2025年05月20日
5月まとめ(11〜20日)
長谷川伸/佐々木康/片岡千恵蔵/木暮実千代『直八子供旅』、『必殺仕事人III』、深作欣二/菅原文太/松方弘樹『県警対組織暴力』、山本周五郎/市川崑/役所広司『どら平太』、中島貞夫/渡瀬恒彦/片桐竜次/川谷拓三『狂った野獣』。
5月11日(日) 朝8時起床。白湯→最中、珈琲→老父の薬の受け渡し。ついでに〈GYUGYU BURGER〉で昼買って、駐車場借りた〈ダイエー〉でも買い物→塩とチーズのバーガー、フライドポテト、ビール中瓶×1→午後中午睡→風呂→もやし炒め(ピーマン)、トマト、ウインナー、シャンピニオン、ちりめんじゃこ、小松菜のおつけ、豚こま粥(卵)、ビール中瓶×1、ロング缶×1→一昨日の〈琥珀〉でのはじめとおおじライブの曲目を確認してまとめ→27日に予定のPF会向けのスタンダード曲譜面(移調)制作に着手→『必殺スペシャル 大暴れ仕事人! 横浜偉人屋敷の決闘』(監督:松野宏軌。山村弘之、藤田まこと、鮎川いずみ、村上弘明、龍虎、滝田栄、中尾彬、平野稔、原口剛、白木万理、菅井きん、山内としお、西田健、片岡孝夫、波乃久里子、ハル・ゴールド、吉田豊明、鹿内孝、原田大二郎、夏野陽子、南方英二、山根伸介、山根一輝、伊吹太郎、今村勝之、石倉三郎、伊藤敏孝、田辺ひとみ、南利明、森田美樹、矢野明仁、マットーヤ毛平、安尾正人、武井三二、谷口孝史、柴田善行、舛添要一。語り手:上岡龍太郎。1990、朝日放送、松竹製作/テレビ朝日系列放映)。そういえば『必殺仕事人』が江戸時代のいつ頃の話なのかを意識したことがなかった。第一シリーズでも時代背景の明確な設定や説明はなかったように思う。調べてみると江戸時代の色々な時代が舞台∞スペシャルや映画は寛政〜文政〜天保〜幕末を行ったり来たり≠ニいうことのようだが、本作は明確に幕末。ペリー来航ののち横浜に異人が営む商人の屋敷ができ、そこを舞台に松平忠敏主税助(本作では松平主税介。中尾彬)が武器調達に暗躍。一方で将軍警護のための組織である浪士組(本作では浪士隊)の結成と運営を清河八郎(滝田栄)に命じ、清河八郎は清河八郎で浪士隊を利用して幕府に反旗を翻す。その中で仕事人たちがどちらかというと弱い側の者≠フ恨みを晴らすべく暗躍する、という物語(「どちらかというと弱い側の者」も、最後には斃されるのだが、そこと史実との折り合いの付け方は面白かった)。途中、大阪の仕事人たち(チャンバラトリオの面々)が出てきたり、異人屋敷からペーパー(紙の書類)≠盗み出すために白浪五人男(南利明など)が集められたりなど、あるいはバブル崩壊を反映してか?悪徳不動産屋(石倉三郎)も狂言回し的に登場したりするが、必殺スペシャル≠フ悪ふざけとしては中途半端か(勝海舟に扮した舛添要一がじゃあ朝まで議論しましょう≠ニいう台詞を言うのは『朝まで生テレビ!』のことだと思うが、今見ると面白くもなんともない)。そこがもっと徹底していれば派手さやケレン味という魅力が付加されたと思うが、とはいえ、片岡孝夫(蝶々の朝吉)、滝田栄、そして異人と松平主税介とを仲介する銀屋の式子(お琳)に扮した波乃久里子、この三人の存在感と藝には圧倒された(蝶々の朝吉とお琳とが以前関係を持っていたという設定も心憎い)。鍛冶屋の政(村上弘明)が武器作りに利用されたり、中村主水(藤田まこと)が珍しく金回りよくなったり、加代(鮎川いずみ)がスペシャルらしく?蝋人形に化けるなどの活躍をしたりと、見どころも多かった。観終えて思い返してみると、先に述べたような悪ふざけ=i石倉三郎を除く)を、先に述べたように徹底≠キるのではなくカットして尺を縮めたものを観たいな、と、(思っても仕方がないが)思った→午前4時半就寝。
