2022年08月31日
8月まとめ(21〜31日)
ジョン・カサヴェテス『フェイシズ』、千歳船橋〈カレー&カフェ ちとにこ〉、老父杏林病院受診付き添い、サルヴァトーレ・サンペリ『青い体験』『続・青い体験』、ジキ・ローテムント『卒業試験』、ジョーダン・ルービン『ゾンビーバー』、野崎正郎『広い天』、MRI断念、ご近所麻雀コテンパン、古沢良太・田中亮『コンフィデンスマンJP』二本、西荻窪〈フランクフルト〉のコンビーフ。
8月21日(日) 朝7時半起床。白湯、マヌカハニー→ドライカレー、チキンビリヤニ、温泉卵、サモサ、わかめとじゃがいものおつけ→朝食後、昼過ぎまで横臥→そうめん(ロースハム、うずらの卵×3、おろし生姜、青紫蘇)→カホン練習。ツー・スリーを再度ゆっくりのテンポから。手足の動きを思い出すのに時間がかかってしまうが、動き出したあとのリズムの明瞭さは増したような気がしないでもない→風呂→菊水堂ポテトチップス、チッチャロン・バラット、ロースハム、チキンローフ(スープ味)、冷や茶漬け(まつのはこんぶ、ほうじ茶)、ビール中瓶×1→食後眠くなり横臥→深夜起床→『フェイシズ』(原題『Faces』、監督:ジョン・カサヴェテス。ジョン・マーレイ、フレッド・ドレイパー、ジーナ・ローランズ、リン・カーリン、ジーン・ダーフラー、ヴァル・エイヴァリー、エリザベス・ディーリング、シーモア・カッセル、ドロシー・ガリヴァー、ジョアンヌ・ムーア・ジョーダン、ダーリーン・コンリー。1968、米Continental Distributing)。破綻に向かうひと組の夫婦を軸に、若さと老い、楽しい高揚からとつぜん怒りへと変化するような酔っ払いたちの様々な感情の起伏、場違い人間の描写、登場人物それぞれの付き合いの長さに関わらず互いに探り合う様子の描写、男の醜さ、などなどが散りばめられた映画、と見たが果たして。だからどうだ、という主題を明確に提示するわけではなく、そうした一夜をドキュメンタリー風(シネマ・ヴェリテ・スタイルという記述も見かけたが、厳密にはダイレクト・シネマ・スタイルではないかな。と思ったが、現実には70年代くらいから混用されているようだ)に描いているところから、現実の一端を切り取って見せるような映画という印象を得たのだとは思う。ごちゃごちゃした印象が先に立つが実は明晰に整理・設計されていて、それでいて随所に勢いと停止の波を持ってくることで観る者が理屈で考えずに映画の中の時間の進みに飲み込まれていく、というところを狙った作品とも思ったが、その見立てが妥当だとすればかなりの成功作ではないか。作品を通して感じられるヒリヒリとした味わいは、映画を構成する様々な要素から来るものではあろうが、『愛の奇跡』でほスタンリー・クレイマーの衝突から自宅を抵当に入れてまで製作資金を調達せねばならなくなったカサヴェテスの苛立ちをも反映しているように思ったが、それは穿ち過ぎか→オイルサーディン、ホッピー×3→午前3時就寝。
8月22日(月) 朝9時起床。白湯、マヌカハニー→茄子のおつけ、焼き飯(蒼葱、ピーマン、ベーコン)→『囚われの女』(原題『La prisonnière』、監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー。ロラン・テルジェフ、ダニエル・リヴィエール、ベルナール・フレッソン、エリザベス・ウィナー、アニー・ファルゲ、ダリオ・モレノ、ダニー・カレル。1968、仏Valoria Films)。前回抱いた「60年代のポップ・アート、オプ・アート、キネティック・アートのクルーゾー的解釈がなんとも面白い、というかダサくて笑う」という感想は同じだが、終盤で効いてきているのだなと今回は思った。全体に漂うプレイ感≠ェたまらないし、スタンの標的として描かれるジョゼとマギィが共に幼児体型なところもスタンの趣味が浮き彫りになりグッとくるが、ジョゼとスタンが海辺に逃避行したときだけ若者らしい生き生きとした表情になるところと、そこからさらに愛≠ノ発展すると知るやスタンが逃げ出すところはさらに面白い。