2024年11月30日
11月まとめ(21〜30日)
『ちゅらさん2』、『玉川奈々福気合いっぽん浪花節 Vol.5』 於茅ヶ崎〈亀の子道場〉、新生〈茅ヶ崎館〉、北茅ヶ崎〈湯快爽快〉、香川〈天青〉、茅ヶ崎〈蕎房猪口屋〉、大磯、『ひばり捕物帖』三本、ティム・バートン/ジョニー・デップ/エヴァ・グリーン/ベラ・ヒースコート/ヘレナ・ボナム=カーター『ダークシャドウ』、オリヴィア・ワイルド/フローレンス・ピュー/ハリー・スタイルズ/オリヴィア・ワイルド/クリス・パイン/ジェンマ・チャン『ドント・ウォーリー・ダーリン』、フィールダー・クック/ヘンリー・フォンダ『テキサスの五人の仲間』。
11月21日(木) 朝7時半起床。白湯→味噌湯(揚げ玉)、ご飯、うずらの卵×2→老父買い物代行。家の近くのサミットで買い物し佼成学園の前の道から踏み切り渡ろうと思ったところ、京王線で人身事故があったとかで踏切開かず、遠回りとなる→〈GYUGYUバーガー〉で昼を買い、次いでガソリン補給して帰宅→塩とチーズのバーガー、フライドポテト、ビール中瓶×1→午睡→風呂→晩の支度→じゃがいもクミンソテー(酢、鶏がらスープ顆粒)、鮭中骨缶詰(春菊、おろし生姜、胡麻油)、鶏もも肉ときのこと春菊のカレー(ぶなしめじ、舞茸、トマト)小皿×2、油揚と豆腐のおつけ、ビール中瓶×2、金宮酎ハイ×2→夜11時半頃就寝。
11月22日(金) 朝6時半起床。白湯→油揚と豆腐のおつけ、鶏もも肉ときのこと春菊のカレーライス(ぶなしめじ、舞茸、トマト)、ポーチドエッグ→午前中〈中江クリニック〉にて、先月採取された血液の検査結果確認。中性脂肪以外は、コレステロール、肝臓、腎臓、尿酸値、栄養状態問題なく良好。しかし今日は繁盛していて、予約時間から一時間以上待たされた。堪え性のないご老人もおられて草臥れた→クスリ屋も一時間待ちとのことで〈あずまや〉で一杯やって時間つぶし。たこ焼き6ケ(醤油)、すじ吸い、ビール中瓶ジョッキ×2。たこ焼き屋の客で、深夜祖師ヶ谷大蔵から千歳船橋まで歩いている途中にひったくり強盗に遭った人がいるそうな。くわばらくわばら→〈イオンリカー〉でビール買って帰宅→午睡→DU仕事ようやく校了との旨連絡いただいたので、請求書お送りし、めでたく了→『ちゅらさん2』観ながら晩。鮭缶と春菊とトマトのサラダ、ポテトサラダ(ニンジン)、鶏もも肉ときのこと春菊のカレー(ぶなしめじ、舞茸、トマト)小皿×2、油揚と豆腐のおつけ、ビール中瓶×1、ビール350ml缶×1、金宮酎ハイ×1→明日からの遠出の支度して(途中まで)夜10時就寝。
11月23日(土) 日付け変わるころに起床→『無能の鷹』。相変わらず面白くはあるが、山田太一作品を観た直後だと、やはり脚本の粗が見えてしまう→シャワー→『ちゅらさん2』続き見ながら金宮酎ハイ×2→朝7時起床。白湯→油揚と豆腐のおつけ、鶏もも肉ときのこと春菊のカレーライス(ぶなしめじ、舞茸、トマト)(卵入り炒めご飯)→朝9時40分頃、茅ヶ崎に向けて出立→東名高速けっこう混んでて、ようやく圏央道に抜けて走ったと思ったら、茅ヶ崎海岸出口で渋滞。あとで小耳に挟んだところ大磯でマラソン大会の前哨戦?があるらしい。真偽は不明→〈茅ヶ崎館〉にクルマ停め、ご挨拶がてら荷物預けてから〈蘭〉で昼(現在土日のみ昼開けているそうだ)。餃子、焼きそば、ビール中瓶×1→〈茅ヶ崎館〉裏の〈cuni-pan〉にて明日明後日の朝食用パン買ってから〈亀の子道場〉へ。