2024年06月20日
6月まとめ(11〜20日)
「佐々木亜希子の活弁天国!第二夜」 於高円寺〈ちんとんしゃん〉、『草迷宮』、浅草〈飯田屋〉にて待ちぼうけ、山田風太郎/中島貞夫『くノ一忍法』『くノ一化粧』、工藤栄一/片岡千恵蔵『十三人の刺客』、フランス語校正作業、神代辰巳『地獄』。
6月11日(火) 朝7時起床。白湯→わかめと油揚のおつけ、ご飯、うずらの卵×2、鰹梅、海苔→本日の支度がてら、ヤマハのポータブルアンプとフルアコギターにてオケ付き「水色の恋」確認。音量バランスなども問題なし→昼前に出てまずは深大寺にて昼。とろろそば(深水庵)→本日は連雀通りに入らず中央線の向こう側まで北上し、浄水場の裏を抜けて五日市街道に道を辿る。やはりこっちのほうが走ってて気持ちがよい→早めに着いたので〈コメダ珈琲〉にてアイスミルクコーヒー→〈むらさきmusicラボ〉にてオケ付きの「水色の恋」披露。最初は先生に意図を汲み取ってもらえなかったが、オケとギターとでアンプ(出力装置)を分けたらテューバの入れ方などわかってもらえた。ただしオリジナルがそうだからと入れた12弦ギターは私が弾くギターと音色かぶるとの指摘あり。それはそうだな。ギターアンプのみで演奏する場合のテューバの扱い(分離が悪く聴き取りにくいので、音色選択も編曲も要検討)と併せて要検討→帰途もほぼ同じ道筋をたどり、いつも通り〈はま寿司〉で寿司買って帰宅→シャワー→寿司(マグロ、活〆まだい、活〆はまち、大葉漬けまいか、〆鯖、鯵、かっぱ巻き)、ビール中瓶×2→午睡→『長谷川伸シリーズ 一本刀土俵入 前編・后編』(原作:長谷川伸、監督:安田公義。前編:勝新太郎、関山耕司、大滝秀治、小池朝雄、岡田茉莉子、寺島雄作、春川ますみ、后編:勝新太郎、加藤嘉、滝田裕介、岡田茉莉子、山本麟一。ナレーター:小沢栄太郎。1972、NET/東映)。映像化として特別な何かがあるわけではないと思うが、私にとっては録画中継で観た中村勘三郎の本作と同じ価値≠フ映像化であった。前・后編通じて(特に前編)勝新の芝居が見事→『長谷川伸シリーズ 江戸の巾着切』(原作:長谷川伸、監督:井沢雅彦。長門裕之、堺左千夫、藤田弓子、なべおさみ、佐々木剛。ナレーター:小沢栄太郎。1972、NET/東映)。飾り職人としていい腕を持ちながら持ち前の器用さから掏摸の名人≠ノなった兄(長門裕之)、その兄に憧れる少しぐれた弟(佐々木剛)、二人を暖かく見守り夫の弟のことも自分の弟のように思う妻(藤田弓子)、この三人の取り合わせが、配役も含めて素晴らしく、そこに芝居付きの調子のよい隣人(なべおさみ)がいい塩梅のスパイスとして効いていて、派手なところや特異なところはないが、しみじみいい人情噺の味わいを味わわせてもらった。弟の失敗≠ェ兄の改心に結びつくのが(原作通りと思うが)、大袈裟な演出でない点も含めよかった→その他録画消化・整理→午前4時就寝。
6月12日(水) 朝8時起床。白湯→わかめと油揚のおつけ、ご飯半膳、キムチ、塩昆布→老父買い物代行(サミット)および昼食付き添い。昼食はさぬきうどんの〈なかじょう〉にてぶっかけうどん、揚げ玉、大根おろし、おろし生姜。父はうどんはペロリと平らげていたが、〈なかじょう〉までわずか100mの歩行がつらそうなのが、見ている(付き添っている)ほうもつらい→父から預かった荷物を郵便局にて発送してから帰宅→しらす干しと青海苔の和物(うずらの卵、胡麻油、醤油)、ビール中瓶×1→『東京の合唱』予習→午睡→シャワー→高円寺に出て、〈ちんとんしゃん〉にて「佐々木亜希子の活弁天国!