1月11日(火) 朝11時起床。白湯、マヌカハニー、梅もどき→大根の葉と油揚のおつけ、五種のダール、鶏キーマ、ご飯、うずらの卵→『運が良けりゃ』(監督:山田洋次。桜井センリ、ハナ肇、犬塚弘、武智豊子、富永美沙子、倍賞千恵子、砂塚秀夫、松本染升、藤田まこと、田武謙三、左卜全、田辺靖雄、安田伸、渥美清。1966、松竹)。精査はしていないが、注意深く観なくても「付き馬」「妾馬」「黄金餅」「らくだ」を元ネタにしているのはわかる。それはわかるが、だからなんだよという喜劇。いろいろな噺を一本の映画の中に入れ込むという点では、東宝の『落語長屋』シリーズに大きく劣る。どちらもアンツルが関わっているので、なんでなんだろうなあと思うのが、無責任な受け手のせめてもの責任だろうと、どうでもいいことを考えてしまった。馬鹿シリーズ同様、役者が物語のコマとしてしか動いていないのが、本作の最大の欠点という見方は間違っていないと思うがどうだろうか。その中で倍賞千恵子のみ輝いているのが、却って虚しさを募らせる→ギター練習。ついで、ではないが、11/4での手拍子練習と、カホンでの11/4の練習。できたと思うと拍を見失う→カリフラワーと冷凍マトンで煮込みを作ろうと思い立ち製作。冷凍マトンを食べやすい大きさに切ったのち、粉末の鶏ガラ出汁で一時間弱煮て、そこにカリフラワー×1とニンジン×2と玉葱×1を適当に切って投入して15分ほど(カリフラワーにとっては長過ぎたようで概ね溶けてしまった)。それからニンニクと生姜の千切りをクミンシードと炒めて鍋に投入。さらにコリアンダーとパプリカと黒胡椒を小さじ1ずつ投入。なんだか奇跡的(は大げさだが)にうまいものができた→『ニッポン無責任時代』(監督:古沢憲吾。中島そのみ、田崎潤、谷啓、犬塚弘、植木等、峰健二、久慈あさみ、中北千枝子、人見明、ハナ肇、田武謙三、重山規子、団令子、安田伸、桜井センリ、石橋エータロー、松村達雄、清水元、藤山陽子、由利徹。1962、東宝)。日本の喜劇映画とはなにか、山田洋次作品とその点を比較するつもりでひさしぶりに観てみたが、すべてが完璧で改めて驚く。冒頭の会話の間(カット割も含めた)だけで映画の世界に引き込まれるのだが、この技術や手法を古沢憲吾はどうやって身に付けたのだろうか。そしてなぜ後世(山田洋次な)に引き継がれなかったのだろうか→『ニッポン無責任野郎』(監督:古澤憲吾。植木等、ハナ肇、草笛光子、由利徹、人見明、団令子、犬塚弘、中北千枝子、石橋エータロー、浦辺粂子、安田伸、桜井センリ、中島そのみ、ジェリー伊藤。1962、松竹)。『ニッポン無責任時代』を観た流れで観たが、作品の本質的な価値というか存在意義というか、そういう点では撮られなくてもよかった作品と思う。しかしこれが作られたからこそ『ニッポン無責任時代』のすごさを改めて味わうことができるわけで、そういう意味では無駄な作品ではないし、クレイジー映画という大きな枠で考えれば欠かせない作品ではある。そう考えると、時の勢いに乗っていろいろなものを作るのは無駄ではないのだなと思う。そういうことを考えさせてくれる作品と、本日は思った→菊水堂ポテトチップス、五種のダール、鶏キーマ、おかき、マトンとカリフラワーとニンジンと玉葱の煮込み、ビール中瓶×1、ホッピー×3→酔っぱらった勢いでいろいろ練習。最後はベースを弾いた→本日も風呂さぼって午前1時就寝。
