的に断念)、キャンパス内にイタリア料理屋があったがこれも料理を出すのに時間がかかるとのことで昼を食べ損ねたが、帰途は赤堤通りをほぼ一直線に歩く。歩いてみれば大した距離ではなかったが、小田急線地下化から世田谷代田の駅前を再開発するなら、環七から梅ヶ丘の間の小田急線沿いの赤堤通りの歩道も同時になんとかすればよかったのにと思う(赤堤通りの歩道を小田急線の上にはみ出す形で広げることもできるはずだ)→風呂よりもビール。そして晩に突入。菊水堂ポテトチップス、カリフラワーとキクラゲの炒め(ニンニク、生姜)、トマトとセロリとピーマンのサラダ、茄子とピーマンの胡麻味噌炒め、鮭のシチュー(ニンジン、じゃがいも、玉葱)、バゲット、バター、ビール中瓶×2、赤葡萄酒×1/2→夜8時いったん就寝→日付変わる前に起床→『メカニック』(原題『The Mechanic』、監督:マイケル・ウィナー。チャールズ・ブロンソン、キーナン・ウィン、ジャン・マイケル・ヴィンセント、ジル・アイアランド、リンダ・リッジウェイ、タク・クボタ、ハンク・ハミルトン、フランク・デ・コヴァ。1972、米United Artists)。冒頭16分ほどまったく台詞がないのは『狼の挽歌』に似ているが、これはいわゆるオマージュというやつかな? そしてこの16分は、ブロンソンがいきなりどアップで登場してトランクを持って町を歩き出し、安ホテルの部屋に入るだけなのだが、ものすごく不穏な音楽が彩るのも面白い(音楽は全体的に、場面によらず不安を煽るような曲調だが、なんだかとてもよい)。プロの殺し屋たるブロンソンの住まいがやたらに豪華でクラシック音楽を好んで聴いているなどは村川透の『野獣死すべし』を思い起こさせるが、全体に主題のようなものはあるのだろうがそんなものはどうでもよくなるような、ただただブロンソンの行動や表情を観ていたくなるような映画だ→清水美沙主演の『人間椅子』観始めたが、半分くらいで眠くなり就寝→映画鑑賞中、カップ焼きそば(うずらの卵×2)、ビール中瓶×1、御酒×2→朝7時頃就寝。
11月8日(月) 昼前起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→『人間椅子』(原作:江戸川乱歩、監督:水谷俊之。清水美砂、國村隼、菅原大吉、趙方豪、光浦靖子、温水洋一、山路和弘、前川麻子、網浜直子、澄淳子、太田惠資、高橋竹予、大駱駝艦。1977、ケイエスエス)。6年前に観ていたが、ほとんど思い出さなかった(太田惠資と高橋竹予の演奏場面は思い出した)。乱歩『人間椅子』が原作ではあるものの、谷崎潤一郎が『人間椅子』を書いたらこんな感じになったのではなかろうかという趣。話がほとんど清水美砂、國村隼、山路和弘の三人だけで進められるのは、そういう趣に合っているように思う。ついでながら清水美砂ご本人があまりエロくないのがまたよい。エンドロールの『君恋し』の長調変奏も、この映画に合っていたと思う→鮭のシチュー(ニンジン、じゃがいも、玉葱)、バゲット、バター→DUに見積もり提出→仮眠→風呂→NHK『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』、木村多江が最初はきれいすぎるのだが、だんだん渡辺江里子その人に見えてくる。反対に安藤玉恵は最初は木村美穂が乗り移ったかのようだが、だんだん別の人物像が浮かんでくるが、しかしそれは「阿佐ヶ谷姉妹」でないときの人物像なのかもしれない。いずれにせよ、役者というのはすごいものだなと思わせられる。話はやや冗長だが、その冗長な感じがおそらくこのドラマのキモなのではなかろうか→『マジェスティック』(原題『Mr. Majestyk』、監督:リチャード・フライシャー。チャールズ・ブロンソン、アレジャンドロ・レイ、バート・サントス、リンダ・クリスタル、ポール・コスロ、フランク・マクスウェル、アル・レッティエリ、リー・パーセル、テイラー・レイチャー、ジョーダン・ローズ。1974、米United Artists)。チャールズ・ブロンソン扮する主人公はあくまでも正義の人で悪に暴力の鉄槌を下すわけだが、あまりに強すぎるので小ずるい悪党からは訴えられ刑に服すはめになるような人物。そこにたまたまタチの悪い殺し屋と袖すり合うことになり…… という次第だが、そういう設定自体冷静に考えればあり得ない≠ヘずだし、これまた特に受け手に訴えかける主題のようなものも見当たらないのだが、そんなことを気もさせず、頭と力を使ったブロンソンの活躍ぶりにスカッとさせてもらえる。敵方の女が無駄にきれいで無駄にお洒落なのもなんだかよい。蛇足だが、原題も『Mr. Majestyk』は「majestic」(威厳のある、荘厳な、堂々とした、雄大な)とかけているのだろうが、わざわざ人の名前にしているので、邦題も形容詞かな? という題ではなく「ミスター」を付けたほうがよかったような気がしないでもない→磯崎がくれたウイスキーのロックを三杯。午前4時頃就寝。
