2023年08月10日
8月まとめ(1〜10日)
浅草二泊三日、演芸ホール八月上席昼(にゅうおいらんず)、浅草の「ゆうじ」、〈ラスタマンズ・カフェ〉、オールウェイズ・ラッキー 於入谷〈なってるハウス〉、レッスン受講用譜面作成四曲分。
8月1日(火) 朝8時起床→トマト、フレンチトースト→二泊三日で出かけるのでPCの電源を取っている電源タップのマスタースイッチをオフにしようとしたところ壊れた。放っておくと火が出る危険性があると思いコンセントから外して、午前10:30出発。甲州街道〜四谷駅から双葉のほうに曲がって市ヶ谷から靖国通り〜柳橋で曲がり損ねて両国から北上し、雷門通りから国際通りに入って宿に向かい12時ちょい前到着。だいたい予定通り。浅草に着くなり雷→宿に荷物預け、まずは〈飯田屋〉で昼。どぜう唐揚げ、酢の物、どぜう鍋、ビール大瓶×1。また雷そして通り雨→〈コーヒーオンリー〉なるちょいと変わった喫茶店にて雨宿り。本日最大の雷鳴→合羽橋にて普段使っているのよりひと回り大きいフライパン(鉄鍋、30cm)とそば用のざるの下に敷く四角い皿を購入→買い物をクルマのトランクに入れてから、午後3時宿に入り休憩。『山本周五郎全集』第二十三巻から「雨あがる」「雪の上の霜」を読む。しみじみよい→晩は〈歩盃〉にしようと思ったら、なんと我々の浅草滞在中すべて臨時休業。すしや通りの道すがらやってるのを確認していたので、一年ぶりに〈穂里〉訪問。しめじバター焼、五目もんじゃ+あさり、やきそば、めんたいこもんじゃ、ビール×1.5。五目もんじゃは自分で焼いてみたが、煎餅作りに失敗。店の親父さんちゃんとそれを観察していて、めんたいこもんじゃはご指導いただいた。もんじゃをだーっと鉄板にあけたら、すかさず薄皮一枚残して全体を脇に寄せるのがコツのようだ→続いて〈一代〉でもう一杯。ピーマン焼き、椎茸焼き、薄めのレモンハイ×2。〈一代〉にも時折顔を出すらしいゆうじ≠ネる浅草の名物人力車夫のファンだという若い女の子の集団があとからやって来て、〈一代〉のことはゆうじ≠フトークショウで聞いてやってきたという。ゆうじ≠ェ何者か知らないので「若い女の子の集団」に聞いてみたところ、嬉しそうにいろいろ親切に教えてくれたのが、孫娘みたような感じで面白かったな→〈ラスタマンズ・カフェ〉なるレゲエ酒場が宿の隣にあったがいったんやり過ごして宿にて休憩→ひと眠りしてから〈ラスタマン・カフェ〉訪問。立ち飲みバーだがなんだか平和に気持ちよく時間を過ごすことができた。まだ平和な頃のレゲエがかかっていたこともあるし、がらんとした店内が過ごしやすかったこともある。店の人もいい感じであった。明日また行こうかな。ミックスナッツ、ビール中ジョッキ×3→午前1時頃就寝。
8月2日(水) 朝7時起床。珈琲→シャワー→8時半、演芸ホールにて整理券受け取り(前売り券の2番、3番)。配布開始まで並んでいる間、山本早苗さんなる筋金入りの落語ファンのご老女(なんと女学生時代から寄席に入り浸り、先代文楽などとも親しくされていたという)と楽しくおしゃべり。待ち時間が短く感じられ、助かった→着替えたかったので今回は〈ローヤル〉はやめにして、宿に戻ってコンビニのサンドイッチで朝(ハム卵、ハムレタス、牛乳)→ 10時半演芸ホール入場。
浅草ジンタは(立場上しかたないのかもしれないが)オープニングアクトすなわち前座の位置付けで、四曲しか演れないというのがちょいと不憫。実力から行ったら食いつきでもいいだろうし、そのほうが番組全体も盛り上がるような気がするが、しかしにゅうおいらんずを(音楽面、演奏面では)食ってしまうだろうし、寄席の慣習上いろいろ難しくもあるのだろう。
坂本頼光の活弁は、さらりとした感じだったが相変わらず最高。映画自体も可笑しかった。
