2026年01月20日

1月まとめ(11〜20日)


新宿ハシゴ酒(お多幸、呑者家 銅鑼、SECOND LINE)、邂逅ふたつ、こいこい始め、小津安二郎『東京物語』、「千代田ジャズ紳士会 Vol.10」 於神田猿楽町〈On a sliw boat to…〉、山本晋也/所ジョージ『下落合焼とりムービー』、『カワイイ界隈!! 陸奥A子・松本かつぢ展』 於豪徳寺〈旧尾崎テオドラ邸〉。

1月11日(日) 朝8時起床。白湯→しじみ汁、ご飯、納豆、煮干し出汁殻醤油炒め→風呂→舞茸月見そば→昼過ぎ新宿に出て、〈東急ハンズ〉にて花札購入。ダイヤモンドゲームなど懐かしいゲームをいまでも扱っていた→時間少し余ったので、〈DUG〉にてエビスハーフ&ハーフ→〈お多幸〉にて新年会。数年ぶりに会う友人もいて、たいへん楽しかった→その後〈呑者家 銅鑼〉〈SECOND LINE〉とハシゴし、〈呑者家 銅鑼〉では店員として働くバンジョー奏者に、〈SECOND LINE〉では客は我々一向だけだったのだが帰り際にH野Jさんいらし、二件続けてとてもひさしぶりの方々に邂逅→酔っ払ったが平和に電車で帰宅。帰宅後カップヌードルカレー啜って就寝。
1月12日(月) 昼過ぎ起床→しじみ汁、ご飯、納豆、生卵→昨日購入した花札を開封し、札捌きに慣れるためひとりこいこい≠ナ遊ぶ。ひとりで将棋やトランプ、野球などして遊んでいた小学生の頃を思い出す→風呂→即席ラーメン(マルタイ中華そば。おろしニンニク、胡麻、万能葱)→ひとりこいこい、半どんを一回やってみたところ、21文対6文にて青木Aの勝ち。なにをやってんだ→『怪談! 妲妃のお百』(監督:山本邦彦。梶芽衣子、小松方正、林与一、岩井半四郎。1987、東映/テレビ朝日)。河竹黙阿弥作の歌舞伎『善悪両面児手柏』や夏目漱石『坊つちやん』などの近代文学、あるいは落語や講談などでも知られる有名な悪女「妲己のお百」を採り上げた怪談ドラマ。梶芽衣子扮するお百に女の哀しさのようなものを強く感じさせられたものの、怪談ものとしてはあまり怖くも深くもなく、ちょいと残念だった。ちなみにテレビ朝日の『傑作時代劇』の一作→炒りおから、かぼちゃの種、カシューナッツ、キャベツとしらす干しのサラダ、ベーコンとキノコの和風スパゲティ(ぶなしめじ、舞茸、ニンニク、生姜、煎酒)、ビール中瓶×1→食後、O形とこいこい。まずは手札も開いた状態で遊び方を教えて、ひと勝負だけ手札を隠す通常の形にて。覚えてそして楽しんでくれるとよいのだが→『ときめき海岸物語』(監督:朝間義隆。鶴見辰吾、富田靖子、田中邦衛、麻生肇、伊藤康臣、宮下順子、井上昭文、新井康弘、吉田次昭、レオナルド熊、石倉三郎、鈴木ヒロミツ、浦田賢一、中本美鈴、黒部幸英、菅貫太郎、白川和子、白川和子。1984、松竹)。太地や新宮や勝浦など南紀を舞台に、家庭環境などから満足のいく青春を送ることができない少年少女−−中卒で猟師として働く山口隆明(鶴見辰吾)、両親が離婚し海辺の食堂を営む父と暮らす高校中隊の娘春江(富田靖子)、工業高校に通い将来にあまり希望を持っていない高岡(麻生肇)、大学入試を目指しているが進学校の雰囲気に馴染めない星野(伊藤康臣)−−がサーフィンを通じて友情や恋愛を育み、夢に向かって動き出す−− という青春映画。せっかく「南紀を舞台」にしたのに、那智大社の扇祭りと新宮駅前の風景くらいしかパッと見て南紀!≠ニわかる場面がないのが残念だったが、海辺の町が舞台の青春映画≠ニ考えれば、まあよいのかな。鵠沼のサーフィン大会に参加するのが夢ということだったから、その距離感を示すという点で南紀≠ニいう題材は機能していたのかもしれない。春江が大阪で再婚した母の元に引き取られるもまた南紀に戻る、というくだりが説明不足だったり、脚本の物足りなさはいささか感じた→『金瓶梅』途中まで→午前4時就寝。