5月12日(月) 朝9時起床。白湯→小松菜のおつけ(とろろ昆布)、猫まんま(塩昆布)→PF会用の譜面四曲分、黒本からの写譜と移調完了→花巻そば(刻み葱)→午後〈中江クリニック〉受診。特になし。喉の痛みについて相談したところ、少し赤みがかっている、一度耳鼻咽喉科を訪ねよ、との由→〈天まさ〉も〈あずまや〉も臨時休業につき、クスリ屋で老父から頼まれたものを探して時間潰すが目当てのものはなく、自分のクスリ受け取っただけで帰宅→菊水堂ポテトチップス、野菜炒め(キャベツ、もやし、ピーマン、ベーコン)、ウインナー、シャンピニオン、ビールロング缶×1、ビール中瓶×1→夕寝。
5月13日(火) 日付変わって起床→『直八子供旅』(原作:長谷川伸、監督:佐々木康。伏見扇太郎、団徳麿、片岡千恵蔵、木暮実千代、植木千恵、月形龍之介、沢村貞子、小金井修、源八郎、富田仲次郎、清川玉枝、清川荘司、進藤英太郎、丘さとみ、加賀邦男、三島雅夫、桜町弘子。1958、東映)。手元に『長谷川伸全集』があるので、一応原作を確認してみたところ、原作からは主要な登場人物と大雑把な物語の流れを借りた格好で、映画化に当たって細部は大幅に改変と工夫がなされていた。たとえば映画では和泉の直八(片岡千恵蔵)が八ツ山一家の喧嘩出入りに助っ人として参加し黒塚の多九蔵(月形龍之介)と切り結んで怪我をするところから始まり、旅の空から無事に江戸に帰って堅気になり家族三人で仲良く暮らす様子で終わるが、原作では[序幕]の第一場は「品川港家の前」−−浪人喜与川精次郎(本作では加賀邦男)が強盗を働き追い詰められるところで始まり(直八はすでに怪我をしている設定)、[大詰]の終わりの第四場「江戸へと続く道」では直八が多九蔵(月形龍之介)を峰打ちで倒すことろで幕、異本では禅宗の僧たちが直八の息子八百吉(本作では植木千恵)を守り直八を多九蔵から遠ざけ、無事に江戸への道程に着いた親子が母おなつ(本作では木暮実千代)に会えることを示唆して幕となる。またやくざに憧れる造り酒屋の若旦那坊やの利吉(伏見扇太郎)に相当する人物は出てこない。といった等々の改変が見事に当たり、男の意地、子供に対する愛情、地べたで生きる人たちの人情、そういう人たちを利用する輩の冷酷さなどをしみじみと描き、「(直八が)旅の空から無事に江戸に帰って堅気になり家族三人で仲良く暮らす様子」の大団円を、見事に晴れやかな気分に導いていた(脚本を手がけた井手雅人の苦労が偲ばれる)。誰かひとりやふたりが図抜けて素晴らしかった、と思うような場面はなかったが−−序盤でのおなつに扮する木暮実千代のおのろけ(その間に直八が喧嘩に出かけてしまう、その呼吸)、おなつの世話を焼く遊郭のおばさんおこと(沢村貞子)の人情味あふれる台詞回し、直八を付け狙う多九蔵が最後に直八を助けるところの気風のよさは印象に残った−−、全体として深い味わいに静かな感動を覚える傑作時代劇と思った。壮大で格調高い(そして古めかしい味わいがある)山田栄一の音楽も印象に残った→ウインナー、シャンピニオン、目玉焼き、割れ煎餅、金宮お湯割り×3→午前4時就寝→朝8時起床。白湯→小松菜のおつけ、ご飯(うずらの卵×3)→大変ひさしぶりに、O形父上墓参。事務所が建て替わっていて様子が違い、ちょいと戸惑った→〈川松〉で予約しといた鰻受け取り→O形実家にて鰻重。お義母さんお元気でなにより→〈角上魚類〉寄って帰宅→洗濯→『必殺仕事人III』(本日より。このシリーズ初見)→シャワー→酒肴作りながら本日の口開け→ひじき煮付け(ニンジン、油揚、生姜、醤油、出汁醤油、煎酒、みりん、酒)、酢昆布、ボイルホタルイカ刺身(おろし生姜、煎酒)、蛤入り湯豆腐(葱斜め小口)、海鮮もんじゃ(たらこ、ちりめんじゃこ、キャベツ、新玉葱、エゴマの葉、ニンニク、煎酒)、冷やし山かけそば(生卵、刻み海苔)、ビール中瓶×2、御酒×3→『刑事コロンボ(15) 溶ける糸』→『笑点特大号』→『幸せは食べて寝て待て』。本日滝山団地を訪ねたのでなにやら感慨がある→『対岸の家事』→夜0時就寝。