第二夜」、『東京の合唱』(監督:小津安二郎。斎藤達雄、岡田時彦、高峰秀子、菅原秀雄、八雲恵美子、山口勇、坂本武、谷麗光、宮島健一、河原侃二、飯田蝶子。1931、松竹)を鑑賞。何度も観ている映画だが、今回は弁士:佐々木亜希子の説明がとても丁寧で細かいところにまで目配りが行き届いており、主役の岡島伸二(岡田時彦)はもちろん、妻すが子(八雲恵美子)/長男(菅原秀雄)/長女美代子(高峰秀子)、そして大村先生(斎藤達雄)とその妻(飯田蝶子)の心の動きなど、今まで気づかなかったところやその魅力にも気付かせてもらった。日常的な人間観察の努力を怠らない上で作品のことをじっくり考え組み立てられた説明なのだなと感心。その上で登場人物の演じ分けも細やかで、今までにない小津サイレント作品体験≠させてもらった→終映後の懇親会ではいつも通り楽しく飲み過ぎ。わかさぎ唐揚げ、ジャガイモスパイス和え、チリビーンズほか、ビール中瓶×1、御酒多数→記憶薄くなるまでの飲みタクシーにて帰宅。即就寝。
6月13日(木) 朝10時起床。お茶→味噌湯(しらすぼし)、おむすび→昨日届いたiPhone SEの設定。今回は全使用機種からすべての設定を引き継ぐのではなく、日頃使用しているアプリや設定のみひとつひとつ確認して進めることにした。昼過ぎまでかかったが、スッキリした→カップラーメン(シーフード)→午睡→キャベツピーマントマトのサラダ、焼きとうもろこし、メヒカリ唐揚げ、ぶなしめじと油揚のおつけ(揚げ玉)、真鯛葱塩焼き丼、ビール中瓶×1→シャワー→『草迷宮』(原作:泉鏡花、監督:寺山修司。三上博史、新高恵子、伊丹十三、若松武、中筋康美、福家美峰、天井桟敷の人々。1978/1983、東映洋画)。泉鏡花原作の中編小説の映画化であることはもちろん知っているが、1979年にフランスの映画プロデューサーであるピエール・プロンペルジュが製作したオムニバス映画『プライベート・コレクション』(Collections privées)の一編として製作されたこと(他二編はジュスト・ジャカン『L'ile aux sirenes』およびワレリアン・ボロズウィック『L'Armoire』)、原作からは幼い頃に聞いた手毬唄の手がかりを探す青年・葉越明と葉越明がたどり着いた秋谷邸で起こる怪異をモチーフとして採り上げ映像化されたことは、今回何十年かぶりで観て感想を書こうとネット上の情報に少し当たって、初めて知った。もっともそれを知ったからといって本作の鑑賞になにか影響があるわけでもなく、筋立ては母親が歌っていた手毬唄の記憶を辿る少年/青年と彼を襲う怪異≠ニいう簡素なものながらそこから紡ぎ出される映像表現の多彩なところや寺山修司、天井桟敷らしいケレン味≠ノ翻弄される体験を楽しんだ。今回の鑑賞で気付いた点と言えば、中盤に出てくる聞いたか坊主≠フ演出が話していることはまさに聞いたか坊主≠ネのに芝居と演出によってある種の味わい≠ノなっていた、という点。これは初見時には気づかなかったと思う。また映像表現の読み解きが私にはほぼ不可能なので、その分何度でも眼を楽しませることのできる作品だということを再認識した→『くノ一忍法』(原作:山田風太郎『くノ一忍法帖』、監督:中島貞夫。北村英三、芳村真理、中原早苗、三島ゆり子、金子勝美、葵三津子、市川小金吾、曽我廼家明蝶、品川隆二、野川由美子、露口茂、大木実、待田京介、吉田義夫、山城新伍、小沢昭一、小島恵子、笹みゆき、木暮実千代、松代章子。1964、東映)。多分観ているよなあと思って観始めたが、最近だと2015年6月と2017年11月の二度観ていたのはすっかり忘れていた。