しかし、最終的にスタンが不能であるという告白はいささか興醒め。みなわかっているので、ダメ押ししなくてもよかったのではないか。あと前回の感想で「冒頭のゴム人形の弄び方や、中盤のニコンのカメラがぐっと性的な存在になる撮り方などは、恐怖を覚えるほどエロティックで、さすが」と書いたのは、今回も同様→菊水堂ポテトチップス、そうめん(オリーブ油、麺汁)、ビール中瓶×1→カホン練習。基本練習のみっつめのパターン(右足の一発めが一拍めの半拍裏)までやったら手足がもつれたが、なんとか矯正。ツー・スリーのパターンはBPM140のメトロノーム裏拍鳴らしまでなんとか着いていけるようになった→HやまさんがFacebookで紹介していた千歳船橋のカレー屋〈カレー&カフェ ちとにこ〉がうちから歩いてすぐだったので、早速行ってみる。ちとベジカレーは三種類の茄子に、パプリカ、ニンジン、南瓜、小芋の素揚げ。カレー自体はほぼ野菜とスパイスだけで仕上げているそうだが、玉葱をたっぷり使ったと思しき深い味わい。量も私にはちょうどよく、ビール(ハートランド小瓶)もあり、遅めの昼、というか早めの晩を軽く済ませたいときに重宝しそうだ→風呂→『波の塔』(原作:松本清張、監督:中村登。桑野みゆき、津川雅彦、二本柳寛、沢村貞子、石浜朗、峯京子、有馬稲子、高橋とよ、南原宏治、柴田葉子、佐藤慶、佐野浅夫、平松淑美、深見泰三、岸田今日子、関千恵子、西村晃。1960、松竹)。原作は道ならぬ恋や青木ヶ原樹海を採り上げたことで話題になったようだが、今映画で観ると、配役と物語設計の面で不満が残る。前者でまず取り上げたいのは小野木喬夫=津川雅彦という点で、おそらく役柄に対して色気や性のにおいがあり過ぎ。あと有馬稲子と桑野みゆきのどちらにより注目していいのか(どちらをヒロインとして描きたかったのか)が、原作に即して観ないと不明瞭である点。後者は新米検事とその担当する事件の当事者の妻との出会いと深まり(というごくごく個人的な事情)がそれほど操作に影響する−−というか発覚した時点で捜査に影響しないように按配するだろうという点。どちらも封切り時には特に問題にならなかったのではとも思うが、今の目で観ると粗に見えてしまう。登場人物に感情移入するとしたら、津川雅彦、石浜朗、南原宏治、桑野みゆき、有馬稲子なのだが、それぞれ微妙に印象が薄く、どうしても(いずれもちょい役だろう)沢村貞子と岸田今日子、それからもっと重要でない関千恵子や佐藤慶や佐野浅夫や西村晃に目が行ってしまうのも、本作の面白さの本質が明瞭にならないまま観終えてしまうひとつの要因ではあるまいか→O形に『ゆきゆきて、神軍』見せつつ、フランクフルトソーセージ、ハム、ベーコン、ホッピー×3、宮崎焼酎ロック×2。やはりすごい映画だ→夜0時頃就寝。
8月23日(火) 朝6時起床。白湯、マヌカハニー→茄子のおつけ、焼き飯(蒼葱、ピーマン、ベーコン)→8:30頃老父を迎えに行き杏林病院へ。退院後初の受診。地下一階で採血、レントゲン、一階に上がり心電図、それから四階に上がって退院後の経過を詳しく聞く(このときのお医者さんが入院時に世話になった先生)。曰く、
・心臓の3本の冠動脈のうち、今回治療対象とした1本は、かなり細くなっていたものの、カテーテルはちゃんと通った
・しかし血管が年齢相応な状態に硬くなっていて、血流改善のために血管を膨らませるまでには至らなかった
・残り2本の冠動脈はさらに硬く、細くなっており、また石灰化も進んでいて、カテーテルを通すのはおそらくかなり難しい。いつ発生したかは不明だが小さく破裂し自然に治ったと見られる部分もあった
・入院時は一時的に貧血状態が続いたが、これは本日の血液検査などの結果では大きく改善が見られたとのことで、今後もさらに改善に向かう