1月13日(火) 午前11時起床。白湯→しじみ汁、ご飯、炒りおから、長芋とろろ→ひとりこいこい→『金瓶梅』(監督:若松孝二。津崎公平、吉澤健、高島史旭、山谷初男、真山知子、伊丹十三、武智豊子、立川雄三、麿赤児、巽治郎、河崎宏、大久保鷹、桜井啓子、紅理子、若松和子、小矢野道子、宝みつ子、浅利ルリ子。1968、松竹)。原作も焦点が定まらないような趣なのかもしれないが、90分にまとめるのであればなにを伝えたいのかをきっちり決めて、それが伝わるように映画として物語の構造を考えてほしかったな、というのが正直な感想。もちろんそんなことは作り手側は百も承知だろうし素人にそんなことを言われたくないとは思うが、出来上がった作品を観る限りでは、焦点がひとりの毒婦=潘金蓮(真山知子)に当たっているのか西門慶(伊丹十三)の妻や愛人全部に当たっているのか、あるいは水滸党の面々と武松(高島史旭)の堂々たる武士(もののふ)ぶりが主眼だったのか、むろんどっちかに絞らなくてもよいのだが、観ているほうとしてはすっと物語に入り込ませてもらえなかった、という憾みが残った(低級なことを言えば、台詞が聞き取りにくい場面が多かった、ということもあるかもしれない)。予告編では「溢れるエロチシズム/凄絶なアクション」と謳っていたからそこが売りなのだろうが、そこに関してはそうでもないように感じた。真山知子の毒婦っぷり(むろんその撮り方も含めて)がなかなかだったので、惜しかったな。どうせならもっとコケ脅し的な撮り方をした場面があってもよかったのではなかろうか→煮干し出汁殻、かぼちゃの種、カシューナッツ、金宮お湯割り×3→晩の支度(レンコンのきんぴら、春菊胡麻汚し、白菜と油揚のおつけ)→『東京家族』(監督:山田洋次。柴田龍一郎、夏川結衣、丸山歩夢、中嶋朋子、妻夫木聡、西村雅彦、橋爪功、吉行和子、林家正蔵、茅島成美、小林稔侍、蒼井優、風吹ジュン、荒川ちか。2012、松竹)。衛星劇場の吉行和子追悼特集にて鑑賞。初見と思っていたし、以前観たこともすっかり忘れていたが、2018年12月14日に一度観ていた。そしてその際「橋爪功と吉行和子が老夫婦というには微妙な感じというか、表面的な演技技術以上に老いがにおってこない」「そもそも今の時代に無理に『東京物語』を作り直さなくてもいいのではないかとも思った」「テーマは普遍的だが、それだけに小津の作った物語をなぞるのではなく新しい物語を作ったほうがよかったのではないかと思った」「五六十年くらいでは人の本質はそんなに変わらないということかもしれない。でも現代人はもう少しうまく計画するのではないかと思うし、その上でなおうまく行かないという物語を描かないとせっかくの普遍的なテーマが生きてこないのではなかろうか」と感想を書いていたが、昨日初見と思い込んで観ながら家内に語っていたこととまったく同じだった。付け加えると、同じカット内での会話は自然な間なのに、カットが変わると会話の間が妙になる(感覚的には1/4拍くらいの微妙な間が加わる)のが気になり、また気持ち悪かった。しかしそれもなにか意図があってやっているのだろうと思うが、その意図はわからなかった。もう観るつもりはないので、永遠にわからないだろう →『東京物語』(監督:小津安二郎。笠智衆、東山千栄子、香川京子、高橋豊子、三宅邦子、毛利充宏、村瀬禪、山村聡、杉村春子、原節子、中村伸郎、三谷幸子、十朱久雄、長岡輝子、東野英治郎、櫻むつ子、大坂志郎、安部徹、長尾敏之助。1953、松竹)。もう新しい発見はないのだが、今回の鑑賞では声を上げて泣いてしまった。まあ昨年父が死んだことが影響しているのだろうと思う→レンコンのきんぴら、春菊胡麻汚し、自家製〆鯖、マグロ刺身、白菜と油揚のおつけ、ビール中瓶×1、御酒×5→午前1時就寝。
1月14日(水) 午前8時起床。白湯→白菜と油揚のおつけ、炙り漬けマグロ丼(小)→食後横臥→昼過ぎ起床。白湯→月見そば→午後も特になにもせず→夕方神保町に出て、まずは〈共栄堂〉で早い晩。ビーフカレー、ビール中瓶×1→古本屋冷かしてから〈On a sliw boat to...〉にて「千代田ジャズ紳士会 Vol.10」見物。田中邦和(ts)、宮崎カポネ信義(gt)、寺尾陽介(b)、木村おおじ(dr, vo)。すべて1940年代以前のジャズの名曲。至福の時。