で、感想も「芳村真理の魅力を再発見」(2015年6月1日)、「「女」という字が分解されて「くの一」になるオープニングがよい。ぶっきらぼうで大雑把なセットもこの映画には合ってると思った」(2017年11月26日)などは同じ。真田幸村と(原作には確か登場しない)猿飛佐助が冒頭でいきなり殺され幽霊となって物語の進行や忍法の解説役を務めるという設定の可笑しさは、今回初めて気付いた。くノ一に芳村真理/中原早苗/三島ゆり子/金子勝美/葵三津子、服部方の伊賀鍔隠れ五人衆に大木実/待田京介/吉田義夫/山城新伍/小沢昭一という配役の素晴らしさも再認識。そして原作を読み返したくなった→金宮酎ハイ×2→午前3時就寝。
6月14日(金) 朝7時起床。白湯→ぶなしめじと油揚のおつけ(揚げ玉)、卵かけご飯(しらすぼし)、太巻きふた切れ→シャワー→出がけにお金のことでO形と揉める。確かに私も少し節約しなければならないと思うが、しかし今朝の言い争いはそれとはまた別の問題であり、私にしてみたらとんだ言いがかりであった(O形の体調が優れず出かけられないかもしれなかったので、本来ふたりで使う予定のお金を預かると言っただけ)。とはいえ出がけに不調を来したことを考えると、まあ仕方あるまい→ひとまずひとりで浅草に向かう→I崎と約束していた〈飯田屋〉にはなんとか時間通りに着いたが、待てど暮らせどI崎は来ない。一時間ほど待ったところでO形が着いたので、これは待ちぼうけだなと思い、中居さんに「もうひとりは来ないようだ」と断り、結局単に夫婦でどぜうを食べる会合となった。酢の物、山かけ、どぜう唐揚げ、どぜう鍋、ビール大瓶×1、御酒×2。どぜうは今が旬で、子持ちなのもありとてもよかった。I崎は日にちを勘違いしていたとあとから連絡があったが、そもそも会食自体も今日の日にちも希望したのはI崎のほうで、なにをたるんでいるのだと思う。いろいろ大変な様子ではあるが、最低限の礼を尽くしてくれれば(というか約束の日時に約束の場所に来るだけのことである)話を聞くくらいはするのに、そしてそれを希望しての会合だったろうに、なにをやっているのだろうか。面倒臭いので今後しばらく連絡は絶ってもらうことにした→食後、まずは三社様にお参り。〈梅園〉で豆かん買い(昼過ぎなのに早くもひとつしか残っていなかった)、仲見世の〈たけや〉( https://www.asakusa-takeya.co.jp )なる箸屋で箸を新調し、〈松屋〉でお中元など見繕ってから平和に電車で帰宅。経堂に着いてから最近話題となっていた缶入りレモンサワー(アサヒビール「未来のレモンサワー PLAIN」)を買ってみる→シャワー→くだんのレモンサワーを開けてみたが、アルコール(ウォッカ使用)度数が低く物足りないので金宮を足すことにした。まあ二度めはないな。外で急に飲みたくなったとしても、これは買わない→鯵刺身、枝豆、冷やしとろろそば(もみ海苔、うずらの卵×1、刻み葱)、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×1→早々に就寝。