結局カテーテル治療は危険のほうが大きいと判断し、今後は心臓の冠動脈に作用する薬で対処しながら様子見、となった。また今後はかかりつけ医での受診に戻り、なにか特別なことがあればまた杏林病院に来てくださいとのこと。まあひとまず、いろいろ明確になりほっとはした→父を送り届け、サミットと薬局で買い物。買い物を手渡し、〈さいじょう〉にてしょうゆうどん、揚げ玉、おろし生姜、鶏天×1で昼にして帰宅。今回は姉が来られなかったので、O形に同行してもらってほんとうに助かった→帰宅後、本日の諸々を整理したのちシャワー、そして午睡→『無宿人別帳』(原作:松本清張、監督井上和男。渥美清、津川雅彦、伴淳三郎、長門裕之、三上真一郎、富田仲次郎、佐田啓二、天王寺虎之助、辰巳八郎、西村晃、中村翫右衛門、三國連太郎、田村高廣、二本柳寛、岡田茉莉子、左幸子、小堀明男、岩本美代。1963、松竹)。概ね前回観たときと同じ感想→全体的に丁寧さにかけ、宗像弥十郎とくみと黒塚喜助の確執も、新佐渡奉行横内主膳の野望と挫折も、占部小十郎のなぜそんな人間になったかの来し方も、豊かとは言えない材料から想像しなければならない(原作は『佐渡流人行』と『無宿人別帳』の中の「逃亡」の短編二本とのことなので、丁寧に描くことも不可能ではなかったのではないかとも思うが)。といった不満を、渥美清、長門裕之、津川雅彦、三國連太郎らの藝で補った結果、つい観続けてしまう魅力を持つに至ったといった感じか。その意味ではせっかくの佐田啓二の正統的なカッコよさが際立たなかったという憾みは残る→チーズパリパリ、鴨燻製、サラダ(きゅうり、トマト、ピーマン、新生姜)、かき揚げ(海老、ニンジン、玉葱)、ぶっかけそうめん(茗荷、オクラ、おろし生姜、うずらの卵×1)、ビール中瓶×1、ホッピー×3→夜11時頃就寝。
8月24日(水) 朝3時起床。白湯、マヌカハニー→『青い体験』(原題『Malizia』(意地悪)、監督:サルヴァトーレ・サンペリ。マッシミリアーノ・フィローニ、アルジェラ・ルース、アレッサンドロ・モモ、テューリ・フェッロ、ジャンルイギ・チリッジ、ラウラ・アントネッリ、ステファノ・アマート、ティナ・オーモン、リラ・ブリニョネ、ピノ・カルーソ。1973、伊Clesi Cinematografica)。イタリア艶笑喜劇の中では最も有名な一本。今回はラウラ・アントネッリ=池田昌子の吹き替え版(おそらくフジテレビ版)で鑑賞。女中としてやってきたラウラ・アントネッリの、良妻賢母風の人柄とそれに反するようなエロティックさ、そして子供たちに翻弄されているかと思いきや手玉に取るようなところに魅了される。映画の見所のほとんどはその部分だが、一見頭がおかしいようなルチアナ=ティナ・オーモンや後家的お色気ムンムンのコラロおばさん=アルジェラ・ルースそれぞれの、ラウラ・アントネッリとは異なる色気の持たせ方も効果的。音楽がムーディながら笑いを湛えているのもよい(途中で一か所、フェリーニ『8 1/2』のテーマが本作用の編曲で使用される)→二度寝→朝9時起床→茄子のおつけ、ご飯、江戸むらさき、梅干し、海苔→『続・青い体験』(原題『Peccato veniale』(微罪)、監督:サルヴァトーレ・サンペリ。ティノ・カラーロ、リラ・ブリニョネ、マリア・グラツィア・ボン、ラウラ・アントネッリ、オラツィオ・オリアンド、リーノ・トッフィオ、ステファノ・アマート、アレッサンドロ・モモ、リア・デ・シモーヌ、マッシモ・ヴァンニ、モニカ・ゲリトーレ、ドミニク・ボッチェーロ。1974、伊Clesi Cinematografica)。第一作と比べるとソフトな印象だが、ラウラ・アントネッリのお色気は冒頭から全開。下着かと見まごう水着に始まり何着ものいい感じの水着姿も印象的なら、亭主以外の男をあしらう手管(ただし無意識の)もそそられるし、亭主の弟(第一作の少年と同じくアレッサンドロ・モモ)を手足のように使う様子に胸がきやきやすれば、強烈なビンタも魅力的。