八ヶ月振りの『玉川奈々福気合いっぽん浪花節 Vol.5』。玉川奈々福『ミニミニ浪曲講座』(曲師:沢村まみ)に続き天中軒すみれ『鉄砲道の由来』(曲師:沢村理緒)。仲入り後は玉川奈々福『寛永三馬術 曲垣と度々平』(曲師:沢村まみ)。天中軒すみれ『鉄砲道の由来』は節の際の伸びやかな声がとても心地よかった。今まで不勉強ながら知らなかった鉄砲道の由来や本来の道筋を知ることができたのもうれしい。玉川奈々福『寛永三馬術 曲垣と度々平』は、度々平の人物造形が見事で、度々平という人物の魅力を中心に、物語に引き込まれた。本日は度々平が若侍(舞台となる丸亀藩の重臣の倅)との喧嘩の場面までだったが、そのあと主人の曲垣平九郎と度々平が旅に出る、その様子まで想像させられるような鮮やかさを感じた。大満足→終演後はいったん宿に寄って短い休憩。〈茅ヶ崎館〉は駐車場裏の石段〜玄関〜浴場のところまでの土地を手放し宅地として売却、浴場の手前の洗面所だったところを新たな玄関に設え、一番から三番までの部屋と離れ、大広間と(前回の改築で設えた)サロンを残した格好。浴場はこれまでの部材を活かし、本館と離れの間に新たに建てるそうだ(本日は間に合わなかったので入浴なし)。建物としては、創業当時に近くなるとのこと。二番の部屋からの庭の眺めはこれまでどおり。日本最古のサーフボード≠ヘ一〜三番の部屋への廊下に移動されていた→茅ヶ崎駅前までぶらぶら歩き、〈Oggi〉なるイタリア料理屋にて本日の打ち上げに参加。グリーンサラダ、生ハム、鰤のカルパッチョ、ブルスケッタとフライドポテト、ピザ2種(しらす、桜海老)、スパゲティ、ビールグラス×1、御酒×5。卓をご一緒したのは初めましての方々ばかりだったが、意外な共通点もあり、会話は楽しく運んだ。お開き少し前に眠くなりおいとま→ぶらぶら歩いて帰館。珈琲いただいたが限界に達し、珈琲部屋まで運んでもらってからバタンキュー→二時間ほどで覚醒。冷めた珈琲を啜ってから歯磨き→再び眠くなるまで読書。
11月24日(日) 朝8時起床→しらすパン、カレーパン、珈琲→10時前にぶらぶら駅に向かい、送迎バスはやめにして相模線でひと駅、北茅ヶ崎駅の〈湯快爽快〉へ。30分ほどの入浴だが、眠気や疲れは消えてすっきり。しかし湯上がりにビールを飲もうと思ったら入場時に渡されたリストバンドでの会計のみとのことだが、ひとつだけもらったリストバンドはO形に持っててもらったので飲めず。男女混ざった一団のことも考えたシステムにすればいいのにと思った→北茅ヶ崎から〈熊澤酒造〉まで、40分ほどぶらぶら。〈天青〉にて昨夜の会の主役、席亭、運営の方々と会食。先付(鮟肝と大根の焚きもの 生姜あん)、前菜(燻製合鴨と吟醸粕クリームチーズ ヤーコンの金平/銀鱈の粕味噌焼き 牛蒡利休添え/筒蓮根射込みと唐墨銀杏/季節果実の白和え)、副菜(根セロリの蟹真丈挟み揚げ とろ湯葉仕立て)、お造り(鮪、鯵、赤海老)、主菜魚(糸撚鯛の柚庵蒸し どぶろくと小柱の貝出汁餡)、主菜肉(蔵元厳選牛の朴葉焼き 九条葱味噌)、御飯膳(湘南米 香物 味噌汁)、甘味(林檎と吟醸酒粕のティラミス)、ビール中グラス×1、御酒×1。バカ話も少しできて、とても楽しい昼宴であった→帰途は香川駅から茅ヶ崎駅まで乗車。茅ヶ崎駅でみなさんと別れ、歩いて帰館。途中の酒屋で土産の「天青」購入(〈熊澤酒造〉で買い忘れたため)→宿に着いて珈琲と雑談で休憩→本日は離れに宿泊、勧めてもらった蕎麦屋〈蕎房猪口屋〉を予約し、離れには内風呂があるのでまずはざっとシャワー→二時間ほど休憩→〈茅ヶ崎館〉館長にクルマで送っていただき、〈蕎房猪口屋〉にて晩。