1月12日(水) 朝8時起床。白湯、マヌカハニー、梅もどき→納豆汁、餅(海苔)→風呂→ギター練習→きつねそば→パット・メセニーバンドの必要音源をiPodにコピー。ぎりぎりだが、これで音源聴きながらカホンの練習、という運びにようやくなった→『クレージー作戦 くたばれ!無責任』(監督:坪島孝。植木等、浜美枝、広瀬正一、藤山陽子、山茶花究、谷啓、ハナ肇、北あけみ、清水元、犬塚弘、北川町子、安田伸、石橋エータロー、桜井センリ、鈴木和夫、堤康久、上原謙、淡路恵子、田武謙三、東野英治郎、堺左千夫、清水由記、千石規子、瓜生登代子、中北千枝子。1963、東宝)。勢いという点では『ニッポン無責任時代』に敵うものではないが、劇映画としての完成度という点ではかなり高度ではないかと思う。その分爆発力には欠け、こじんまりと大人しくまとまったような印象はあるが、それをどう評価するか、あとは好みとかそのときどきの気分によるのではないかと思う。多少の説教くささ(プラシーボ効果とわかったあともやる気があれば前に進めるといったような)が気になるといえば気になるが、そこを敢えて見ないという鑑賞法もまあ可能ではあろう。またその辺をより深く考えるには、『ニッポン無責任野郎』と本作の間に撮られた『クレージー作戦 先手必勝』『日本一の色男』も観返す必要がある→菊水堂ポテトチップス、マトンとカリフラワーとニンジンと玉葱の煮込み、鶏手羽元さっぱり煮(大根、椎茸、葱、茹で卵)、ビール中瓶×2→『First Circle』の構成について問い合わせ。原曲からそんなに複雑な変更ではなかったので、スタジオ入る前に聞いておいてよかった→『First Circle』の構成がはっきりしたので、練習用の音源を仕上げ。ついでに演奏中に構成を確認できる程度の譜面(ほぼ小節数とパート名を記したのみ)を製作→『吸血鬼ゴケミドロ』(監督:佐藤肇。吉田輝雄、西本裕行、佐藤友美、北村英三、金子信雄、楠侑子、加藤和夫、山本紀彦、高橋昌也、高英男、キャシー・ホーラン。1968、松竹)。突っ込みどころも多いのだが今となっては語り尽くされた部類の映画と思うが、金子信雄、楠侑子、高英男の怪演と佐藤友美のにじみ出る色気(エロといったほうがよいかもしれない)はやはり面白い。しかし乗り合わせた乗客の人間模様は、やはりもう少し練ったほうがよいのではないかと思うが、それも含めてこの映画の味わいなのだろうとも思う。とはいえ、今後繰り返し観るとは思わない(本日は、ここ十年以内に一度観たのをすっかり忘れて観てしまった次第)→午前3時就寝。
1月13日(木) 朝11時起床。白湯、マヌカハニー、梅もどき→目玉焼き、トマトソテー、ソーセージパン1/2、カレーパン1/2→一階にいろいろ設置してカホン練習を二時間ほど。22/8の基本パターンはなんとか。ちょっと崩したりするととたんに拍を見失うが、土曜日に間に合うか。ただだんだん気持ちよく叩けるようにはなってきた→『僕のワンダフル・ライフ』(原題『A Dog's Purpose』、原作:W・ブルース・キャメロン『A Dog's Purpose』(野良犬トビーの愛すべき転生)、監督:ラッセ・ハルストレム。ジョシュ・ギャッド(犬の声)、ブライス・ガイザー、ジュリエット・ライランス、ルーク・カービー、マイケル・ボフシェバー、ガブリエル・ローズ、ピーター・ケラミス、キャロライン・ケイヴ、K・J・アパ、ブリット・ロバートソン、ジョン・オーティス、カービー・ハウエル・バプティスト、プーチ・ホール、ペギー・リプトン、デニス・クエイド。2017、米Universal Pictures)。ほぼ完全に犬の目線から描いた物語、という点が面白い。『愛犬チャッピー』って落語もあるが、犬の目線で人間の物語を描いたという点では、私が知らないだけかもしれないが、あまりほかに類がないのではなかろうか。そして小さい家族や小さい人間の人生も、犬の目から見たらとても不可解で豊かに捉えられているというところは面白かった。設定で勝ったような作品ではあるが、しかし犬への演技指導や撮り方も含めて、たいへん素晴らしい映画だと思った→菊水堂ポテトチップス、水戸ぎつね、キャベツとセロリのパッチャディ、鶏手羽元さっぱり煮(大根、椎茸、葱、茹で卵)、もりそば、ビール中瓶×1、御酒×3→晩のお供に、録画しておいた歌舞伎『野田版研辰の討たれ』を観る。私が観たのは2001年の初演だったろうか、それとも2005年の再演だったろうか。筋書きを買ったはずだから探せばわかるが、それはともかく改めていい芝居である。もう映像でしか観ることはできないが、映像で観ることができるだけでも幸せだと思わざるを得ない→夜10時就寝。