11月9日(火) 朝10時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→白菜のおつけ、卵かけご飯、納豆、錦松梅、海苔→B電子原稿初稿完了→『狼よさらば』(原題『Death Wish』原作:ブライアン・ガーフィールド、監督:マイケル・ウィナー。ホープ・ラング、チャールズ・ブロンソン、ウィリアム・レッドフィールド、フロイド・レヴァイン、キャサリン・トーラン、ジェフ・ゴールドブラム、グレゴリー・ロザキス、クリストファー・ローガン、スティーヴン・キーツ、スチュアート・マーゴリン、ヴィンセント・ガーディニア、ステファン・エリオット。1974、米Paramount Pictures)。「アマチュア刑事」(vigilante、自警団)を警察が、仕方なくにせよ容認し利用し、そして取引するという流れは、ちゃんと考えるとまずい展開だなとも思う。本作の主眼は、恐らくそういう状況に置かれた男の内面の変化を描くことにあると思うのだが、結果としては私刑を肯定する表現になってしまっているとも思う。以前観たときは「現在のなんとか警察などと同じく、行き過ぎた正義の表現とも取ることができようが、その辺りの機微がぎりぎりのところなのも面白い」と思ったが、繰り返し観ると主人公が次第に自分の行動に酔っているようにも思えてきて、判断が揺らぐ。結局直接の仇は討てないわけだし。話の運びが恐ろしくわかりやすい(ように思える)ところも、そう思う由縁か→菊水堂ポテトチップス、青魚の南蛮漬け、トリッパ、餃子、キャベツとピーマンとトマトのサラダ、白菜のおつけ(揚げ玉)、ご飯、たらこ、ビール中瓶×2、ホッピー×1→食後仮眠→『化身』(原作:渡辺淳一、監督:東陽一。阿木燿子、藤竜也、梅宮辰夫、黒木瞳、淡島千景、加茂さくら、小倉一郎、青田浩子、永井秀和、河合絃司、三田佳子。1986、東映)。仕事も色事もうまく行ってて自信のある中年男が若い女に溺れてみっともない振る舞いをするようになる、という人物を藤竜也が演じているという以外、価値を感じなかった。それにしたって、男女の機微への深い洞察に裏打ちされているかというと、なんだかありきたりにあるいは中年男の願望を表面的に描いただけのようで、そんなこともなかったように思う。私にとっては面白みのほぼない映画だった→午前4時頃就寝。
11月10日(水) 朝10時起床。白湯、マヌカハニー、メイプルシロップ→白菜のおつけ、卵かけご飯、納豆、海苔→近所のセブン・イレブンにて〈タワーレコード〉からのCD受け取り→いったん家に戻って休憩してから、まずは経堂駅前に出て無地の香典袋を購入(なんとなく「霊前」という気分ではなかったので)→すずらん通りから裏道に入って適当に北上し、ひさびさに〈fischiff VERLAG und KÜCHE〉へ。ひさびさというか、裏を返しにか。高柳『Dangerous』を進呈し、アナログ三枚をお貸しする。お返しにBicのボールペンをいただき、ジョン・ケールの初期三部作が高柳っぽいということでお貸しいただく。あとは間章の話(主に私が悪口を言った)と自転車の話。世田谷の長谷川商会というご老人が営む自転車を推奨していただいた。ランドナー の聖地だそうだ。ピザトーストにビール小(ドイツのschneider weisse)×2→帰途も歩き。一万歩には満たなかったが、よい散歩になった→風呂→豚生姜焼き、キャベツ千切り、セロリとトマトとピーマンのサラダ、うずらの卵、舞茸とぶなしめじのおつけ、ご飯、たらこ、海苔、ビール中瓶×1、ホッピー×3→夜11時就寝。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記