5月13日(火) 朝8時起床。白湯→豆腐雑炊(蛤出汁、ちりめんじゃこ、うずらの卵×3)→『直八子供旅』復習(長谷川伸の原作も確認)→月見そば(刻み葱)→晩の支度(おつけ製作のみ)→『必殺仕事人III』。二回めにして傑作の予感。今まで見てなかったのを後悔→煮干し出汁殻炒め(煎酒)、Jagabee、黒ごま煎、ひじき煮付け、豚こまもやし炒め(ピーマン)、海鮮もんじゃ、なめこ汁(油揚)、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×1、金宮レモンティ割り×2、金宮牛乳割り×1、金宮酎ハイ×1→夜10時就寝。
5月15日(木) 朝6時半起床。白湯→なめこ汁(油揚)、豆腐雑炊(うずらの卵×2)→老父通院付き添い(杏林形成)。初めて診察のお医者さんがよくなってますね≠ニ宣ったが、ほんとか→O形に会計受付と薬局への処方箋提出を託してから、〈松本楼〉にて昼(O形も合流)。ハイカラハヤシライス→杏林の支払いとクスリ受け取り済ませて老父を住まいに送り届け、買い物代行(クリエイト、サミット)して届けて帰宅→シャワー→柿ピー、バタピー、黒ごま煎、ベーコンもやし炒め(ピーマン)、新玉葱と胡瓜のサラダ、シャンピニオン、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×2→夕寝→日付変わる前に起床→『県警対組織暴力』(監督:深作欣二。奈辺悟、菅原文太、曽根晴美、藤沢徹夫、司裕介、成田三樹夫、池玲子、金子信雄、小松方正、佐野浅夫、川谷拓三、松方弘樹、藤岡重慶、室田日出男、弓恵子、小泉洋子、山城新伍、白川みどり、笹木俊志、松本政子、安部徹、鈴木瑞穂、梅宮辰夫、遠藤太津朗、田中邦衛、中原早苗、成瀬正孝、橘真紀、唐沢民賢。1975、東映)。11年ぶり二回めの鑑賞だが(一回めは2014年6月)、破綻はないとは思うものの物語を構成する要素が多く(脚本は笠原和夫)、二回だけでは細かいところまで把握しきれないものの、「登場人物が全員めちゃくちゃなのに何故か説得力があるという怪作と思った」という感想は前回と同じ。ただし、怪作であると同時に、傑作、名作であるとも、今回は思った。警官と暴力団員や政治家(といってもこれまた元ヤクザ)の癒着を描いた作品ではあるが、土地の(ノンキャリアの)刑事(菅原文太の久能徳松や山城新伍の河本靖男)と暴力団員(松方弘樹の広谷賢次や柄原進吾の室田日出男)との友情の描き方には、切った張っただったり裏切りだったり利用のし合いだったりひと筋縄ではいかない関係性も多分に含まれているが、その一方で青春の爽やかさも感じさせられるのが面白い。そして川谷拓三扮する(広谷と敵対する川手組側の)チンピラが取り調べで丸裸にひん剥かれるところは、その前後の久能徳松の狡賢く汚いやり口の描き方も含めて、映画史に残る名場面ではなかろうか。今後も何度も楽しみたい一本→鯵骨煎餅、バタピー、ちりめんじゃこかき揚げ、ビール中瓶×2→午前2時就寝。