三遊亭遊七は、女流(俗にいうタレシカ)で私が苦手な噺家個人のキャラクター作りの面がほとんど感じられず、地道に「たらちね」を演っていたのに好感を持った。マクラで客席の携帯電話が鳴ったのが可哀想だったが、まあそれも修行のうちか。
桂宮治はだーっと高座に出てくる姿は、ずっと以前に〈さばのゆ〉で見た際(三年前)と比べるとものすごい華を感じた。売れるというのはすごいことだ。しかし落語そのものは、少し粗さを感じた。藝の細かさが勢いに着いていっていないという印象。でも客席を沸かしていたことは確か。
東京太ゆめ子の漫才はほんとうにグダグダなのかネタなのかがわからなかったが、こういう藝も寄席には必要だし、今となっては貴重と思う。
桂小すみも客前で磨かれたのか(なんて素人が言うのは恐縮極まりないが)、藝はもとより存在自体が輝いて見えた。この日は玉川スミ版(タネ尽くし)の「越後獅子」、「さわぎ」、「さのさ」を演ったのち、「オー・ソレ・ミヨ」とオリジナルの「冷蔵庫の歌」。それから大津絵節の「両国風景」(と思ったが違うかもしれない)。満足。
あとはただただ楽しんだ。深い藝をことさら見せるような高座はなかったと思うが、お祭りなので十分大満足である。
にゅうおいらんずは、小遊三の元気がないのが気になった。トランペットの音や音程がちゃんと出ていなかったり、ソロも尺きっちり吹かなかったり。もっともトランペットが見せ場の「セレソ・ローサ」は頑張っていた。今年は桂宮治がトランペットで参加ということで、といっても「聖者の行進」でしか吹かなかったが、そのため毎度お馴染みのドラム高橋徹のおいてけぼり≠ニつっこみ≠フ役を宮治(つっこみ≠ヘ昇太)に奪われていたのが、個人的には残念。あの役は笑い≠ニいう点では目立っていない高橋徹と桂小すみがやるから可笑しいのだと思う。その桂小すみの演奏は、今年も一見大人しそうで、よく聴いているとなかなかいい味わいの不協和音を奏でたり、昨年同様静かに爆発している印象であった。
以下、この日の演目。
浅草ジンタ・・・・・・バンド演奏
坂本頼光・・・・・・・活弁『ジャックと豆の木』(1902年エジソンフィルム)
三遊亭遊七・・・・・・たらちね
春風亭吉好・・・・・・(新作。題不明、娘の婚約者との会話に始まり妄想に妄想が重なる)
新宿カウボーイ・・・・漫才
柳亭小痴楽・・・・・・真田小僧
三遊亭遊喜・・・・・・お菊の皿
ナオユキ・・・・・・・漫談
三遊亭遊之介・・・・・蝦蟇の油
瀧川鯉昇・・・・・・・蛇含草
(仲入り)
桂宮治・・・・・・・・動物園
東京太ゆめ子・・・・・漫才
春風亭柳橋・・・・・・小言念仏
春風亭昇太・・・・・・看板のピン
桂小すみ・・・・・・・音曲
三遊亭小遊三・・・・・蜘蛛駕籠
噺家バンド「にゅうおいらんず」
・・・・・・・・・・大喜利
01 茶色の小瓶
02 セレソ・ローサ
03 ブルー・ライト・アサクサ(昇太歌唱)
04 お嫁においで(小遊三歌唱)
05 La Vie En Rose
06 セントルイスブルース
07 聖者の行進(桂宮治tp参加)
にゅうおいらんず:三遊亭小遊三(tp, vo)、桂小すみ(p)、春風亭昇太(tb, vo)、春風亭柳橋(banj, mc)、片山士駿(ss)、高橋徹(dr)、ベン片岡(b)
園芸ホールでは海苔巻き煎餅、ビール350ml缶×1→O型の買い物、〈梅園〉で豆かん購入ののち、〈ヨシカミ〉にて遅い昼。ハムサラダ、スパゲティカレーソース、ビール中瓶×1→宿で休憩→〈なってるハウス〉にて、オールウェイズ・ラッキーを見物。中尾勘二(kl, sax, etc)、関島岳郎(tuba,rec)、横山知輝(b)、ゲスト:上野茂都(唄、三味線など)。
01 父のワルツ(上野:三味線、中尾:sax)
02 水の中の女(上野:三味線、中尾:sax)
03 ミノ君(上野:gt、中尾:sax)
04 アイオー夜曲(上野:gt、中尾:sax)
05 煙草飲め飲め(上野:三味線、中尾:kla)