01 Robin’s Nest (Sir Charles Thompson)
02 Signal (Jimmy Raney/Stan Getz)
03 You Always Hurt the One You Love (The Mills Brothers)
04 The Gypsy (Lewis Frayne T/Lewis Ramsey E Jr/Reed Sharay Dion)
05 Tricotism (Oscar Pettiford)

06 Basin Street Blues (Spencer Williams)
07 Jitterbug Waltz (Fats Waller)
08 On the Sunny Side of the Street (Dorothy Fields/Jimmy McHugh)
09 Jive at Five (Count Basie)
10 Goodbye (Benny Goodman)
11 Perdido (Juan Tizol)

enc. (I'd Like to Get You on a) Slow Boat to China (Frank Loesser)

ミックスナッツとチーズ、赤葡萄酒×1/2と二杯→出演者にご挨拶しておいとま。〈山の上ホテル〉の坂道から新御茶ノ水駅に向かい、平和に電車で経堂着。〈まことや〉でカキ塩らーめん啜って帰宅→帰宅後即就寝。日付変わる頃だったか。
1月15日(木) 午前8時起床。白湯→白菜と油揚のおつけ、ご飯、柴又ごまラー油きくらげ→昨日の「千代田ジャズ紳士会」の演奏曲目おさらいなど→午後、灯油買いがてら深大寺へ。〈松葉茶屋〉にて天かけ。境内ぐるっと回ってお参りしてから灯油買って帰宅。GS混んでたのでガソリン補給は諦める→午睡→風呂→ソーセージとぶなしめじの炒め、蒸し野菜ソテー(じゃがいも、ニンジン、芽キャベツ)、かぼちゃの種、煮干し出汁殻、ビール中瓶×1、御酒×2→夫婦こいこい二回め→夜11時半就寝。
1月16日(金) 朝8時起床。白湯→白菜と油揚のおつけ(揚げ玉)、ご飯、佃煮(きりいか、柴又ごまラー油きくらげ)→「すばらしいまいにち」の譜面をオリジナルに即した形に修正→山かけそば(刻み海苔、刻み葱、生卵1/2、揚げ玉)→午後は特になにもせず。散歩がてら〈かつ久〉に裏を返しに行こうと思ったがあんまりお腹空かず出かけるのをやめたら、ちょうどいい間で?連絡業務が発生→風呂→菜の花と新玉葱のおしたし、芽キャベツ蒸し、焼き鳥6本(つくね、レバー、ねぎま、焼き鳥、なんこつ、皮)、ビール中瓶×1、御酒×1、金宮酎ハイ×1→食後横臥→日付変わるころ起床→こいこい→『下落合焼とりムービー』(監督:山本晋也。所ジョージ、坂崎幸之助、ベンガル、近江俊郎、内藤陳、柄本明、B・G・4、たこ八郎、鳥居恵子、司美穂、団しん也、松金よね子、佐藤B作、タモリ、宇崎竜童、赤塚不二夫、高見恭子。1979、東映セントラルフィルム、獅子プロダクション製作/東映配給)。アメリカ映画の『ケンタッキー・フライド・ムービー』(1977、ジョン・ランディス監督)から題名とスケッチ・コメディの形式だけ拝借したようなコメディ映画。企画に赤塚不二夫と高平哲郎(滝大作も加えて脚本も)、「ギャグ提供」として喰始やタモリが名を連ね(ほかに北吉洋一、谷口秀一、加藤芳一)、助監督には滝田洋二郎がつき、当時すでにそれなりに名前を知られた藝達者たちが出演(監督の山本晋也はこれがポルノではない映画の初監督になるのかな?)。それでいて全体にテーマなどなく(ないこともないが深掘りする必要もないような)、ただただくだらないギャグを重ねていったという映画だった。そのギャグの重なりが大きな渦を産んでいくというわけでもなく、だからとってつまらないわけでもなく十分笑わせてもらった感じは、不思議といえば不思議ではある。公開当時から存在は知っていたが、当時すでに所ジョージからは興味が逸れていたので観なかったが、ちゃんと調べていれば柄本明、B・G・4、タモリなどへの興味から観にいっていたかもしれない。公開当時に観ていたら、どんな感想を持っただろうか→しらす入り目玉焼き(両面焼き)、チーズパン薄切り、金宮酎ハイ×5→午前4時就寝。