5月16日(金) 朝8時半起床。白湯→なめこ汁(油揚、とろろ昆布)、ご飯(ちりめんじゃこ、たらこ)、海苔→『どら平太』(原作:山本周五郎、脚本:黒澤明・木下惠介・市川崑・小林正樹、監督:市川崑。尾藤イサオ、うじきつよし、役所広司、片岡鶴太郎、加藤武、神山繁、大滝秀治、三谷昇、津嘉山正種、宇崎竜童、赤塚真人、永妻晃、本田博太郎、岸田今日子、3代目江戸家猫八、菅原加織、松重豊、黒田隆哉、浅野ゆう子、石倉三郎、石橋蓮司、菅原文太、伊佐山ひろ子、横山あきお。2000、「どら平太」製作委員会製作/東映配給)。実に爽やかな物語ながら、いい感じの間抜けさ、ボケ味と、キリッと引き締まった味わいがとてもいい塩梅でデザインされた時代劇、と思った。「いい感じの間抜けさ、ボケ味」については、冒頭から終幕まで「新任の御奉行望月小平太殿は出仕されなかった」と機械のように(あるいはメルヴィル『代書人バートルビー』のように)淡々と描き続けるふたりの書記(うじきつよし、尾藤イサオ)、不正を働いてはいるものの年寄りらしく病気と薬の話に花を咲かせる藩の重役たち(加藤武、神山繁、大滝秀治、三谷昇、津嘉山正種)、悪所であり貧民窟でもある壕外の緊迫感にも溢れているものの意外に呑気な様子、壕外の三親分(菅原文太、石倉三郎、石橋蓮司)とその子分たちの意外な人のよさ、終幕でのどら平太(役所広司)が乗る馬がまったく走らない様子などなどが随所に散りばめられており、「キリッと引き締まった味わい」は三親分のうちのひとり大河岸の灘八(菅原文太)の静かな迫力と、賭場での「姐御風の女」に扮する岸田今日子の婀娜な年増っぷりか。どら平太と相思相愛?の柳橋芸者こせいに扮した浅野ゆう子はちょいと中途半端な感じがして、ほかに誰か代役がいそうな気もしたが、しかしあの不器用な感じはあれはあれでよかったのかなとも思う。大雑把に言うと、一に脚本と演出、二にそれに答えた役者たち、か。エンドロールのみ、ちょいとカッコよ過ぎで本作に相応しくないように思えた→柿ピー+バタピー、酢昆布、ぶっかけ月見稲庭うどん、ビール中瓶×2→午睡→タラモサラダ(ニンジン)、ウインナー、鮭缶とキャベツとエゴマの葉のスパゲティ(ニンニク、煎酒)、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×2→『火まつり』原作(脚本):中上健次、監督:柳町光男。北大路欣也、中本良太、藤岡重慶、小林稔侍、左右田一平、太地喜和子、柳家小三治、蟹江敬三、山西道広、中島葵、金子研三、三木のり平、森下愛子、安岡リキヤ、小鹿番、伊武雅刀、川上麻衣子、倉崎青児、宮下順子、松下砂稚子、八木昌子、菅井きん。1985、シネセゾン)。北大路欣也へのインタビュー映像が併映ということで録画、鑑賞。過去何回かの鑑賞時から、大きな発見などはなし。原作を再読してみようと思った。前回鑑賞時(2024年1月)の感想「閉鎖的な田舎町という環境、そこで自然を相手にしていたこととたまたま隣町(自分の町よりは開けている)に神に近づいたような気になってしまう祭があってそれに参加したこと、もともと自分の町の中では体力も知恵も優れていたこと、それらが作用して神がかってしまった男の末路。と片付けるのが理には叶っているが、そう片付けてしまうと何かが逃げていく、という物語と思う」。その前(2021年2月)の感想「閉鎖的な古い村とその中での噂話とそこにやってくる外の風(移動パン屋や鍛冶屋)、紀勢線が開通したことで失われる何か、男として生きる上での(バカバカしいとも思える)矜恃と葛藤、閉鎖的な古い町と開かれた新宮との対比、主人公に新たな火を点ける御燈祭の存在などなど、あとで整理するとある程度はすっきりするが、観ている最中はそれがどっと一度に押し寄せてくる感じ」。あと「良太の存在感は弱かったかな」と書いていたが、それはやはり今回もそう思った。達男−良太の関係性は、もっと濃く描かれるべきではなかったかと思う(おそらく小説化されたものを読まないとわからないと思うのだが、果たして。私の鑑賞能力が低いのだろうか)→金宮酎ハイ×1→午前3時就寝。
