2023年11月10日
11月まとめ(1〜10日)
増村保造/田宮二郎/藤由紀子/加東大介『黒の超特急』、大映「黒」シリーズ鑑賞完結、ロアルド・ダール「ビクスビイ夫人と大佐のコート」(『キス・キス 異色作家短篇集1』所収)、金丸裕子『自由が丘画廊ものがたり』読み始め、春風亭朝枝独演会 於神保町〈On a slow boat to …〉、〈山の上ホテル〉のバー〈ノンノン〉、墓参、ボウリング 於〈大磯プリンスホテルボウリングセンター〉、大磯〈媽媽厨房〉、金丸裕子『自由が丘画廊ものがたり』読了。
11月1日(水) 深夜起床→『黒の超特急』(原作:梶山季之『夢の超特急』、監督:増村保造。加東大介、大西恭子、田宮二郎、春本富士夫、藤由紀子、中条静夫、目黒幸子、村田扶実子、船越英二 、上田吉二郎、小山内淳、中田勉、穂高のり子、町田博子、石黒達也、守田学、花布辰男、竹内哲郎。1964、大映)。シリーズ最終作だからか、監督に増村保造が起用され、シリーズの中の平均的な作品群を超える手応えを感じる作品だった。印象に残った要素を羅列すると、まずはなんといっても土地買収の不正の実行犯である中江雄吉に扮する加東大介の憎々しいが結局はのし上がれない中途半端な悪党ぶり、それから中江に利用される元女秘書・田丸陽子に扮する藤由紀子のシリーズ他作とは一線を画す迫力を示す芝居、登場回数と時間は少ないながら中江の悪辣ぶりを一気に霞ませてしまう大物政治家・工藤を演じる石黒達也。主役の桔梗敬一=田宮二郎は捻りはあまり感じられないが自分を利用した(最終的にそうとわかる)巨悪たちにまっすぐ立ち向かっていく気迫も、もちろん印象的だった。物語は原作をかなり単純化していて、原作では中江に利用される不動産屋は土地買収に利用されるだけ、桔梗敬一は田丸陽子の失踪を追うライターとして登場し、土地買収の裏側に関する捜査は多山和雄という刑事が行う(映画では守田学扮する刑事が該当すると思われるが、しかし最後に少し登場するだけ)。田丸陽子の失踪と土地買収のからくりが二本の筋で、その交差が明らかになっていく過程がひとつの眼目のようだが(読んでないので憶測だが)、映画では桔梗敬一が中江に利用された不動産屋で、かつ土地買収のからくりを暴いていくし、田丸陽子は失踪しておらず(最後には殺されてしまうが)からくりを暴く鍵として機能する。その物語の単純化がよくできているのも本作の魅力。また枝葉末節ではあるかもしれないが、土地買収の不正の犠牲者である田舎の人たち(原作は横浜だが映画では岡山)の金への執着や過剰な猜疑心の描き方も、実に鋭く残酷だなと思った。増村保造作品の中でも職人仕事以上のものと思うが、シリーズ一作めの『黒の試走車』と並んで代表作の中に挙げられないようなのは、「黒」シリーズの中の作品だからかなとも思ったが、しかしそれは私が知らないだけかもしれない。実際はどうかわからないが、『巨人と玩具』『偽大学生』『陸軍中野学校』と同列に語られてもよい作品とも思う→深夜飲酒なしで朝5時就寝。やればできる→朝8時起床。お茶→豆腐と油揚のおつけ、卵粥、秋刀魚佃煮→老父買い物代行(サミット、クリエイト)。メールが受信されないとのことだが、PCを診ても原因不明。状況から考えると、メールソフトの不具合と思われるので、無料メーラーでいいのがあれば交換ということになる→〈サミット〉世田谷船橋店で野菜購入して帰宅→先日見て面白かった『黒星警部の密室捜査』をO形に見せながら、O形が買ってきてくれた寿司で昼(鉄火巻き×5、うな玉太巻き×1.5、トロタク山菜巻き×1.5、ビール中瓶×1)→『黒星警部の密室捜査』の途中で眠くなり午睡→一時間ほどで起きて洗い物、米研ぎ、再来月予定の特殊映画上映会の下調べ、本日もメールが読めないというので清算内容の電話説明、O形サイト更新など→風呂→ところてん、菊水堂ポテトチップス、スルメイカ刺身とワタホイル焼き、鰯塩焼き、アンジェレトマト、生どんこあぶり、豆腐と油揚のおつけ、粥、佃煮(あさり、しじみ、秋刀魚)、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×1→夜10時頃就寝。