1月14日(金) 深夜に起床し風呂→『クイズ!脳ベルSHOW』で一杯飲んでから朝6時就寝→朝9時半起床。蕎麦湯→宇山稲荷経由砧公園抜けて聖ドミニコ学園の脇通って岡本八幡に上って下りて、富士自動車工業にて車検に出したクルマ引き取り。天気もよくよい散歩→帰途は馬事公苑の脇から世田谷通りに出て、オークラランドの駐車場にクルマを停め、昨夜地図を見て気になったラーメン屋〈タナカロボ〉にて鯛煮干しの塩そば。最初は鯛の風味に若干の行き過ぎを感じたが、麺と共に啜ったり、上に乗ったソーキを崩したり、胡椒を振りかけたり、自家製コーレーグースを注いでみたりしているうちに、いろいろな味わいが渾然となってたいへん満足感を得た。量も私にはちょうどよいし、値段も手頃で、かといって行列ができているわけでもなかったので、また近々裏を返しに行こうと思う→駐車場代浮かすのにサミットで買い物して帰宅→カホン練習→おやつに鮭缶と茄子のミートソーススパゲティ→夕方新宿に出て、〈K's Cinema〉にて『なれのはて』(監督:粂田剛。嶋村正、安岡一生、谷口俊比古、平山敏春。2021、ブライトホース・フィルム)。昨年ひょんなきっかけで、高岡大祐の音楽(テューバ独奏)を入れる前の試写を拝見したが、その鑑賞直後に記した感想(2021年10月27日。 http://aokiosamublog.sblo.jp/article/189109820.html )は下記のとおり。
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フィリピンに居残った困窮邦人を訪ねた作品としては先行作である書籍、水谷竹秀『日本を捨てた男たち』と比較しないわけにはいかないが、言葉は極力少なくナレーションでの説明もなく(説明は最低限の字幕のみ)、フィリピンの音と人々、それから全体的な空気感をなるべくそのまま伝えようとしたところに、書籍ではなく映画で取材対象を捉えた意味があるのだと思った。もちろん先に『日本を捨てた男たち』を読んでいたからというのもあるが、(多少は受け手の感情を制御しようとしたと思われる編集はあるように思ったが)過剰な物語の構築をせず取材対象の証言だけを組み立てながら、彼らの置かれた状況と、そこから日本とフィリピンの違い、フィリピンがなぜ(追記:一度日本に戻ってもなお)帰りたくなる土地か、日本とはなにか/なぜ居心地が悪いのか、自分が同じような立場(それは日本人、フィリピン人のどちらも)になったらどうするか等々の問題をじわじわと突きつけてくる。派手さを捨てた分どれだけ話題になるかはわからないが、一見映画としてなにもしていない≠謔、でいながら、深い問いかけのあるドキュメンタリーと思った。取材対象の日本人たちの話す言葉にやや聞き取りにくい箇所があったが、公開に向けて整音中とのことなので期待。
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本日劇場公開を拝見し、上述の感想と同じだったり異なったりしたところを連ねてみる。
>言葉は極力少なくナレーションでの説明もなく(説明は最低限の字幕のみ)〜
今回もそのとおり。さらに言えば、フィリピン人たちが自分たちの言葉でまくしたてる場面に敢えて日本語字幕を入れなかったのは、本日上映後の質疑応答での監督曰く「自分と同じ体験を観客にもしてもらいたかった」(大意)という趣旨に対して大正解だったと思った。