5月17日(土) 朝8時半起床。白湯→なめこ汁(油揚、とろろ昆布)、たらこ焼飯(ちりめんじゃこ、卵、エゴマの葉)→午後、老父が世話になっている老人ホームの「懇談会」と称した運営説明会。配布資料を見れば十分でわざわざ参加の必要なし、という感想が年々強くなる。今回は職員の説明がまるで子供の研究発表みたいだったのと(内容はそれ以下か)、参加者の質問なんだか意見表明なんだか直前の質問者への反論なんだかわからない発言に苛立ちを覚えた→〈はま寿司〉で寿司買って帰宅→寿司16ケ(特製漬けまぐろ、活〆まだい、大葉漬けアカイカ、しめさば、真あじ、炙りうなぎ、宮城県産金華いわし各2。うに軍艦、三陸産大切り銀鮭各1)、トマト、ビール中瓶×1、御酒×1→午睡→風呂→『THE SECOND』見ながら納豆巻き4ケ、バタピー、黒ごま煎、ビール中瓶×1、金宮酎ハイ×3。出演順に寸評すると−−ガクテンソク(前回優勝者のエキシビジョン):ネタ(ビジネスホテル)は面白いが噛む場面が多くまたテンポも悪かった/ツートライブ:主にツッコミが上手くないように感じ、そのためあり得ないような設定(脱法ジビエ店、流しの料理人との出会い)≠ノ吊り込まれることなくただ退屈した/モンスターエンジン:左側の実家が大阪の鉄工所ということで鉄工所あるある的なネタだが、こちらはあり得ないような展開≠煦タ心して受け入れることができた/マシンガンズ:相当な早口だが、緩急の按配や間の取り方がよく、やはり安心して聴けた。オーソドックスな技術を持っていると思う/はりけーんず:マシンガズと同様/囲碁将棋:コンヴィニエンスストアでの年齢確認ネタ、同じく安心できる感じ/吉田たち:双子の漫才師ならではの双子ネタ、おとなしそうな風貌とそこから時折発せられる狂気の按配がよかった/金属バット:今回の出演者の中では一番狂ったネタだったと思うが(親戚の子にプレゼントのお返し、じゃんけんのルールを知らない男)、あり得ない≠ニいう感想が出てこなかった。けっこうな技術と思う/ザ・ぼんち:いつも通り。これだけ若い人たち(番組の主旨は中堅以上の藝人の漫才披露の場ということだが)の中に並んでも勢いも含めて遜色なしと思わせるのはすごいと思う。結果としてツートライブは優勝したものの、漫才の技術という点では最も劣っていたのではないか、というのが総合的な感想→午前3時半就寝。
5月18日(日) 朝9時半起床。白湯→牛乳→なにもする気せず、終日iPadにてゲームて遊ぶ→昼はカップきつねそば(冷やし、生卵)→夕方柿ピー、ビール中瓶×1→風呂→『狂った野獣』(監督:中島貞夫。星野じゅん、志賀勝、丸平峰子、畑中伶一、橘麻紀、松本泰郎、渡瀬恒彦、中田慎一郎、野村鬼笑、野口貴史、三浦徳子、中川三穂子、細井伸悟、秋山克臣、松井康子、富永佳代子、片桐竜次、川谷拓三、荒木雅子、岩尾正隆、木谷邦臣、室田日出男、笹木俊志、疋田泰盛、有島淳平、笑福亭鶴瓶、星野美恵子、三上寛。1976、東映)。タクシー代をケチるとか、銀行強盗に失敗してたまたま通りかかったバスに乗り込んで逃げようとするとか、バスの運転手が心臓疾患持ちだとか、たまたま乗り合わせた逃亡犯が目が霞んで引退したテスト・ドラバーだとか、ヤケクソ気味の要素や設定で物語が構成されているのがなんとも小気味よい。