お通し(大根おでん、秋刀魚春巻き)、こんにゃく田楽、だし巻き卵、牡蠣天ぷら、かけそば、御酒×2。東京の古い蕎麦屋とはまた風情が違い、かけそばのつゆも関西風のような薄色だが(出汁も味も効いているが醤油くさくはない)、ちょうどいい感じにおいしく、楽しい時間を過ごせた。初めて訪ねる店なので意味もなく少し慌てたりもしたが、ふと壁に目をやったら「おちつけ」と書いた紙が貼ってあって笑った→帰途も迎えに来ていただき楽ちん→風呂→夜11時頃就寝。
11月25日(月) 朝7時起床→しらすパン、カレーパン、珈琲→サロンで珈琲いただき、一時間ほどおしゃべり→大磯に移動し、まずは〈海そば〉で早めの昼(潮そば)→港で野菜と魚(あおあじ)買って、〈At GALLERY N'CAFE〉で一服してから帰宅。たかしま君はまだ寝てるとのことで会えず残念→〈井上蒲鉾店〉ではんぺんとさつま揚げ買ってから帰路へ。帰途はスイスイのスイで一時間ほど→『ちゅらさん2』の残りを見ながら菊水堂ポテトチップス、ビール350ml缶×2。〆に即席ラーメン(博多マルタイラーメン胡麻醤油、生卵、湘南一本葱)→午睡→風呂→『刑事コロンボ』見ながら、あおあじなめろう、生しらす、ニンジンの葉としらすのかき揚げ、里芋天ぷら、ビール中瓶×1、御酒×2→午前1時就寝。
11月26日(火) 朝10時起床。白湯→茄子のおつけ、ご飯、梅干し、うずらの卵×2、海苔→〈茅ヶ崎館〉減築と現在の様子を見取り図などにまとめ、K丸さんにご報告→天玉そば(ニンジンの葉としらすのかき揚げ)。かき揚げは昨夜の残りだが、二度揚げに成功→『ひばり捕物帖 かんざし小判』(原作:瀬戸口寅雄、監督:沢島忠。堺駿二、杉狂児、星十郎、美空ひばり、山口勇、富久井一朗、中島栄子、円山栄子、東千代之介、尾上鯉之助、松風利栄子、熊谷武、里見浩太朗、伊東亮英、竹原秀子、北村曙美、阿部九洲男、薄田研二、沢村宗之助、中村時之介、七條友里子。1958、東映)。『ふり袖捕物帖』二作を入れて、『ひばり捕物帖』シリーズの第三作(ただしお七=照姫と目明しの五郎八、照姫の兄の阿部伊勢守、お七の世話をする喜代文以外に共通する登場人物はいないようだ)。阿部伊予守(架空の人物だそうで老中≠ニいう設定のようだが詳細不明)の妹ながら目明かしとして活躍するお七こと妙姫(美空ひばり)が、兄から妙姫のお目付け役を命ぜられた佐々木兵馬(東千代之介)の助けを借りて、およびお上の威光を背負って難事件を解決する捕物帖≠ナ、美空ひばりの歌と踊りそして七変化、加えて東千代之介との(今で言うところの)ツンデレ展開が売り物といった趣。その「七変化」が割と地味で、本作では美人番付の出場者(婀娜な町娘)、岡っ引き、若侍、藝者、将軍家御内室、そして歌舞伎『勧進帳』の舞台での弁慶に変化≠キるのだが、意識していないと単に操作の都合の変装と受け取り、本シリーズの魅力のひとつのつもりで提供したのであろう変化≠ニ気づきにくいのもこのシリーズの可笑しさと思う。「難事件」はシリーズのどの作品も割と大規模かつ本来町人である岡っ引きには荷の重いもので、本作ではとある藩の家老志垣主水正(薄田研二)が藩の隠し金を私することを目論み、剣術道場主那須刑部(阿部九洲男)を抱き込んで、大泥棒「稲葉小憎」がかつて盗んで行った藩の隠し金の在り処を示す三本のかんざし≠手に入れるためにそのかんざしを所持する娘たちを次々に殺していくというもの。