11月2日(木) 朝8時起床。白湯→豆腐と油揚のおつけ、粥(うずらの卵×2、あさりとしじみ佃煮)→午前中なにしてたか失念→『カジノ』(原題『Casino』、原作:ニコラス・ピレッジ、監督:マーティン・スコセッシ。ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、シャロン・ストーン、ドン・リックルズ、ビル・アリソン、パスクァーレ・カヤーノ、アラン・キング、ケヴィン・ポラック、フランク・ヴィンセント、ノブ・マツヒサ、ジェームズ・ウッズ、メリッサ・プロフェット、クレイグ・ヴィンセント、フィリップ・スリアーノ、L・Q・ジョーンズ、ヴィニー・ヴェラ、フォリオット・ル・コック、リチャード・リール、クラウディア・ハロ、エリカ・フォン・ターゲン。1995、米Universal Pictures)。とにかくだらだらと長い。最初の一時間、主人公ふたり−−エース(ロバート・デ・ニーロ)とニッキー(ジョー・ペシ)のナレーションで物語の背景が説明されるところでは興味を持たされたし、ほぼ全編流れ続けるソウル/R&B〜ロック〜ジャズ・スタンダードやポピュラーの楽曲の選曲や曲順にも興味を引かれたし、そこまでは裏社会なりの頭のよさや度胸を発揮する人々の話と思ったのだが、それ以降は全員頭が悪くて感情的で先を見通せない人たちになってしまい、残り二時間見続けるのが辛かった。なにも知らずに観て、『グッド・フェローズ』をぎゅっとコンパクトかつ鮮やかに撮ったのだからこれは作らなくてもよかったのではと思ったが、あとで調べたら原作者はどちらも同じ。『グッド・フェローズ』に続くスコセッシの「モブ・マフィアもの」第2弾、ということだそうだが(Wikipedia)、1970〜80年代のラスヴェガスのすったもんだを知ることができるという以外の価値を見出せなかったし(細かく言えばいろいろあるのだが)、1970〜80年代のラスヴェガスにとても興味があるわけではないので、私にとってはとにかくだらだらと長いだけの映画だった→菊水堂ポテトチップス、きつねスパゲティ(生どんこ、しらす干し、ニンニク、生姜)、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×1→最近6弦ウクレレを弾いてて思いついた曲のコード進行や構成を少し詰めてみる。自分では好きな曲だが、コード付けが理に適っているのかまったくわからず→散髪帰りのO形が〈あづまや〉で買い物してきてくれたので、昼から割と間開けずたこ焼き坊主×5、豚玉半分、キャベツとピーマンの塩昆布和え、枝豆、じゃがいもと油揚のおつけ、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×1→食後眠くなり仮眠→ 「最近6弦ウクレレを弾いてて思いついた曲」、だいたいまとまってきたので、譜面に起こしてみる(Cパートの途中まで)→風呂→『日本一の岡っ引き』(監督:中川信夫。小笠原章二郎、大家康宏、高勢実乗、永井柳太郎、上田吉二郎、進藤英太郎、沢村昌之助、清水美佐子。1938、東宝)。前回(ちょうど一年前。多分そのときが初めて)観た際の感想から変わらず(一度観たのをすっかり忘れていた)。曰く「勧善懲悪に男女の恋の鞘当てを組み込んだ、一時期まではよくあった時代喜劇で、若い男女が同じ敵を持つ中で…… という点はひとひねりしたかなと思ったがそれ以外は特に新味とか際立った点はないのだが、とにかく高勢実乗を堪能できる、というだけで残しておきたい作品だった。あとこれも一時期までの時代劇にはよくあったのではないかと思うが、スリのトンビの勘六(小笠原章二郎)がやたらと小気味よく走るというのは見ていて気持ちがよい。時代劇はいつからああいう走りを捨ててしまったのだろうか」→ビール中瓶×1→朝5時就寝。