6月15日(土) 深夜起床するもすぐ就寝→朝8時半起床。白湯→舞茸と油揚のおつけ、ご飯半膳、鰹梅、しらすぼし、海苔→『くノ一化粧』(原作:山田風太郎『外道忍法帖』、監督:中島貞夫。原健策、加賀邦男、多々良純、原田甲子郎、弓恵子、緑魔子、三島ゆり子、西岡慶子、松井康子、岬瑛子、露口茂、小沢昭一、西村晃、芦屋雁之助、脇中昭夫、加藤武、春川ますみ。1964、東映)。『くノ一忍法』に輪をかけてバカバカしさが増幅していた。そういえば東映がこの時期に撮った「くノ一シリーズ」の中でこれだけ未見だったが、一番好きかもしれない(山本直純のバカバカしさを伴ったジャズのような音楽も楽しい)。多々良純がしょぼくれた老忍者役でそれほど活躍しないのかなと思ったら、幇間は演じるわ春川ますみに股間は蹴られるわの大活躍だった。これほどバカバカしい役を演じた多々良純を観たのも初めてかもしれない。そして春川ますみ、露口茂、小沢昭一、西村晃という並びは(もちろん作中でいずれも同じ場面に姿を見せる)、今村昌平『赤い殺意』(1964、日活)と同じだな→『瀬降り物語』(監督:中島貞夫。萩原健一、斉藤喜之、殿山泰司、藤田弓子、河野美地子、内藤剛志、室田日出男、早乙女愛、内田朝雄、市川好朗、小倉一郎、光石研、永島暎子、小林稔侍。1985、東映)。山窩の生活を克明に描いた商業映画という点では、とても貴重な作品と言うべきではなかろうか(ちなみに山窩を題材にしたりなどの映画は、ほかに小水一男『ほしをつぐもの』(1990)、三池崇史『十三人の刺客』(2010)、笹谷遼平『山歌』(2022)などがあるようだ)。むろん、実際の山窩の生活をどれだけ写しているのかは私にはわからないが、沖浦和光などの本を読んだ限りの知識で言えば、大きな間違いはないとは思う。全体にきれいごとに見えたり(Wikipediaには「部落解放同盟からクレームを受けた」とあるが、それも影響しているのだろうか)、山窩の人々が少しきれいに見え過ぎたり(ヒデ=河野美地子やハナ=早乙女愛など若い女性は六本木にでもいそうである)、速水清司と井上堯之の音楽が検討はずれな感じがしたりなど感覚的に残念と思ったところもあるが、繰り返し観て理解(本作では山窩を消滅へと追いやった原因のひとつと言われる国家総動員法が施行された1938年が舞台なのでそうした背景も含めて)を深めたい映画であるとは思う。ところで本作はたまたまひとつ前に観た『くノ一化粧』を中島貞夫が撮ったのち岡田茂から何か一本だけ撮りたいものを撮れ≠ニ言われて提出した企画とのこと。それから約20年経って製作が実現したわけだが、その経緯もざっと読んだところ面白かった( https://ja.wikipedia.org/wiki/瀬降り物語 )→映画を二本観た以外は、だらだらと酒肴を作りながら飲酒したのみ。ちりめんじゃこと青海苔の和え物(胡麻油、酢)、炙りピーマン(醤油)、青葱入り炒り卵(醤油、酒、みりん、胡麻油)、キャベツ赤ピーマンレモンの皮の炒め(生姜、塩、黒胡椒、オリーブ油)、ニンジンと油揚の煮物(顆粒鶏ガラ出汁、かつ節、生姜、醤油、みりん、酒)、鰯叩き(刻み生姜、醤油)、オニオンスライス(かつ節、オリーブ油、醤油、酢)、稲庭うどん(うずらの卵×2、揚げ玉)、ビール中瓶×2、金宮酎ハイ(レモン)×4、御酒×2→夜9時頃就寝。
6月16日(日) 深夜起床。昨日観た二本の映画の感想まとめなどして就寝→朝9時半起床。白湯→しじみ汁、ごほん、キムチ納豆、海苔→『十三人の刺客』(監督:工藤栄一。高松錦之助、丹波哲郎、片岡千恵蔵、月形龍之介、河原崎長一郎、三島ゆり子、菅貫太郎、内田良平、北竜二、原田甲子郎、松浦築枝、神木真寿雄、高橋漣、西村晃、嵐寛寿郎、阿部九州男、片岡栄二郎、春日俊二、加賀邦男、汐路章、有川正治、小田部通麿、丘さとみ、里見浩太郎、水島道太郎、沢村精四郎、和崎俊也、山城新伍、水野浩、藤純子。1963、東映)。ちょうど二年ほど前に観ていたことを、一時間くらい経ってから気付いた(正確にはそうじゃないかなと思って日記を調べたら果たしてそうだった)。