06 小石と靴下(上野:三味線、中尾:kla)
07 目が覚めた(上野:三味線、中尾:vo、関島:rec)
08 石(上野:三味線、中尾:sax、関島:rec)
(休憩)
09 肉じゃが(上野:gt/vo、関島:rec、他二人休み)
10 炊事節(上野:三味線/vo、中尾:sax)
11 酒屋の娘(上野:三味線/vo、中尾:sax)
12 (古本屋の親父)(上野:gt、中尾:kla)
13 みどりの人よ(上野:gt/vo、中尾:sax)
14 煮込みワルツ(上野:三味線/vo、中尾:sax)
15 肉屋(上野:gt/イントロのみvo、中尾:sax)
enc. 鉛の兵隊(上野:gt/交代でvo、中尾:kla)
つれれこ社中のときの歌も生で聴けてうれしかった。横山知輝の歌にはかなり鈴木常吉を想起させられたが、演奏メンバーからは「二代めか?」という声も、冗談かもしれないが、あがっていた。オールウェイズ・ラッキー、私は二回めだが、故人を偲ぶのはもちろんしかしそれ以上に、いい音楽の会だと思う。次も聴きにきたいな。ギネス×1、ジム・ビーム・ハイボール×1→昨夜に続き〈ラスタマンズ・カフェ〉で寝酒。ジャーマンポテト、ビール×2→宿に戻ってミックスナッツ、カップ天ぷらそば、ビール350ml缶×1→夜0時頃就寝。
8月3日(木) 朝7時起床。珈琲→10時過ぎまで横臥→11時前にチェックアウト。荷物をクルマに積み込み、合羽橋にて四角い小皿を購入。昨日仲見世裏の〈京や〉に振られたが、これにて今回希望した買い物は完了→駐車場の上の(要するにビューホテル内の)パン屋でパン買って一路帰宅→午後1時過ぎ無事到着→出がけにとつぜんスイッチが壊れた電源タップの替えを注文。しかし気づかなかったら火事になっていたかもしれない。くわばらくわばら→パン各種、ビール中瓶×1→シャワー→午睡→晩の支度→ズッキーニとニンジンと鴨燻製のコンソメスープ(つぶしにんにく。カレー風味)、鯖醤油煮缶詰とぶなしめじの和風スパゲティ(にんにく、煎酒、刻み海苔、新生姜)、ビール350ml缶×1→9/7のセンベロ売り出されていたので購入手続き→午前1時就寝。
8月4日(金) 朝9時起床→ズッキーニとニンジンと鴨燻製のコンソメスープ(つぶしにんにく。カレー風味)、鯖醤油煮缶詰とぶなしめじの和風スパゲティ(にんにく、煎酒、刻み海苔、新生姜)→昨夜〈ヨドバシカメラ〉に発注した電源タップが届いたので、浅草へ出かける日の朝に壊れた電源タップを撤去し新しいものに入れ替え→O形サイト更新(ニュース)→「監察官・羽生宗一 刑事殺しに疑惑あり!! 匿名告発状が招く連続殺人を追え!!」。二話めも物語の組み立て方が凝っていて、なかなか面白かった。一話めほどの感動がなかったのは、役者の所為かなと思ったが、どうだろうか→菊水堂ポテトチップス、冷たぬきそば、ビール中瓶×1。手持ちのせいろを乗せるための皿を合羽橋で買ったのだが、適当に選んだ割には大きさ、形がぴったりだった→シャワー→『監察官・羽生宗一』、続いて第3作『留置場で疑惑の制圧死!? 逆転無罪を勝ち取った女弁護士の秘密!?』と第4作『謎の警察官殺し!指名手配の女を逃がした疑惑の刑事』。いずれも面白く見たが、第1作のときの驚きはないな。とはいえ、物語の組み立て方は第1作と同じくらいの出来栄えだと思うのだが、何か静かに感心するという感じを覚えない。何故だろう?→茹でじゃがいも(粉末鶏がらスープ、煎酒)、ズッキーニとニンジンと鴨燻製のコンソメスープ、鴨のコンフィ(O形土産)、納豆ペペロンチーノ(刻み海苔、粉チーズ)、ビール中瓶×3→食後もだらだら起きていて、午前3時頃就寝。