11月3日(金) 朝10時半起床。お茶→じゃがいもと油揚のおつけ、卵粥(子持ちワカサギ佃煮)→晩はカレーにしたので、その準備→即席熊本ラーメン半分(キャベツ青葱ニンニク炒め、刻み葱、胡麻、うずらの卵、海苔)→水曜日に古本屋に注文したロアルド・ダール『キス・キス 異色作家短篇集1』がさっそく届いたので、全ページ繰って確認してからお目当ての「ビクスビイ夫人と大佐のコート」だけ読んでみる。話のあらましはすでに知ってたわけだが、それでも引っ張るだけ引っ張った感じのオチの書き方の鮮やかさには感心した→風呂→賄い当番→キャベツ千切り塩昆布和え(プチトマト、叩き梅、かつぶし、オリーブ油)、子持ち公魚佃煮、舞茸入りボークカレーライス(ニンジン、どんこ)、じゃがいもと油揚のおつけ、即製ピーマンピクルス、ワインらっきょう、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×1→夜10時就寝。
11月4日(土) 日付け変わってすぐ起床→読書。金丸裕子『自由が丘画廊ものがたり』を100ページほど。自由が丘画廊とその主人である実川暢宏の話ではあるが、日本の近現代美術史、東京の画廊史としてとても面白い。まだ三分の一だが、かなりの労作であることはわかった→『浮草物語<新音声版>』(原作:ジェームス槇(小津安二郎)、監督:小津安二郎。平陽光、若宮満、坂本武、八雲理恵子、西村青児、山田長正、坪内美子、油井宗信、青野清、谷麗光、突貫小僧、青山万里子、飯田蝶子、三井秀男、懸秀介。1934、松竹キネマ)。後年(1959年)に大映で撮った『浮雲』との違いがわからなくなるくらいの完成度の高さに驚く。むろん、たとえば旅役者たちが河原で選択している際の「桃でも流れて来ねえかな。桃太郎が出たら育てて軽業師に売るんだ」という他愛のない台詞の可笑しさなどはちゃんと見比べて検証してみなければならないし、同じ主役を演じた(名前は「喜八」「駒十郎」とそれぞれ異なるが)坂本武と中村鴈治郎(あるいは飯田蝶子と杉村春子)など役者の個性や演技力や起用した意味合いなどの違いはあるだろうが、全体的な印象としては、なんで同じような完成度の同じようなあとで話を撮ったのだろうとは思う。『浮草物語』をのちに『大根役者』としてリメイクしようとしたが天候の問題で頓挫、その頃山本富士子を大映から借りて『彼岸花』を撮ったこともあり大映からの希望で『浮草』として撮影、という流れは一応知ってはいるが、もっと深いところは知らないまたは忘れているので、確認したいと思う。しかし『浮草物語』も『浮草』も何度かずつ観ているのに、旅役者(ここでは喜八=坂本武)が巡業先に残した女と息子(飯田蝶子、三井秀男)と交わす人情や、すべてを失った旅役者が現在の女(八雲理恵子)と最後の最後によりを戻すところなどは、相変わらず泣かされる。<新音声版>として、音楽の付け方はやはりおざなりな感じもするが、倍賞千恵子と寺田農の台詞はよい→ポークカレー、金宮酎ハイ×2→朝方5時就寝→昼前起床→じゃがいもと油揚のおつけ、ポークカレーライス、ポーチドエッグ→老父に頼まれてクリーニングに出した上っ張り二着を受け取りに。近道を探すと遠回りになる世田谷マジック(実は世田谷だけではないと思うが)にハマる→戻ってすぐ飲み始める。