映画としての魅力もほぼラウラ・アントネッリに尽きてしまうのだが、イタリア艶笑喜劇ならではの大らかで爽やかな風味もあるエロティシズムは楽しめる→鮭缶とトマトのスパゲティ(青唐辛子、ニンニク)、ホッピー×2、金宮酎ハイ×2→『卒業試験』(原題『Es war nicht die Nachtigall』(ナイチンゲールじゃなかった)、監督:ジキ・ローテムント。エッケハルト・ベレ、シルビア・クリステル、マンフレート・スパイズ、ジャン=クロード・ブイヨン、ギーゼラ・ハーン、ペーター・ベルリング、クリスティーヌ・グラスナー、テリー・トルダイ、アロイス・ミッターマイヤー、ドミニク・デルピエール。1974、西独Constantin Film)。タイトルバックの音楽からもうなんだか可笑しいのだが、ベースの演奏がまたカッコいいのか可笑しいのかわからない。シルヴィア・クリステルが列車の中でいきなり大胆なのも楽しいが、全体的にはイタリア艶笑喜劇の『青い体験』などと同じく少年が大人へと導かれる類。しかしイタリア式に比べると、こちらは性愛の描写がいささかどぎつく、序盤からホイップクリームを使ったレズ・プレイだの、モーターボートの上で親友の彼女を寝とるだの、割と激しい。そしてさらに、前者のレズ・プレイでは音楽家が自分の愛人がレズにふけるのを眺めながら電子オルガンを弾いて興奮するし、後者では寝とった男がボートから落ちて溺れ死ぬし、バカの度合いとしてはイタリア式と同じくらいバカであった。少年が朝食が置かれたベッドの中でシルヴィアに股間をつかまれ「それは塩入れじゃないよ」とか、シルヴィアの「彼女はテニスよりペニスに夢中よ」とか、思わず笑いを誘う台詞もいくつかあった。父が息子の恋人の処女を奪ったり、父の愛人が息子の童貞を奪ったり、そしてそれを隠そうともしなかったり、滅茶苦茶なところもあるが、最後はなんだか平和に収まるというのも、無理やりではあるがよい→賄当番→シャワー→キャベツ塩昆布和え(胡麻油、酢)、洋風煮野菜(じゃがいも、ニンジン、玉葱、オクラ、鶏ガラスープの本)、枝豆入りオムレツ(かつぶし、煎り酒)、舞茸のおつけ、粥、ビール中瓶×1、本直し×1→夜9時頃就寝。
8月25日(木) 朝8時半起床。白湯、マヌカハニー→舞茸のおつけ、卵粥、江戸むらさき→日記整理。あと6〜8月の三ヶ月分→『風の視線』(原作:松本清張、監督:川頭義郎。園井啓介、松本清張、岩下志麻、新珠三千代、佐田啓二、小林トシ子、毛利菊枝、滝田裕介、矢野宣、細川俊夫、中村たつ、山内明、加藤嘉、奈良岡朋子。1963、松竹)。映画としてよくできているし、話もまあまあ面白いし、岩下志麻と新珠三千代は魅力的。でも途中ずいぶん退屈したのは、私の好みに合わなかった所為だろう。とはいえ、六角(七角?)の人間関係が、後藤明生『関係』くらい有機的かつ鮮やかに描かれていたらもっと面白かろうにとは思った。原作になかったのだろうから仕方がないが、岩下志麻と新珠三千代が激突するような場面があったら映画としてはぐっと締まったのではないかとも思う。松本清張が作家役としてふた場面に登場→じゃこ瓦、海苔(梅干し、江戸むらさき)、そうめん(オリーブ油)、直し×3→午睡→シャワー→『ゾンビーバー』(原題『Zombeavers』、監督:ジョーダン・ルービン。ビル・バー、チャド、アンダーソン、レクシー・アトキンズ、ロバート・R・シェイファー、レイチェル・メルヴィン、コートニー・パーム、ジョン・メイヤー、フィリス・カッツ、ブレント・ブリスコー、レックス・リン、ジェイク・ウィアリー、ピーター・ギルロイ、ハッチ・ダーノ。2014、米Armory Films/Freestyle Releasing)。バカな設定なのに、いやだから、ホラー映画のセオリーをきちっと押さえているところは素晴らしい。前回観た際は、冒頭と終幕がつながっているということをほぼ意識しなかったが、今回はその面白さを堪能。役者たちもそれぞれ手練れだろうに、バカに徹したところはやはり素晴らしいと思った→鴨燻製サラダ(キャベツ、ピーマン、トマト、新生姜)、海老天ぷら、ニンジンかき揚げ、昆布素揚げ、舞茸のおつけ、粥、ビール中瓶×1、白葡萄種×1/2→夜10時頃就寝。