その際の感想「引きの絵が多く、客観な突き放したような視点による緊張感が印象に残るが、静と動の塩梅が面白く、いったん動き出すとぐっと引き込まれる感じ。中盤少し不思議とのんびりした感じが漂うが(主に片岡千恵蔵の台詞回しによる)、終盤約30分に及ぶ立ち回りは、敵方を迷路のような袋小路のような場所に誘い込みつつの攻防に興奮した。とはいえ、引きの絵が多かったり台詞が聞き取り難かったりで細部をつかめなかったところも多いので、話が頭に入った上でもう一度観てみたいと思う」はほぼ同じ。ただし「話が頭に入った上で」は、すでに話が頭から抜けていたので、もう一度くらいは観なければ。新たな感想としては、「刺客」の首領である島田新左衛門(片岡千恵蔵)のまだ若い甥の島田新六郎(里見浩太郎)が少し世の中を斜めに見て藝者(丘さとみ)の家に転がり込んで三味線の敬子などに現を抜かして「刺客」に加わるのを断るところで、いい間で新左衛門が姿を現し「実はなあ、ちょうど俺もお前の年頃だった、侍の家が嫌いでなあ、放蕩三昧してこれ(三味線)で身を立てようとして習ったんだが、さてやってみるとどうしてなかなか難しい。それよりは、侍で死ぬほうが楽だとさとったなあ、あはははは」と笑ったあとに見事な三味線を披露するところが面白かったのと(これでは刺客参加への要請を断れない)、やはり全体的に侍社会のバカバカしさ、引いては制度社会(現代も見方によっては強固な制度社会だ)のバカバカしさを咲うようなところが印象に残った点だろうか(終幕近くで新左衛門がお主の侍の一分が立たぬだろう≠ニ鬼頭半兵衛=内田良平に敢えて斬られるのも、侍(という制度)社会バカバカしさ≠フ表現でもあろうと私は捉えた)。あとは刺客側と参勤交代の(バカ殿を抱えた)明石藩側の、どういう道程を辿るかの知恵比べもなかなかに面白い、とか。新左衛門が協力を頼む落合宿の総代・〈三洲屋〉の娘が藤純子だというのには、今回初めて(配役を確認していて)気付いた→金宮酎ハイ×4→午後散歩がてら環八沿いの〈サイゼリヤ〉へ(片道30分ほど)。エスカルゴのオーブン焼き、柔らか青豆の温サラダ、アロスティチーニ(オージーラムの串焼き)、バッファローモッツァレラのマルゲリータピザ、生ビールジョッキ×2→〈サミット〉と〈クリエイト〉で買い物して帰宅。後者は老父の次の買い物代行がクスリ屋の品物が多いため。次の買い物代行が楽になった→シャワー→『くノ一忍法』『草迷宮』『パリより愛をこめて』を再見しつつ(『パリより〜』は途中まで)→菊水堂ポテトチップス、オイルサーディン、スライスチーズ、クラッカー、キムチ、しじみ汁、ご飯(かつぶし、しらすぼし、醤油、胡麻油)、ビール中瓶×1.5、ビール350ml缶×2、金宮酎ハイ×6→夜0時就寝。
6月17日(月) 朝8時半起床。白湯→しじみ汁、卵かけご飯(ちりめんじゃこ)、海苔→O形サイト更新(『世界放浪』告知)。最新の第16話を読んでみたら、フランス編なので吹き出しなどにフランス語が散りばめられていたが、いくつか誤りを発見。フランス語になど何十年も触れていないが、違和感を感じて確認してみたところは概ね文法、綴りに誤りがあった。確認・調査してみてよかった→しかしそのことで少し強めに注意したらまた話にならないことになり憮然。精神的に調子が悪いようなので仕方がないとも思うが、仕事のことは真摯に受け止めてほしいと思う→冷やしかけそば(刻み葱、うずらの卵×2、揚げ玉)→なんだかやる気がなくなり、『長谷川伸シリーズ』の本日放映分『人斬り伊太郎』『の風来坊』見ながら飲酒開始→『長谷川伸シリーズ 人斬り伊太郎』(原作:長谷川伸、監督:齋藤武市。