>(多少は受け手の感情を制御しようとしたと思われる編集はあるように思ったが)
今回はまったくそう思わなかった。むしろ前回「フィリピンの音と人々、それから全体的な空気感をなるべくそのまま伝えようとした」と思ったことが、観客を特定の方向に導かない≠ニいう作り方がより鮮明になっていた、という感想へと進んだ(帰り際に監督から「前回からさらに編集を加えた」旨伺ったが、左記の感想を得たのはその話を伺う前)。音楽を加えた以外に多少編集に手を加えたとのこと、それは尺の調整とのことだったけれども、もしかしたらそれが映画としてのリズム感を磨くことにつながり、その結果一観客である私には左記のように作用したのかもしれない。
>フィリピンの音と人々
>派手さを捨てた分
昨年拝見したものと比べると、高岡大祐の音楽(テューバ独奏)を入れて尺の調整などを行った分、こういう言い方は監督には不本意かもしれないが、商業作品としての完成度(映像のリズム感の気持ちよさなども含めて)が増したように思った。しかしその一方で、音楽を加えたことで「フィリピンの音」の力が減じられる結果にならなかったのは、二度観た者としてはとてもうれしい。
>取材対象の日本人たちの話す言葉にやや聞き取りにくい箇所があったが
これは見事に解消されていた。そして、前回聞き取りにくい思ったのは、音声の調整のこともあるが、取材対象の人々の歯が一様に抜けている(取材時期によっては歯がほとんどない人もいる)ことが大きいのではなかったかと、本日は新たに思った。
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ということで、東京の楽日に伺えてよかったという思いを噛み締めている次第だが、
>派手さを捨てた分どれだけ話題になるかはわからないが〜
なんと、この年末年始の上映が好評だったそうで、今年3月に再上映が決定したとのこと。この点は私はメガネ違いだったわけだが、とにかくめでたい。
フィリピンに行き着いた男たちという、日本で生きている我々にとっては特殊な人たちを追った作品ではあるが、今自分が生きている世間≠竚流範囲が果たして自分が生活を営むに当たって正解だったり相応しかったりするのか、改めて考えるきっかけになる映画と思ったのは、前回と同様。上記私の記した感想以外にも、いろいろな受け止め方ができる作品であると思うし、映画に対しても主題に対しても取材対象の人々に対しても誠実に撮った作品だとも改めて思った→平和に電車で帰宅。マスターが退院されたそうなので、ひさびさに〈夢亀ラーメン〉。ラーメン一杯で帰るつもりが、まず馬すじ煮込みでビール。せっかくだからといも焼酎をロックで頼み、子供水餃子もらったらもう一杯飲みたくなりお代わり。〆に夢亀ラーメン。結局ほぼいつもと同じであった→帰宅後、『なれのはて』の前回と今回の感想の共通点や相違点などをまとめたのち就寝。午前1時頃。
1月15日(土) 朝9時起床。白湯、マヌカハニー、梅もどき→急いで中江クリニックに行こうと思ったが、血圧一覧を作成していなかったことに気づき心萎え、本日の予約はキャンセル。月曜は予約はできないそうだが、待っていればいつかは診てもらえるらしいので、月曜日に伺うことにする→風呂→本日の支度。カホンのケースは購入後初めて使ったが、特に問題なし。また必要なセットもカホンケースとFreitagのショルダーバッグのふたつに収まる模様→クルマで西荻窪へ。環八に入ったらそんなに混んでなかったので、富士見ヶ丘から五日市街道に出る抜け道はやめて環八から五日市街道にした→スイスイと西荻窪到着。