8月26日(金) 深夜起床→『総務課長戦場を行く!』(脚本:三谷幸喜、演出:鈴木雅之。沢田研二、萬田久子、伊藤俊人、前田吟、加藤善博、中野英雄、梨本謙次郎、赤塚真人、石丸謙二郎、阿部寛。1994、FNN)。CX系金曜エンタテイメントの「愛と平和の特別企画」という企画にて制作されたTVドラマ。「国際平和救助隊」の一員として戦地に駆り出される会社員など一般市民が、国内で傭兵に即席に鍛えられ戦地に赴いた、その顛末という次第だが、「一般市民」七名がそれぞれ個性的ではあるが中途半端なのが、ドラマとしての感興を削いでいるのかそれともだんだんと仲よくなっていく様子に現実味を与えているのか、その辺が不思議な感触。終幕はあっけなく、また乱暴とも思ったが、その乱暴さが却って可笑しくもあり、国がこういう杜撰な計画で一般市民を戦地に送ったらこうなるよな、という当たり前の結末にも思える。三谷幸喜らしいわかりやすい笑いはほとんどないように思ったが、不思議に記憶に残りそうな作品だった。阿部寛は俗にいうブレイク≠する前だそうだが、なかなかの存在感ではあった→朝5時就寝→朝9時半起床。白湯、マヌカハニー→玉葱のおつけ、ご飯、江戸むらさき、海苔→資源ゴミが溜まってしまったので、船橋〈サミット〉までクルマで出しに。ペットボトルの回収器を使うのにポイントカードが必要とのことで、慌ててポイントカードを作って再挑戦したところ、直前に使った人がペットボトルを無理やり突っ込んでいった所為でエラー発生し使えず。店の人に来てもらって解決したが、ポイントカードがなくてもボタンを押せば使えると判明、というオチまでついた→ぶっかけそうめん(おろし生姜、青紫蘇、うずらの卵×3)。普通のも三神も、なんだかよくわからなくなってきた→カホン練習。三日サボったら目に見えて下手になった。月曜日に「ツー・スリーのパターンはBPM140のメトロノーム裏拍鳴らしまでなんとか着いていけるようになった」と書いていたが、本日は100でもおぼつかず→シャワー→『広い天』(原作:獅子文六、監督:野崎正郎。真藤孝行、井川邦子、伊藤雄之助、松本克平、山崎猛、水上令子、九条映子、山内明、水木涼子、磯野秋雄、末永功、福岡正剛、土紀洋児、島村俊雄。1959、松竹)。作話としては細部の作り込みが甘い、以前のところが散見されると思ったが(特に新太郎が島を出たあとに東京にいる保護者三人が探し始めたと思ったら、あっという間に東京で再開するところ。日本はそんなに狭くない)、世の中のいい人、悪い人を見分ける訓練の第一歩にはなる映画と思った。そして伊藤雄之助は、顔に特徴があり過ぎるが(本作の中でも俳優が持って生まれた顔のことが脚本に折り込まれていた)、つくづくいい役者だなあと思う→オイルサーディンと青紫蘇、パパド、ぶり刺身、鰯酢漬け刺身、玉葱のおつけ、鰯丼、ビール中瓶×2、御酒×1→夜8時就寝。
8月27日(土) 深夜起床→『ゾンビスクール!』(原題『Cooties』(いやな人から感染る病気、バイキン)、監督:ジョナサン・マイロット/キャリー・マーニオン。 イライジャ・ウッド、ホルヘ・ガルシア、レイン・ウィルソン、イアン・ブレナン、ローレン・カッツ、ジャック・マクブレイヤー、アリソン・ピル、ナシム・ペドラド、リー・ワネル、クーパー・ロス、マイルス・エリオット、サニー・メイ・アリソン、アルマーニ・ジャクソン、マーク・クリストファー・ローレンス、レベッカ・マーシャル、モーガン・リリー、ピーター・ウォン。2014、米Lionsgate Premiere)。冒頭のチキンナゲット製造所の映像はたいへん湿っぽく気味が悪いが、本編に入ってからはゾンビになった子供たちやそれと対決する大人たちの残虐さもカラッと描かれる(子供たちが遊具を使って暴れたことを示唆する映像も、静かに恐怖を煽る感じがよい)。