8月5日(土) 朝9時起床→体重増加傾向。71kg台で定着してしまいそうなので、なんとかせねば。今日明日は節制だな→ズッキーニとニンジンと鴨燻製のコンソメスープ、納豆ペペロンチーノ(刻み海苔、粉チーズ)→「髪がゆれている」の譜面細部確認と調整→『暗闇仕留人』録画消化→梅干し、ところてん(青海苔、揚げ玉)、薄いホッピー割×4。先拵えた昆布出汁殻の佃煮にカビが生えて無念→晩の支度。本日は酢の物とお粥のみ。ちょっと気を緩めたらお粥焦がして無念。焦げた部分を鍋底から掬い、まあなんとかなった→午睡→シャワー→わかめの酢の物(新生姜、もみ海苔)、豆粥、ビール中瓶×1→「乙女のワルツ」の譜面もほぼ完成。コード名がなかなかばっちり決まらないが→ちょいと一杯やって、『メイド・イン・アメリカ』(原題『Made in America』、監督:リチャード・ベンジャミン。ウーピー・ゴールドバーグ、ニア・ロング、ウィル・スミス、テッド・ダンソン、ジェニファー・ティリー、ローリー・バルベルデ、フィリス・エイヴリー、フランシス・バーゲン、チャーリーン・フェレンツ。1993、米Warner Bros.) 家族というものは血のつながりなど関係なく人と人との思い合いから生まれる、というようないい話の映画であるが、一応笑いを差し挟んで観客を楽しませようとはするものの、笑いはほぼすべて不発。不謹慎とまではいかないが、今となっては動物虐待を想起させるようなギャグはいただけないし、そうでなくてもああこれは笑わせようとしたのかな? というような微妙な線が(狙っていないようなのに)ほとんどだった。可笑しかったのは一ヶ所、サラ(ウーピー・ゴールドバーグ)が営むアフリカ雑貨店?にやってきた白人女性客ふたりの行動や会話くらいだったか。ウーピー・ゴールドバーグは魅力的だし、娘ゾーラ(ニア・ロング)の親友役として出ていたウィル・スミスが映画出演二本めながら藝達者なところを見せていたなど見どころがないわけではないが、笑いだけでなくすべてが不発という感じの映画であった→午前3時半就寝。
8月6日(日) 朝9時起床。白湯、マヌカハニー→ぶなしめじと油揚のおつけ(揚げ玉)、豆卵粥→「白い波」の譜面着手。根気さえ続けば今日中には形になりそう→『樅ノ木は残った』(原作:山本周五郎、監督:井上昭。森一、仙道敦子、遠藤隆厳、鈴木瑞穂、近藤洋介、内藤武敏、加藤武、仲代達矢、鷲生功、星野浩美、益岡徹、小林哲子、友居達彦、役所広司、小沢栄太郎、大橋吾郎、小宮久美子、森下哲夫。1983、FNN)。仲代達矢が演じる原田甲斐(その如才のなさを見事に表現していたと思う)を見られる、という以外、この物語を原作ではなく映像で鑑賞する意義がどこにあるのか、よくわからなかった。原作を読みたくなる、という効用はあるのかもしれないが、まったく知らないで見る人を惹きつける要素はあったのかな。今見ると、まだ若い役所広司(27歳。ちょうどTVドラマで注目を集め始めたころか)を見られる面白さはあるが、放映当時に見ていたらどういう点に惹かれただろうかは、よくわからない→梅干し、塩昆布、アーモンドフィッシュ、江戸むらさきと海苔、冷たぬきそば(うずらの卵×2)、酎ハイ×1、御酒×1→午睡→「白い波」はだいたい完成。続いて「Me, Japanese Boy」のイントロから一番までのギター。これは意外に簡単か?→ニンジンのきんぴら、トマトとオクラのサラダ、キャベツ炒め(うずらの卵)、ぶなしめじと油揚のおつけ(揚げ玉)、豆卵粥、ビール中瓶×1、御酒×3→なんだかよくわからないうちに就寝。
8月7日(月) 朝9時起床→しめじと油揚のおつけ(揚げ玉)、豆卵粥→「Me, Japanese Boy」譜面入力完了。あとはコードを精査して歌詞をつければ完成→ビール中瓶×2→シャワー→夕方、〈マレット〉にてO形の高岡さん取材付き添い。アイスコーヒー、ビール中瓶×1→続いて〈さばのゆ〉に移動。『バックパッカーは四歳児』と8/18のライブについて『経堂経済新聞』にて取材してくださるとのことだったが、ただの雑談に終始した。まあ楽しかったし記事はうまいことやってくださるだろう→ほぼ記憶なく帰宅。就寝時間不明。