丹波哲郎、堺左千夫、深江章喜、鰐淵晴子、川地民夫。1972、NET/東映)。人を斬るのになんの躊躇もない、人の心を失ってしまったかのような浪人伊太郎(丹波哲郎)の、友人でさえ自分の身を守るためにあっさり斬り捨てる男の表現が見事と思った。そんな男が、人生に行き詰まった若い夫婦と出会って改心するわけでもなく身を挺して助ける、という展開は、さすが長谷川伸というべきか。大きな起伏を特に設けなかった映像物語と思ったが、その分虚しく生きて人を助けてなお虚しく死んでいく、という表現として印象に残った→『長谷川伸シリーズ 旅の風来坊』(原作:長谷川伸、監督:稲垣浩。片岡千恵蔵、赤木春恵、中村玉緒、富田仲次郎、伊吹吾郎。1972、NET/東映)。本作についてはひょっとしたら長編か中編の中の一挿話かなと思ったので、念のため原作に当たってみたら、原作は短編、発端(高崎の料理茶屋〈やたや〉に博打で負けてすっからかんになった佐四郎=片岡千恵蔵がたどり着いて、女中=赤木春恵や悪い親分=富田仲次郎に拐かされて客を取らされる寸前のおたま=中村玉緒に出会う)ほか映像化に当たって継ぎ足された部分はや細部の変更はいくつかあるにはあるが、大筋は原作のとおりであった。原作の誠実な映像化、と思ったが、果たして。『人斬り伊太郎』とよく似た話ではあるが、こちらの佐四郎は虚無的なところはなくあっけらかんと風来坊をしていて、話の雰囲気はずいぶん違い、こちらのほうがなんだか観ていてほがらかな気持ちにはなる。とはいえ、おたまに会いに行った佐太郎がすぐに助けるかと思いきや土地の親分の妾になって夫と子供を捨てた≠ニいう話を間に受けてまずはおたまをこらしめようとする場面には、なんだか複雑な感情を抱かされる(だからこそ誤解が溶けたあとの脱出劇がより鮮やかになるのだろうとは思う)→ちりめんじゃこと青海苔の和え物(胡麻油、醤油)、オイルサーディン(紫蘇)、枝豆、御酒×4→適当に就寝。
6月18日(火) 朝10時起床。白湯→しじみ汁、卵かけご飯(ちりめんじゃこ)、海苔→午前中特になにもせず→即席ラーメン(マルタイラーメン胡麻醤油、キャベツ青葱ニンニク生姜炒め、茹でニンジンとどんこ、ゆで卵1/2)→シャワー→ひさびさにカレー製作→菊水堂ポテトチップス、オイルサーディン(紫蘇)、ひよこ豆のカレーライス小皿(ピーマン、トマト、青葱、レモンの皮)、ビール中瓶×2→TBS『くるり〜誰が私と恋をした?〜』最終回。主人公を取り巻く男三人がみんな少しずつ嘘つきで、少しずつ間違ってはいたものの、それも三人がそれぞれいい人≠セったから、という結末は、中盤までサイコスリラー的な味わいもあったため、いささか残念だった。でもまとめ方としては難しいまとめ方をうまく処理したなとも思う。ただみんないい人≠ナ終わらせるなら、近い未来(三年後、五年後など)にそれぞれがどうなっているか、というところを(『アメリカン・グラフィティ』的にでも)見せてくれると、視聴者の登場人物それぞれへの感情移入≠燻まりがついたのではないかと思った→金宮酎ハイ×4→午前2時就寝。