その殺人の裏にあるはかりごとをお七=妙姫が暴いていき、最後に『勧進帳』の弁慶の姿になって明らかにする、という流れは見ものではあるが(弁慶が関所を通さない≠ニ言うのが面白い)、はかりごとを暴いていく過程は倒叙とまでは言わぬものの犯人が誰かが割と早い段階でわかることもあり、それほど鮮やかさを感じない(これはシリーズ他作も同様)。という次第で、結局のところは先に書いた「美空ひばりの歌と踊りそして七変化、加えて東千代之介の(今で言うところの)ツンデレ展開」をもっぱら楽しむシリーズと受け取った。「美空ひばりの歌と踊り」という点で言えば、本作では居酒屋でお七と兵馬が飲んでいて泥酔すると、とつぜん「照明が変わって美空ひばりの歌の場面になる」(以前観た際の感想より引用)演出は、居酒屋がディスコに早替わりするような展開が可笑しくまた楽しい。東千代之介はやたらに男らしい感じを強調するかのように芝居が大きく(大友柳太郎張りと言ってもいいかもしれない。そしてその点はシリーズ内で本作が一番かもしれない)、それもこのシリーズの魅力と思うが、本作では終盤で走りに走る芝居があり、それがいにしえの時代劇を彷彿とさせる点もうれしかった。本シリーズの魅力として「美空ひばりの歌舞伎」もあるのかもしれないが、しかし歌舞伎調の台詞回しは意外にあまりうまくなかったな。それに加えて犯人側が、変化≠オているとはいえひと目で美空ひばりとわかるお七=妙姫と何度会ってもそれと気づかない、という点も、本シリーズを通しての特徴か→はんぺん、さつま揚げ、生しらす生姜醤油和え、煮干し出汁とあおあじ頭殻唐揚げ、生しらすとうずらの卵、茄子のおつけ+長芋とろろ、ビール中瓶×1、御酒×1→二時間ほど仮眠→『ひばり捕物帖 かんざし小判』復習→『ひばり捕物帖 自雷也小判』(原作:瀬戸口寅雄、監督:深田金之助。花園ひろみ、片岡栄二郎、美空ひばり、若山富三郎、高島淳子、喜多川千鶴、東千代之介、星十郎、高松錦之助、進藤英太郎、加賀邦男、山口勇、富久井一朗、長田健、円山栄子、宮崎照男、尾上鯉之助、吉田義夫、里見浩太朗、若水美子、国一太郎。1958、東映)。『ふり袖捕物帖』二作を入れて、『ひばり捕物帖』シリーズの第三作。お七の名を語る女(花園ひろみ)が伝馬町の牢屋敷に忍び込んで火事を起こして破牢を手引きし、大塩騒動の残党を逃すのが発端。その破牢の真の目的はお七=照姫の兄である阿部伊予守(尾上鯉之助)を失脚させようという老中跡部山城守(加賀邦男)と鳥居甲斐守(進藤英太郎)の陰謀だった−− という展開だが、歌舞伎の舞台の上でお七が自雷也に扮し事件の種明かしをするという派手さに比べると、やはり肝心の事件やその解決は本作の中心的要素ではない、という印象(あくまでも観終えての印象に過ぎなかろうが)。なお本作での七変化≠ヘ、三味線の師匠、岡っ引き、ヤクザ者(花川戸の身内)、若侍、猿回し藝人、新内流し、そして自雷也。そして本作でも『かんざし小判』に引き続き、「ディスコに早替わりするような展開」があった(本作ではお七と兵馬の口喧嘩が祭の太鼓の叩き合いに発展してからのディスコ展開)→そばつゆ仕込んでから、午前3時就寝。