1月17日(土) 午前11時起床。白湯→大根と油揚のおつけ、焼き鳥親子丼(小)→特になにもしないまま昼。スパゲティ・ナポリタン、ビール中瓶×1/2→そばつゆ仕込み→『魚河岸の女石松』(監督:工藤栄一。中原ひとみ、片岡昭子、愛川かおる、五十嵐藤江、今井俊二、田端義夫、岡本四郎、美空ひばり、山形勲、二階堂有希子、吉川満子、高倉健、光岡早苗、大村文武、柳永二郎、河野秋武、十朱久雄、小林裕子、佐々木孝丸、山本麟一、長島隆一。1961、ニュー東映)。これまた一度観たきり忘却の彼方であったが、初見時(2018年5月14日)と感想はまったく同じ。「高倉健が美空ひばりとの組合せでは珍しく?やくざな感じ。美空ひばりは顔の肉付きもよく魚河岸の鉄火女らしい面構えで、週刊誌のグラビア掲載に選ばれるようなタマには見えないな。細かいところだが、ビート喫茶での喧嘩の場面で、喧嘩が終盤に差し掛かったところでみんながちらしを放り投げる、という演出がおかしい。魚河岸ものだから人情の描写はいろいろあるが、山形勲と吉川満子の芝居から醸し出される優しさには泣かされる(今この芝居ができる人はいるかな)」。「ビート喫茶での喧嘩の場面」のあとの留置場の中で美空ひばりが歌い踊る様が見事だったのが、前回見逃していた点→酢昆布、煮干し出汁殻、薄切り蒸しじゃがいも酢和え、カシューナッツ、柿ピー、蒸しカリフラワー(ロースハム)、おつまみ焼き飯(しらす干し)、ビール中瓶×1、金宮ロック×3、金宮酎ハイ×2→『下落合焼とりムービー』再見→夜10時就寝。
1月18日(日) 朝10時起床。白湯→終日とくになにもせず。朝:大根と油揚のおつけ、ご飯、炒りおから→昼:きつね月見そば(葱筒切り)→風呂→晩:炒りおから、しらす入り目玉どんどん焼き(キャベツ、揚げ玉、うずらの卵×2)→『家族はつらいよ』(監督:山田洋次。夏川結衣、橋爪功、岡本富士太、風吹ジュン、中村鷹之資、丸山歩夢、吉行和子、妻夫木聡、西村雅彦、蒼井優、中嶋朋子、林家正蔵、笹野高史、小林稔侍、徳永ゆうき、笑福亭鶴瓶。2016、松竹)→『家族はつらいよ2』(監督:山田洋次。橋爪功、西村雅彦、夏川結衣、中村鷹之資、丸山歩夢、風吹ジュン、中嶋朋子、妻夫木聡、林家正蔵、中山凜香、蒼井優、吉行和子、小林稔侍、オクダサトシ、有薗芳記、藤山扇治郎、劇団ひとり、徳永ゆうき、笑福亭鶴瓶。2017、松竹)→『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』(監督:山田洋次。大沼柚希、小林颯、西村まさ彦、夏川結衣、吉行和子、橋爪功、小林稔侍、藤山扇治郎、中嶋朋子、妻夫木聡、林家正蔵、中山凜香、蒼井優、風吹ジュン、笹野高史、立川志らく、広岡由里子、小川絵莉、徳永ゆうき、笑福亭鶴瓶。2018、松竹)。第一作は老年離婚、第二作は運転免許返納と老いた友人の凋落と無縁社会、第三作は主婦への賛歌と熟年離婚危機が描かれ、それらの諸問題を軸に家族≠ェ家族≠ナあることの困難さを描いたシリーズ、と言ってよいと思うが、三作に共通して、物語を転がすためにすぐに感情的になるバカを登場させる≠ニいう点がまず気に入らなかった。