お目当ての駐車場は満車だったが、第二候補のJR高架下に入れた→時間が余ったので、〈こけし屋〉でポークカレーライス、生ビールグラス×1。〈こけし屋〉は、現店舗をビルに建て直すため、今年4月から三年休業するとのこと→スタジオ〈リンキーディンク〉にて、秋山ユニットの初リハーサル。やはり『First Circle』は難物。何度か演っているうちにときどき合ったりするのが面白いが、三人がそれぞれ引っ張られ合ってしまうので、一応の軸として私が打ち込んだ練習用音源を聴いて合わせてみたらどうかと提案する。あとの『Smile』『Rise Up』は私のリズムが寄れなければまあなんとか形にはなるかな→〈こけし屋〉近くの〈キンミヤ蛇口と大衆酒場とらや〉なる居酒屋で反省会。私はクルマなのでトマトジュースのみ。肴は刺身盛り合わせ、揚げたこ焼き、キャベツ、アボカドなど→帰途もまあスイスイ→風呂→『メリーに首ったけ エクステンデッド版』(原題『There's Something about Mary』、監督:ピーター・ファレリー/ボビー・ファレリー。ジョナサン・リッチマン、トミー・ラーキンス、ベン・スティラー、キャメロン・ディアス、ダブル・アール・ブラウン、キース・デイヴィッド、マーキー・ポスト、クリス・エリオット、ヒラリー・マシューズ、マット・ディロン、ジェフリー・タンバー、リン・シェイ、サラ・シルヴァーマン、カンディ・アレクサンダー、マーニー・アレクセンブルグ、リー・エヴァンス、ハーランド・ウィリアムズ、ロブ・モラン、リチャード・エム・タイソン、ブレット・ファーヴ。1998、米20th Century Fox)。何度観ても面白い。バカで軽くてくだらない笑いのネタをまずはたくさん出しておいてから、それらが可能な限り効果を発揮するように精緻に組み立てた、という印象を、今回は得た。「エクステンデッド」の部分は、ヒーリーがマイアミの拠点としていた部屋での顛末(ヘビの存在など)を膨らませたようで(詳細は未確認)、あってもなくてもという感じだったが、話の流れの中で自然にわははと笑わせられる可笑しさはあった→ニンジンとレンコンの炒め、キャベツのヨーグルトサラダ、ちくわと大根の煮物(うずらの卵)、わかめとじゃがいものおつけ、ビール中瓶×1、金宮お湯割×2→午前2時就寝。
1月16日(日) 朝10時起床→わかめとじゃがいものおつけ、卵かけご飯、海苔、納豆→ギターと歌の練習。歌うとどうしてもずれるが、TVの音を消してみたらそんなにずれなくなった。要は集中力が散漫だったということか。それだけではなかろうが、それもあろう→サッポロ一番ソース焼きそば(ちくわ、ピーマン、ニンニク、生姜)→昨日の荷解き+α→風呂→キャベツとトマトとオイルサーディンのサラダ、菜の花おしたし、水戸ぎつね、わかめ酢、チーズ、わかめとじゃがいものおつけ、餅1/2、ビール中瓶×1、金宮お湯割×2→夜0時就寝。
1月17日(月) 朝10時起床。白湯、マヌカハニー、梅もどき→わかめとじゃがいものおつけ、卵かけご飯、海苔、納豆、錦松梅→『First Circle』の音源と譜面を校正・修正してバンドに送付→昼過ぎ中江クリニックへ。今回は予約なしなので待たされると思ったが、案外すんなり通されて、血圧もよく調整していると褒められた(血圧に関しては、朝はまだ下が90超えることが少なくないので要注意だが)→薬局でクスリ受け取り、〈あずまや〉休みだったので諦めて〈土井商店〉で卵購入し、〈藤木商店〉で焼き鳥買って帰るつもりが戻るのが面倒になって〈結〉で揚げ物買って帰宅。あとで考えたら〈藤木商店〉から〈土井商店〉と歩けばよかったと憮然→『女と味噌汁』(原作:平岩弓枝、監督:五所平之助。池内淳子、田中邦衛、中村是好、佐藤慶、市原悦子、山岡久乃、石井富子、長山藍子、桜京美、北あけみ、川崎敬三、松本染升、木村俊恵、北村和夫、田村正和、京塚昌子、東野英治郎、浦辺粂子。