いろいろな偶然の重なりや選択の誤りなどで物語が進んでいくというのも、ヤケクソのようでありながら人間の営みというものの本質を突いているような気もする(好意的に見過ぎか)。とにかく怪作にして傑作。尺が短いのもよい。ちょうど十年前に初めて観たのだが、その際の感想「終盤の、遊園地の車寄せ?の閉じられた土地を延々とぐるぐる走り回るカーチェイス/カーバトルシーンは長過ぎたが(それまでさんざん充実したバスとパトカー/白バイのカーチェイスが繰り広げられていたので)、失敗した銀行強盗と成功した宝石泥棒が同じバスに乗り合わせるという設定、逃走に乗っ取られた乗り合いバスの密室劇という単純な構造をよく活かしている点には感心した。ヒロインの星野じゅんのキャラクターとか、バスの中で演奏される志賀勝らのチンドン、川谷拓三が歌う『南国土佐をあとにして』、室田日出男のバスの屋根への着地失敗など、細部の面白さや笑いも見物であった(一瞬だが三上寛もフォーク歌手役で出演。笑福亭鶴瓶のDJはそれほど面白さを際立たせたものではなかったかな)。一場面、フィルムを裏返しのまま編集したのか左右反転した絵があるそうだが、気付かなかった」。「左右反転した絵」についてはのちに判明(作品に影響を与える箇所・規模ではなかった)。東映チャンネルの『結成50周年記念【特集 ピラニア軍団の軌跡】』の一作として観たので、一応本作に出演するピラニア軍団メンバーを挙げておくと−−志賀勝、畑中伶一、橘麻紀、松本泰郎、渡瀬恒彦、野口貴史、片桐竜次、川谷拓三、岩尾正隆、室田日出男。主役級や出ずっぱりの面々がピラニア軍団で構成されている。ほかに(以下順不同。クレジットなしも含む)白井孝史、志茂山高也、寺内文夫など)→豚汁、金宮酎ハイ×1、御酒×2→午前2時就寝。
5月19日(月) 朝10時半起床。白湯→豚汁、卵かけご飯、海苔→『狂った野獣』復習→『戦後猟奇犯罪史』(監督:牧口雄二。泉ピン子/泉ゆり、室田日出男、疋田泰盛、片桐竜次、橘麻紀、藤ひろ子/五十嵐義弘、末宗俊子/川谷拓三、奈辺悟、秋津令子、内村レナ、中村錦司、岩尾正隆、藤沢徹夫、林彰太郎、浅川詩織、和歌林三津江。1976、東映) 殺人5件、詐欺10件、窃盗2件の「西口彰事件」(1963〜1964)、愛人を殺害し羽田空港に停めたクルマのトランクに放置した「克美しげる事件」(1976)、8人の女性を手にかけた「大久保清の連続強姦殺人事件」(1971)をモチーフにした、殺人事件オムニバス。企画としては「西口彰事件」「大久保清の連続強姦殺人事件」の二話構成だったが撮影開始二日前に克美しげるの愛人殺害事件が発生し、急遽三話構成にしたとのこと。しかしその「克美しげる事件」パートのおざなり感が否めないのと、「大久保清の連続強姦殺人事件」への熱の入れようが突出していた点と、当時人気の高かったTV番組『ウイークエンダー』のフォーマットをパクった点で、映画としてははなはだ出来の悪い作品、という印象になったのではなかろうか。大久保清に扮する川谷拓三の狂気を湛えた芝居が(もちろん泉ピン子の下品さの後味の悪さとはまた違った感触で)後味の悪いほどの出来栄え≠セったので、大久保清の話だけで一本撮ればよかったのにと思ったが、監督の牧口雄二もインタビュー(ワイズ出版『女獄門帖 引き裂かれた尼僧』)でそのようなことを述懐しているそうだ。それにしても、大久保清が現場検証の際に被害者の家族や野次馬から石を投げられ血だらけになるというのは、事実なのだろうか?