11月27日(水) 朝7時起床。白湯→犬飯(茄子のおつけ、生卵)→朝7:50に出て、8:20老父宅着。まあ予定どおり→杏林での診察は、ひと周りして9:30には終了。次回(来年5月)は30分くらい遅くしよう。診断結果は前回と変わらず、数値などはいいようだ→薬膳カレー(松本楼)→家の買い物して帰宅→シャワー→『ひばり捕物帖 ふり袖小判』(原作:瀬戸口寅雄、監督:内出好吉。原健策、里見浩太朗、中里阿津子、花房錦一、喜多川千鶴、岸田一夫、富久井一朗、雪代敬子、松風利栄子、美空ひばり、若山富三郎、尾上鯉之助、杉狂児、東千代之介、古石孝明、阿部九洲男、清川荘司、青柳竜太郎、時田一男。1959、東映)。『ふり袖捕物帖』二作を入れて、『ひばり捕物帖』シリーズの第五作。常陸太田藩の奥田十兵衛(原健策)一行が幕府への御用金一万両を運んでいる最中強奪に遭い、奥田十兵衛はその責めを負って入牢。御用金の強奪は回船問屋天草屋清蔵に身をやつした実は天草の乱の残党である渡辺庄左衛門(阿部九洲男)一味によるものだが、奪われた御用金の一部を女掏摸のお島(雪代敬子)とお花(松風利栄子)が、贔屓役者中村新之丞(尾上鯉之助)−−実はお島が幼い頃に生き別れた弟−−の中村仲蔵襲名披露のための資金として盗んだことで、そして奥田十兵衛が賊から奪い取った印籠を娘三鈴(中里阿津子)に渡し犯人探しを頼んだことで、話は複雑化する−− と、結局事件は解決するのだが、まあシリーズ他作と同様事件の解決や謎解きは割とどうでもよく、お七に事情が明かされないままにお七=照姫の兄阿部伊予守の命で兵馬が三鈴の世話をしているという展開がお七の嫉妬を呼ぶところが、本作の見どころのひとつか。本作では解決に芝居を用いず、芝居の場面は物語冒頭。お七はそこでは娘役でひと踊りし、そこから岡っ引き、姫、中国娘、祭の若衆、黒田節を踊る町娘、月代の若侍へと変化=Bその中で中国娘が唐突、かつお花の情夫である稲妻の三次(時田一男)を見つけるまでのほんの短い間の登場なのが唐突で可笑しい。細かい点だが、お七の相棒早耳の五郎八は美空ひばりの実弟花房錦一へと大幅に若返り(三代目という設定)。またお七・五郎八のライバルである猫目の権八・チンケの竹(作品によっては虎)の反目する感じ≠ェなんとなく違うなと思ったら、猫目の権八が山口勇から岸田一夫に代わっていた(チンケの竹の富久井一朗は変わらず)。また阿部伊予守がそれまでの尾上鯉之助から若山富三郎へと交代していたが、若山富三郎はすでに『人形佐七捕物帖』シリーズの主役に抜擢されたあとではあるが、本作では精彩を欠いている印象だった→菊水堂ポテトチップス、煮干し出汁殻唐揚げ、昆布とかつ節出汁殻、ニンジンの葉としらすのかき揚げ、もりそば、ビール中瓶×2、御酒×2→午睡→ニンジンの葉かき揚げ、ニンジンの葉の炒め(ニンニク)、鰯フライ、トマト、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×1→夜0時頃就寝。
11月28日(木) 朝9時起床。白湯→茄子のおつけ、ご飯、納豆、海苔→おとついと昨日の映画鑑賞(『ひばり捕物帖』三本)の感想まとめなど→『ダークシャドウ』(原題『Dark Shadows』、原作:ダン・カーティスほか『Dark Shadows』(TVシリーズ)、監督:ティム・バートン。ジャスティン・トレイシー、ラフィ・キャシディ、イヴァン・ケイ、エヴァ・グリーン、ジョニー・デップ、スザンナ・カッペラーロ、ベラ・ヒースコート、ガイ・フラナガン、ソフィー・ケネディー・クラーク、ハンナ・マリー、ヴィクトリア・ビューイック、ジャッキー・アール・ヘイリー、レイ・シャーリー、ミシェル・ファイファー、クロエ・グレース・モレッツ、ジョニー・リー・ミラー、ヘレナ・ボナム=カーター、ガリヴァー・マグラス、クリストファー・リー、リチャード・ホリス、フェリシティー・ブランガン、アリス・クーパー。