ちょうどO形が揚げ物始めようとしていたいいタイミングだったが先に菊水堂ポテトチップス、それからフライドポテト、にんじんかき揚げ、鰯骨煎餅で、だらだらと結局6時間くらい飲んでいた。ビール中瓶×2、金宮水割り×6くらい。〆はポークカレーライス小皿→あと『銭形平次捕物控 美人鮫』(原作:野村胡堂、監督:三隅研次。山本弘子、羅門光三郎、阿井美千子、船越英二、長谷川一夫、近藤美恵子、林成年、島田竜三、香川良介、宇治みさ子、藤本二三代、酒井福助、丹羽又三郎、稲葉義男、嵐三右衛門。1961、東映)。船越英二の八五郎がいい調子で、現代物のミステリーやサスペンスなどで見せる味わいとはまた異なり、つくづくうまくてよい役者だなあと改めて実感。物語の細部にややほころびがあるようには思ったが、あまりそういうことは気にならないで楽しめる娯楽時代劇であった。女優人がすこぶる美人でそれぞれ異なる魅力を放っているのもよい→夜10時就寝。
11月5日(日) 朝9時半起床。白湯→風呂→ドライカレー小皿→昼過ぎ神保町に出て、〈On a slow boat to …〉にて春風亭朝枝独演会を見物。相変わらずとても丁寧な高座を堪能。一般的には寄席だと端折られたり駆け足で演られることも多い噺を、時間をたっぷり取った丁寧な藝で聴かせてもらったのは、なかなか得難い経験だった。主催者との“支離滅裂な?楽しいトーク”もよかった。「桃太郎」「呑める」(仲入り)トーク(支離滅裂、朝枝は人間味がない、謎かけをしたら)「夢の酒」→終演後、会場正面の坂をちょいと登って〈山の上ホテル〉のバー〈ノンノン〉で一杯。数えきれないほどの人たちが肘をついてハゲちょろげになったカウンターが愛おしい。ジンライムを一杯。年明け早々でホテル全体が長期休暇に入ってしまうそうなので、また来よう→〈ミロンガ・ヌォーヴォ〉に移動し、軽い晩。レーズンバター、ブルーチーズピザ、ソーセージ盛り合わせ、ギロチン×1、赤葡萄酒グラス×1。移転後初訪問、店の規模は半分くらいになってしまったが、雰囲気は相変わらず。少し明るく、普通の喫茶店ぽくなったような気はするが、居心地はよかった→ 店を出て建物を眺めたら入ったときには気づかなかったが、建物全体がなかなかよい佇まい。隣に入っている、俗に昭和レトロ≠ネどと呼ばれるような品揃えが面白かった→ うとうとしながら都営新宿線で曙橋に移動、四谷三丁目まで歩いて〈dress〉で〆。ラムのソーダ割り×2→平和に電車で帰宅→シャワー→『セクシー田中さん』など見ながらビール中瓶×1、それからきつねそば(生どんこ、葱)啜って就寝。午前1時頃。
11月6日(月) 朝6時起床。そば湯→ドライカレー→支度して8時半頃出立→だいたい2時間弱で富士霊園到着。我が家と須藤家の墓に参る→昼はどこにしようと少し迷ったが、〈名鉄菜館〉や〈富士屋ホテル〉より〈海そば〉かなと、箱根を素通りして大磯へ→いつものコインパーキングにクルマを入れ、まずは〈海そば〉で潮そば→それから〈At Gallery n' Cafe〉に寄ってTしま君お見舞い、のつもりがバカ話→3時過ぎお暇し、〈大磯プリンスホテル〉にチェックイン。まずはビール(ロング缶×1)。ちょいと休憩してからボウリング。腰椎椎間板ヘルニア発覚以来だから、一年半ぶり。投げる際に右脚の踏ん張りが効かず少しぐらつきなかなか狙いが定まらないが、一年半前より下手になっていた、ということはなかった→国道1号線沿いの中華〈媽媽厨房〉へ。他のお目当てがすべてお休みだったのでここにしたが、当たり。量が多いという評判だったが一品料理はそれほどでもなく、味も優しくてちょうどいい感じ。イカとセロリのサラダ、焼棒餃子、カキとニラのタマゴ炒め、ジャコチャーハン、ビール中瓶×1.5。ジャコチャーハンのみかなりの量だったので半分持ち帰り→ビール買って帰館→少しうとうとしてから温泉の大浴場。手垢のついた陳腐な表現ではあるが、生き返る→読書。金丸裕子『自由が丘画廊ものがたり』を50ページほど→〈媽媽厨房〉から持ち帰ったジャコチャーハンを肴にビール350ml缶×3→午前3時半就寝。