8月8日(火) 宿酔にて午前中横臥。老父買い物代行は午後にしてもらうカップ天ぷらそば(生卵)→午後老父買い物代行(サミットのみ)。家の分も船橋店で買い物して帰宅→昼はおやつのみ→シャワー→キャベツトマトピーマンオクラしらす干しのサラダ、ぶなしめじと油揚のおつけ(揚げ玉)、ポークカレーライス(ニンジン、玉葱、じゃがいも)、茹で卵×1/2、ビール中瓶×1→夜11時就寝。
8月9日(水) 朝6時起床。白湯、マヌカハニー→ ぶなしめじと油揚のおつけ(揚げ玉)、ポークカレーライス(ニンジン、玉葱、じゃがいも)→四曲分の譜面作成ほぼ完成して、B4サイズ化までやって昼。もう少し細かく見るが、来週のレッスン?ではこれをお見せしながら演奏すれば、どんなことをやりたくてどんなアドバイスを求めているか、まあ伝わるのではないか。案外早くできてひと安心→ボークカレー、トースト、ビール350ml缶×1→午睡→『暗闇仕留人』三話分を消化。池波志乃が出てた回があって喜ぶ→菊水堂ポテトチップス、ぶなしめじと油揚のおつけ、ポークカレースパゲティ(ピーマン、オクラ、青葱、ニンニク追加)、ビール中瓶×1、350ml缶×1→シャワー→『トプカピ』(原作:エリック・アンブラー『真昼の翳』、原題『Topkapi』、監督:ジュールズ・ダッシン。メリナ・メルクーリ、ジョー・ダッサン、マクシミリアン・シェル、ロバート・モーレイ、ピーター・ユスティノフ、デスポ・ディアマンティドゥ、アーメット・ダニエル・トパタン、ティトス・バンディス、エーゲ・エルナルト、セニ・オルカン、ジェス・ハーン、エイキム・タミロフ、ギルス・セガール。1964、米United Artists)。制作は『日曜はダメよ』の四年後。メリナ・メルクーリはそのときと同じく目が大きく魅力的だが、カラー作品かつ60'sらしくカラフルでポップで軽めのサイケという画面だからだろうか、あるいは役柄の所為だろうか、少し薹が立った≠ニいう印象ではある(このとき御歳44歳)。話はブロンドの美人盗賊とひとクセあるが凄腕の盗賊が組んでトルコの博物館の所蔵品を狙うがそこにひとり間抜けな仲間が加わって…… というコメディタッチのサスペンス映画だが、コメディタッチ≠フ部分がピリッとせず、またこの手の映画としては洗練されてたり鮮やかだったりという味わいにも乏しく、なんだか中途半端な印象を得た。そういう味わいも悪くはないのだが、ジュリオ(the Human Fly)が宙吊りになって狙った獲物を盗み出す場面の緊張感が際立っているだけに、メリナ・メルクーリの美しさ、マクシミリアン・シェルを始めとする泥棒たちの腕前、間抜け男のシンプソン役のピーター・ユスティノフの間抜けぶり(加えてトルコの警官たちの間抜けぶりも)などが際立っていたら、よい塩梅だったとは思った→うすいホッピー割り×5。朝方5時就寝。
8月10日(木) 朝10時半起床。白湯、マヌカハニー→ ぶなしめじと油揚のおつけ(揚げ玉)、ポークカレーライス、ポーチドエッグ(しらす)→昼間は読書くらい→午後晩の支度。鶏もも肉とぶなしめじがあったので、バターチキンを横目で見つつ(ヨーグルトがないので)適当なカレー製作。あと茄子のアチャール、こちらも記憶だけ頼りに適当に→シャワー→キャベツピーマントマトのサラダ、ししゃも唐揚げ、納豆オムレツ、茄子のアチャール、鶏もも肉とふなしめじのカレーライス(ニンジン)、ビール中瓶×1、薄いホッピー割り×1→カレーライスは小皿にしたのに急に激しい満腹感を覚え、食事中観ていた『マーズ・アタック!』を途中で諦めて仮眠→起床後『マーズ・アタック!』 (原題『Mars Attacks!』、監督:ティム・バートン。