2012、米Warner Bros.)。1966〜71年に放映されたTVのゴシック・ソープオペラ(題名は同じ)を原作として製作されたSupernatural fiction=i超自然的なテーマ設定による物語)。18世紀末に英リヴァプールから米メイン州に移り住んだコリンズ一家の息子バーナバス(長じてジョニー・デップ)が、彼に想いを寄せる使用人の娘アンジェリーク(長じてエヴァ・グリーン)を袖にしたことから恨みを買い、黒魔術を覚えたアンジェリークによって両親と恋人ジョゼット(ベラ・ヒースコート。1972年パートで登場するマギー/ヴィクトリアと二役)を殺され、彼自身も吸血鬼にされ葬られてしまう。それから200年が経ち、ヴィクトリアの霊魂が宿ったマギー(ビクトリアと同じくベラ・ヒースコート)が落ぶれたコリンズ家に家庭教師として雇われ、そこに偶然バーナバスも埋葬された地下から蘇り、コリンズ家の牙城を乗っ取り支配し続けてきたアンジェリークと、コリンズ家の面々−−現在の主人のエリザベス(ミシェル・ファイファー)、その娘キャロリン(クロエ・グレース・モレッツ)、エリザベスの弟ロジャー(ジョニー・リー・ミラー)、その息子デイヴィッド(ガリヴァー・マグラス)、使用人のウィリー(ジャッキー・アール・ヘイリー)、住み込みの精神科医ホフマン博士(ヘレナ・ボナム=カーター)そしてバーナバス−−との死闘が始まる。と、そこまでの発端部分は物語の背景を淡々と説明するような描写でいささか退屈を覚えるが、バーナバスが現代のコリンズ家に蘇ってからの時代錯誤ぶりや(カーペンターズ「Top of the World」が効果的に使われる)、エリザベスがバーナバスの正体を知られないように腐心する様とバーナバスによって屋敷の仕掛けが説明される過程で明らかになるエリザベスの「マクラメ倉庫」の存在など徐々に笑いが仕掛けられていき、やがてバーナバスがフェラされる(と思われる)描写の直後の波飛沫の絵や、バリー・ホワイト「You're the First, the Best, My Everything」が効果的に使われるバーナバスとアンジェリークの激しい濡れ場などで、笑いが一気に爆発する(バーナバスとヒッピーたちのやり取りも微妙に可笑しい)。その辺りの呼吸がなんとも素晴らしい。そしてそこからアンジェリークとコリンズ一家の抗争が激化していき、それなりにホラー風の恐ろしい描写もあるのだが、最終的には家族と愛する人をを取り戻す≠ニいう物語と自分の心臓を実はずっと愛していたバーナバスに渡そうとするアンジェリークの愛の伝え方≠フ感動の(哀しさもある)物語に帰結する。エヴァ・グリーンが演じるヴィクトリアのなんともよいエロスも含めて、いろいろな方向に心を揺さぶられる映画だった。傑作→コロッケ、キーマカレーコロッケ、鯵フライ、煮干し出汁殻唐揚げ、菊水堂ポテトチップス、ビール中瓶×2→風呂→『ドント・ウォーリー・ダーリン』(原題『Don't Worry Darling』、監督:オリヴィア・ワイルド。フローレンス・ピュー、ハリー・スタイルズ、ケイト・バーラント、オリヴィア・ワイルド、ニック・クロール、アシフ・アリ、キキ・レイン、ジェンマ・チャン、シドニー・チャンドラー、ダグラス・スミス、ティモシー・シモンズ、クリス・パイン、アリエル・スタッヘル。2022、米Warner Bros)。