1968、東宝)。女性がひとりで生きていく、そのひとつの形を、現実から大きく踏み外すことなく冷徹さも備えた暖かい目でもって描写した映画、と思った(ただし男の薄汚さやダメさ加減については多少厳しめに修正しながら観るほうがよいかもしれない)。原作は読んでいないものの、細かい会話の端々などから原作もさぞ素晴らしいのだろうと思わせる一方、役者ひとりひとりがそれぞれの役割に沿った個性を微妙かつ絶妙に演じている点だけでも、映画化の大きな意味があったのではなかろうか。これまたうっかり見逃していた名画であった。田村正和がへたくそなのはご愛敬→鶏唐揚げ、イカ天、きす天、トマトトオイルサーディン、葱とわかけのおつけ、餅1/2、ビール中瓶×2、ホッピー×1→夜7時頃就寝。
1月18日(火) 深夜一度目覚めて数時間起きてまた寝て、朝8時起床。白湯、マヌカハニー、梅もどき→葱とわかめのおつけ、卵かけご飯(錦松梅)、海苔→老父と昼食および買い物付き添い(〈湧水〉にてなめこそば、サミット)→B電子よりご用命のサイトアップデートの作業、ざっと完了したので送付→夕方神楽坂に出て、少し時間が早かったので坂道の東側を少し散策したのち、〈龍公亭〉で早めの晩。上海蟹味噌クリーム春巻、焼賣、豉汁炒魚球(白身魚の黒豆味噌炒め)、酸辣湯(海苔入りスーラータン)、カレーライス、ビール×2、紹興酒×1。先客のひとりがなんだか落ち着かないおじさんだったが、店はゆったり落ち着いた感じで、料理もたいへん結構であった。特にカレーライスは微妙絶妙なカレー味のついた海鮮餡掛けご飯の趣で珍しくかつ食べて満足。神楽坂に用事があったらまた行きたい→〈The Glee〉にて、ほぼ9年ぶりにSembelloのライブ見物。冒頭の二曲、「Hittite」の変拍子なのに心地よいうねりと「Ocean Planet」のエキゾチカ風味に嬉しくなって泣きそうになる。ゲストのリトル・クリーチャーズ鈴木正人、栗原勉のリズム隊も、細やかでかつこちらの心を揺さぶってきて最高。今回は「コンサート形式」とのことで、ほぼ二曲ずつ曲を届けながら合間におしゃべりが入るステージングも楽しかったし、なんだかいい寿司屋でおまかせで二種類ずつ握ってもらっているような心地もした。曲目は下記の通り。
01 Hittite
02 Ocean Planet
03 In The Groove
04 Sembellogy
05 Elixir
06 Side-whiskers Boogie
07 鞍馬山(デュオ)
08 Indigo Blues(デュオ)
09 Cinema
10 初日の出
11 Hillside Strut
12 Precious thing
13 白鹿
14 Olmeca
15 スチーム・ジョー
enc)
16 Raise It All
17 Moon Mist
→終演後、邦和さんと沖に挨拶し、ステッカー買ってお暇→会場で遭遇した大学自分の友人とO形と三人で地中海バルの〈マンワール〉に移動し一杯。フムス、アヒージョ、アクアパッツァ、ジントニック×1、白葡萄酒×2。ここもなかなかいい店だった。〈歯車〉が現在はふたりまでの客しか入れておらず寄れなかったのが残念→平和に電車で帰宅→なにか食べてからとも思ったが、『クイズ!脳ベルSHOW』見ているうちに眠くなり、午前2時頃就寝。