11月7日(火) 朝8時半起床。エスプレッソ→ジャコチャーハン→10時に宿をチェックアウトし、西湘バイパスで大磯港へ→〈Oiso Connect〉の二階で行われている某イベントの打ち合わせに部外者としてお邪魔。ちゃんとした会議に参加する機会も滅多にないので(といっても今回はただの見学者だが)、面白かった→隣接する食事どころで昼。大磯しらすのペペロンチーノ。まあいわゆる観光客値段と思うが、品物は悪くない→一階で買い物して帰ろうと思ったが、今朝は風が強く漁もなかった?のか、魚類は全滅、しらすも出てなかった。イカの塩辛と野菜だけ購入→〈井上蒲鉾店〉にてはんぺんと蒲鉾買って一路帰宅(高速乗る前にガソリン補給)→帰宅して即一杯。蒲鉾、はんぺん、イカ塩辛、甘唐辛子炙り、ビール中瓶×1、御酒×1。〆に卵粥→午睡→風呂→いわし刺身、里芋とニンジンの煮物、茄子と油揚のおつけ、ご飯、ビール中瓶×1/2→夜1時就寝。
11月8日(水) 朝7時半起床。白湯→茄子と油揚のおつけ、卵かけご飯、あさり佃煮、海苔→老父買い物代行(サミット、郵便局)。それから西荻窪に回って昼(〈はつね〉でタンメンに焼豚追加)と〈フランクフルト〉で買い物。さらに〈サミット〉世田谷船橋店で買い物して帰宅。本日はなんだかあちこちで同時並行的に工事(街路樹の剪定含む)が発生していて、運転していてなんだか疲れた→おやつ。菊水堂ポテトチップス、パン、ビール350ml缶×2→午睡→風呂→キャベツとピーマンとしらす干しのサラダ、ポテトサラダ(ニンジン、コンビーフ)、薄切りロースハム、蒲鉾、ビール350ml缶×2、御酒×3→夜0時就寝。
11月9日(木) 朝10時半起床。お茶。宿酔→茄子と油揚のおつけ、卵かけご飯、しらす干し、納豆、海苔→B電子仕事。二回でOK→たこ焼き、釜揚げ花巻そば、ビール中瓶×1/2→TYO新曲二曲の構成確認。構成説明が譜面上の要素(パート名とか、コード進行と小節数とか)と対応していないので、解読に時間がかかる(一箇所不明あり)。なんとかしてほしいな→賄い当番。キャベツとピーマンとハムのサラダ(醤油、酢、胡麻油、胡麻、胡椒)、はんぺん(オリーブ油、トリュフ塩)、ベーコンとぶなしめじのクリームソース風スパゲティ、ビール中瓶×1→TYOの新曲構成の件を問い合わせ→『悪女かまきり』(監督:梶間俊一。五月みどり、南城竜也、高橋かおり、長門勇、豊田真子、下塚誠、速水亮、小林宏史、岡田英次、石黒ケイ、日向明子、堀田真三、佐川二郎、ランディ・クック。1983、東映)。そもそも五月みどりの「かまきり」は、本作の8年前に撮られた『五月みどりのかまきり夫人の告白』が画期であって、本作はそれの焼き直しのような企画のようであった(焼き直しかどうかは断言できないが、その辺勘違いして観ようと思った次第)。内容も、五月みどり扮する藤村真沙子が男を食い物にする悪女になった背景は一応描かれてはいるものの、悪女っぷりに実感がなく、五月みどりの悪女っぷりを盛り立てるはずの役者、演出、小道具などがすべて効果を発揮していないように見えてしまう。これは五月みどりの所為か、監督の所為か−− はもう考えても仕方ないが、岡田英次の重厚さ、豊田真子の存在、横浜中華街や冨士霊園の風景、石黒ケイの歌(横浜ホンキー・トンク・ブルース)などなどが、まったく無駄に見えた。