バカ映画ではあるが、バカはスパイス程度の効き具合で、しかしその塩梅がとてもよい(学校にある体育や音楽の教材を使った反撃などなかなか)。バカゾンビ映画らしく、全体にだから何、という映画ではあるが、そこに変な意味合い(たとえば子供だけがゾンビになっていく意味合いとか、主人公が作家になる夢を諦める意味合いなど)を過剰に盛り込まなかったのがよかったと思う→朝5時就寝→朝10時起床→玉葱のおつけ、ご飯、江戸むらさき、梅干し、海苔→『恋とボルバキア』(監督:小野さやか。王子、あゆ、みひろ、井戸隆明、じゅりあん、蓮見はずみ、井上魅夜、相沢一子、ナレーション:阿部芙蓉美。2017、東風)。いろいろな性別と愛情の形がある、ということに真剣に向かい合い、取材対象の恋模様や人生観、あるいは人生の壁も含んだ生活の様子を丁寧に紹介していくという作り方はよいと思った。私自身は、性に関する差別は持っていないつもりでいても、ここに登場する方々の誰かが目の前で同じように話をしたら鬱陶しいなと思ってしまうたちなので(それは言うまでもなく私の心の狭さによる)、余計にこういうドキュメンタリーを作ってくれるのはありがたい。ひとつ疑問なのは、ここに登場する八人(およびその周囲の人々)を選択した理由。ほかにもいろいろ取材した中でこの八人に絞ったのかとか、この八人とどうやって知り合ったのかとか、その辺が見えてくると、ドキュメンタリー作品として説得力が裏付けされるのにと思ったが、果たして→インドミー即席ラーメンソトミー味(生卵)、ホッピー×3→『無法の王者 ジェシイ・ジェイムス』(原題『The True Story of Jesse James』、監督:ニコラス・レイ。ロバート・ワグナー、ジェフリー・ハンター、ジョン・ドゥーセット、アラン・バクスター、アラン・ヘイルJr、アンソニー・レイ、クレッグ・ホイト、アグネス・ムーアヘッド、ホープ・ラング、カール・セイラー、ジョン・キャラダイン。1957、米Twentieth Century Fox)。ジェシイ・ジェイムスの名前を知ったのはおそらくローレル・エイトキンの『Jesse James』でだったと思うが、彼を描いた映画を観るのは恥ずかしながら初めて。その生涯に関する知識を映像で補うことはできたし、南北戦争の産んだ歪みがひとりの青年とその仲間を無法者にしていく過程を改めて理解できたが、しかしジェシイ・ジェイムスが伝説化した理由を窺い知ることは、私はこの映画からはできなかった。正直、映画としての面白さを本作から感じることはなかったのだが、あとであらすじを読み返すと、私がバカだからわからなかった、という結論に達した。バカというか、それほどジェシイ・ジェイムスに興味がなかったのかもしれない→『八月の鯨』(原題『The Whales of August』、監督:リンゼイ・アンダーソン。マイク・ブッシュ、ティシャ・スターリング、マーガレット・ラッド、メアリー・スティーンバージェン、リリアン・ギッシュ、フランク・ピットキン、ヴィンセント・プライス、ベティ・デイヴィス、アン・サザーン、ハリー・ケイリー・ジュニア、フランク・グライムス。1987、米Alive Films)。ちょうど一年前に観ていたな。今回は色彩の美しさに改めて気づく。前回観た際は色彩には注目しなかったが、ほとんど意識させないくらいに洗練されているからではないかと思った。そしてまた観たくなる名作と、しみじみと思った。以下、一年前に観た際の感想(本日も以下は同様)。「撮影当時、リリアン・ギッシュが93歳というから恐れ入るが、実年齢が上のリリアン・ギッシュが妹でまだ若さを保っている役、ベティ・デイビス(当時73歳)が姉で人生に諦念とそれに伴う苛立ちを抱えている役を担っている。淡々とした話をふたりが淡々と演じて話は進むが、後半に入ってからのふたりの大女優っぷりは見事」→フライドポテト、フライドチキン、ピザ二種(ガーリックマスター、ドミノ・デラックス)、ビール中瓶×1、カリモーチョ赤葡萄酒1/2分→早々に就寝。