1月19日(水) 朝10時起床。白湯、マヌカハニー、梅もどき→終日ギターの練習と、あと『Rise Up』のカホンのアレンジを検討すべく、手書き譜面にコードを筆写するなど。ギターの練習は、だいぶ昔にやったクラシック・ピアノの練習曲をギターで弾くというのを思い出し、忘れている部分を思い出しながら何度も弾いてみた。最初はまったくできなかったが、音列も左手の運指も思い出し、ついでに右手は親指人差し指をきっちりきれいに交互で弾けるよう練習→風呂→『またも辞めたか亭主殿〜幕末の名奉行・小栗上野介』(原作:大島昌宏『罪なくして斬らる〜小栗上野介〜』、監督:吉村芳之。岸谷五朗、石橋蓮司、西村雅彦、塚本高史、堀部圭亮、井上順、稲森いずみ、中原ひとみ、伊東四朗、石田えり、フロラン・ダバディ、松重豊、パトリック・ヌジェ、芦田昌太郎、江原真二郎、近藤正臣。2003、NHK)。ほとんどちゃんと見なかったが、岸谷五朗の小栗上野介と西村雅彦の勝海舟はミスキャストではないかと思った。前者は賢さの片鱗も感じられず、後者は勝海舟ならではの人たらしの感じや大物感、すかっとした男らしい感じがない。ただそれを承知のキャスティングで、従来の像とは違うなにかを語りたかったのだろうし、それを私がわからなかったのかもしれない。あと、いい加減な見方でも稲森いずみの演技力の高さにははっとさせられた。今までも他のドラマでは見ていたが、気づかなかった。育ちも透けて見えるような武家の妻女らしい佇まいや表情による細かな感情の変化の表現などは見事だった→たらチリ(牡蠣、白菜、大根、えのき、ぶなしめじ、椎茸、豆腐)、ビール中瓶×1、御酒×3→夜0時就寝。
1月20日(木) 朝8時半起床。白湯、マヌカハニー、梅もどき→たらチリ、餅(海苔)→午前中ギター練習、一階の段ボール片付け、居間の散らかりの片付けなど→即席ラーメン(おろしにんにく、葱、生卵)→午後はカホン練習。カホンの演奏時にDWのLowboyを使おうか迷っていて、本日の練習はどちらかというとカホンよりもカホンを叩きながらハイハットを踏む練習のほうが主眼。でもしばらくは右足(かかと)と左足(ハイハット)の組み合わせをなるべく自由にこなせるようにしたい→風呂→『初笑い底抜け旅日記』(監督:青柳信雄。榎本健一、トニー・谷、柳家金語楼、如月寛多、沢村いき雄、旭輝子、竹屋みゆき、榎本雅夫、丘龍児、沢井三郎、楠トシエ、木戸新太郎、小堀明男、柳沢真一、三木のり平、森川信、三田照子、中村是好、沢村宗之助。1955、東宝)。一年前に観たのをすっかり忘れていたが、呑気でバカバカしくて、また観たのを忘れて観たい。ブラームス『ハンガリー舞曲第5番』を使ったチャンバラは、前回観た際はとても長くて手応えがあったという記憶だったが、ほぼ忘れて観た今回は短く感じた。まあ覚えていたということか→『ガネーシャ マスター・オブ・ジャングル』(原題『Junglee』、監督:チャック・ラッセル。プージャー・サワント、タライヴァサル・ヴィジャイ、アトゥル・クルカルニー、クシャル・メノン、ヴィドゥユト・ジャームワール、アシャ・バット、マカランド・デシュパンデ、アクシャイ・オベロイ、ヴィシュワナート・チャテルジー。2019、印AA Films)。あまりインドっぽくない(ボリウッドっぽくない)という印象だったが、監督がアメリカ人(ハリウッドの監督)というのとなにか関係のあるやなしや。主人公のラージ・ナイアに扮するヴィドゥユト・ジャームワールは実際にカラリパヤット(ケララ地方に伝わる武術)の経験があったからそういう設定にしたのか、主人公がやたらに強いのは妙に可笑しかった。でもあとはなんだか中途半端なアドベンチャー映画の趣→菊水堂ポテトチップス、鱈唐揚げ、レンコン唐揚げ、うずらの卵唐揚げ、牡蠣と舞茸のバタ炒め、たらチリ、ビール中瓶×1、御酒×2→食後はO形が早々に寝てしまったので、『白い波』の弾き語りを練習したり映像を撮ってみたり。結局深夜まで起きていて、午前2時就寝。
2022年01月20日
1月まとめ(11〜20日)
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記