(常識で考えれば映画的脚色と思うが) 東映チャンネルの『結成50周年記念【特集 ピラニア軍団の軌跡】』の一作として観たので、一応本作に出演するピラニア軍団メンバーを挙げておくと−−室田日出男、片桐竜次、橘麻紀、川谷拓三、岩尾正隆→『沙羅の花の峠』(原案:三好十郎、監督:山村聰。南田洋子、宍戸錠、中西清二、田口計、浜村純、利根はる恵、小笠原章二郎、平田未喜三、佐々木けい子、加原武門、清水将夫、井東柳晴、山村聰、芦川いづみ、野口一雄、野口一雄、峰尾滋、峰尾滋、三船明子、久松晃、畑中蓼坡、紅沢葉子、牧眞介、久保春二、大森義夫、谷和子、東山千栄子、武田正憲、利根司郎、武田正憲、利根司郎、三好久子、河上敬子、河野弘。1955、日活) 埼玉県の山中(劇中ではトネ郡オオヤツ村)に東京からキャンプ旅行に来た大学生たち(南田洋子、宍戸錠、中西清二、田口計、芦川いづみ、野口一雄)が、人里離れた村の近くに差し掛かったとき、腹痛で苦しむ少年に遭遇。学生たちのひとり竹中俊子(南田洋子)が医学生ですでの病院にインターンとして勤めてもいたため診察したところ、盲腸の疑いが。しかし村は無医村。村人たちのわずかな記憶を頼りに、なんとか近隣に住む医者を探し当てるが−− という物語の中で、人里離れた村の人々の、人口が多かったり近代化を経たりしている町中や都市部とは違った病気への対応や、あるいは閉鎖的な部分を遠慮なく描きながら、東京の学生たちと村人たちの対立を徒に強調しない−−ぶつかり合いもあるが双方適当なところで切り上げたり無視したりしてやるべきことをやる−−という描き方に、扇動による劇的効果に頼らない劇作という点で好感を覚えた。方や医者を探しに出かけ待ってるほうは待っててもしょうがないと病人を戸板に乗せて医者を探しに出た一行を追いかけるという展開も、理屈ではあるがどこか祭めいていて(病人が出る直前に子供神輿の稽古をしている場面が挿入されるのが効いているのかもしれない)探し当てた元軍医(山村聰)が実は…… という意外な展開を見せつつ、地方検事による大岡裁きのような結末をにおわせながら、医者は営業か否か≠ニいう議論に移行するもはっきりとした結論を出さない終わり方も面白い。山村聰の映画監督としての力量やセンスについてはよく知らないが(本作を含め、1953〜1960年の間に六本を監督している)、前近代的な村人たち、近代的合理的な思考を持つ学生たち双方に注がれる眼差しの、意地悪さと優しさが入り混じった複雑さが印象に残った→柿ピー、キャベツとスライスチーズのサラダ、もやしとピーマンミートソース和え(冷蔵庫に死蔵されていたガリなど、カレー風味)、じゃがいも細切りバタ炒め、ぶっかけ稲庭うどん(刻み葱、うずらの卵×3)、ビール中瓶×2、金宮酎ハイ×2→食後TVをぼうっと見てたら、なにかの番組でぱーてぃーちゃんの信子が番組収録の際突然ひとりでネタをやらなければならなくなった、というドッキリで、見事な漫談をやってのけたのに驚いた。途中からでも録画しておけばよかった→午前1時半就寝。
5月20日(火) 朝7時起床。白湯→豚汁、もやしとピーマンのミートソース和えかけご飯→午前中特になにもせず→冷やし月見花巻そば→『必殺仕事人III』見ながらかつお煎餅、もやしとピーマンのミートソース和え、ビール中瓶×2→O形お腹の調子悪いというので粥製作(鶏粥にニンジン、葱、かつ節出汁、鶏ガラ出汁顆粒、そばつゆ、塩)→シャワー→午睡→もやしとピーマンのミートソース和え、茹でキャベツ(梅干し、かつ節、煎酒)、豚汁、鶏粥、ビール中瓶×2、金宮酎ハイ×2→午前1時半就寝。
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