8月28日(日) 深夜起床→ブログへの投稿をさぼっていた今年分の日記を、8月20日分まで投稿。3月分からブログ本文部分に抄を入れておくことにした。これは遡って補っていきたい→『無理心中 日本の夏』(監督:大島渚。桜井啓子、佐藤慶、観世栄夫、田村正和、小松方正、殿山泰司、福田善之、芦田鉄雄、小沢文也、戸浦六宏、溝口舜亮。1967、松竹)。脚本に田村孟、佐々木守が参加。観始めはなーんだ前衛か、であったが、感覚的に面白く感じ、しばし引き込まれる。が、田村正和が出てきた辺りから理屈臭くなってきて鼻じらむ。林光の音楽が妙に説得力を持っているのも、却ってこの映画に変に意味を与えてしまっているかもしれず、その所為かもしれない。もっとバカ前衛に徹していたらただ面白がるだけで済んだかもしれないとも思ったし、ライフル射殺魔の「外人」が最後まで出てこないほうが、右往左往する日本人のバカさ加減が風刺できたような気もする。最終的に印象に残ったのは、佐藤慶と殿山泰司のツラつきだけだったような気がするくらい、私には理解できない映画だった。誰かが書いた解説などを読めば、なんらかの納得が得られるのだろうか→ベビースターラーメン(ピーナツ)、ミックスナッツ、ホッピー×3→朝方5時就寝→朝10時半起床→胡麻そば(うずらの卵×3)→シャワー→午後になっても雨止まず、傘持って杖つくのは落ち着かないので、本日の外出は諦める。申し訳ない→賄当番→NTV24時間TVの『笑点』など鑑賞し、O形といろいろ意見交換→『ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男』(原題『Get On Up』、監督:テイト・テイラー。チャドウィック・ボーズマン、キャロル・リー、クレタ・エレーヌ・エリントン、クレイグ・ロビンソン、ネルサン・エリス、ジェイムス・デュモン、ロブ・ドゥメリー、ヴィオラ・デイヴィス、ジャマリオン・スコット、レニー・ジェイムス、リズ・マイケル、ニック・エバーズマン、エイトキンス・エスティモンド、ジョーダン・スコット、フィリス・モンタナ・ルヴラン、ジュリアス・テノン、トーラ・シャーン、ブランドン・スミス、ジョシュ・ホプキンス、ジャキント・ブランケンシップ、フレッド・メラムド、ダン・エイクロイド、ティカ・サンプター、アーンジャニュー・エリス、タリク・トロッター、ジル・スコット、ジャスト・N・タイム。2014、米Universal Pictures)。初見の際はチャドウィック・ボーズマンのJBぶりにいささか不満を持ったが、改めて観ると踊りの再現ぶりは素晴らしく、ステージの下のJBも不思議とJBに見えてくる(話し声がかなりJBに近いと思わせるからかもしれない)。2000年くらいからか、音楽のスターのそっくりさん映画を撮るのがブームになったような印象があるが、その中でも出色の出来ではないかと改めて思った→鴨燻製サラダ(キャベツ、ピーマン、トマト、茗荷)、ポテトサラダ(ニンジン、コリアンダー、クミン、ターメリック、パプリカ)、枝豆入りオムレツ、ポレンタ、ペペロンチーノ、ビール中瓶×2、金宮酎ハイ×2、金宮珈琲割り×2→夜11時就寝。
8月29日(月) 宿酔で終日横臥→本日MRIの予約をしていたが断念→朝、味噌湯→昼、マルタイ胡麻醤油ラーメン(胡麻、葱、生卵、海苔)→午睡→豚汁、ご飯半膳(江戸むらさき)→『コンフィデンスマンJP ロマンス編』(脚本:古沢良太、監督:田中亮。長澤まさみ、三浦春馬、瀧川英次、鈴木拓、芳本美代子、東出昌大、小日向文世、佐津川愛美、江口洋介、佐藤隆太、織田梨沙、遠山俊也、翁華栄、小手伸也、大河内浩、吉瀬美智子、竹内結子、山口紗弥加、石黒賢、前田敦子、小栗旬、生瀬勝久。2019、東宝)。途中、人間の真実の心の叫びみたいな芝居があるのを邪魔に思ったが、終わってみればちゃんとスカっとした『コンフィデンスマンJP』だった。ちょい役でしか出てこない名の知れた役者がみな楽しそうなのもよい。一連の詐欺のネタがわかってもまた観たくなる出来。三浦春馬は後半で役の勘所をつかんだ感じだったし、竹内結子も思いっきり炸裂していて、その後の歩みはつくづく惜しいなと思った→ベビースターラーメン、ビール中瓶×1→夜11時過ぎ就寝。