幸せそうなアメリカ50年代風の生活の描写があって、しかしそれがなんだか不自然なものであるという描写があって、次第に小規模な『マトリックス』≠フような世界であることが明かされていく。その不自然さに気づいてしまったアリス(フローレンス・ピュー)が、その世界の創造主であるフランク(クリス・パイン)およびフランクを実は支配しているかのような妻シェリー(ジェンマ・チャン)と対峙していく−− という物語で、そういう部分だけ抜書きすると先に挙げた『マトリックス』とか、あるいは『1984』とか、そういう世界観の子孫的な映画と言えるのかもしれないが、フランクなる人物が創り上げた仮想現実≠ェ、卵を割っても中身がなかったり、ときどき飛行機が砂漠に落ちたり、被験者が仮想現実の中で疑問を持ってしまったりなど、プログラムに穴があるところに気づくとある種の可笑しさを感じてしまう。ちなみに「プログラムに穴がある」すなわち未完成のまま走っているから、敢えて「被験者」という言い方をしてみた次第だが、実際アリスは仮想現実の中で抱いた疑問を爆発させると、仮想現実の世界を受け入れるように再施術≠ウれるから、やはり走りながらバグを直している¥態なのだろうと思うのだが、果たして。そして「幸せそうなアメリカ50年代風の生活」の中でエリート会社員として働き理想の生活を築き上げていることになっている男たちが、現実世界ではうだつが上がらず仕事もなく生活を改善する気力もなく、仮想現実の中で男性にとって理想の夫婦生活≠実現しようと欲する(そのために仮想現実の実験に申し込んだ)という点も、穴があるままプログラムを走らせている点と併せて、なにか人間の哀れのようなものを感じた。物語はところどころ整合性に難のあるところや説明不足のところが見られ(シェリーの存在の重さとか結末とか、アリス以外の女性たちの現実世界での境遇とか)、完成度という点に於いては疑問を感じなくもないが、支配者が支配するための理不尽を通すようなところの描写はなかなかに怖いし、完成度についての疑問を脇に追いやるだけの迫力はあったと思う。「プログラムに穴がある」についての描写がもう少しわかりやすかったりしつこかったりしても、フランクという人物の実力が明確になってよかったかなと思うが、やり過ぎるとコメディになるし(それはそれで面白そうだが)、難しいところか。細かい?点だが、アリスが仮想現実内での他の女性たち−−シェリーや、友人であるバニー(オリヴィア・ワイルド)、ペッグ(ケイト・バーラント)、マーガレット(キキ・レイン)、ヴァイオレット(シドニー・チャンドラー)−−と比べて自然な感じ(言ってしまえばナチュラル・メイク)なのは意図的なのだろうなと思ったが、これまた果たして。あと、フェミニズム/アンチ・フェニニズムも重要なテーマなのかなとは思ったが、そう思うのはかまわないがそれを敢えて明確に言い出すと鑑賞としてはつまらないものになるように思った→はんぺん刺身、トマト、大根の葉と豚こまの炒め、はんぺんとどんこの吸い物稲庭うどん入り、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×3→夜0時就寝。