そしてバカが集まって物事を徒に複雑化させる中で、隠居平田周造(橋爪功)の妻富子(吉行和子)、長男幸之助(西村雅彦)の妻史枝(夏川結衣)、末っ子庄太(妻夫木聡)とその恋人〜妻憲子(蒼井優)の四人だけが目の前の事象に対して冷静で目を向けるべき方向を示すことができる人物、という設定は、物語を収束させるのに必要だったのだろうが、一方でご都合主義的なにおいも感じた(みなさん魅力的ではあるのだが)。いっそのこと登場人物が全員すぐに感情的になるバカ≠フほうが、理に頼らずに家族というものを描く喜劇として完成したのではなかろうかと思ったが、果たして。あとそもそも、『東京家族』(2013)とまったく同じ役者をまったく同じような役柄にはめて別の家族の別の物語を撮ったというのも考えようによっては乱暴だし、そもそも三本に分けて撮る必要はあったのだろうかという疑問も浮かぶ。力技で泣かせようとしているようなところも気に入らなかった。言うまでもなく、まったく観るべきところがなかったわけではないし、笑ったり感動したりもしたのだが、『家族はつらいよ』という題名でやろうとしていたことがきちんと表現できていたのかは、よくわからなかった。あと小津安二郎への憧れは、あんなに明確に出さなくてもよいのではないかとも思った→金宮お湯割り×4、ビール中瓶×1→午前3時半就寝。
1月19日(月) 朝8時起床。白湯→大根と油揚のおつけ、ご飯(きりいか、柴又ごまラー油きくらげ、うずらの卵×1)→役場の経堂出張所にて印鑑証明書取得→豪徳寺の井伊家墓所などぶらぶらして時間潰してから〈旧尾崎テオドラ邸〉にて『カワイイ界隈!! 陸奥A子・松本かつぢ展』見物。少女向きの絵描きという印象の松本かつぢに、少し年長の少女向けとはいえ禍々しいエロスも感じる作品があるのに驚いた(知らなかっただけではあるが)。陸奥A子の絵のディテイルの細やかさも改めて認識→宮の坂駅隣接の〈BARE PIZZA POCO〉にて昼。ホクホク揚げたてポテトフライ、ネーロ(イカスミパスタ)、カプリチョーザ(エビ、ソーセージ、ズッキーニ、パプリカ、グリーンオリーブのピザ)、赤葡萄酒二杯→経堂駅周辺で食料品買い物して帰宅→午睡→晩の支度→風呂→銀杏、菜の花おしたし、ひじき煮付け(こんにゃく、油揚、ニンジン)、酢昆布、柿ピー、ロースハム入りどんどん焼き(葱、ニンニク)、ビール中瓶×1、金宮レモンハイ×3→夫婦こいこい。だんだん馴染んできた→『お月様には悪いけど』(監督:堀池清。東谷暎子、若原雅夫、十朱久雄、神楽坂はん子、澤村貞子、清水一郎、松本伸とニュー・パシフィック・オーケストラ、ダン・ヤダ・ダンサーズ、古賀政男、力道山、遠藤幸吉、島秋子、小田切みき、津村悠子、神楽坂四人組−−恵子、幸栄、綾乃、桃子−−、明美京子、田島義文、山村聰。1954、日活) 製作・配給の日活のホームページには「女房というものは水爆よりも怖いもの―おなじみ神楽坂はん子が贈る歌謡恐妻映画の決定版」という惹句が記載されているが、そこまで言うなら浮気な興行会社社長鶴田亀造(十朱久雄)の怖い女房≠ェ澤村貞子では上品すぎてちょいと迫力不足。会社の垣根や作品の趣もあろうが、清川虹子くらいでないと収まりが悪いと思う。あと説明的描写が細かいところに目が行き届いていない感じで、あとで考えてみればなるほどと思うが観ている最中はなにがなにやら、というところも多かった(神楽坂はん子扮する芸者の小はんの旦那として山村聰が現れるくだりなど、実に唐突)。かと言って嫌いな作品ではないのは不思議なところではあるが、まあ神楽坂はん子が見られればよいかな、という映画ではあった(神楽坂はん子は芸者と金に困った洋裁学院院長のひとりふた役で、芝居もなかなか乙だったと思う)。音楽担当の古賀政男や、鶴田亀造の会社が主にプロレス興行を手掛けているという設定で力道山と遠藤幸吉が顔をのぞかせる(いわゆるカメオ出演)のと、やはりプロレス絡みで神楽坂はん子の「プロレス拳」という歌が聴けるのは貴重といえば貴重か。あと鶴田亀造の帰国パーティで踊るダン・ヤダ・ダンサーズの際どい衣装にはたまげた→午前3時半就寝。