8月30日(火) 朝9時起床。白湯、マヌカハニー→豚汁、卵かけご飯、錦松梅、海苔→昼過ぎから〈プラティマカムチャー〉にてご近所麻雀。本日はまったく初めての方々と。いつもと比べてみなさんの手は速いしそれぞれの和了り点も高いし、またルールも赤牌・チップありと難易度の高いルール。半荘四回やって、それなりに倍満など和了ったもののコテンパンにやっつけられたが、いい刺激になった。珈琲ウィスキー×2→帰途〈スタンド八九〉に寄り、本日の戦果報告。パンクの先輩等と歓談。ビール中瓶×2→帰宅してすぐにシャワー→草臥れ果てて即就寝→一時間ほどで目を覚ましたらちょうどO形帰宅。カップヌードルProのチリトマトを買ってきてくれたので、そういえば今日は昼から何も腹に入れてないと思い出し、ひとつ啜ってから再度就寝。午前1時頃。
8月31日(水) 朝9時起床→ポレンタ、珈琲牛乳→午前中、老父買い物代行(三鷹駅前にて通帳記帳、〈サミット〉にて買い物)。退院後相変わらず体調が復さないようだが、薬の所為ではないかとの由。かかりつけ医に早く相談するのが吉だが、電話をしたら杏林から詳細が届いていないとのこと。どうなっているのだろう?→帰途はガソリン補給しただけでまっすぐ帰宅→昨日O形が買ってきてくれた西荻窪〈フランクフルト〉のコンビーフなどを酒肴に一杯やりながら、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(脚本:古沢良太、監督:田中亮。北大路欣也、柴田恭兵、ビビアン・スー、白濱亜嵐、古川雄大、長澤まさみ、竹内結子、濱田マリ、関水渚、広末涼子、デヴィ・スカルノ、三浦春馬、江口洋介、滝藤賢一、小日向文世、小手伸也、東出昌大、濱田岳、前田敦子、瀧川英次、GACKT、ジャッキーちゃん、織田梨沙、石黒賢、生瀬勝久。2020、東宝)。今作は『ロマンス編』で主要な要素として描かれたような男女間の恋愛模様がそれほど重要ではなかったためか、TVドラマで楽しんだような『コンフィデンスマンJP』を楽しめた。長澤まさみと三浦春馬のダンス・シーンなど、笑いの組み立て方も心憎い(あの踊りは『パルプフィクション』のパロディかなと思ったが、果たして)。それに加えて、コックリ(関水渚)が本当のプリンセスになるように説得されてからの短い展開が妙に感動的なのもよかった。前作の感想として書いた「ちょい役でしか出てこない名の知れた役者がみな楽しそう」「一連の詐欺のネタがわかってもまた観たくなる出来」は今作も同様。柴田恭平がまた素晴らしかった(たとえば今の水谷豊にはああいうスター性を残しながら作品世界に溶け込むような感じはできないのではないかと思ったが、どうだろう?)。そして三浦春馬と竹内結子はさらなる飛躍が見られたのに、やはりづくづく惜しい→チッチャロン・ブラット、コンビーフ、ナンコツウィンナー、チキンローフスープ味、合鴨スモーク、鶏もも肉ハム、トマトとピーマンのサラダ、冷や茶漬け(まつのはこんぶ)、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×3→西荻窪〈フランクフルト〉のコンビーフはさらさらとした舌触りで一見あっさりした印象だが、口の中でもぐもぐ咀嚼しているとたまらない味わいが広がる。逸品と言って差し支えない品物と思った→午睡→シャワー→TV見ながらだらだらと飲みやがて就寝。ミックスナッツ、豚汁の具だけ、コンビーフ、焼きそば1/2、ホッピー×3、金宮珈琲割り×1。午前1時頃。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記