11月29日(金) 朝10時半起床。白湯→はんぺんとどんこの吸い物、納豆ご飯(うずらの卵×2)、海苔→『ドント・ウォーリー・ダーリン』復習→『テキサスの五人の仲間』(原題『A Big Hand for the Little Lady』、監督:フィールダー・クック。チャールズ・ビックフォード、ケヴィン・マッカーシー、ジェイソン・ロバーズ、バージニア・グレッグ、ジェームズ・キニー、ジョン・クォーレン、ロバート・ミドルトン、アレン・コリンズ、バージェス・メレディス、ノア・キーン、ヘンリー・フォンダ、ジョアン・ウッドワード、ジェラルド・ミシェノー、ミルトン・セルツァー、ポール・フォード、ウィリアム・コート。1966、米Eden Productions Inc.製作/Warner Bros.配給)。冒頭、えらい勢いで馬車が走ってきて、御者含む四人の男たちを次々と載せ、とある町の宿屋兼酒場に年に一度のポーカーをやりにやってくる。酒場ではもうひとりメンバーが待っている。ゲームが白熱する中、妻メアリー(ジョアン・ウッドワード)と子供を連れてテキサスに移住しようという農夫(ヘンリー・フォンダ)が馬車を直すためにやってくるが、この男が大のポーカー狂い。新たな土地を買うための四千ドルを注ぎ込んでゲームに参加するが、負けに負けたところでとつぜん倒れ、この男のポーカー狂いを諌めていた妻がついにはゲームに参加することになる−− という展開のじわじわと緊張感を高めていく演出が見事だし、妻メアリーを宿屋兼酒場の真向かいにある銀行のオーナー(ポール・フォード)が救い、それをメンバーの男たちが諾々と受け入れる流れは感動的ですらあったのだが、そこからのどんでん返しがまた見事。いや、こういうどんでん返しは今となってはよくある展開で、農夫一家が救われたところで終わったほうがじゅうぶんいい映画として記憶に残ったような気もするが、果たしてどうだろうか。まあでも十分に面白い物語ではあった。どんでん返しで明かされる正体が、最初のクライマックスまでまったくわからない演出と芝居はやはり見事だったな→菊水堂ポテトチップス、あおあじ骨煎餅、天抜き(ニンジンの葉としらす、里芋)、はんぺん入り炒り卵、きつね南蛮そば、ビール中瓶×2、御酒×2→風呂→豚こま玉葱大磯ニンジンの煮物(生姜、ニンニク、ヒガシマルうどんスープ、はんぺん吸い物)、ビール中瓶×2→あと本日は、前回のスタジオの録音を(ようやく)確認。「Questions」のエンディングにクリーム「Budge」を引用する件、原曲を確認したらけっこうトリッキーであることが判明したので譜面化。遅くになってしまったので、明日のスタジオで確認することにする→録画整理→ジャン・ユスターシュ『サンタクロースの眼は青い』を冒頭20分ほど見てから就寝。午前2時半。
11月30日(土) 朝8時半起床。白湯→豚こま玉葱大磯ニンジンの煮物、卵かけご飯→泥縄式に本日の譜面など印刷→バスで渋谷へ。まずは〈タートルズ〉にて昼。チーズバーガークイーンサイズ、生ビール中ジョッキ。ビールは「小さいほう」といったのに大きいほうが来て、おまけにちょいと酸っぱかった。ほんのひとつき前はそんなことはなかったのに、残念→〈ペンタジュークハウス〉にてLove Handlesリハーサル。歌手が体調不良でお休みだったが、「Springtime」や「Tunji」などのインストゥルメンタル曲を中心に、なかなか充実した三時間になった→〈テング酒場〉にて枝豆、ハムカツ、ねぎま、だし巻き卵、ビール大瓶×2→バスで帰宅。車内暑くて経堂まで行かず世田谷線の踏切超えたところの赤堤停留所で下車→ケバブミート、マトンカレー、チャパティ、ピール中瓶×2→夜0時頃就寝。
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