オープニングの見事なまでのセンスのなさ(音楽も含めて)、謎の文楽人形、ワーグナー『ワルキューレの騎行』の無意味さ(一応伏線ではあるが)などなど、悪口を言おうと思えばいくらでも言えそうだが、まあそんなに本気で悪口を言いたくなるような映画でもない。ちなみに五月みどりはこのとき御歳44歳。なかなかの熟女≠チぷりではあった→『さそり』(監督:水川淳三。伊藤雄之助、水木梨恵、菅井きん、呉恵美子、江幡高志、大泉滉、石立鉄男、浜田滉、佐藤友美、石橋エータロー、曽我廼家一二三、露口茂、三遊亭歌奴、牟田悌三、加藤武、加賀まりこ、桜井センリ。1967、松竹)。一年五ヶ月ぶり二回め。やはり伊藤雄之助をあっさり死なせてしまう意味がよくわからないのだが、しかしそれは娯楽映画/艶笑喜劇として、か。伊藤雄之助を死なせることによって、へらへら生きているような若者にもなんとしても生き残ろうというどろどろしたものがあるということを表現できるよう展開したかったのかもしれない。脚本に森崎東と野村芳太郎の名前があるから、そんなことを考えてしまうのかもしれないが−− 「佐藤友美はこれが映画デビューだが、大した度胸で恐れ入った」という感想は、前回の鑑賞時と変わらず。よく飲み込めない部分はあるものの、佐藤友美の魅力だけで十分楽しい気分に浸れるのは間違いない→コンビーフ、煮干し出汁殻、金宮お湯割り×5→午前4時就寝。
11月10日(金) 朝9時半起床。白湯→じゃがいもと油揚のおつけ、卵かけご飯、しらす干し、海苔→TYOの新曲構成の件、具体的な回答が容易な質問も含め「とりあえずビデオをよく見ておいてください」という対応だったので、不誠実さを感じ腹を立てる。明日のスタジオはやめることにした→風呂→菊水堂ポテトチップス、ビール中瓶×1→午睡→『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(原題『Indiana Jones and the Last Crusade』、監督:スティーヴン・スピルバーグ。リヴァー・フェニックス、リチャード・ヤング、ポール・マクスウェル、ハリソン・フォード、デンホルム・エリオット、ジュリアン・グローヴァー、アリソン・ドゥーディ、マイケル・バーン、ケヴォルク・マリキャン、ショーン・コネリー、ジョン・リス=デイヴィス、マイケル・シェアード、ロバート・エディソン。1989、米Paramount Pictures)。本年二回め。新しい発見はないが、ただただ楽しんだ。以下、半年前の感想「ここまでの三作の中では、歴史ミステリーへの挑戦、アクションと冒険、恋とお色気、笑いなどの娯楽映画的要素の塩梅が最もよい作品であるように思う。インディ・ジョーンズの父親役にショーン・コネリーを起用したのはややずるい@フ域に入っているような気がしないでもないが、それでも配役としては大成功だし、敵役だが恋の相手でもあるエルザ・シュナイダーを演じるアリソン・ドゥーディがなにより魅力的。インディ・ジョーンズと出会って恋に落ちたかと思わせておいてすぐに寝返る際の表情の変化も見事であった。エルザ・シュナイダーにうちては、最後に物欲に負けて命を落としてしまうのが残念で、できれば敵のままでも改心してもいいから恋の相手として余韻を残して欲しかったと思うが、そうした個人的な好みや希望を除けば不満はなし」キャベツとトマトとベーコンのサラダ、鮭のクリーム煮(小松菜、生どんこ)、蒲鉾、じゃがいもと油揚のおつけ、ご飯、しじみ佃煮、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×1→夜10時過ぎ就寝→深夜起床。金丸裕子『自由が丘画廊ものがたり』読了→午前4時就寝。
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