1月20日(火) 朝10時起床。白湯→二度寝→午後起床→大根と油揚のおつけ、卵かけご飯、納豆、海苔→なにもしないまま晩の支度→『東京ラプソディ』(原作:佐伯孝夫、監督:伏水修。藤山一郎、柳谷寛、星ひかる、大村千吉、椿澄枝、星玲子、堤眞佐子、井染四郎、御橋公、伊達里子、梅園龍子、宮野照子、山縣直代、藤原釜足、岸井明、中川辨公、千葉早智子、竹久千恵子、神田千鶴子。1936、P.C.L.映画製作所製作/東宝映画配給) ほぼちょうど一年前(1925/1/16)に観ていたのをすっかり失念。感想もかなり念入りに書いていたので、そのまま転載する。「藤山一郎の大ヒット曲の人気にあやかって、たわいもない青春の恋愛話をでっち上げて客を呼ぼうという映画−− という先入見で観始めたが、まあそういう傾向もないではないし、公開当時は「50銭の入場料で藤山一郎の歌を聴きながら東京見物ができます」という宣伝文句が使われたそうだから、「藤山一郎の大ヒット曲の人気にあやかって〜」という見立てはあながち間違いではあるまい。しかし実際観てみると、クリーニング屋の若旦那若原一郎(藤山一郎)が恋人ハト子(椿澄枝)と物干し台で「恋の饗宴」を歌っているとその歌声が隣接する銀座のホテルの一室に届き、そこで仕事をしていた女流作家矢野晴美(伊達里子)と尋ねてきた伯爵別井(御橋公)が、この若い男を歌手として売り出そうと思いつく。そして実際若原一郎は人気歌手として売り出されていくが、その過程で恋人ハト子とは会えなくなり、友人たち−−ダンスホールのダンサーマキ(星玲子)やサックス吹きの船橋(井染四郎)、クリーニング屋の前で靴磨きをする少年俊坊(大村千吉)−−には裏切り者扱いされ、一郎自身不満を募らせてゆく。そして一郎が幼馴染の藝者蝶々(宮野照子)と再開したことがゴシップ記事となり、ついに一郎は歌手引退を決意する…… といった物語が、モダンで洒落た絵造りで綴られ、無理を強いる大人(主に女流作家の晴美)以外の若者たちは心根のよさが容貌に表れているようで、とても気持ちのよい鑑賞を楽しんだ。「モダンで洒落た絵造り」については、「PCLきってのモダニスト」と評された伏水修という監督によるもので、この監督についてはまったく知らないに等しいが、1936年に本作含め四作を監督し、いずれも大成功だったそうだ。本作でもセットや構図が美しいのに加え、同年に公開されたフレッド・アステア/ジンジャー・ロジャーズのコンビの『有頂天時代』(Swing Time)のポスターを使用するなど(日本公開は本作よりあと)、小津安二郎に勝るとも劣らないモダニストぶりを発揮している(ちなみに伏水修は1910年、小津安二郎は1903年の生まれ)。また藤山一郎以外の若者たちには、椿澄枝がPCLスター、友人マキ役の星玲子は宝塚歌劇団引退後日活でトップスター、その恋人船橋役の井染四郎も日活トップスターと、当時のスターを揃えている。「とても気持ちのよい鑑賞」と感じた背景には、やはり歌謡映画とはいえ製作にはかなりの力と熱が込められたのではなかろうか。終幕では『東京ラプソディ』がフルコーラス(幻の五番も!)歌われ、それに結構感動させられるのだが、藤山一郎・椿澄枝に続いて山縣直代、梅園龍子、千葉早智子、堤眞佐子といったPCLスター女優がワン・コーラスずつ歌う中(堤眞佐子はマキのダンスホールの同僚役でも出演)、PCL映画で三枚目として活躍した藤原釜足や岸井明が唐突に登場するのはご愛嬌か。なお、私は当時のことについてはほぼ無知なので、本稿に於ける情報については娯楽映画研究科佐藤利明氏のnote( https://note.com/toshiakis/n/n834fcc0aa9b2 )を頼った→昆布素揚げ、レンコンピリ辛、ひじき煮付け、トマトとロースハムのサラダ(粉チーズ)、刻みそば(どんこ、葱、うずらの卵×1、ビール中瓶×1、金宮レモンハイ×4→夜10時就寝。
posted by aokiosamublog at 23:00| 小ネタ/思考/日記