6月19日(水) 朝8時起床。白湯→わかめと油揚のおつけ、ひよこ豆のカレーライス小皿、ポーチドエッグ→O形フランス語確認手伝い。三話分完了→午後下北沢に出て、まずは〈貝麺みかわ〉で昼(冷やし貝麺)。それから〈ダイワンテレコム〉なるiPhone修理店にて旧iPhone(6s)のガラス交換を依頼し、井の頭線の高架下街に出店したほうの〈Zoff〉で跳ね上げ式メガネを調整してもらって(ネジ四本交換したが無償でやってくだすった)、で、iPhone受け取って経堂駅前の〈オオゼキ〉で買い物して帰宅。下北沢では井の頭線の高架下街にBrew Dogのビールスタンド?があったので時間潰しに入ってみたが、立ち飲みなのにテーブルチャージ取られてちょいと割高。二度めはないかな→帰宅してシャワー→『地獄』(監督:神代辰巳。西田健、原田美枝子、田中邦衛、岸田今日子、浜村純、毛利菊枝、加藤嘉、石橋蓮司、林隆三、栗田ひろみ、佐藤友美、金子信雄、天本英世。1979、東映)。淫蕩の血による因果応報と、その果てに追い落とされた地獄の様子を描いた作品であるわけだが、現実世界での淫蕩、現実世界での不可思議だったり理に適わなかったりする現象、地獄そのものの描写の三要素の塩梅がよくないような気がして、どこに重点を置いて本作を構築したかったのかがよくわからなかった。結果、原田美枝子(二役)にいろいろさせたかった映画なのかな、という印象のみがもっぱら残り、そういう視点で見れば面白いところもある映画だったな、という感想。生形家の(林隆三のほうの)嫁栗田ひろみはアイドル女優と勝手に思っていたが、デビュー作は大島渚『夏の妹』だし、アイドル女優と思ったのはこちらの勘違いだったのだろう、本作でも登場時は静かで薄い印象ながら次第に怪演≠ニ呼んで差し支えない迫力のある芝居が印象的だった。一方、主人公の、田舎の名家生形家に嫁いだ淫蕩な母親(原田美枝子)から生まれてすぐに遠くへやられた娘(原田美枝子)がレーサーになっていて、同じくレーサーになっていた生形家の息子(石橋蓮司)と出会う、その後娘は走る列車の扉がとつぜん開いて落ちかけてそこでももうひとりの息子(林隆三)と出会う、という設定が不自然でおかしいし、田中邦衛や岸田今日子、加藤嘉といった名優から構成される田舎の名家の薄暗くてどろどろした感じ(横溝正史作品にも通ずる)の重々しさと地獄の様子の中途半端な寺山修司感の塩梅もちぐはぐな感じで(後者だって浜村純、金子信雄、天本英世と役者は揃っているのだが、半端なコントのような味わいも濃かった)、やはり全体に設計を誤った映画≠ニいう印象が濃く残った→菊水堂ポテトチップス、枝豆、ひよこ豆のカレー小皿、オイルサーディン(紫蘇)、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×2、御酒×1→夜9時就寝。
6月20日(木) 朝7時起床。白湯→わかめと油揚のおつけ、ひよこ豆のカレー、卵バターライス小皿→老父買い物代行(サミットのみ。家の近くのサミットで用が済んだ)。「YouTubeを見るにはどうしたらいいか」というので父のPCを見てみたが、Webブラウザの動作が遅すぎてどうしようもない。聞けば同じ老人ホームのお仲間から勧められたとのことで、ご本人はそれほど興味はなさそうだったので、ひとまず本日はそのままに。次の訪問時にキャッシュクリア等試してみよう→〈GYUGYUバーガー〉で買い物し帰宅→GYUGYUバーガー、フライドポテト、ビール中瓶×1→本日散髪の予定だったが、またもやA利さん体調不良ということで日延のため午睡→シャワー→茄子と赤ピーマンのニンニク炒め、枝豆、トマトチーズ、鮭缶、鰯なめろう、わかめと油揚のおつけ、豆カレー、バタークミンライス、ビール中瓶×1、御酒×2、金宮酎ハイ×2→夜12時就寝。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記