チ・ホアン・チャイ、ジャック・ニコルソン、マーティン・ショート、ロッド・スタイガー、ポール・ウィンフィールド、ピアース・ブロスナン、ナタリー・ポートマン、グレン・クローズ、ジム・ブラウン、パム・グリア、ジャニス・リヴェラ、アネット・ベニング、ウィリー・ガーソン、サラ・ジェシカ・パーカー、マイケル・J・フォックス、ルーカス・ハース、ダニー・デヴィート、ジャック・ブラック、ジョー・ドン・ベイカー、オーラン・ジョーンズ、シルヴィア・シドニー、レイ・ジェイ、ブランドン・ハモンド、イエジー・スコリモフスキー、ブライアン・ヘイリー、クリスティナ・アップルゲイト、リサ・マリー、トム・ジョーンズ、バーベット・シュローダー。1996、米Warner Bros.)。ビデオソフトの紹介記事を書いたのが封切りよりすぐあとくらいだったから、25年ぶり二回めということになるか。火星ガールの場面以外ほとんど覚えていなかったので、火星人と地球人が邂逅して挨拶を交わし火星人がとつぜん攻撃し始めるまでの約一時間が登場人物たちの人間模様を描いていたというのも忘れていた。それで最初の一時間は少し退屈を覚えたのだが、その退屈が後半の爆発をより楽しめる仕掛けになっているのだなあと、改めて理解した。先述の火星ガールの場面に加え、火星人の造形と行動、犬と首の会話、とつぜんのトム・ジョーンズ(登場場面への接続の編集が見事)、Slim Whitmanの「Indian Love Call」、終幕のとつぜんのマリアッチ楽団(格好だけ)などなど、規模としては小さいが確実に効いてくる笑いの感覚もよいと思った。ゲームばかりやっている女性バス運転手(パム・グリア)の息子たちが実戦≠ナそのゲームの腕前を活かす(フォーメーションが見事)というのも微妙に可笑しい。ティム・バートンの作品としては『ビートル・ジュース』『バットマン』『シザー・ハンズ』で映画監督としての名声を確立し、『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』『エド・ウッド』『ジャイアント・ピーチ』と続けて成功作を撮った直後のもので、それだけにB級映画の味わいを全面に出した制作には虚を衝かれるような気もするが、役者の顔ぶれだけを考えても、B級に見えるのはそう装っているだけだと受け取るのが妥当だろう→『マネー・ピット』(原題『The Money Pit』、監督:リチャード・ベンジャミン。ダグラス・ワトソン、ティッチー・アグバヤーニ、トム・ハンクス、シェリー・ロング、アレクサンドル・ゴドゥノフ、ジョーイ・バリン、ジョシュ・モステル、モーリン・ステイプルトン、ビリー・ロンバード、メアリー・ルイーズ・ウィルソン、ジョー・マンテーニャ、カーマイン・カリディ、フィリップ・ボスコ、ジョー・ポナゼッキ、ジョン・ヴァン・ドリーレン。1986、米Universal Pictures) 細かいことは抜きにして、また若い男女の愛情の揺らぎも置いておいて、とにかく屋台崩しのドタバタが可笑しくて楽しい。まあそれは当方がドリフ世代だからかもしれないが、トム・ハンクスもまだライトコメディ俳優≠ニして臭みの少ない軽妙な芝居なのもよかった(臭みがないわけではない)。トム・ハンクスの恋人(結婚間近)役のシェリー・ロングが実によかったのだが、出演作は『おかしなおかしな石器人』以外観ていないな。映画出演作(2000年の『Dr.Tと女たち』まで?)は主役か主な役どころがほとんどだったようだし、映画やTVドラマに出るようになる前は即興コメディ劇団に所属していたそうだ。そういえば、『おかしなおかしな石器人』ではアトゥーク(リンゴ・スター)を慕うタラ役だったが、映画自体すっかり忘れていて、彼女の芝居についても覚えていない。また観てみたい→うすいホッピー割り×4→朝方6時就寝。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記